「アノマリサ」のネタバレあらすじ結末

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アノマリサの紹介:地位も名誉もある男は、人の顔や声が同じに感じるという現象に悩まされていた。ある時男はいつもとは違う声を耳にする。人形で制作されたストップモーションアニメ。アニメながらR15指定で大人向けの異色作。2015年のアカデミー賞長編アニメーション部門、ゴールデン・グローブ賞ともにノミネート、第72回ヴェネツィア国際映画祭審査員大賞受賞作。

予告動画

アノマリサの主な出演者

マイケル・ストーン(デビット・シューリス)、リサ(ジェニファー・ジェイソン・リー)、ほか全キャスト(トム・ヌーナン)

アノマリサのネタバレあらすじ

【起】- アノマリサのあらすじ1

マイケル・ストーンは顧客サービス界で名を馳せ、著書も大ヒットしていました。家庭にも恵まれ、妻と息子とロスに住んでいます。しかし彼は人の顔も声も全て同じに感じるという現象に悩まされ、鬱屈とした毎日を送っていました。
マイケルは講演のためシンシナシティを訪れます。この地はかつての恋人ベラがいる場所でした。マイケルはタクシーでホテルに到着し家族に電話しますが、電話口の声もテレビから聞こえる声も同じで、家族との会話さえストレスに感じました。
マイケルはベラのことが頭をよぎり、スピーチの予行も集中できず、電話帳で調べ彼女に電話をかけます。未だ独身で恋人とも別れたばかりというベラをマイケルはホテルのバーに呼び出しました。
11年前マイケルに突然振られたベラは、別れた後一年間は病人のようだったと話しました。ベラは振った理由を教えて欲しいと乞いますが、マイケルは煮え切らない答えしか返しません。そのうえ淋しいと話した彼にベラは激高し、その場を去りました。

【承】- アノマリサのあらすじ2

残されたマイケルは息子のおもちゃを買うため、タクシーの運転手から聞いた店に行きますが、そこはアダルトショップでした。マイケルは店にあった骨董品の芸者風からくり人形が目に留まります。
ホテルの部屋に戻ったマイケルの耳に、いつも聞こえる声とは違う女性の声が廊下から聞こえてきます。マイケルは慌てて他の部屋を訪ね、声の主を見つけ出します。
声の主リサと同僚エミリーは、マイケルの講演を聴くためにこの地に来ていて、憧れの人に遭遇しはしゃぎました。マイケルは二人をお酒に誘います。おしゃべりなリサは、薄給ながら食品会社の顧客サービス係をしていると話してくれました。マイケルは人とは違うリサの声に心が弾みます。
二人との別れ際にマイケルは、部屋で酒を飲もうとリサを誘います。人気者のエミリーではなく、地味でぽっちゃりとし、知的でもない自分が選ばれたことに、リサは驚きを隠せませんでした。

【転】- アノマリサのあらすじ3

リサは目元に傷があることや、最後の恋愛はもう8年前で相手は体目当ての妻子持ちの60代だったことなどを卑下し、自分に自信がありません。それでもマイケルは君の声はまるで魔法だと言い、シンディ・ローパーの曲をリサに口ずませると、思わず涙を流しました。
二人はベッドに横になりながら、マイケルはリサが話す声にただただ聴き入ります。リサはマイケルの著書に書かれていたアノマリー(変則的や逸脱という意)という言葉が好きだと言うと、マイケルはアノマリーとリサを掛け合わせ“アノマリサ”という造語を生み出します。リサはその響きを気に入り、「変則的でいい、今だけでいいからそう呼んで欲しい」と呟き、二人は自然と体を重ねました。
マイケルは同じ顔と声の人々に迫られるという悪夢にうなされますが、目を覚ますと横にはリサがいました。朝食をとりながらマイケルはリサに求婚します。突然のことで戸惑いつつもリサもマイケルの気持ちを受け入れました。ところがマイケルは食事中のリサの癖や性格が気になり始めます。

【結】- アノマリサのあらすじ4

マイケルの気持ちが冷めていくのと同時に、次第にリサの声にいつもの声が重なって聞こえるようになります。マイケルの態度が変わっていく様子にリサは自分の容姿を責めます。やがてリサの声も完全にいつもの声になってしまいました。
マイケルは講演中に取り乱し、孤独や泣けない辛さをぼやき、講演内容から脱線してしまいます。客席ではリサが心配そうに聴いていました。
結局マイケルは家に帰ります。家には来客がありましたが、彼には誰なのか判断できません。マイケルは店で買ったからくり人形を息子に渡しました。人形の口から体液のようなものが出てきます。ボタンを押すと人形は『桃太郎』を歌いますが、息子は全く興味を示しません。マイケルは人形から聞こえるいつもとは違う声にうなだれました。
リサはマイケルに、いつかまた会えるといいわねと手紙を綴ります。アノマリサを辞書で調べたら日本語で“天国の女神”という意味なのね、面白いでしょと追伸しました。
(※アノマリサは日本語とされていますが、実際に該当する単語は不明です。)

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みんなの感想

ライターの感想

なんと、生々しい物語なのでしょうか。集中して鑑賞していると、演じているのが人形だということを忘れてしまいます。細部までリアルに作られているセットにも舌を巻きました。

気になる点が多々あり、いろいろと調べてみました。
■リサと人形の目元の傷が同じ場所にあるので、実はリサはマイケルの妄想だったのではないか?と考える人もいるようです。人形から体液も出てきているので、マイケルの相手は人形だったのでは?と。
■アノマリサ やはり正しい日本語ではないようです。
■自分以外が同一人物に見えるというフレゴリの錯覚という症状があるそうですが、劇中ではホテル名が“フレゴリ”でした。

そのほかにも謎解きのようなポイントがもっと含まれているのかもしれません。ひとつの映画でこんなに考えさせられるというのは、すごいパワーのある作品だなとも思いました。

同じ声で同じ顔というのがキーポイントになっています。とても私的見解なのですが、わたしにはあまりそう感じられませんでした。それぞれの人物に性格や嗜好、話し方にも特徴があって、みな違う人物に見えました。(トム・ヌーナンが上手く演じ分けていたように感じます)人の内面こそが大事だと訴えたかったのかな?と思わずにはいられませんでした。
解釈の仕方や感じ方は十人十色なので、多様な意見が出る作品ではないかと思います。

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