「ストレイヤーズクロニクル」のネタバレあらすじ結末

ストレイヤーズ・クロニクルの紹介:2015年6月27日公開の日本映画。悲しき宿命を背負った異能力者たちの戦いを描いた本多孝好の同名小説を、岡田将生、染谷将太ら若手実力派を多数起用し映画化したSFアクション。

予告動画

ストレイヤーズクロニクルの主な出演者

昴(岡田将生)、学(染谷将太)、沙耶(成海璃子)、モモ(松岡茉優)、亘(白石隼也)、静(高月彩良)、良介(清水尋也)、壮(鈴木伸之)、ヒデ(柳俊太郎)、隆二(瀬戸利樹)、碧(黒島結菜)、井坂(豊原功補)、大曾根(石橋蓮司)、渡瀬(伊原剛志)

ストレイヤーズクロニクルのネタバレあらすじ

【起】- ストレイヤーズクロニクルのあらすじ1

…1990年初めの日本。
政治、経済、軍事、科学のスペシャリストが結集し、人類の進化に関する極秘実験が行われました。
1つは親の世代からホルモンに働きかけて突然変異を促し、脳のリミット(限界)を外した状態で子どもを生ませるというもの。
もう1つは、遺伝子操作によって人間に動物や昆虫の能力を持たせた子どもを生ませるというものです。
この2つの実験を、同じ研究施設の中で行ないました。
そして比較検証した結果、前者よりも後者の方が優れた研究結果が出ます。
前者の研究は打ち切られ、子どもたちは里子に出されました。
研究者たちは後者の研究に力を注ごうとしましたが、後者の子どもたちには逃亡されてしまいます。
やむなくすべての研究を中止した極秘機関は、研究施設を表向きは「爆発事故」として処理し、研究施設は廃墟になりました。
…20年後。
幼少期に里子に出された前者のグループは、里親の元で成長しながらも、幼い頃に「家族」という絆で結束していたことから、疑似兄弟の感覚を互いに有したままでした。
・昴(スバル)…「超視覚」相手の動きの数秒先を見られる能力を有するため、防御に適している。但し戦闘能力は低い。チームの中では最年長のため、皆から「昴ニイ」と呼ばれて慕われる。
・沙耶…「超聴覚」数km先の物音まで聞く能力を持つ。音大に通う学生。
・隆二…「超高速移動」敏捷な動きをすることができる。攻撃にボールを使うこともある。坊主頭で「関東総合高等学校」に通う高校生。
・良介…「超記憶」見たものを画像のまま丸ごと記憶することができる能力を持つ。基本的には「引きこもり」。
・亘…「超腕力」腕力が強い能力を有するほか、痛みも感じない体質を持つ。
昴らのチームにはほかに、「寛人」という仲間がいました。しかし寛人は〝破綻〟をきたして1年前に死にます。
前者の昴チームには大きな欠点がありました。
彼らの特殊能力はストレスホルモンから端を発しています。そのため、ホルモンを分泌させすぎると、脳細胞を壊してしまうのです。
それが〝破綻〟と呼ばれるもので、精神崩壊の状態に陥ります。〝破綻〟をきたした寛人は病室で苦しみ、自ら命を断ちました。
1990年代の実験の中枢を担い、現在は若手政治家である渡瀬は、昴たちに〝破綻〟を治す薬を研究していることを告げます。それを条件に、昴たちは渡瀬の命令で極秘裏に動いていました。

【承】- ストレイヤーズクロニクルのあらすじ2

昴たちは渡瀬からの命令を受けました。誘拐された政界の重鎮・大曾根の孫・悠里を奪回するというものです。
悠里は廃ボウリング場で、クスリを打たれていました。赤城というリーダーを含む5人の男たちと戦い、昴たちは悠里を奪還しますが、その際に亘が〝破綻〟を迎えます。
「亘のことは何とかする」と言い、〝破綻〟した亘を連れて去った渡瀬の言うことを、昴は信じるしかできません。
渡瀬は〝破綻〟の鍵を握る治療薬があることを常に仄めかしながら、昴たちを利用していました。
昴は「どうして自分たちは生まれてきたのだろう」と、答えの出ない悩みを抱えています。
同じ頃、もう1つの後者のグループはアウトローな世界に身を置き、自分たちの力だけでたくましく生きて成長していました。
・学…「感染」(能力の詳細は後述)車椅子に乗った男性。チーム・アゲハのリーダー的存在。
・碧…「レーダー」高周波により敵を探索する能力を有する。戦闘能力はほぼなきに等しい。学の車椅子を押す役目を担っている。
・モモ…「超圧縮呼気」歯列矯正の鉄鋲を飛ばして攻撃をする。テッポウウオのような原理。
・静…「幻覚麻痺&毒」視線により相手を誘惑し動きを止めることができ、さらにキスで気絶させることも可能。
・壮…「超高速移動」敏捷な動きをすることができる。ナイフを使って攻撃する。不良っぽい風貌。
・ヒデ…「全身硬化」体の表面を硬くすることで銃弾を弾くことができる。また指の先が鋭く尖り、武器になる。
昴たちは能力の限界が来ると〝破綻〟しますが、学たちチーム・アゲハも「20歳前後までしか生きられない」という宿命を抱えています。
細胞分裂のスピードが通常の人間よりもはるかに速いため、ものすごい速さで老化してしまうのです。見た目には変化はありませんが、20歳前後で死ぬとされていました。
チーム・アゲハは自分たちの寿命を延ばす方法がないか、その打開策を探します。
…渡瀬から次の作戦の指令が下ります。『チーム・アゲハというメンバーを確保(生きたまま捕獲)してほしい』というものでした。
渡瀬の情報により、チーム・アゲハはある講演会の会場に現れるだろうから、そこで捕獲しろと指示されます。
講演会を乗っ取った男がいました。神谷昌樹という爆弾魔がパネル上にあがって会場を占拠しますが、神谷はチーム・アゲハではなく、知識人に未来への不安を訴えて原発撤廃を訴える人物でした。

【転】- ストレイヤーズクロニクルのあらすじ3

渡瀬が爆弾魔・神谷を説得するために、自分の過去を語ります。渡瀬の子は生まれつき心臓に欠陥を持ち、手術を施しましたが死亡しました。渡瀬の妻はそれを嘆き公園で自殺を図りましたが、人通りの多い公園であるにもかかわらず、妻の死体は9時間も誰にも気づかれずにいました。
「変化すべきは環境ではなく、人間そのものではないか」と渡瀬は神谷に訴え、神谷は反駁できずに言葉を失います。
そこへチーム・アゲハが動きだしました。彼らは爆破テロを阻止すると共に、どさくさまぎれで講演会のゲストのリム・シェンヤンを連れ去ります。
チーム・アゲハを追った昴たちは、そこで初めてチーム・アゲハが自分たちと同じ「特殊能力者」だと知りました。さらに相手のほうが能力において、数段上だということも悟ります。
リム・シェンヤンを連れ去った学は、リムに命を延ばす方法はないのかと聞きます。リムは実験の生みの親でした。
リムは「治療法も対処法もない」と告げた後、メンバーの中で唯一、碧だけは生殖能力を持つ可能性を秘めていると言います。リムは学たちに殺されました。
チーム・アゲハと会った昴たちは、自分たち以外にもう1つの研究があったことを、学に初めて知らされます。
学は昴に「ずっと話がしたかった」と言いました。学は昴たちを、自分たちとは違うルートで生まれてきただけで、同じ種類の生き物だと考えていました。
さらに学は昴に「セックスってしたことある?」と聞きます。下世話な興味で質問しているわけではありません。学たちは生殖能力がないのです…碧を除いては。
リムから碧だけはその可能性があると聞かされた瞬間から、碧はチーム・アゲハの「希望」となります。碧は重荷に感じますが、他のメンバーは碧に「子どもを作って、私たちが存在していたことを語り継いでほしい」と言いました。
生き延びる方法がないと知った学たちは、最後に実験の中心人物・渡瀬を殺そうと考えます。
学たちの存在を知った昴は、悩みました。「生き延びるために戦闘から外れろ」と言われた碧が家出して昴のところへ相談に現れ、チーム・アゲハ側の事情の詳細を聞かされるに至っては、さらに苦悩します。
同じ能力を持つ者同士が、なぜ戦わなければならないのか、昴は戸惑います。
その戸惑いを知った渡瀬は、昴の元に〝破綻〟から回復した亘を派遣しました。希望の光が見えた昴は、「亘は〝破綻〟から救われた?」と思い、仲間たちを思って渡瀬の指令を果たすべきかと傾きます。

【結】- ストレイヤーズクロニクルのあらすじ4

渡瀬は昴に、学の能力を知らせます。学の特殊能力〝感染〟は、致死性の毒を持つものでした。
学が死んだ瞬間、致死率が高い猛毒のウイルスが出るのです。そのウイルスで人類の8割は死に、残り2割の人類は新しい進化を遂げるというものでした。
学のウイルスは生き残った2割の人類の遺伝子に働きかけ、ヒトの形質を変えるのです。免疫を持つ者だけが、特殊な進化を遂げるのです。
そして…渡瀬の真の目的は、学のウイルスを蔓延させて「人間そのものを変える」ところにありました。そのためには、8割の人間が死んでもいいと渡瀬は考えています。自分が死んでもいいとも思っています。
それを知った瞬間、昴は学を庇護する側に回りました。
学は廃墟と化した研究施設の地下にもぐり、自分のデータを閲覧します。そこで「死後ではなく聖体のままの身体焼却をすれば、(学からは)毒が出ない」という情報を得ました。
学たちに昴たちが合流しますが、渡瀬に洗脳された亘がやってきました。亘は洗脳されつつも一部の意識はまだ残っており、〝破綻〟を改善させる薬はあってもあくまで「一時的」な措置だということを知らされます。
昴と学の元へ、元自衛官の精鋭部隊が派遣されました。両者のメンバーは次々に倒れます。
腹に被弾した学は連れ去られますが、昴が渡瀬のところへ奪還に行きました。昴は「未来は変わるんだ」と言い、渡瀬から学を奪い返します。
生きたまま焼却してくれと頼む学に「できない」と昴は言いますが、「助かったとしても、どうせ僕は死ぬ運命なんだ」と重ねて言われ、決断しました。
学は碧を昴に託し「君と話ができて楽しかった」と言います。「俺も学と会えてよかった」と答え、昴は学に火をつけました。
昴と沙耶、隆二が生き残り、良介は戦いで一度〝破綻〟したものの、亘から受け取ったワクチンで回復します(但し一時的なもの)。
碧はひとりで生きて行く道を選び、「世界は自分で変えるしかない」と言って去りました。
チーム・アゲハの「アゲハ」は、幼少期に見た蝶から取ったものでした。空を自由に飛翔するアゲハを見た昴たちは、研究施設から外の広い世界を切望します。昴たちが目撃した蝶はその後、同じ施設の隔離された学たちのエリアにも飛んでいき、学たちも同じ思いを抱いていたのでした…。
(エンドロール)住んでいたマンションで碧に片思いしていた大学生と、街で再会する碧。
就職活動が「全然ダメ」と言う大学生に対し、碧は「何とかなりますよ」「何とかならないことなんて、何もないから」と言って、人ごみの中に消えていく。

みんなの感想

ライターの感想

綺麗にまとめたなあ…とは思うものの、惜しい作品。
設定は興味深く、もっと掘り下げたら面白いだろうに。
2時間前後でおさめないとならないからだろう、どれも中途半端な形で終わってしまっている。
同じ特殊能力を持ちながらも、その出自が異なる2つのグループが、対立を余儀なくされ
しかも似たような境遇、宿命を持っている。この皮肉な運命。
「せつなさ」はよく出ていると思う。
ただ、SFアクションというジャンルで見ると、どうーもいまひとつ。主人公の昴が悩んでばかり。
映像も綺麗なんだが、薄っぺらい。生活感ゼロ。
上手に調理すればもっと面白くできたろうにと思うと、もったいない!
エンドロールでの碧の科白(科白といいつつ、実際は字幕なんだが)「何とかならないことなんて、何もないから」というのは
エンディングに流れるテーマ曲、ゲスの極み乙女。『ロマンスがありあまる』の2番の歌詞にも使われている。
ちなみにこの曲と映画とは、すごく合ってる! イメージはドンピシャ!

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