「特攻大作戦」のネタバレあらすじ結末

特攻大作戦の紹介:1967年製作の巨匠ロバート・アルドリッチによるアメリカの戦争映画。E・M・ナサンソンによる小説を原作としており、第二次世界大戦末期に計画された極秘任務を描いた作品で、囚人からなる部隊を指揮する少佐をオスカー俳優リー・マーヴィンが熱演。終盤にかけての戦闘シーンは爆音が響き渡る大迫力の映像に仕上がっており、第40回アカデミー賞では音響効果賞を獲得した。

特攻大作戦の主な出演者

ライズマン少佐(リー・マーヴィン)、ジェファソン(ジム・ブラウン)、ウラディスロー(チャールズ・ブロンソン)、フランコ(ジョン・カサヴェテス)、マゴット(テリー・サヴァラス)、ブリード大佐(ロバート・ライアン)、ピンクリー(ドナルド・サザーランド)

特攻大作戦のネタバレあらすじ

【起】- 特攻大作戦のあらすじ1

1944年、第二次世界大戦末期のイギリス・ロンドン。アメリカ陸軍のライズマン少佐は優秀なベテランの軍人でしたが、上官の非合理な命令に公然と意見し、ときには命令違反をすることもあったことから、上層部では問題児扱いされていました。そんなある日、ライズマンはある極秘任務を命ぜられます。それは軍法会議で凶悪犯罪に問われた囚人12人による部隊を指揮し、短期間の訓練の後、来たるDデイに先行してフランスのレンヌにある館に潜入し、ドイツ将校を殲滅するというものでした。「大赦作戦」と名づけられた作戦でしたが、軍上層部は12人の囚人の刑執行を延期するという見返りしか考えていませんでした。これにライズマンは明確に懸念の意思を示します。ただでさえ囚人たちは権力や将校に反感を抱いているのに、刑執行延期という見返りしかなければ作戦に協力するはずかない、というのがライズマンの考えでした。ライズマンは軍上層部を説得し、目覚ましい活躍をした者には刑を減ずるという約束を取り付けました。しかし、この傍若無人なライズマンの態度に軍上層部は一層不快感を抱くのでした。

早速、ライズマンは軍刑務所に向かい、12人の囚人の訓練に取り掛かりました。囚人たちは噂に違わない凶悪犯揃いで、絞首刑、重労働30年、禁錮30年などの刑が決定していた者ばかりでした。ライズマンは囚人たちを整列させ基本教練をさせようとしますが、一人の囚人が反抗的な態度を取って来ました。それは、絞首刑が決定している若い囚人フランコでした。死刑囚の自分が教練をやる必要はないと薄ら笑いを浮かべるフランコ。ライズマンは言葉巧みにフランコを挑発し、フランコが襲いかかってきたところを返り討ちにして痛めつけました。老齢の少佐の鮮やかな手つきを見せつけられた囚人たちは、素直に教練に励むのでした。

教練終了後、ライズマンは囚人たちを作戦に参加させるべく、一人一人面会の場を持ちます。囚人たちには様々な経歴がありました。フランコは元シカゴの顔役だったにもかかわらず、ケチな強盗事件で死刑囚になっていました。ウラディスローは部下を見捨てた卑怯な上官を殺した罪に問われていましたが、ドイツ語が話せるという特技を持っていました。真面目な黒人のジェファソンは激しい虐待を加えてくる白人から身を守るために殺人を犯してしまったといいます。それぞれの囚人には見るべきところがありましたが、ただ一人危険な思想を持つ囚人がいました。それは女性を殴り殺した罪に問われているマゴットという囚人で、自らを神の道具と呼び、女性殺害の罪を正当化していました。ライズマンはマゴットの狂気を感じつつも、作戦に参加するよう口説くのでした。

【承】- 特攻大作戦のあらすじ2

その後、ライズマンは12人を集め、作戦に参加するうえでのシンプルなルールを周知させました。それは、一人でも違反行動を取れば連帯責任で全員が厳しい制裁を受けるというものでした。12人はそのルールを受け入れることを決め、ライズマンは早速実地訓練を開始。手始めに行ったのは、何もない草原に一から宿舎を建設することでした。囚人たちはときにはふざけ合いながらも、次々と宿舎を完成させていきます。その後ロープ登攀の訓練も始まり、多くの囚人が真面目に訓練に励んでいましたが、そんな中でもフランコはライズマンへの反感を変わらずに抱いていました。

その夜、フランコが闇に紛れて訓練地からの逃亡をはかりました。しかし、ウラディスローら囚人仲間たちに止められ、フランコの逃亡は失敗に終わります。フランコはどうあがいても全員が死ぬ作戦を批判しますが、ウラディスローらはこの作戦に可能性を見出していたのです。

翌朝からライズマンの訓練は厳しさを増し、うまくできない者には発砲して脅しをかけることすらありました。それと並行して、ライズマンは部下に囚人たちの性格診断を指示していました。その結果、やはりマゴットの性格が飛び抜けて異常な結果を出していました。その他の囚人についても反社会的という診断が下されていましたが、ライズマンはそれをうまく活かして囚人たちに団結心を芽生えさせようと考えます。

その矢先に、囚人たちが髭剃りを拒否する事態が発生しました。水で髭剃りすることに我慢の限界が来ていたのです。ライズマンはここであえて厳しい制裁を下しました。囚人たちからカミソリと石鹸を取り上げ、さらに温かい食事も禁止したのです。ライズマンの狙いは自分に敵意を集中させ、囚人たちを団結させることにありました。そのきっかけを与えてくれたフランコに、ライズマンは陰ながら感謝するのでした。

その後、訓練所での訓練は終了し、いよいよ陸軍基地でのパラシュート降下訓練に移行することとなりました。ライズマンは囚人たちに作戦の秘密厳守を徹底しますが、そのほかに一つ大きな懸念事項がありました。陸軍基地のトップを務めるブリード大佐とライズマンは反りが合わず、訓練の目的を詮索してくることは目に見えていました。ライズマンは無用な詮索をされないよう、ある将軍がお忍びで視察に来ると事前に基地側に伝えますが、いざ基地に着くとブリードは楽器隊と歩兵隊を従え将軍の到着を待ち構えていました。ライズマンはその場をごまかすために、やむなく見てくれの良いピンクリーを将軍の役に任命します。しかし、将軍の真似事をするピンクリーも、後ろで控える囚人たちも悪ふざけをし、かえってブリードに疑いを持たせる結果に終わってしまいました。

基地内にライズマンたちを通したものの、ブリードはライズマンの目的を探るために部下二人に調査を命じました。早速ウラディスローを襲撃し訓練の目的を問い詰めるブリードの部下たちでしたが、囚人仲間がそこに駆けつけ逆に痛めつけられてしまいます。ウラディスローは口を割ることはありませんでしたが、囚人たちはこの襲撃がライズマンの指示によるものと確信します。それだけ囚人たちの中ではライズマンへの不信感が募っていたのです。

【転】- 特攻大作戦のあらすじ3

陸軍基地でのパラシュート降下訓練が順調に進む中、ある夜、マゴットを除く囚人たちが部屋に集められました。すると、そこにライズマンと着飾った女たちが入って来ました。ここまで訓練に耐えてきた褒美として、ライズマンは囚人たちに女性に触れる機会を与えようと考えたのです。ライズマンが部屋を出ると、その様子を眺めていたマゴットが怒りの声を上げました。商売女を蔑視し実際に殺人に及んだこともあるマゴットは、女たちがいる部屋を「悪徳の巣」と呼び、囚人たちが地獄に堕ちることを予言しますが、ライズマンはその言葉を聞き流しその場を去って行くのでした。

その後も囚人たちは訓練に励みますが、ライズマンの不在を狙ってブリードが大勢の部下を引き連れて訓練の場に乱入してきました。自らの手で訓練の目的を問い正そうと考えたのです。囚人たちはおとなしく整列しますが、ブリードの部下の中にウラディスローを襲った二人組がいることにすぐ気づきました。襲撃の黒幕がブリードだったことを知り、反撃の機会を狙う囚人たち。そして、ブリードがフランコの前に来たとき、一斉に囚人たちはブリードに襲いかかりますが、その瞬間にライズマンが威嚇射撃を行いました。異変に気づき、急いで訓練所に戻って来ていたのです。形勢は一気に逆転したものの、間もなくこの事件は軍上層部の知るところとなり、ライズマンは規律違反をしたとして責任を追及され、訓練の中止も言い渡されてしまいます。ライズマンは自らの責任は認めつつも、訓練中止を決めた上層部の意見に反論しました。半年の訓練で囚人たちはいまや有能な兵士となり、その能力を試す機会だけでも与えて欲しいというのです。そこで、対抗演習に囚人部隊が青軍側として参加することが決まりました。対する赤軍はブリード大佐の部隊であり、囚人部隊の能力を証明するこの上ない機会が設けられることになりました。

そして演習の当日、砲兵隊を備える赤軍に対して、歩兵部隊だけの青軍の囚人たちの敗北は演習の前から決まっているかに見えました。しかし、ライズマンの指揮がないにもかかわらず、囚人たちは次々と赤軍の裏をかいていきました。事前に赤い腕章を用意していた囚人たちは堂々と赤軍陣内に侵入し、別働隊による陽動作戦も功を奏し、見事本部にいるブリードを拘束することに成功したのです。

この勝利により、囚人部隊はいよいよ訓練の最終段階に入ることになりました。ライズマンは囚人たちを集め、厳かな雰囲気で作戦の流れの確認をし始めました。まず、レンヌ館の検問所の警備兵を始末し、その後ドイツ将校に扮したライズマン、ウラディスローが潜入し、運転手役のピンクリーは外で待機する。潜入後、二人は館内からロープを吊るしそこから隊員が館内に侵入する。その後、館の庭で別働隊が援護射撃の用意を進め、その後に館出口の爆破準備を開始。その確認が取れ次第、屋根に待機していたフランコがケーブルと電話線を切断し、攻撃を開始、将校を殲滅する。囚人たちは何度も作戦の確認を行い、部隊の団結心を深めていきました。

【結】- 特攻大作戦のあらすじ4

いよいよ作戦決行日が訪れました。訓練で学んだ通り、レンヌにパラシュート降下する隊員たち。しかし、ここで一人の隊員が降下を誤り、命を落としてしまいます。土壇場での計画変更を余儀なくされ、緊迫した空気になる部隊。しかし、ライズマンはここでも冷静で的確な指示を隊員たちに下し、作戦は着々と実行に移されていきました。

計画通り検問所を突破し、館内に潜入したライズマンとウラディスローは四苦八苦しながらロープをかけることに成功します。援護射撃の準備も整い、フランコはケーブルのある屋根へ、ジェファソンとマゴットが館内へそれぞれロープを登って侵入しますが、ここでアクシデントが起きます。マゴットが館内にいたドイツ人将校の妻をナイフで脅したのです。館内には将校の妻の叫び声が響き渡りました。マゴットはそのまま女性を殺し、ジェファソンに対して発砲を始めました。ジェファソンはすぐにマゴットを射殺しましたが、この銃声でにわかに館内は混乱状態に陥ってしまいます。電報係が救援を本部に伝えてしまったために、ライズマンたちに残された時間は極端に短くなってしまいました。

フランコはただちにケーブルと電話線を爆破、館の外でライズマンの部隊とドイツ軍との銃撃戦も始まり、ピンクリーがここで命を落としてしまいます。館内ではドイツ人将校たちが地下壕に逃げていましたが、ライズマンとウラディスローは地下壕に大量の爆薬があることに気づきます。二人は地下壕に繋がる通気孔を爆破し、ドイツ人将校を一網打尽にする作戦を思いつきます。二人はただちに館外に出ますが、そこですでに多くの犠牲が出ていたことに気づきました。さらに悪いことに、各所に潜んだ多数のドイツ軍のスナイパーが少しずつライズマンたちの戦力を削いでいました。

そんな中でもライズマンたちは通気孔を探し出し爆破準備を進めますが、そこにドイツ軍の救援部隊が到着します。援護射撃隊が懸命に防衛する中、ライズマンは通気孔からガソリンを投入し始めました。手榴弾だけでも地下壕を爆破するのに十分な火力がありましたが、ライズマンは仲間の仇を取ろうとより効果的な方法で爆破しようと考えたのです。フランコが逃亡用のトラックを用意し、あとはジェファソンが四つある通気孔に速やかに手榴弾を入れるだけとなりました。ところが、手榴弾を投入した直後、ジェファソンは敵の狙撃を受けてしまいます。その数秒後、手榴弾は爆発したちまち館は炎に包まれました。

ライズマンは残された隊員とともにトラックで脱出をはかりますが、別働隊の援護射撃隊は全滅し、トラックに同乗していたフランコも敵の銃撃で命を落としてしまいます。囚人部隊で生き残ったのはウラディスローだけでした。

重傷を負ったライズマンとウラディスローの元に軍上層部が見舞いにやって来ました。囚人部隊の活躍は讃えられ、亡くなった仲間には名誉が送られることが決まっていましたが、軍上層部は薄ら笑いを浮かべて短い労いの言葉をかけすぐに病室を去って行きました。ウラディスローは「いい気なもんだ。将軍殺しが癖になる」と半ばあきれ果

みんなの感想

ライターの感想

リー・マーヴィンの堂々とした鬼上司ぶりに惚れ惚れさせられます。戦争映画ではありますが、ならず者たちが人間的な感情を取り戻し団結していく様はまるで青春映画のようで、ラストに向けて高揚感を観る者に与えてくれます。若き日のドナルド・サザーランドのダサカッコ良さにも注目です。

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