「高地戦」のネタバレあらすじ結末

アクション映画

高地戦の紹介:2011年製作の韓国映画。朝鮮戦争時の南北境界線付近の高地を舞台に、兵士たちの極限の戦いの姿を描いた作品。2011年の第84回アカデミー賞では、外国語映画賞韓国代表作品となった。日本公開は2012年。

予告動画

高地戦の主な出演者

カン・ウンピョ中尉(シン・ハギュン)、キム・スヒョク中尉(コ・ス)、シン・イリョン大尉(イ・ジェフン)、ナム・ソンシク2等兵(イ・デビッド)、オ・ギヨン軍曹(リュ・スンス)、ヤン・ヒョサム曹長(コ・チャンソク)、ヒョン・ジョンユン中隊長(リュ・スンヒョン)、チャ・テギョン狙撃手(キム・オクビン)

高地戦のネタバレあらすじ

【起】- 高地戦のあらすじ1

朝鮮戦争末期の1953年。南北境界線の停戦協議は難航し、境界付近の高地では戦争が泥沼化していました。
韓国軍防諜隊中尉のカン・ウンピョは、最前線のエロック高地で戦うワニ中隊の調査着任を命じられます。高地で戦死した隊員の死体から味方の弾丸が発見され、ワニ中隊の中に北朝鮮の内通者がいる可能性があるからでした。そしてウンピョは、ワニ中隊の中に戦死したと思っていた親友のキム・スヒョクがいることを知らされます。
朝鮮戦争開戦直後の3年前、ウンピョとスヒョクがいる小隊は、北朝鮮軍の捕虜となります。気弱なスヒョクは神に祈りを捧げ、ウンピョはそんな彼を励ましていました。敵軍の隊長は「この戦争は1週間で終わる。故郷に隠れて終戦後に祖国再建に務めろ」と告げて、ウンピョは釈放されます。しかし、負傷したスヒョクは傷の手当てのために、北朝鮮軍に連れて行かれたのでした。
3年ぶりに再会したスヒョクは、ワニ中隊のリーダー的な存在になっていました。わずか2年で2等兵から中尉に特進し、弱虫だった当時の彼の面影はありませんでした。

【承】- 高地戦のあらすじ2

ワニ中隊を率いているのは、20歳の大尉シン・イリョンでした。ウンピョはイリョンの若さと、アルカロイドという麻薬の1種を常用していることに驚きます。
宴会の席で、1人の精神を病んだ隊員が浦項で起きたことを話そうとして、重苦しい雰囲気になります。ウンピョは隊員の死の謎がわからないまま、高地を奪い合う戦闘を続けます。
ワニ中隊と人民軍は何十回と高地での争いを繰り返し、次第に奇妙な友情が生まれました。互いに高地を引き上げるときに、地下壕に酒や食料などを残すようになります。やがて人民軍の兵士は、南で暮らす家族に書いた手紙を届けてほしいと頼み、ワニ中隊はそれらを送り届けていました。
ワニ中隊が高地を奪還して地下壕に行くと、再び人民軍の物資と手紙がありました。チャ・テギョンという名の兵士が家族に宛てた手紙には、美しい少女の写真が入っていました。スヒョクは彼女がテギョンの家族だと思い込み、戦争が終わったらこの娘と結婚するとほほえみます。ウンピョは写真の少女を見て、以前近くの谷川で会った女性ではないかと思います。

【転】- 高地戦のあらすじ3

あるときナム・ソンシク2等兵が、ウンピョたちの目の前で人民軍の狙撃手に攻撃されて死亡します。狙撃手はワニ中隊が「2秒」と呼んで恐れる狙撃の名手で、数百メートル先の距離から兵士を捉えて、撃たれた2秒後に銃声が聞こえてくるのでした。2秒は撃たれた兵士を助けにくる兵士を狙撃するために1発では仕留めず、必ず3発で仕留めていました。
その後精神を病んだ兵士が、イリョンに向けて銃を発砲します。しかしイリョンは麻薬常習者で、怪我をしても痛みを感じません。そしてイリョンはなぜ自分がこうなったのか、浦項で起きた地獄のような体験を語ります。
浦項の戦闘で退却する際に、船に隊員全員乗ることがかなわず、イリョンは仲間を撃ち殺したのでした。自責の念に駆られたイリョンは自殺しようとしますが、それをスヒョクが泣きながら止めます。そして、生き残った隊員に向けて「彼はワニ中隊を救った」と説教をします。それ以来、ワニ中隊は運命共同体へと生まれ変わったのでした。
その後の戦闘で、スヒョクは2秒に射殺されてしまいます。イリョンが麻薬を打とうとすると、ウンピョが止めに入ります。

【結】- 高地戦のあらすじ4

1953年7月27日の午前10時。とうとう南北の停戦協定が成立します。戦場にラジオ放送が流され、南北を問わず兵士たちは大喜びします。ワニ中隊が川で水浴びをしているところに人民軍が通りかかり、双方は笑顔を交わします。
ところが、停戦協定の発効は12時間後で、「午後10時まではエロック高地を占領せよ」という出撃命令が下されます。停戦が決定したにもかかわらず、ワニ中隊と人民軍の兵士は再び高地戦に帰されてしまいます。
出撃前、イリョンはワニ中隊員に喝を入れます。「ワニは卵を50個産み、そのうち生き残るのはわずか1匹か2匹だという。しかしその生き残ったワニが沼の主となり、沼を制覇する。ワニになって生き残れ」と、士気を高めます。
濃い霧で覆われる高地の向こう側から、人民軍が歌う戦線夜曲が聞こえてきます。それに合わせてワニ中隊も歌い始めると、その間に霧が晴れてしまいます。進攻が開始されるとアメリカ軍戦闘機が現れ、敵味方関係なく無差別に爆撃を加えます。
ワニ中隊はウンピョを残して全員死亡し、ウンピョは2秒改めテギョンと遭遇します。彼女こそが多くのワニ中隊員の命を奪った張本人であり、ウンピョはテギョンをナイフで刺殺します。
午後10時を迎えて、ウンピョは人民軍の兵士に煙草を渡し、停戦協定成立のニュース放送を聴きながら笑い転げます。そして死体が山と積まれたエロック高地をウンピョがさまよう場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

戦争というものが、いかに狂気に満ちたものであるのかを描いた重厚な作品です。停戦協定が妥結されたにもかかわらず、発効までには時間があり、少しでも国境線を確保するためにと相手を攻撃する…。こんな馬鹿げた作戦は、命令に絶対服従せざるを得ない兵士たちの犠牲で実行されていました。終盤のイリョン大尉の演説と、「俺たちは敵と戦っているんじゃない、戦争と戦っているんだ」という劇中の台詞が強烈に印象に残っています。

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