新宿スワンのネタバレあらすじを結末(ラスト)まで紹介。

「新宿スワン」のネタバレあらすじ結末

アクション映画

新宿スワンの紹介:2015年5月30日公開の日本映画。アジア最大の歓楽街、新宿歌舞伎町で奔走する水商売のスカウトマンたちの姿を描いた、和久井健の同名コミックを園子温監督が綾野剛を主演に迎えて映画化。豪華なキャスト陣にも注目。

予告動画

新宿スワンの主な出演者

白鳥龍彦(綾野剛)、南秀吉(山田孝之)、アゲハ(沢尻エリカ)、葉山豊(金子ノブアキ)、関玄介(深水元基)、時政(村上淳)、洋介(久保田悠来)、栄子(真野恵里菜)、アキオ(長田成哉)、松方社長(安田顕)、涼子(山田優)、山城神(豊原功補)、天野修善(吉田鋼太郎)、真虎(伊勢谷友介)

新宿スワンのネタバレあらすじ

【起】- 新宿スワンのあらすじ1

大都会・東京の新宿歌舞伎町。約600m四方の中に4000店以上の飲食店や風俗店が軒を連ねるこの土地は、アジア最大の歓楽街です。
金髪のもじゃもじゃヘアの青年・白鳥龍彦は、仕事も生きる意味も金もあてもなく歌舞伎町一番街を歩いていました。その頃、人生の最下辺にいると感じていた龍彦は、底辺からのし上がるためには新宿がうってつけだと考えたのです。
龍彦の髪型を「天パ」とばかにして頭を叩いたゴロツキ5人組に、龍彦は刃向かいました。5人組は7人組に増え、殴り合いの喧嘩になります。
7対1で圧倒的に劣勢な龍彦を助けたのは、歌舞伎町で顔が利く銀の短髪の男・真虎(まこ)です。真虎の瞼と上唇には傷がありました。
真虎は龍彦のことを「ダチ(友達)だ」と言います。真虎にぺこぺこするゴロツキたちは退散しました。
真虎は龍彦に食事を奢り、スカウトマンにならないかと誘います。スカウトマンは女性を風俗店に勧誘、紹介する仕事です。
真虎は龍彦を気に入り、一人前のスカウトマンに育てようとしました。龍彦にスカウトの基本を教えます。
何回目、何十回目の声掛けでの土下座作戦が成功し、龍彦はある女性のスカウトに成功しました。
龍彦がスカウトした女性を真虎が案内したのは、クラブではなくファッションヘルスでした。クラブホステスの勧誘と聞いていたので、龍彦はショックを受けます。
さらに龍彦は女性が面接される様子を見て、「(この業界に)向いてない」と思いました。女性はAランクがついたので、龍彦にはボーナス5万と、月々の彼女の給料の10%が貰えます。
向いていないと真虎に告げると「向いてねえ? てめえがびびっただけじゃねえか」と叱咤されました。
真虎は龍彦に「風俗で働く女を不幸だと思うのは間違いだ」と言います。その言葉を聞いた龍彦は、これからは自分が関わった女性全員を幸せにする、と決意しました。
龍彦は真虎が所属するスカウト会社・バーストに入り、スカウトに励み始めます。
龍彦をばりばりに意識するのは、ライバル会社のハーレム所属の秀吉でした。しかし龍彦はそれを知りません。
スカウト会社・バーストの社長・山城神は、新宿を束ねる暴力団「紋舞会」の天野会長から、ライバル会社のハーレムが上納金を上げてくることをにおわされ、さりげなく上納金の増額を要求されました。

【承】- 新宿スワンのあらすじ2

天野会長に山城が現在支払っているのは、半年で1000万円です。またライバル会社のハーレムの松方社長は、金に困っているという噂もありました。
上納金の増額は厳しいと考えた山城は、本当にハーレムが上納金をアップするつもりなのか、揺さぶって調べることにします。
山城は新入りの龍彦を真虎の担当から外して、関につけさせました。関は龍彦に命じて、わざとハーレムの縄張りでスカウトさせます。
縄張りを破った龍彦は、ハーレムの連中に捕まりました。対応する秀吉の顔を龍彦が知らなかった(覚えていなかった…後に出てくる)ことで怒った秀吉は、必要以上に龍彦を拷問して指を折ります。
後日、もう1度今度は幹部・関と龍彦がハーレムのスカウトマンに袋叩きにされたのを口実に、山城社長らはハーレムに乗り込みました。
幹部の関に怪我を負わせたことを問題にして、松方に借金を肩代わりしてすると囁きます。
松方社長は幹部の葉山に相談なしで事を進めようとして、失脚しました。現場を押さえた葉山は、無条件でハーレムの傘下に入ることを宣言します。
バーストとハーレムは合併しました。社長は山城で、幹部はバースト側からは真虎と関、ハーレム側からは葉山と時正(ときまさ)が務めます。そしてもう1人ヒラの中から幹部を取り上げると山城が言いました。
1か月間トータルで最も多くスカウトを成功した人物を、幹部に引き上げるという山城の発言で、皆は盛りあがります。
合併した際、龍彦は揉めた相手・秀吉を敵視しますが、手を出すなと真虎が釘を刺しました。龍彦は真虎を尊敬しているので、言う通りにします。
龍彦はスカウトしている時に、和服の若い女性・涼子に声をかけられました。喫茶店で話をした龍彦と涼子は、揉める男女の仲裁をして意気投合します。涼子は「ハンコつこうか」と言いました。
涼子は高級クラブ『ムーランルージュ』のママでした。涼子は龍彦に「うちの店でくすぶっている子たちに、新しい店を紹介してあげて」と言って、戦力外ホステスのリストを渡します。「ハンコをつく」ことで、龍彦は涼子に認められた、数年に一度の男になります。
秀吉は葉山と組んで、裏でクスリを捌いて金を得ていました。野心家の秀吉は、金を得てのしあがることで、新宿を仕切っていずれは全国統一の夢を抱いています。

【転】- 新宿スワンのあらすじ3

借金漬けの風俗嬢・アゲハを拾った秀吉は「もっといい店を紹介する」と言って、自分の息のかかった店に連れて行きました。もっといい店とは言いながら、そこは寝ないで連続して客を取らせる悪質な店です。
借金を払い終えるまでは厳しいかもしれないが、がんばれと励ましつつ、秀吉はアゲハに薬を渡しました。
「疲れが取れる薬」と言われたアゲハは薬物を摂取し、麻薬中毒になります。中毒にさせて店から逃げられないようにするのが、秀吉とその店の店主の作戦でした。
その頃龍彦は、前日に九州から上京してきたばかりの19歳の女性・栄子と出会います。最初から龍彦に風俗を希望する栄子の腕には、リストカットの跡が目立ちました。
龍彦は気になって栄子に「何かあれば相談しろよ」と言いますが、栄子はビルから飛び降り自殺します。
栄子の自殺を止められなかった龍彦は、自分を責めました。泣く龍彦に対し、真虎は「夜の街を歩いてみろ」と言います。
真虎の言う通りに夜の街を歩いた龍彦に、たくさんの女性が声をかけました。自分を心配してくれたり、自分に感謝してくれる女性の言葉を聞いた龍彦は、自分がスカウトした女性たちが幸せそうなのを見て嬉しくなります。
女性たちに励まされた龍彦は「みんな大好きだ、バカヤロー」と叫び、復活しました。
新たにスカウトした女性を連れて行った店で、店主に暴力を振るわれるアゲハを見た龍彦は、アゲハを助けます。助けられたアゲハは龍彦に「王子様、いっしょに逃げよ」と言って、龍彦とスリップ姿のアゲハは夜の街を走りました。
アゲハには昔から大好きな絵本『まぼろしの王子さま』がありました。
「親にすてられて、ずっとどれいとしてはたらいていた家から、王子さまはわたしを見つけ出すと、手をにぎり、森につれだしてくれたんです」
アゲハは龍彦を、絵本の王子様と重ね合わせます。
龍彦は名前を聞きますが「本名は、忘れちゃった」とアゲハは言いました。
我に返って店に戻ろうとするアゲハに、龍彦は別の店『ターコイズクラブ』を紹介すると、なぜ王子様と呼ぶのか聞きます。「顔じゃなくてハートが」とアゲハは言いました。
龍彦は栄子と同じ轍を踏むまいと、アゲハにこまめにケアをします。しかしアゲハはある日突然、店から姿を消しました。
アゲハはクスリ漬けにされた元の店に戻っていました。
その頃バースト側の関は、裏でクスリを捌く人物を探るために、恋人・梨子の協力を得て葉山側にスカウトさせ、クスリを撃っている人物を調べていました。
葉山らにはお見通しで、関は梨子を人質に取られ、入院するほどの怪我を負わされます。しかしクスリを捌いているのが秀吉だと、関は掴みました。

【結】- 新宿スワンのあらすじ4

アゲハが元の店で働いていることを知った龍彦は、アゲハを迎えに行きます。しかし薬物中毒が龍彦にばれたアゲハは「王子さまは幻だった」と言いました。絵本のラストも、王子さまは幻なのです。
アゲハを連れ帰ろうとした龍彦は店で秀吉と鉢合わせし、龍彦は秀吉のバッグを奪いました。秀吉に味方して龍彦にしがみついた店長を、アゲハがナイフで刺します。
事件になったので、秀吉はカバンを「持っとけ、中身は気をつけろ」と龍彦に言って逃げました。
アゲハは龍彦に「いつか迎えに来て」と言って、警察に捕まる気です(注:薬物中毒を解決する最も手っ取り早い方法として、獄中生活を選んだとも思われる)。
アゲハの決心を汲み取った龍彦は「アゲハ、またな」と言って去りました。
実は龍彦が持つ秀吉のカバンは、秀吉は金だと言いますが本当はクスリです。なんとなくそれを察した龍彦は、逃げた秀吉をかばって「バッグは秀吉が持って逃げた」と言って、保管しました。
真虎もその龍彦の行動を察して、身上調査した秀吉の正体を龍彦に明かします。
秀吉の本名は古屋ダイキといい、龍彦と同じ木更津の中学の出身でした。秀吉はおとなしい優等生でしたが孤独で、いつも仲間がたくさんいる龍彦のことを羨ましく思っていました。
ある時乱闘になった秀吉は同級生の榊原を刺し、少年院に入ります。龍彦のように強くて仲間がいたら…と思った秀吉は、出所してから名を変えて、のしあがろうとしていました。
秀吉は龍彦とコンタクトを取るだろうと思った真虎は、GPSを龍彦のポケットに忍ばせますが、直後に会った涼子が気づいてGPSを取り上げます。
秀吉から連絡を受けた龍彦は待ち合わせ場所に行きますが、秀吉は向かいのビルの屋上でカバンを投げて渡せと言いました。
秀吉の正体を知った龍彦は「お前の人生間違いだらけなんだよ!」と言うと、ジャンプして秀吉のビルに飛び移ります。「俺が叩き直してやる」と言った龍彦は、秀吉と乱闘になりました。
両者ともに同じ程度の傷を負いますが、「お前は今日から俺のダチだ」と言い、龍彦は秀吉からクスリを返してもらうと逃がします。
龍彦は「秀吉は逃げてしまったが、クスリは取り返した」と言って山城に渡し、山城は龍彦を幹部に取り立てると言いました。
真虎は龍彦に「(逃がしたほうが)却ってあぶないぞ」と囁きます。その通りでした。逃げた秀吉は、葉山の手下に射殺されます。
秀吉の死を知って自分を責める龍彦に、真虎は「誰のせいでもねえ。歌舞伎町に呑まれただけだ」と言いました。
…今ではすっかり龍彦は、歌舞伎町のゴロツキたちとも親しく声をかわす仲になっていました。
周囲を歩く人にアゲハや死んだ秀吉などを重ねながら、今日も龍彦はスカウトに励みます。

みんなの感想

ライターの感想

豪華なキャスト陣です。それだけでも見ごたえあります。
原作のコミックスの途中までらしく、確かに続編作ろうと思えばできそうな感じ。
ただ、どうしてもからめの採点となってしまう。
そもそもスカウトマンという仕事自体が「女衒(ぜげん 水商売の女性から金を得て生活する者)」なので、
いくら「風俗で働く女を不幸だと思うなよ」と言われても…。
その出発点から共感できずなので、最後まで違和感が抜けきれなかった。
演技自体は、綾野剛も山田孝之も熱演していると思う。
あとは、どれだけこの世界に感情移入できるか、だろうな。

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