「アウトレイジ」のネタバレあらすじ結末

アウトレイジの紹介:2010年公開の日本映画。北野武の15本目の監督作品。金と権力の為にはどんな手段もいとわない悪人たちを描いたバイオレンス作。キャッチコピーは「全員悪人」「下剋上、生き残りゲーム」。過激なバイオレンスシーンや拷問シーンが数多く含まれるため、映倫でR15+指定を受けた。

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予告動画

アウトレイジの主な出演者

大友(ビートたけし)、水野(椎名桔平)、石原(加瀬亮)、片岡刑事(小日向文世)、関内(北村総一朗)、安倍(森永健司)、上田(三浦誠己)、岡崎(坂田聡)、江本(柄本時生)、木村(中野英雄)、小沢(杉本哲太)、村瀬(石橋蓮司)、池元(國村隼)、加藤(三浦友和)

アウトレイジのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①山王会組長・関内は関東一円を牛耳る巨大暴力団組織のトップ。麻薬を扱う村瀬組が気に入らず、兄弟分の池元組と抗争させようとする。池元は直接手を下さず、大友組に命令。大友は奔走し、村瀬組を解散させる。 ②村瀬は解散後も麻薬を扱っていたため殺される。関内は次に池元組と大友組を反目させ、抗争を起こさせる。大友組はほぼ全滅、組長の大友は獄中に入るも、村瀬組の若頭・木村に刺される。関内は加藤に殺され、加藤が新たに山王会の組長に。

【起】- アウトレイジのあらすじ1

関東一円を牛耳る巨大暴力団組織のボスは、山王会の組長・関内(せきうち)でした。
関内は関東地方をいつまでも自分の手中に治めておきたいと考えています。

(簡単に整理)
☆山王会…会長が関内、若頭(2位)が加藤。ここが組織の頂点で、関内と加藤の言うことには以下の組は逆らうことができない。
☆池元組…山王会の直参(直結のすぐ下の組)。組長は池元で、若頭は小沢。
☆大友組…池元組の傘下。組長は大友、若頭は水野。インテリヤクザの石原もいる。
☆村瀬組…所属する派はないが、山王会の盃を欲しいと思っている(山王会の傘下になりたい)。大友組とは兄弟盃(同等の位)を交わしている。組長は村瀬で、若頭は木村。麻薬を扱っている。
☆警察関係…片岡というマル暴(組織犯罪対策部)の刑事がいるが、山王会とべったり癒着しており、賄賂を貰っては後始末をしている。大友を「先輩」と呼ぶ。

上の組織図はピラミッドみたいになっています。上下関係は基本的には厳しいものです。
池元は、村瀬に「山王会の杯を貰えるよう計らうから、アガリ(稼ぎ)の一部を寄越せ」と持ちかけています。村瀬としても、山王会の盃が貰えると後ろ盾がつくので魅力でした。
ところが関内は、自分の傘下の池元組の兄弟分の村瀬組が、麻薬を捌いているのが気に入りません。麻薬を扱うと利益が増して私腹を肥やせるので、村瀬組が力を持つのを恐れたのです。今のうちに潰したいと思います。
一計を案じた関内は加藤に命令して、池元組と村瀬組をまず反目させようとします。池元組は直参なので、呼びだしてすぐ命令できます。「村瀬を締めろ(懲らしめろ)」でいいわけです。
困ったのは池元でした。村瀬とは兄弟分なので、表立って事を荒立てるわけにはいきません。そこで自分の傘下の大友を呼び出して、代わりに任務を代行させることにしました。大友は池元の命令を拒否することができません。
大友は、村瀬組が経営しているボッタクリバーに子分の岡崎を行かせます。岡崎は気弱な容貌で、一見するとサラリーマン風に見えるのがポイントでした。
岡崎は1時間いただけで60万を請求され、「うちの事務所が近くにあるので、そこで支払う」と言って村瀬組員・飯塚を連れ出します。事務所に行った飯塚は大友組の代紋(ロゴマーク)を見て「まずい」と思いましたが遅く、100万円渡されました。
後日、村瀬組の若頭・木村が謝罪に訪れます。飯塚はすでに指を詰めていますが、大友は「なぜ組長が謝りに来ない」と難癖をつけ(但し組長が来たところで許すつもりもない)、木村に対してもカッターナイフで指を詰めろと要求します。

【承】- アウトレイジのあらすじ2

木村はカッターナイフで小指を切断しようとしますができず(カッターナイフでは骨が切れない)、大友はカッターナイフで木村の顔にバッテンの傷をつけました。
顔に大傷を負った木村は、復讐の念に燃えます。後日、騒動の元になったサラリーマン風ヤクザ・岡崎が江本(注:大友組の子分の気弱そうな男)とおでん屋で飲んでいるのを見つけて拉致しました。江本は酔いつぶれており、気づきません。
岡崎は「大友の住所を吐け」と言われながら、木村たちに殴る蹴るの暴行を受け、ぼこぼこにされて殺されました。岡崎の遺体は、大友組の先の事務所の前に捨て置かれます。
ここで組同士の抗争が起こりました。村瀬組と大友組です。但し、木村が独断でやったことなので、村瀬は最初は知りませんでした。
事実を知った村瀬は慌てて山王会に謝罪に行きますが、関内は許しません(元々自分たちが仕向けたことなので)。兄弟分の池元も知らんぷりです。関内は大友に「けじめをつけろ」と言いました。
故郷の青森に帰ろうとする飯塚を新幹線内で射殺し、歯医者にいる村瀬を襲ってドリルでキュイーンと口の中をぐちゃぐちゃにします。
口を包帯でぐるぐる巻きの村瀬に、池元や若頭・加藤は「引退しろ」と勧めます。引退さえすれば山王会会長・関内は納得すると言われ、村瀬は引退&解散しました。
顔バッテンの木村は大友に復讐しようとして車を尾行しますが、尾行を気づかれてバックで追突され、襲撃は失敗に終わります。木村は逃げ、警察に出頭して逮捕されました(直接的には描かれず)。
刑事・片岡に若頭・加藤が金を包んで渡して、適当に処理してもらいます。
さて村瀬組が解散したことで、村瀬組が仕切っていたシマ(縄張り)があきました。そこを実質的に任された大友は、まだシマで麻薬を捌いていた元村瀬組組員・佐山を見つけて締めあげます。佐山は「面白い話がある」と言って命乞いをしました。
面白い話…情報提供は「グバナン大使館内で、麻薬の密売をやっている」という話でした。それを聞いた大友らは、もっと金を稼ぐために闇カジノもついでにやらせろと考えます。
グバナン共和国は貧しい国なので、治外法権を利用して国ぐるみで麻薬密売をしていました。大使館の敷地面積が狭いので、大友らの闇カジノの話も断ります。
ヤクザは英語ができないだろうとタカをくくった大使に、英語がぺらぺらの石原が対応しました。
「では新しい大使館を借りてやろう」と若頭・水野が指示し、グバナン共和国の大使に女性を手引きして酔わせ、「目覚めたら女性が死んでいました」という状態を作り、証拠の写真も撮影しました。

【転】- アウトレイジのあらすじ3

脅迫された大使は言いなりになり、広いけれども実質的には倉庫を大使館にして、そこで闇カジノを開きます。大使は死んだ筈の女性が客としているのを見ますが、すでに遅い話でした。
池元はできた闇カジノに通い詰めては、金をせびりとります。
この頃、大友組の組員・石原は加藤に会いました。
グバナン大使館の大使が手数料20%は少ない、50%じゃないと警察に行くと文句を言います。石原は表向きは手数料を30%と偽っていました。石原は大使の部屋の浴室にヘビを入れて閉じ込め、無理やり20%を承諾させます。
その頃まだ村瀬が麻薬を扱っていると知った池元は、大友に殺害をほのめかしました。
大友は麻薬を捌く店・天龍飯店の店主にリンチ(菜箸を耳に刺し、指を切断した)して事実関係を確認し、サウナにいる村瀬を襲撃して射殺します。
ところがこれが(当然のことながら)警察沙汰になりました。「山王会本部の決定だから。話だけ」と言いつつ、池元組は大友組を破門します。
「話だけ」と言ってのパターンは、以前村瀬の引退にも使われた言葉なので、大友は信用しませんでした。関内会長に直訴に行きます。
すると関内会長は「破門など聞いていない。池元の独断ではないか」と欺き、さりげなく池元殺害をそそのかしました。
大友は闇カジノに来ている池元を拉致し、「お前の舌は何枚あるんだ」と言って舌を出せと強要し、池元が舌を出したところで下顎にアッパーを食らわせ、さらに銃で仕留められます。
遺体はグバナン共和国の大使の車で運ばせました。大使館ナンバーなので、途中の検問も通過できます。河川敷に着いたところで、大使はひとりで池元の遺体を埋めるよう命令されました。
池元組の若頭・小沢は、関内会長に「組を継ぐためには、大友を殺してからじゃないと格好がつかないだろう」と焚きつけられます。
池元組は会長の援護でたくさんの部下を借りました。人海戦術で大友組を潰しにかかります。
片岡刑事は「小沢にも、大友と同じようなことを言って会長が焚きつけている」という情報を大友に流しました。
そして片岡は「先輩(大友のこと)、消される前に刑務所に逃げ込みましょうよ」とそそのかします。
そう言いながら片岡は大友の顔を殴りました。鼻血が出た大友は、片岡刑事が帰宅した後、洗面所に行きます。
片岡と入れ違いで、大友がいた喫茶店に手榴弾が投げ込まれました。手下は全滅しますが、鼻血を拭きに行った大友は洗面所にいたため、爆破を逃れます(殴ったのは大友を助けるための片岡刑事の配慮)。 この映画を無料で観る

【結】- アウトレイジのあらすじ4

まずいと思った大友は、若頭の水野に隠れろと指示しました。さらに子分の安倍にも銃を渡して逃げろと言います。
安倍は車で逃亡中に「石原が裏切った」と聞いた直後、マシンガンで銃撃されました。
子分の江本は公衆トイレで拳銃自殺をしようとして、銃を口に咥えてためらっているところを、追ってきた男に射殺されます。
若頭の水野は、愛人のマンションに潜伏しました。愛人の女性に現金と拳銃入りのボストンバッグを渡されますが、マンションを出たところで待ち伏せしていた小沢の部下に捕まります。
愛人の女性は銃殺されました。大友の愛人も殺されます。
水野の潜伏先は、裏切った石原が教えたものでした。
水野は海辺に近い路上の車内で、早朝に首をくくられ、紐の先を車道脇のポールにくくりつけられます。そのまま車を急発進させたので、水野の首は取れました(注:片岡刑事の言によると「ほぼ首がちぎれかかっていた」とのことなのだが、劇中では首が飛んでいっているように見える)。
銃も金も取られ、車だけ放置されます。
片岡刑事は大友から電話をもらい、体育館裏で会います。片岡刑事は「動いて、刑期を短くさせますから」と出頭を勧め、大友は「負けは負け」と言いながら片岡に両手を差し出しました(手錠をしろというポーズ)。
大友は出頭の形で逮捕されますが、もし大友が出頭しなかった時のために、片岡は多数の警官を用意していました。「金より出世」と片岡は言います。
出頭して刑務所に入ることで、シャバ(俗世間)の小沢たちから命を狙われる心配はなくなりました。
村瀬組、大友組を潰した山王会の関内会長は、大満足でした。ドル箱の闇カジノのアガリ(分け前)も自分のところに入ってきます。
小沢を呼んだ関内会長は、池元組を継げと言いました。
その場(プールサイド)で若頭・加藤は小沢を射殺し、用意していた別の銃ですかさず関内会長と側近1名を殺し、銃声を聞き付けた部下たちが駆け付ける前に2つの銃を小沢と関内の傍に置き、共倒れしたように見せかけます。
その頃、刑務所に服役した大友は、先に刑務所に入っていた顔バッテンの木村に腹を刺されました。
…若頭の加藤が山王会の組長になります。その横には、大友を裏切った石原が右腕として鎮座していました。
片岡刑事は出世し、後釜の刑事・山本を紹介しに加藤のところへ行きます。そこで、片岡刑事は獄中で大友が木村に刺殺されたと告げました。
(劇中で大友の死は直接描かれず、片岡が「死んだ」と言ったのみ。後年続編の『アウトレイジ ビヨンド』では、大友が生きていた設定になり、片岡が「死んだ」とかばっていたとされる)

みんなの感想

ライターの感想

この映画はバイオレンスなシーンが多いのが特徴で、見どころでもあります。印象的なのは、北野武扮する大友組組長・大友が、自分の親分である池元組組長・池元を殺害するシーンです。関東最大の指定暴力団・山王会の傘下、池元組組長・池元は会長の言いなりで、配下の大友組組長・大友をもこき使い、苦しめてきました。
ある日、大友の経営するカジノで呑気に博打を楽しむ池元を、大友は無理やり裏に引きずり込みます。天邪鬼の様な池元に対し、大友は「てめぇの舌は何枚あんだよ。言ってみろコノヤロー!」と怒鳴ります。「1枚に決まってんだろ・・・」と応じる池元に対し、大友は更に吠えます。「じゃあ見せてみろコノヤロー!おい、舌出せよ!」観念した池元は舌を出しますが、その瞬間、大友の強烈なアッパーを顎に受け、舌を噛んで絶命します。これぞ北野映画の真骨頂と感じさせる、激しいバイオレンスシーンでした。北野監督のファンには必見の映画です。

ライターの感想

残酷で暴力的なシーンが見所だと思います。
歯科医院で治療を受ける村瀬組の組長役、石橋蓮司が口をあけての治療中、北野たけしが突然乱入し、歯科女医から歯を削るドリルを奪い、石橋蓮司の口の中にそのドリルを突っ込み、歯茎や口内の皮膚を血まみれにするシーンは最高にグロくて怖かった。
もがき苦しみ悲鳴をあげる石橋蓮司とは対照的に、淡々と冷徹にドリルで相手の口内を破壊する北野の演技が迫真に迫っていて身震いするほど恐ろしかった。

ライターの感想

登場人物が多い&話が複雑&二転三転どころか、四転五転するストーリー。
キャッチコピーのとおり「全員悪人」で「生き残りゲーム」であることは間違いない。
いちばん衝撃的なシーンは、椎名桔平こと水野の処刑のところ。やっぱこれがいちばん残酷。
それ以外にも残酷シーンがけっこう目白押し。この作品見ていると、「ただ銃で撃たれたほうがまし」と思えてくるから、おかしなものだ。
池元の「舌噛んでからの銃殺」もエグいし、村瀬の、歯医者でチュイーンも残酷シーン。
続編ではより明らかになるが、片岡刑事の玉虫色度合いがハンパない。
あっちについたと思えばこっちにつくし、金もちゃっかり得るし…な感じ。
殆どの人間がこの作品で死んでしまうので、続編まで生きてる人、少ないよね。

    ライターさんの感想

    やくざ社会において親は絶対。意見なんてもってのほか。まして親を殺すとか下剋上とかって事態は業界が絶対に許さない。
    ま、そんな不満もあるっちゃあるんですが、この名優陣でこの絵、内容だとそんな些末なことはどーだっていい!ってなっちゃう。
    たけし映画は何本か見たけど、本作は本当シーンごとの「絵」への拘りが凄い。会長宅の豪華の庭園の見せ方とか、夜の街灯と影のコントラストの使い方とか、中華料理屋に向かうところを店内から撮るとか。
    さすがに鬼才たけしは映画の見せどころを良く知ってるなという印象。やくざ社会に詳しくない人は逆に、三王会、池野組と大友組の関係がわかりにくいかも知れない。繰り返し見ればおおよそ見当はつくだろうが。
    娯楽映画としては素晴らしい作品である。

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