「パーフェクトブルー」のネタバレあらすじ結末

アニメ映画

パーフェクトブルーの紹介:キャラクターの原案を江口寿史と大友克洋が手がけたサスペンス・アニメ。人気絶頂のアイドルがストーカーに怯える心理描写が美しくも、とても怖い作品です。

予告動画

パーフェクトブルーの主な出演者

霧越未麻(岩男潤子)、ルミ(松本梨香)、田所(辻親八)、内田守(大倉正章)

パーフェクトブルーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①事務所の方針で、アイドルグループから卒業し、女優の活動を始めた霧越未麻。未麻は女優として奮起するが、本音のところではアイドルからの逸脱を寂しく思っていた。未麻の本音を綴ったサイトがネットに出没。さらに未麻のレイプシーンを書いた脚本家やヌードを撮影したカメラマンが殺される。 ②未麻は自分が二重人格で、もう1人の自分が犯行を重ねているのではないかと疑い始めるが、犯人はマネージャーのルミだった。ルミが二重人格で、未麻と自分を重ねて見ていたのだった。

【起】- パーフェクトブルーのあらすじ1

1998年の日本。
霧越未麻(きりごえ みま)は3人組のアイドルグループ『チャム』のセンターで活躍する、20歳の若い女性アイドル歌手です。未麻は肩まである茶色い髪の毛の女性で、ほかにショートカットの女性・レイと、ロングヘアに右目下に泣きぼくろがある女性・雪子で構成されていました。
アイドルグループのチャムは活動2年半で人気がありましたが、事務所の方針で未麻は次のイベントでアイドル卒業を発表し、女優に転身を図ることになりました。
事務所サイドの話になりますが、アイドル歌手で売り出すだけだとCDやイベントの興行収入(レコードセールス)しか見込めません。しかし未麻を女優に転身させると、映画・テレビドラマ・写真集など高収入が望めるのです。
そういうわけで、未麻は本人の意思とは無関係に、チャムを卒業して女優としての道を歩むことに決められました。すでに連続テレビドラマへの出演も決まっています。
未麻の転身を悲しむのは、チャムを愛するファンたちでした。しかしファンの一部には事務所サイドの思惑を読み取って、仕方がないと考えている人も一部います。
もうひとり、未麻をアイドルとして育てたいと心から願っている未麻のマネージャー・ルミも、未麻の女優への転身を反対していました。ルミはわがことのように悲しみ、憤ります。
しかし未麻は事務所サイドの決定を、前向きにとらえようと思っていました。アイドルよりも自分は女優に向いているかもしれないと考え、与えられた仕事を必死でこなそうと決意します。

広島でのイベント会場のライブの後、未麻のチャムの卒業が発表されました。事前から噂されていたので、ファンのほとんどの人が既に未麻の転身を知っています。
それでもやはり未麻がチャムからの卒業を宣言すると野次が飛びます。イベントで騒動が起こり、目が細く歯並びの悪い警備員(実は未麻のストーカー)がステージに詰め寄ろうとするファンを制止します。
イベントの後、出待ちのファンの中から「いつも未麻ちゃんの部屋、覗いてるからね~」という声がかけられました。どういう意味だろうと未麻は、不思議に思います。
未麻はアパートで独り暮らしをしていました。都会のワンルームマンションです。
グループからの卒業を宣言した日、帰宅した未麻は部屋に貼ったチャムのポスターを見ながら「アイドルの未麻とはさよならだ」と思いました。
未麻が母から電話している最中に、お湯が張られたお風呂のセンサーが鳴り、キャッチホンも入ります。5分後にまたかけ直してくれと母に頼んだ未麻は、大量の「裏切り者」と書かれたファックスを受け取りました。
さらに部屋でファンレターを読んだ未麻は、「未麻の部屋を見るのをいつも楽しみにしています。未麻の部屋にリンク貼りました」という文字を読み、「未麻の部屋」というのはなんだろうと考えます。
マネージャーのルミに聞くと、パソコン通信のインターネットで、そういうホームページがあるのではないかとルミが答えました。未麻はパソコン通信にうとく、全くその手の知識がありません。 この映画を無料で観る

【承】- パーフェクトブルーのあらすじ2

女優として活動し始めた未麻の仕事は、テレビドラマ『ダブルバインド』というドラマの、被害者・リカの妹の陽子役でした。最初はセリフも「あなた、誰なの?」というものだけです。
このドラマは精神科医・アサミヤトウコがヤマシロ刑事のアドバイス役となり、連続猟奇殺人犯を追いつめていくという話です。「ダブルバインド」という言葉自体が心理用語で、「矛盾する二つの状況下に置かれると、次第に疑心暗鬼に陥る(本当はもっと細かいのですが、ざっくりと説明するとこんな感じ)」という意味でした。
脚本家の渋谷貴雄はまだ脱稿しておらず、ドラマの筋書きもこの先いかようにも変えられます。未麻の所属する事務所の社長・田所は、脚本家・渋谷にすり寄って、さりげなく未麻の出演シーンを増やしてくれるよう頼みました。
そのドラマ現場で、未麻へのファンレターを開封した田所社長が爆発に巻き込まれます。未麻宛の手紙に小さな爆弾が仕掛けられていたのです。軽いけがですみましたが、未麻は怯えました。
マネージャーのルミに頼み、未麻は部屋にパソコンを設置してもらいます。簡単な設定もしてもらい、操作方法を教えてもらった未麻は、インターネットのサイト「未麻の部屋」を閲覧しました。
そこには未麻になりすました人物が、未麻しか知らないような細かな日記が書かれていました。電車とお風呂は右足から入ると決めている未麻は、それを知る者がいることに恐怖します。と同時に、ありえないとは思いながらも「もう1人の自分が書いたのではないか」という思いも去来しました。
見てはならない、意識してはならないと思いながらも、あまりにも「未麻の部屋」の日記が自分の思いを代弁しているので、つい未麻は閲覧してしまいます。それがよけいに、未麻の現実と虚構を混乱させることになってしまいました。

ドラマの撮影は順調に進みますが、未麻のシーンはあまり増えません。
一方のチャムは未麻が脱退した後も2人で活動を続けており、それなりに成功していました。未麻は寂しく感じます。
そんな折、ドラマの脚本家・渋谷が思い切った案を出しました。ドラマの第8回で未麻が演じる「陽子がストリップの最中に客にレイプされるシーンを入れて、それが元で陽子の性格が変わる」という話にする、と言うのです。
アイドルから脱却したとはいえ、いきなりのレイプシーンにマネージャーのルミは大反対しました。しかし未麻はOKします。本気で女優になるためには、頑張らねばと思ったからです。
レイプシーンの撮影の日、ルミは悔しくて泣きます。田所社長はハラハラしていました。未麻本人は「演技だから。本気でレイプされるわけじゃないし」と思っていますし、共演したレイプする相手の男性も「ごめんなさいね」と優しく声をかけてくれますが、やはり未麻は心のどこかで傷ついています。

【転】- パーフェクトブルーのあらすじ3

アイドルからのいきなりのレイプシーンが話題になり、ヘアヌード写真集の依頼も舞い込みました。ここが正念場です。

しかし…異変は初期の頃から起きていました。
まず。未麻がアイドル卒業を告げたイベント会場で騒いだ男性・土居正が、新街道でひきにげに遭っていました。犯人は不明です。
さらに、レイプシーンを書いた脚本家・渋谷がエレベーターの中で惨殺されました。渋谷の殺害は取り沙汰されます。
ヘアヌード写真集が世に出て、未麻は大きく注目されました。ストーカーは未麻の裸が他者に見られるのが嫌で、本屋にあるものをすべて買い占めます。
その頃から、未麻は徐々に毒されてきました。
ホームページの日記が「心の隅っこに閉まったはずの、自分の本音」であることや、ドラマの展開が徐々に「レイプされて性格が変わり、解離性人格障害(二重人格)になった女性」を演じるようになったことで、未麻自身も「もう1人の自分がいるのではないか」と思い始めます。
本来自分が望んだ「アイドルである自分」の幻影を見た未麻は、それが自分にしか見えないと知りながらも、追いかけずにはいられません。
現在起きていることは本当なのかと疑問視し、もう1人の自分という存在に脅かされ、ひきずられました。
未麻はヘアヌード写真を撮ったカメラマン・村野を刺した夢を見ます。その翌日、村野がアイスピックでメッタ刺しにされたことがニュースで報道され、未麻は自分がしたのではないかと怯えました。さらに自室のクローゼットから、血のついた服が出てきます。
脚本家の渋谷に続きカメラマンの村野の殺人で、マスコミは「未麻の熱狂的なファンの仕業」という見方が強まりました。未麻はマスコミにも追われます。

ドラマの撮影が終わりました。ドラマでは犯人は二重人格だった未麻が演じる陽子で、姉のリカとして殺人をおこなっていた、という話になりました。
未麻の演技は好評で、お色気シーンがあるものの、ビデオ映画の主役の出演依頼が早くもきています。
打ち上げの日、スタジオにいる未麻のところへストーカーがやってきました。ストーカーは「本物の未麻がメールを送ってくれた」と言い、偽物の未麻を殺すと言います。
ストーカーは未麻をレイプシーンのあったストリップの舞台で押し倒すと、ナイフを片手にレイプしようとします。レイプ後に殺すつもりのようです。
ナイフを持って容赦なく襲ってくるストーカーをハンマーで殴って気絶させた未麻ですが、自身も気絶から目を覚ますとステージには誰もおらず、マネージャーのルミが家まで送ると言いました。
未麻は田所社長に電話をしますが、通じません。実はこの時、田所社長はストーカーと共に、遺体になって楽屋の裏に倒れていました。 この映画を無料で観る

【結】- パーフェクトブルーのあらすじ4

先ほど起きたことは本当だったのか、それとも撮影だったのか、それすらあいまいになりつつある未麻は、ルミに部屋まで送ってもらいました。
ところが窓を開けた未麻は、そこが自分の部屋ではないことに気づきます。部屋の中は未麻のものと瓜二つなのですが、部屋の外の景色はまるで違いました。そこは下町の電車の高架に近い場所でした。
振りむいた未麻の目に、アイドル時代の未麻の格好をしたルミが立ちはだかります。ただしルミは太っているので、サイズが合わず、ぴちぴちの格好でした。
…ルミも昔アイドルをしていましたが、売れずにマネージャーになっていました。その強い思いがあり、未麻と自分とを重ねて見守っていました。未麻が売れて行くのを見ることで、ルミの虚栄心は満たされていたのです。
そんなルミにとって、アイドル路線から外れて女優やヌードを披露する未麻は、最早未麻ではなかったのです。
ルミは「未麻の部屋」を立ち上げて未麻になりすまし、ストーカーともメールでやりとりしていました。
ルミこそが解離性人格障害(二重人格)でした。
すべての殺害は、ルミがおこなったものでした。ルミが案内した部屋も、未麻の部屋をまねて作ったルミの部屋でした。
それに気づいた未麻はベランダからダイブして向かいのアパートの屋根に降り、必死で逃げますが、アイドルの姿をしたルミはアイスピック片手に必死で追ってきます。その時のルミは「自分こそが本物の霧越未麻」のつもりです。
夜の商店街を逃げた未麻は、負傷しながら必死で逃げました。追うルミも、アイスピックを取り落としたものの、凶器を傘に切り替えて追ってきます。
しかし追いつかれて揉み合いになった際、ウィッグを取られて動転したルミは、尖ったガラスで腹部をケガし、車道へよろよろと出ました。そこへトラックが通りかかります。
トラックのライトは、ルミの目には舞台のスポットライトに見えました。轢かれそうになった瞬間、ルミをかばって未麻が車道に出て助けます。2人とも轢かれずにすみました。
宅配便トラックの運転手が急いで車から降り、警察と救急車の手配をします…。

…季節はめぐり…夏。
ルミは精神を病んだまま、ずっと精神病院に入院しています。
意識は時折ルミに戻るものの、廃人に近い状態でした。
未麻はルミの病院に通い、甲斐甲斐しく世話をしています。今や押しも押されぬ大女優となった未麻ですが、ルミのことを「あの人のおかげで、今の私があるんですから」と看護師に言います。
受付にいた女性たちが、病院のロビーを通る未麻を見て「あの人、未麻? 本物?」と噂しています。
何も言わずに病院に出た未麻は、駐車場に停めた車に乗り込んでから「私は本物だよ」と言ってにっこり微笑みました。その笑みは最早アイドル時代の清純無垢なものではなく、むしろ波乱万丈、紆余曲折を経て得た堂々とした笑顔でした。

みんなの感想

ライターの感想

…こ、怖い。すごく怖い。
このアニメが作られた当時は、まだインターネットが今ほど普及していなかった時代。
なのにネットのサイトのなりすましなど、いち早く流行を取り入れて作られている点からしても、このアニメがいかにすごいものかが判る。
アニメだけど、じゅうぶん実写化にも耐えられる作品。
81分フルに緊張感がキープされており、最後までどきどきはらはらさせてくれる。

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