「キルビルvol1」のネタバレあらすじ結末

キル・ビル vol.1の紹介:2003年公開のアメリカ映画。クエンティン・タランティーノ監督、ア・バンド・アパート製作。タイトルの通り、主人公を絶望の淵に落とした張本人である黒幕「ビル」とその配下に復讐するハードバイオレンス・アクションムービーだが、ブラック・コメディの要素も強い。当初は1作品の予定だったが2本の作品となった。Vol.1ではアメリカ、沖縄、東京が舞台。

予告動画

キルビルvol1の主な出演者

ザ・ブライド〔ブラック・マンバ〕(ユマ・サーマン)、オーレン・イシイ〔コットンマウス〕(ルーシー・リュー)、ヴァニータ・グリーン〔コッパーヘッド〕(ヴィヴィカ・A・フォックス)、バド〔サイドワインダー〕(マイケル・マドセン)、エル・ドライバー〔カリフォルニア・マウンテン・スネーク〕(ダリル・ハンナ)、ビル(デヴィッド・キャラダイン)、服部半蔵(千葉真一)、ソフィ・ファタール(ジュリー・ドレフュス)、ゴーゴー夕張(栗山千明)、ジョニー・モー(リュー・チャーフィー)、保安官(マイケル・パークス)、田中組長(國村隼)、弁田組長(菅田俊)、小澤組長(麿赤兒)、本多組長(大門伍朗)、小路組長(北村一輝)、青葉屋女将(風祭ゆき)、青葉屋支配人(佐藤佐吉)、はげ男〔寿司屋店員〕(大葉健二)、サラリーマン(森下能幸)

キルビルvol1のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ザ・ブライドは殺し屋稼業から足を洗い、挙式しようとしていた。教会を襲われた妊婦のザ・ブライドは4年間の昏睡状態の後に目覚め、自分を殺そうとした5人の人間に復讐を誓う。 ②オーレン・イシイとヴァニータ・グリーンへの復讐を果たしたザ・ブライドは、残り3人も殺そうと思う。復讐リストにはボスのビルの名もあった。

【起】- キルビルvol1のあらすじ1

〝映画の巨匠に捧げる 深作欣二 1930年~2003年〟

(この映画の主人公の女性の名前は、今作品では明らかにされず。名前を呼ぶシーンではすべてピー音が流れ、字幕では「×××」になる。よって、「ザ・ブライド(花嫁)」と表記させていただく)

ザ・ブライドは世界的に活躍する殺し屋グループ〝毒ヘビ暗殺団〟のメンバーとして、ボスのビルの下で働いていました。しかしある時ビルに前置きなくザ・ブライドは消息を絶ちます。引退するつもりだったからです。
ところがビルはザ・ブライドの居場所を知りました。そして挙式のリハーサルの最中に、ビルは秘蔵っ子の4人の殺し屋を連れて乗り込み、教会にいた人間全員を銃殺します。
妊婦だったザ・ブライドもビルから頭に銃弾を受け、死んだ筈でした。
しかし瀕死のザ・ブライドは病院で手当てを受け、4年間の昏睡状態の後、ある日唐突に目覚めます。
目覚めたザ・ブライドは、復讐を誓いました。

〔第1章 2番〕
アメリカ、カリフォルニア州パサデナ
まずザ・ブライドが行ったのは、殺し屋候補のリストナンバー2のジーニー・ベルのところでした。黒人女性・ジーニーは緑の家に住んでいます。
ジーニーは毒ヘビ暗殺団は『ヴァニータ・グリーン』と名乗り、「コッパーヘッド」というコードネームで活動していました。ザ・ブライドは「ブラックマンバ」というコードネームで活動していました。
ジーニーは今では円満に引退し、ニッキーという4歳の娘の母となっています。ザ・ブライドが円満に引退しなかったのには、ある理由がありました(理由はvol.2で明らかになる)。
ドアチャイムを鳴らしてジーニーに会ったザ・ブライドは、部屋じゅうを使って互いに立ち回りを始めます。素手で戦った後、互いにナイフを持って戦いました。
しかし途中でスクールバスが家の前に停車し、ジーニーの娘・ニッキーが帰宅します。
ニッキーがドアを開けると、ザ・ブライドもジーニーもナイフを後ろ手に隠し、何事もなかったかのように装いますが、先ほどまで戦闘していたので家の中はぐちゃぐちゃです。
その理由を問われたジーニーは、犬のバーニーのせいにしました。
一時休戦し、コーヒーを淹れるというジーニーと共に、ザ・ブライドは台所へ移動します。
娘の前で戦いたくないから、今夜この先の野球場で…と言いながら、ジーニーは再びシリアル越しに銃で撃ってきました。ザ・ブライドはジーニーの胸にナイフを投げます。
娘に見られたザ・ブライドは「見せたくなかった」と詫びると、「大きくなって、まだ許せなかったら待ってるわ」と言いました。

【承】- キルビルvol1のあらすじ2

車に戻ったザ・ブライドはリストの2番に書かれた「ヴァニータ・グリーン」に横棒を引きます。1番にはオーレン・イシイ〔コットンマウス〕の名がありました。

〔第2章 血ぬられた花嫁〕
発端となった事件は今から4年と6か月前、テキサス州エルパソで起きました。
教会で銃撃事件が起こり、9つの遺体が発見されます(ザ・ブライドが死んでいたら10人になっていた)。それは出席者全員のもので、ピアノ演奏者までが殺されていました。
ところが保安官は、そのうちの花嫁に息があることに気づきます。花嫁…ザ・ブライドは病院に運ばれますが、意識不明の重態でした。
赤い傘をさし、白いコートに右目に眼帯をした若い女性エル・ドライバーが病院へ忍び込み、看護師の格好に着替えます。
エルは毒を点滴の管に入れようとしますが、ビルから電話を受け、暗殺を中止しました。

それから4年後…。
ベッドで意識不明だったザ・ブライドがある日、ひっそりと目覚めました。事件の時には妊婦だったザ・ブライドは、腹を撫でてふくらみがないことに気づき、絶叫します。
しかし看護師の男がやってきたので、眠った振りをしました。
看護師の男は2人来ます。ザ・ブライドは昏睡状態であることを利用され、男たちの慰み者になっていたようです。
片方の男がもう1人の男に金を要求し、立ち去りました。ザ・ブライドはその男の舌を噛みちぎって殺します。
ところが長い昏睡状態から目覚めたばかりですので、身体が思うように動きません。
迎えに来たもう1人の男(金を受け取った方)の看護師のアキレス腱を切り、ビルのことを聞きましたが、男は知らないようでした。
ザ・ブライドは男の車の鍵を奪うと車椅子で脱出し、駐車場の車に乗り込みます。身体がすぐには回復しないので、後部座席にひそんで「親指を回せ」と足の親指を見ながら念じました(目覚めてすぐなので、上半身は比較的動かせるが、末端である下半身の方が動きにくかった)。
ビルが作った毒ヘビ暗殺団の4人とビルが、自分を銃殺しようとしたことをザ・ブライドは思い出します。
そのうちの1人、オーレン・イシイは東京のヤクザで女王として君臨していました…。
(回想シーンに入る)

【転】- キルビルvol1のあらすじ3

〔第3章 オーレンの出生〕
オーレン・イシイは東京の米軍基地で生まれた女性で、日系・中国系米国人の幹部候補生でした。9歳で初めて死を身近に知ります。
9歳の時、両親が日本の最も残忍なヤクザのボス・マツモトに殺されたのです。
(アニメーションに変わる)
オーレン・イシイが同じ部屋にいる時に、ヤクザたちが部屋に乱入しました。オーレンはベッドの下に隠れます。
父は日本刀で刺されて死に、母もベッドの上で日本刀で刺されて死にました。その血を浴びたオーレンは、強烈な死を心に刻み込みます。
オーレンは復讐を誓い、わずか11歳でそれを果たしました。ボス・マツモトがロリコンだったのを利用し、ベッドの上で日本刀を使い殺します。手下が銃を持って駆け込みましたが、冷静に返り討ちにしました。
20歳までに世界有数の刺客として成長したオーレンは、25歳でザ・ブライドの殺害に関与しました。

…(第2章の、後部座席で親指を回そうとしていたザ・ブライドのシーンに戻り)、13時間後に車で脱出を果たしたザ・ブライドは、テキサスで飛行機に乗り、日本の沖縄へ行きます。

〔第4章 沖縄の男〕
日本の沖縄には、その筋で非常に高名な男性がいました。服部半蔵という男です。
服部半蔵は伝説の刀鍛冶で、彼の打った刀は丈夫で刃こぼれしにくいものでした。当然、一流の殺し屋しか手に入れられない代物です。
しかし半蔵は自分の作った道具が人を殺すためのものであることに疑問を感じ、現在は引退して沖縄で寿司屋を開業していました。
ザ・ブライドは半蔵の寿司屋に行き、日本刀が必要だと言います。
半蔵は天井裏にある刀を見せますが、それらの刀は売り物ではありませんでした。またザ・ブライドも「売ってくれとは言ってない。譲ってくれ」と答えます。
「私のネズミ(標的)はあなたの弟子だからよ」というザ・ブライドの発言に心を打たれた半蔵は、28年ぶりに刀を作る気になりました。1か月、時間をくれと言います。
そして1か月後、ザ・ブライドのために新たな刀を作りました。「金髪の戦士、行きなさい」と手渡す半蔵に、ザ・ブライドは「どうも」と日本語で答えます。

〔第5章 青葉屋での死闘〕
エルパソの惨殺(教会で9人が殺された事件)から1年後、ビルは秘蔵っ子であるオーレンを物心両面で支援していました。
オーレンは東京の風俗業界に売って出て、今ではその業界のナンバーワンになっています。
オーレンは『スター・トレック』の悪者に似た格好をした親友の女弁護士ソフィ・ファタールという日系フランス人を付き従え、ブレザーの制服を着た17歳の女子高校生・ゴーゴー夕張を用心棒にしています。

【結】- キルビルvol1のあらすじ4

スーツにカトー・マスク(眼鏡のように目周辺のみ隠す黒いマスク)のジョニー・モーが〝クレイジー88〟というバイク集団を従え、オーレンの施設軍として働いていました。
オーレンの出身と国籍がヤクザの総会で問題になった時、オーレンは文句を言ったボス・タナカの首を問答無用で切り、他の者に見せつけます。この件でオーレンに逆らうヤクザはいなくなりました。

半蔵の刀を手に入れたザ・ブライドは、沖縄から東京へ飛行機で移動します。
夕空をバックに東京入りしたザ・ブライドは、黄色と黒のトラックスーツ(映画『死亡遊戯』でブルース・リーが着用したものと酷似)に着替え、車に乗るソフィを尾行しました。そしてオーレンと手下たちが青葉屋に入るのを目撃します。
青葉屋は広い料亭で、1階では音楽バンドとダンスフロア、2階には畳の間がありました。オーレンらは2階へ移動します。
1階トイレに潜伏したザ・ブライドは、入ってきたソフィに斬りかかり(ソフィの携帯着信音を目印にした)左腕を切断すると、ソフィを盾にしてオーレンの元へ乗り込もうとしました。オーレンの部下が立ち向かいます。
しかし半蔵の刀の前に、他の日本刀は太刀打ちできません。
ゴーゴー夕張が、鎖の先にトゲつき鉄球がついた武器を持って現れ、振り回して戦いました。鉄球から刃も出ます(土星みたいな形状になる)。
大立ち回りで階段の手すりなどが破壊され、手すりの木の棒でザ・ブライドが殴ると、先端に釘が刺さっており、頭に刺さったゴーゴー夕張は死亡しました。
バイク部隊の〝クレイジー88〟が到着し、チャンバラが展開されます。
オーレンを追って2階へ行ったザ・ブライドは和室で戦い、ジョニー・モーを2階欄干部分で倒しました。
2階には日本庭園があり、雪が降っています。
白い着物を着たオーレンは履物を脱いで戦う決意を見せ、鞘から刀を抜きました。ザ・ブライドはオーレンと戦います。
ザ・ブライドは背中を着られますが、オーレンも右足に怪我をします。
オーレンは頭の上部を切断され、倒れました。
(演歌『怨み節』が流れる)

車に乗り込んだザ・ブライドはノートのオーレンの文字に線を引き、ソフィはトランクに詰めて移動します。
ソフィを完膚なきまでに打ちのめした後、東京総合病院の救急搬送口に放り出しました。
ソフィを生かしたのは、2つの理由があるからです。
1つは毒ヘビ暗殺弾の他のメンバーの居場所を聞くためで、もう1つはキルに復讐の意思があることを知らせるためでした。
アメリカに戻るために飛行機に乗ったザ・ブライドは、機内で復讐リストを作成します。

ソフィから事情を聞いたビルは、ソフィに「彼女(ザ・ブライド)は娘が生きていると知っているのか」と聞きました…。
(『キル・ビル vol.2』へ続く)

みんなの感想

ライターの感想

タランティーノが日本を舞台に据えて(1は特に)作ったということで、一斉を風靡した作品。
ただのアクションではなく、ブラック・コメディの要素もあるので「なんちゃって日本」は多少許さないと。
ただし違和感が拭えなかったのは、本来日本刀は「引いて使うべき」ものなのに、劇中ではずっとナイフばりに刺して使うこと。
(日本では「手前に引く」使い方で、そのために刃は作られる。日本刀がその代表だが、包丁などもそう使う日本人が多いのではないか。
対照的に、西洋やアメリカでは「押して」使うのが主流。プラス「刺す」のも主流だよなあ)
ぐっさぐっさ洋物包丁のように日本刀を扱われると、日本人としては「ちょっと違うよなあ」と思ったんだが…使い手がアメリカ人だから仕方ないのか。
  • 魚さんの感想

    日本刀の使い方が「引いて切る」と言っている人は時代劇さか見ていない証拠。戦いで使い続けていると刃こぼれし切れなくなるのです。つまり刺す主体の戦いは正解なのです。

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