「キス・オブ・ザ・ドラゴン」のネタバレあらすじ結末

キス・オブ・ザ・ドラゴンの紹介:フランス人の悪徳警官に騙され罪を着せられ追われる身となった中国人捜査官の攻防を描いた2001年公開の米仏合作のアクション映画。マーシャルアーツの覇者ジェット・リー自身が原案をリュック・ベッソンに持ち込み製作にも参加。製作/脚本はリュック・ベッソン。アクション監督は数々の中国映画でも活躍し「ロミオ・マスト・ダイ」「トランスポーター」でも知られるコリー・ユン。共同脚本は「ダニー・ザ・ドッグ」「トランスポーター」のロバート・マーク・ケイメン。監督は「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」のクリス・ナオン。音楽は「ラブ・アクチュアリー」のグレイグ・アームストロング。

予告動画

キス・オブ・ザ・ドラゴンの主な出演者

リュウ(ジェット・リー)、ジェシカ(ブリジット・フォンダ)、リチャード警部(チャッキー・カリョ)、アンクル・タイ(バート・クウォーク)、ツインズ(シリル・ラファエリ/ ディディエ・アズレー)、ジェシカの娘イザベル(イザベル・ディオベル)など。

キス・オブ・ザ・ドラゴンのネタバレあらすじ

【起】- キス・オブ・ザ・ドラゴンのあらすじ1

フランス。パリ国際空港に降り立った1人の中国人男性リュウ・ヤン・スイヤン。彼はタクシーで下町の娼婦街にあるエビチップス屋に向かい、馴れた手つきでバッグの下からピストルを取り出し、中国人の店主アンクル・タイに聞かれ、長くはいないと答えます。
夜になり、彼は高級ホテルのフロントのメモを受け取りバーに行き、気さくに話しかけてきたパイロットから男性トイレに行けと指示されます。その行動は監視されていて、トイレでは強面の男3人に身体検査され、厨房に連れて行かれます。
そこではフランス警察のリチャード警部がアジア系男性を拷問中でしたが、彼に気づいて双子の用心棒ツインズに殺害させます。彼は、中国警察の麻薬捜査官で手伝いに来たと言うリュウと皮肉たっぷりに話し、銃を取り上げ、名前が難しくて覚えられないからジョニーと呼ぼうと笑います。そして自分はリチャード警部だ、「ようこそパリへ、ジョニー」と握手を求めます。
彼は早速、中国人の麻薬王ソンの麻薬取り引きの捜査に加わり、ホテルに2人の娼婦ジェシカとアジャを連れ部屋に向かうのを監視します。監視ルームには、リチャード警部や手下たちが詰め、彼らの動向を追っています。部屋に入るなり、薬でハイになっているアジャはソンとのプレイを始めますが、ジェシカは気分が悪いとトイレに入ります。が、間もなくアジャがソンを髪飾りで刺し始めます。
リュウは見張りの3人を倒して部屋に乱入、左手の腕輪に仕込んだ針でアジャを止め、泣き叫ぶソンを針で眠らせ、病院に電話をかけようとします。が、そこにリチャードが現れ、手下に録画を止めるよう指示してソンとアジャを射殺、「君が殺したんだ」と笑い、リュウを狙いますが姿を消した後でした。ジェシカも見つかりますが見逃されます。
リュウはホテルの外壁を伝って監視室に行き、一味が消しそびれた証拠のテープを持ち出します。
彼はリネン室のパイプに逃げますが、リチャードはパイプに火を放ち手榴弾を投げ込みます。爆発を逃れたリュウはアイロン室で追手とバトルとなり、ロビーでパイロットにマシンガンで狙われ、ビリヤードのボールを蹴り当てて倒し、屋外に脱出します。リチャードと一味が追って出ますが、彼はエントランスにいた一味の車の下に取り付いて逃げ切り、リチャードはテープを奪われた事を聞き激怒します。
リュウが車から離れたのは、凱旋門近くの広場でした。彼はペンダントに仕込まれたメモの数字を見て東駅のロッカーへ向かいます。が、ロッカーでは警官が立ち話をしていて、携帯電話は入手しますが武器は受け取れず逃げ出します。

事件は中仏国交にも影響する事態へと進展し、フランス政府は中国大使タンとチェン参事官に優秀な捜査官としてリチャード警部を引き合わせていました。彼は平然と中国政府の依頼で追っていた麻薬王ソンの捜査途中で、突然応援に来たリュウ捜査官が乱心し、ソンと娼婦を殺害して逃亡中だと嘯き、ホテルでの写真と彼の拳銃に適当な説明をつけ証拠として提出、彼はソンの一味で口封じの役割だったのではと話します。
チェンは、リュウは優秀で輝かしい功績があり独身で仕事一筋の男だ、今回の事態は全く理解できないと話し、リチャードを漆黒の瞳で見据えます。リチャードは平然と、時に最高は最悪となり得ると言い、証拠のテープは彼が破壊したと話します。
その時チェンの携帯に、ロッカーの携帯を使ってリュウから連絡が入ります。リチャードは手下に、チェンの携帯を盗聴し尾行しろ、リュウをかくまっている人間を探し出せと指示します。
警察に戻ったリチャードは手下を怒鳴り、おずおずと現れたジェシカに優しく声をかけます。彼女があの場にいたのは娘を人質に脅迫され、ソン殺害を指示されていたからでした。約束通り娘を返してと訴える彼女を、リチャードは、おまえは目撃者で証言されれば監獄行きだ、どうするかは私が決める!と恫喝、嫌がる彼女を麻薬で黙らせ、エビチップス屋のある娼婦街に放り出します。そこはリチャードの手下のマフィアや女衒、娼婦たちの縄張りだったのです。

【承】- キス・オブ・ザ・ドラゴンのあらすじ2

その頃リュウはエビチップス屋に身を隠し、気のいい主人タイのチップスをつまみながら滞在が少し長くなりそうだと話していました。
一方、娼婦と揉め事になったジェシカはポン引きのルポに殴られチップス屋の軒先に立たされます。タイが彼女に舌打ちをして出て行った後、リュウはジェシカと目が合いトイレを貸してと頼まれ、やむなく中に入れます。疲れ果てヤクを打たれて眠てしまった彼女は、彼に叩かれて起こされ戻らなきゃと焦りますが、彼の食べ残しのライスとチップスを急いで頬張ります。リュウは狼狽えながらもチップスを持たせ何とか追い出しますが、去り際、真顔でただではもらえないから体で払うと言う彼女を断り、叩いて悪かったと謝ります。彼女は慣れっこだからと微笑んで去って行きました。
やがて携帯が鳴り、「アルマ橋で一時間後に」とチェンからの連絡が入ります。
アルマ橋の観光船の船着き場には長い行列ができていましたが、チェンはすぐに現れ、2人は船内のテーブル席に座り話し始めます。リュウはリチャードが仕組んだ罠だと言い証拠のテープを渡しますが、チュンは国外に逃がそうと約束した直後、射殺されます。
船内が騒然となる中、船内を逃げ回るリュウを狙って刑事たちは乗客に構わず発砲、屋根から甲板では特殊部隊とのバトルを繰り広げ、彼は、橋から拳銃で狙うリチャードから逃げるため、橋桁へと飛び移りトンネルへと逃げますが警察車両に囲まれ、銃撃され右腕を負傷、下水道から地下鉄の駅へと逃げ、やってきた電車に身を隠し逃げ切ります。

リチャードは霊安室に押しかけ、チェンの亡骸を嘲り所持品からテープを奪い、残りを大使館のタンに突きつけ、”英雄”がフランスの地で中国人を殺した=チェン殺害もリュウの仕業と嘯き、外交の時は終わったと言い捨てます。
チップス屋に戻ったリュウは、裁縫用の針と糸で傷を縫おうとします。タイはこの任務に就いてから誇り高い優秀な若者を5人をかくまい4人は死んだ、5人目は今目の前にいる、任期中に1人は生かして返したいと言い、薬を買いに出かけて行きます。
軒先にいたジェシカは縫いにくそうにしている彼を見て、手伝おうか?と声をかけます。リュウは断りますがそのままだと化膿してひどい事になると言われ、助けてもらうことに。彼女は娼婦の仕事を語り、彼はその過酷さに同情し、娼婦を買ったことが無いと言う彼にゲイでも差別はしないと話します。
リュウは縫い痕を見て感心しますが、彼女はブタを何度も縫った事があると言い、彼が独身だと聞いて裁縫や家事が得意な元娼婦はどう?と笑い、ペンダントの娘の写真を見せます。リュウに理由を聞かれた彼女は、娘を産んだ直後にフランス男に出会って騙され気づいたら道で客を取ってたと目を潤ませ、辞めないのはいろいろと複雑なのよとこぼし、去ろうとします。
が、ルポが来て、彼女を激しく何度も殴り、仕事に戻れと怒鳴ります。彼女は立ち去ろうとしますが、リュウはルポに「これからはもう、乱暴はしないでほしい」と頼み、ルポの請求通りに金を払います。が、ルポを止めようとした彼女を再び彼が殴ろうとした瞬間、リュウの鉄拳がさく裂、ルポたちは数分でのされてしまいます。
続けて黒人のマッチョな用心棒が乱入、店内を破壊するバトルが続く中、娼婦に呼ばれたマックスが、店の惨状を見て叫ぶタイの後ろからマシンガンを乱射して射殺、店内を破壊するうち厨房が爆発します。リュウは、白煙の煙る店内に入ってきたマックスを箸で殺害します。

【転】- キス・オブ・ザ・ドラゴンのあらすじ3

タイはすでにこと切れていましたが、リュウは泣いて狼狽えるジェシカに箱を持たせて遺体を抱え、「彼の魂を故郷に帰す」と言って出て行き、やむなく彼女も後を追います。彼はパリを一望するサクレ・クール寺院の石段にタイの遺体を横たえ、香を焚き、祈っていました。
2人はセーヌ川沿いを歩くうち、リュウがホテルのマッチを見せここに行きたいと言ったことで、互いの接点に気づきます。リュウは彼女を証人だと言い連れて行こうとしますが、彼女は娘を人質に取られていると言い、リチャードを倒しても別の悪党が来る、警官なんてそんなものだ、この先も誰も変えられない現実よ!と激怒します。リュウは、娘を取り戻したら協力するか、中国政府が君たちを守り出国させる、君は人を信じてひどい目にあったが、僕は君らの安全を約束すると誓います。
ほどなくして、ジェシカはリチャードの元に駆け込み、チップス屋の一件を全てイカれた中国人の仕業だと言い、拉致られたがベルヴィルの”マンダリン”という店で酔って寝ている間に逃げ出し、知らせに来たと話します。リチャードは彼女に手錠をかけガス管に繋ぎ、見張りの手下をつけ、手下を連れ逮捕に向かいます。
間もなくジェシカは見張りを使いに出した隙にガス管を壊し、証拠のテープとリチャードの亀を連れ脱出、外で待っていたリュウに手錠を外させ娘の救出に向かいます。
娘は街外れの孤児院に預けられていましたが、ベッドは空で、ジェシカは潜んでいたツインズに捕まり、リュウは手下たちとバトルになります。彼は灯りを消してツインズをやり過ごし、ジェシカを救出しますが、彼女は胸に銃弾を受けていました。リュウは彼女を抱いて病院に運び、なんとか一命を取り留めます。
ジェシカの娘イザベルは、リチャードの執務室にいてイラつく彼におもちゃは無いのと訊ね、彼は人形たちは働いてる、亀がいたがおまえのママに盗まれたと話しています。亀はジェシカが孤児院の庭に放していました。

病院のベッドで目覚めたジェシカは、私の人生はおとぎ話じゃない、地獄なのよ、リチャードは悪魔できっと娘も自分も殺される、それでもあいつは罪にも問われないと嗚咽します。リュウは警察が必ず彼を捕まえると言いますが、警察などあてにならない、私はあなたを信じたの、娘を取り戻すと約束してと言われます。彼はわかった、君は疲れているから眠った方がいいと言い、彼女の首筋に針を打って眠らせ、ペンダントを持ち去ります。

【結】- キス・オブ・ザ・ドラゴンのあらすじ4

翌朝、警察署の執務室で娘とツインズと共にいたリチャードは、リュウからの電話が入ります。テープは大使館に渡したと言う彼に、ならば娘は用済みだ、働かせるには若すぎるか?と笑いますが、窓の外を見ろと言われ青くなります。リュウはすでに警察署の前にいて、窓から覗いた彼を見つめ、居場所が分かった、すぐに行くと言い携帯を投げ捨てます。
リチャードが狼狽え、警報を鳴らせと喚いた時には、彼はすでに歩哨小屋を破壊し、署内に侵入した後でした。警官たちが一斉に彼を追い始める中、彼が隠れたのは道着に黒帯を付けた強面の警官らが大勢居並ぶ体育館でした。
彼はコートを脱ぎゆっくりと彼らに近づき、警官らは各々警棒を構えます。警官の1人の掛け声で彼らは一斉に襲い掛かりますが、リュウは警棒をトンファーのように使って次々と倒し、外の警官たちが扉を破って現れた時にはすべて倒した後でした。

リュウは上の階へと逃げるリチャードを追い、パーテーションで区切られた小部屋が並ぶ階にエレベーターシャフトから侵入、乗り込もうとした手下を倒し、非常扉を閉め、エレベーターのスイッチを一蹴りで破壊し、使用不能にします。
そこで彼を待っていたのは、リチャードの最強の用心棒ツインズでした。彼らは髪を白く染め上げ、無言で人間を破壊し殺害する殺人マシンで、大柄でダイナミックな物理攻撃を得意とする弟と小柄でトリッキーな技の使い手の兄という双子です。兄はパーテーションを利用し、様々な技を仕掛けてきますが、リュウはその両足を抱えて逆さ落としで首を降り、猛った弟は手刀で攻撃し蹴りの一撃で首を折って殺害し、その奥にある署長室に向かいます。

リュウは重厚な署長室の扉を一撃で蹴破り侵入しますが、リチャードはイザベルを抱いて銃を突き付け、おまえはパリを楽しみもせず騒ぎを起こしたと毒づいていました。
リュウはおまえは過ちを犯した、娘を殺せばおまえの命はないと警告、リチャードが彼に向かって銃を打った瞬間、リチャードに娘を離させ、腕輪の針を唇で抜き、それを彼のうなじに刺します。
リチャードは仕留めたと言い、リュウは「確かに、だがお互い様だ」と呟きます。リチャードはその針により完全に動きを封じられていました。
リュウは立ったまま固まっているリチャードの前で、イザベルにペンダントを見せ、ママの友だちだよ、外で待っててと優しく話しかけます。彼女はリチャードにさよならと言って出て行きます。
なにをしたと怒るリチャードにリュウは、禁じられたツボに針を刺した、その名は「ドラゴンのキス(キス・オブ・ザ・ドラゴン)」と話します。そして彼の顔の各部を指差しながら、体中の血液が脳に集まり、一滴も降りてはこない、やがて耳や鼻、目から血が噴き出し、おまえは苦しんで死ぬと話し、「おまえは利口な奴だ、ジョニー」と呻く彼に「ジョニーじゃない」と言い、針を抜いて投げ、部屋から出て行きます。
リチャードは間もなく激しく痙攣し顔中の穴から血を流し、死亡します。

翌朝、リュウはベッドで眠るジェシカの針を抜きます。彼女はすぐに目覚め、チップス屋の時と同じく「長く眠った?」と焦りますが、リュウもまた「1分くらい」と答えます。そして娘は?!という彼女に脇のソファで眠るイザベルを目で示し、それを見たジェシカは微笑んで涙を流し、彼の手に何度もキスをしていました。

みんなの感想

ライターの感想

ハリウッド進出以降のジェット・リー主演作の中でもダントツの人気を誇る名作アクションです。
本作のリュウの武器は左手首の腕輪に仕込んだ針。その小さな一本で人間を眠らせ、動きを封じ、禁じられたツボに刺せば死に至らしめると言う中国武術の奥義なのだとか。
主人公リュウのストイックな英雄なのに実は世知に疎く女性が苦手な堅物というジェットならではのキャラクターはキュートで、事件に巻き込まれ追手とバトりつつも逃げ回る前半にはほろりとさせられ、義憤によってパワー全開となり歩哨小屋破壊をゴングに、体育館でのトンファーによる25人組手、ツインズ戦へと続くアクション満載のクライマックスは、何度見てもトリハダものです。
ジェットとアクション監督のコリー・ユンはハリウッド以前から中国国内でも共に数多くの作品を手掛けた旧知の間柄で、監督を務めた「レジェンド・オブ・フラッシュ・ファイター」1、2などもぜひチェックしていただきたいところです。
白い殺人マシンツインズを演じたのは小柄な方が「アルティメット」「ダイ・ハード4.0」に出演し武道にも長けているシリル・ラファエリ、大柄な方がディディエ・アズレー。
極悪非道のヒール役「ニキータ」「ザ・コア」のチャッキー・カリョも見事ですが、朴訥で人情家のエビチップス屋のオヤジアンクル・タイ(バート・クウォーク)や終始冷静で童顔なのに眼光鋭い参事官チェン(ケンタロー)などの個性的な脇キャラも見逃せません。
イケてる音楽はエビチップス屋のバトルがN.E.R.D.の「Lapdance」、ツインズ戦がMystikalの「Mystikal fever」、冒頭でタクシードライバーが歌う曲はThe Congosの「Dont Blame It On I」。さり気にパリの名所巡りにもなっているのもうれしい所です。

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