「ザコンサルタント」のネタバレあらすじ結末

ザ・コンサルタントの紹介:2016年製作のアメリカ映画。田舎のさえない会計士と裏社会の殺し屋という2つの顔をもつ男が、犯罪組織や企業の不正を暴いていく様を描くサスペンスアクション。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』ではバットマンというヒーローを演じたベン・アフレックが、アメリカの裏社会で暗躍するアンチ・ヒーローに扮し、新たな一面を見せる。

予告動画

ザコンサルタントの主な出演者

クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)、デイナ・カミングス(アナ・ケンドリック)、レイモンド・キング(J・K・シモンズ)、ブラクストン(ジョン・バーンサル)、フランシス・シルヴァーバーグ(ジェフリー・タンバー)、メリーベス・メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)、ラマー・ブラックバーン(ジョン・リスゴー)、リタ・ブラックバーン(ジーン・スマート)、エド・チルトン(アンディ・アンバーガー)、ジャスティーン(アリソン・ライト)、神経学者(ジェイソン・デイヴィス)、クリスチャンの父(ロバート・C・トレヴァイラー)、クリスチャンの母(メアリー・クラフト)、少年期のクリスチャン(セス・リー)、クリスチャンの弟(ジェイク・プレスリー)、少女期のジャスティーン(イジー・フェネック)、フランク・ライス(ロン・プラザー)、ドローレス・ライス(スーザン・ウィリアムズ)

ザコンサルタントのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①財務省の分析官の女性・メディナは局長に呼ばれ、ある人物を探すよう命ぜられる。その男は悪人を次々に殺す人物で、自閉症のコンサルタントのウルフだとメディナは突き止めた。局長はウルフとの確執を話し、密告電話の引き継ぎを頼む。 ②自閉症のウルフは軍人である父の下、徹底的に鍛えられた。会計士をしながらも悪事を見抜き狙われそうになると、返り討ちにする。リビング・ロボ社の不正を暴いたウルフは降りかかる火の粉を払うため、社長を殺した。

【起】- ザコンサルタントのあらすじ1

銃砲が聞こえ、奥で何かを叩く音が聞こえます。「やめてくれ。俺はじじいを殺していない」と訴える男の声が消えたのは、首の骨を折られたからです。
忍びこんでそれをうかがう男の姿はまだ見えません…(このシーンは劇中にこのあと2回出てくる。2回目にすべて明らかに)。

…1989年。アメリカ・ニューハンプシャー州、ハーパー神経外科。
クリスチャン・ウルフは自閉症児と診断されていました。神経学者がウルフの父に、自閉症の子の説明をしています。
大きな音や光に敏感になってしまうことを聞いたウルフの父は、軍人でした。
このままだと小さな世界にこもり、友達は弟だけになってしまうと危惧した父は、「音や光が苦手なら慣れさせる。甘やかさないことが必要だ」と言います。
その場には、3人の子どもがいました。ジグソーパズルを裏向きに完成させるのはウルフで、それを見守るのは弟です。
最後の1ピースがなくてウルフは混乱しました。混乱すると『ソロモン・グランディの歌』を口ずさむのが、ウルフが自分を落ち着かせるための癖です。
ピースを見つけた女の子が、そっと差し出しました。少女も自閉症児のようで、一切口をききません。
その少女からピースを受け取ると、ウルフの癇癪はやみました。(少女の存在も大事!!)

…アメリカ、イリノイ州シカゴ近郊。現在。
ウルフは田舎町で小さな会計事務所を経営していました。そこへ老夫婦が相談しに来ます。
老夫婦は農家の4代目なのですが、毎年固定資産税や飼料などがバカにならず、経営が年々困窮していく一方でした。このままだと自己破産せざるをえないと、ウルフに訴えます。
ウルフは夫人のネックレスが手製だと見抜き、詳しい事情を聞きました。
そして夫人のネックレスも「在宅ビジネス」というふうに解釈する智恵を授けます。
そうすることで自宅もビジネスの場となり、その分の税金が免除されます。さらに自宅の車も「社用車」とカウントすることで、どんどん経費を浮かせていきました。
老夫婦は、目からうろこのウルフの発想に、感心します。そしてお礼を言い、ぜひ遊びに来てくれと言って事務所をあとにしました。
後日、ウルフは老夫婦の元を訪問し、メロンに顔を描いて的にします。
老人は「1.5km先のものに当てられるわけがない」と妻に言いますが、ウルフは全弾を命中させました。老夫婦はウルフの腕前にびっくりします。

ウルフは自閉症児と判明してから、軍人の父に連れられて各地を転々としました。
その際に、父によって徹底的に鍛えられます。光と音を克服するために、大人になった今でも、毎夜寝る前にベッドに光を明滅させ、ロック音楽をかけます。
母はその父の元を去りました。ウルフは母がいなくなるのを悲しみますが、弟はそれを黙って見送ります。
それ以来、幼い兄弟は軍人の父親の下で徹底的に鍛えられました。そうして今のウルフがあるのです。

同じ頃。
スキンヘッドの初老の男性、財務省の局長レイモンド・キングは、ある女性職員を呼んで話をします。
その黒人女性はメリーベス・メディナと言い、ボルチモア大を卒業後は警察の分析官を5年、国土安全保障省で2年勤め、財務省に来てからは5年間ずっと分析官をしています。優秀な女性です。
なぜ捜査官にならないのかとメディナに聞くキング局長は、その理由も知っていました。
実はメディナは11歳から18歳まで、メリーランド州の少年更生施設にいた犯罪歴があるのです。
このことが公になると、財務省にいられなくなります。それをネタにしながら、キング局長はメディナにある依頼をしました。
ザルメイという世界にアヘンを流通させた人物がベルギーで殺されていたことが、3年前にICPO(国際刑事警察機構)によって明らかになりました。
殺した男は世界のあちこちに出没しており、どうやら会計士と名乗っているようです。
男は悪の親玉に接近し、ある時は殺害しながらも、決して殺されることがないのです。

【承】- ザコンサルタントのあらすじ2

キング局長はメディナに「直属の部下になり、男のことを調べて来い」と依頼しました。
断れば過去の犯罪歴を明かされ、財務省にいられなくなるので、メディナに拒否権はありません。

メディナはその男が名乗っていた偽名を探ります。
カール・ガウスは、数学の天才でした。ルー・キャロルはルイス・キャロルのことで、『不思議の国のアリス』を著した作家です。
調べていけばいくほど、その男はとんでもない人物でした。
2006年にはレストランのステーキ店で2人の男を殺害していますが、凶器は店のナイフです。
その後、マフィアのアジトでガンビーノ・ファミリー7人を殺害していました。この時に奇跡的に、音声ファイルが残されていました。
それを知ったメディナは、音声ファイルを送ってもらいます。

さてウルフのところへ依頼が舞い込みました。リビング・ロボ社からです。
会社へ赴いたウルフは、CFO(最高財務責任者)のエド・チルトンから事情を聞きました。使途不明金があると発覚したと聞いたウルフは、過去15年の記録を全て出せと言います。
リビング・ロボ社は家電、ハイテク義肢などで売り上げていました。
社長のラマー・ブラックバーンとその妹・リタと会ったウルフは、翌日から記録の見直しをするよう命ぜられます。
翌日に行くと、デイナ・カミグスという女性が机に突っ伏して寝ていました。デイナが今回の不正の発見者で、ウルフの手伝いをしろと会社から言われていました。
しかしウルフはひとりですると言い、デイナを追い払います。
すべての数字に目を通したウルフは、それをガラスの壁に書き出し、洗い直しをしました。
結果はひと晩で出ました。金はスルーイット社というところへ流れているのですが、架空の会社でした。他にも存在しない会社があり、そこへ送金処理がなされています。
指示をしたのはCFOのエドでした。
口頭で社長の妹・リタに結果を報告すると、リタは報告書を出してくれと言います。

その夜、エドのところに来客があり、インスリン過剰摂取で死ぬ筋書きを描いていました。
男はエドに、もし逆らうと妻も犠牲になると暗に脅します。
翌朝ウルフが出勤すると、ガラスの壁に書き出した数字が消されていました。記録も片付けられようとしています。
ラマー社長がやってきて、昨晩エドが自殺したと言いました。30年間糖尿の薬を打ち続けたエドが薬の分量を間違えるわけがなく、自殺したのだと思っています。
ウルフは「まだ仕事が終わっていない」と主張しますが、ラマー社長は長年の友人の死を想起させるものは見たくないと言い、仕事の中断を指示しました。
…しかし…ウルフは自閉症です。終わっていない仕事をそのままにすることが、できない性分なのです。
何が起きたのか、本当にエドが自殺したのかを調べるため、動くことにしました。

いっぽう、ウルフの始末が裏で指示されていました。
先に書いてしまうと、リビング・ロボ社の不正を行なっていた本当の黒幕は、ラマー社長です。
部下のデイナが不正に気付いたので仕方なく会計士を雇ったものの、こんな短期間で見破られると思っていませんでした。ウルフの有能さをまずいと思ったラマー社長は、手下を雇ってウルフを殺そうとします。
ウルフが時々立ち寄る老夫婦のところへ先回りし、老夫人を使って殺害しようとしました。
ところがウルフが先に気付き、狙撃で相手を殺します。
最後に生かした男に「雇い主の名が出たら『はい』と言え」と言うと、カモラ、フエレス、ガンビーノ…次々に名前を挙げていきました。男はウルフとデイナの写真を見せると、「2人とも殺せと言われた」と白状します。
デイナがいるということで、リビング・ロボ社の件だと知ったウルフは、相手の男をくびり殺しました。高飛びする手配をします。

【転】- ザコンサルタントのあらすじ3

手配はいつも、非通知の女性の声の人でした。この女性が常にウルフのバックアップをし、適切なフォローを行ないます。
女性の声はすぐ移動しろと指示しますが、ウルフはデイナを助けてからに決めました。女性の声に、デイナの住所を聞きます。
女性はデイナに電話しますが、かかってきた電話が非通知なのでデイナは出ませんでした。
デイナはその直後、複数の人物に襲われます。しかしすぐにウルフが駆け付け、サイレンサー(消音器)を使って次々に男を倒し、デイナを連れ去りました。
社長のラマーは「なぜ会計士ひとり殺せないのだ」と怒ります。

デイナは警察に駆け込もうと言いますが、ウルフは「警察では保護しきれない」と答えました。
損害金6100万ドル(約69億円)をすぐに返金できるような相手ならば、たやすく警察内部に侵入し、暗殺できるというのです。
ウルフは自分のアジト兼武器庫にしているトレーラーハウスを出しました。
デイナは天井に貼られたポロック(画家、絵具を直接滴らせるドリップ・ペインティングの第一人者)に反応しました。あれは本物なのかと聞きます。
ウルフは、絵は仕事の代金としてもらったものだと答えました。
ウルフはデイナを連れて社長の妹・リタのところへ行きますが、額を撃ち抜かれて死んだあとでした。

…少し話は戻って。
キング局長から捜査を依頼されたメディナは、ある重要な真実に辿りつこうとしていました。
得た音声ファイルを何度も聞きこむと、そこにごく小さな声ですが『ソロモン・グランディの歌』を口ずさむ声があったのです。
FBI(連邦捜査局)に調べてもらうと、特殊な人物だと言います。というのも、その歌は4回半繰り返されているのですが、ずっと音程もテンポも音量も均一で、一切のずれがないからだそうです。
考えられるのは心的外傷を負った子か、神経発達障害者で、脆弱X症候群(遺伝性の知的障害)や自閉症だろうということでした。
偽名に使っていたルー・キャロル(ルイス・キャロル)が自閉症であったことと、カール・ガウスが数学の天才と呼ばれていたことで、天才的な自閉症の会計士をメディナは疑います。
該当者をひたすら検索すると、ある人物が該当しました。厳密には埋もれていました。
表向き、その会計事務所の売り上げは、年収7万5000ドル(約852万円)しかないのですが(メディナは100万ドル以上を最初検索の対象にしていた)、その会計事務所の並びにあるネイル店、中華料理店、ランドリー店はすべて会計事務所の主クリスチャン・ウルフの名義だと判明したのです。
会計事務所だと資金洗浄(マネーロンダリング)がしづらいので、分けていたのでした。
さらにその事務所が、ハーバー神経科に毎年100万ドル(約1億1400万円)もの寄付をしていました。
メディナはキング局長にそれを報告し、2人はシカゴに飛びます。

道中、キング局長はメディナに質問し、自分もあることを話しました。
メディナに質問したのは、前科のことです。
メディナは自分の姉にクスリを売った男を懲らしめるため、鼻にコカインを詰めて3日間放置したことで逮捕されました。
そうすることで姉は更生し、今では3人の子持ちの歯科衛生士だと言います。メディナは悔いていないと答えました。
キング局長は、なぜメディナに捜査させたかを説明します。
…昔、ある有能な会計士がいました。フランシス・シルヴァーバーグという男です。
フランシスはマフィアの資金洗浄を行なう役目を担っていましたが、寝返ってキング局長らの味方になりました。逮捕、投獄されたものの、有力な証言者となります。

【結】- ザコンサルタントのあらすじ4

ところが手違いで、フランシスは政府の保護なしで釈放されました。マフィアのトニーという相手に殺されます。
フランシスが獄中で過ごした間、同じ房で気を許した相手がいました。その男はアルカイダなどで常人の5人分の働きをする男で、フランシスの死を知って水筒で看守を殴って逃亡し、トニーのところへ復讐に現れます。
キング局長はトニーのアジトに行って、ウルフに見つかりました。背後から銃を突きつけられたキング局長は、財務省の人物だと名乗ります。
キング局長は見逃されました。そして以来、その相手の仲間と思しき女性の声で、ときどき電話がかかってくるそうです。
電話は常に非通知で、誰かが悪事を犯した時に密告の電話がかかってくるのです。
キング局長はじき引退の身でした。局長はメディナに、次の電話番を頼みたいのです。

ウルフの自宅で話を聞いたメディナは、「でも人殺しですよね」と難色を示します。
そこへ電話がかかってくると、「ウルフはリビング・ロボ社にいる。机の上に足を乗せるなと局長に言って」という声が流れました。
キング局長とメディナは移動します。

その頃リビング・ロボ社には、ウルフが逆襲に現れていました。
敵を手榴弾で倒した際、ウルフも負傷します。気を落ち着けるために『ソロモン・グランディの歌』を口ずさんだのを聞いた見張りの男・ブラクストンは驚きました。
ブラクストンは、長年ウルフと生き別れだった、ウルフの弟だったのです。お互いに相手を探していました。
ブラクストンはウルフの前に出ていくと、10年前に父と一緒に母の葬儀に出たことを責めます。兄弟げんかが始まり、ラマー社長は驚きます。
弟のブラクストンは、自分だけが葬式に呼ばれなかったことを拗ねていました。
互いに連絡を自発的に取り合わなかったのも、自分の顧客が危険だからです。それを聞いたブラクストンは、「俺の客も似たようなものだ」と言い、和解しました。
かやの外だったラマー社長が文句を言いますが、ウルフが眉間を撃って殺します。それを見て、凄腕のコンサルタントとは兄のウルフのことだったのかと、ブラクストンは知りました。
ウルフとブラクストンは来週会うことを約束し、別れます。

後日。
リビング・ロボ社の件はメディナがすべて引き受け、警察で会見を開いていました。
メディナはキング局長のあとを引き継いで、電話番になると決めます。

ニューハンプシャー州にあるハーパー神経科には、今日もまた幼い少年が両親に連れられてやってきていました。
神経科の医師は、68人に1人が自閉症児と診断されることと、「考えていることを伝える術を知らないだけで、何ひとつ常人と変わらない」ことを説明しています。
奥にいるのは院長の娘・ジャスティーンでした。30年前からその病院にこもっています。
ジャスティーンはパソコンの達人で、彼女の手にかかればどんなものでもハッキングできるそうです。
ジャスティーンこそが、幼いウルフにジグソーパズルのピースを差し出した少女で、現在はウルフのよきバックアップの相手として暗躍している、非通知の電話の主でした。
ジャスティーンがキーボードを操ると、機械による音声が流れます。ジャスティーンは自分では話しませんが、キーボードを操ることで会話ができるのです。

落ち着いたデイナのもとに、お届けものがありました。
開いてみると犬の絵でしたが、絵の隅っこにたわみがありました。破るとそれは、ポロックの絵でした。ウルフからのプレゼントです。
壁に飾ったデイナは、にっこりとほほ笑みました。
ウルフの乗るトレーラーは山道を移動しています…。
(冒頭で拷問シーンを聞いていたのはキング局長。
キング局長がウルフを探しだせなかったのは、フランシス復讐のためにウルフが脱獄した際に、ジャスティーンがウルフの犯罪歴を抹消したため)

みんなの感想

ライターの感想

なんか意外なアクション。最後のぐだぐだ感が、妙に新鮮!
だって蓋を開けたら社長の手先がウルフの弟で、「感動の再会」「ちょっとした兄弟げんか」「すぐ仲直り」、そして「思い出したように社長を殺す」。
最後のは、思わず笑ってしまった。
オールマイティの情報源を持つ女性の声の主が、大人になった自閉症児の少女・ジャスティーンだった、このからくりには脱帽。なんか嬉しかった。
単なるアクションとはひと味ちがった風味。地味めなのですが、決して話の運びや展開は悪くない。
ただ…ちょっと長いかな。2時間でまとめてほしかった。

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