「モアナと伝説の海」のネタバレあらすじ結末

モアナと伝説の海の紹介:2016年のアメリカ映画。日本では2017年に公開された。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作による3Dコンピュータアニメーション作品で、監督・脚本は『リトル・マーメイド』『アラジン』『ヘラクレス』など多くのディズニー作品に携わってきたロン・クレメンツとジョン・マスカー。アメリカでは興行収入2億ドルを越えるヒットとなり、第89回アカデミー賞の長編アニメーション映画賞・歌曲賞部門にノミネートされ、第44回アニー賞では視覚効果賞とボイスキャスト賞を受賞した。

予告動画

モアナと伝説の海の主な出演者

モアナ・ワイアリキ(アウリイ・クラヴァーリョ/屋比久知奈)、ベビー・モアナ(ルイーズ・ブッシュ/竹野谷咲)、マウイ(ドウェイン・ジョンソン/尾上松也)、トゥイ・ワイアリキ(テムエラ・モリソン/歌:クリストファー・ジャクソン/安崎求)、シナ・ワイアリキ(ニコール・シャージンガー/中村千絵)、タラ(レイチェル・ハウス/夏木マリ)、タマトア(ジェマイン・クレメント/ROLLY)、ヘイヘイ(アラン・テュディック)

モアナと伝説の海のネタバレあらすじ

【起】- モアナと伝説の海のあらすじ1

南洋の楽園モトゥヌイ島にはある伝説がありました。かつて生命の女神テ・フィティは、海しかなかった世界に島や植物や動物を作りました。ですがある時、命を創り出す力をもつ彼女の「心」が、何にでも姿を変えられる半神半人の英雄マウイによって盗み出されました。マウイは逃げる途中、「心」を奪おうとする溶岩の悪魔テ・カァに襲われました。マウイは果敢に戦ったものの破れ、自らの力の源である神の釣り針を失い、ラ・フィティの「心」も深い海の底に落としてしまいます。
テ・フィティの「心」が失われたことで、やがて世界は闇によって飲みこまれてしまうのです。でも、それまでに、海によって選ばれた者が現れ、島を囲む珊瑚礁を越えて「心」を返しに行くのだということです。
村長の母であるタラがこのお話を語り終えると、村の子供たちは闇の中に潜むという魔物たちを恐れて竦み上がりました。しかしその中でただ一人、村長の一人娘である幼いモアナは怯えるどころか、島の外に憧れを抱きます。
そこに村長のトゥイがやってきて、外の世界には魔物がウヨウヨしているが、自分たちは島にいる限り安全だと言いました。村には昔から、珊瑚礁を超えて外の海に行ってはいけないという掟があったのです。トゥイは外の世界に憧れるモアナに対しても、「島にいれば必要なものはなんでも手に入る」と言い、自分の後を継いで村長になることや、そのために島のことだけを考えるよう言い聞かせていました。
そんなある日、父の目を盗んで海辺に出たモアナは、海亀の子供が困っているのに気づきました。強烈な陽光と獲物を狙う海鳥に阻まれ、海に戻れないのです。モアナは椰子の葉で陽光を遮り、海鳥を追い払いながら海亀の子供が砂浜を横断するのを助けてあげました。
すると突然、海の波が生き物のように姿を変え、モアナの髪を優しく撫でました。モアナは海に選ばれたのです。そしてモアナは海の中に奇妙な緑色の石を見付けました。しかしその石を手にする前にトゥイがやってきて、モアナを連れていきました。
それから時が流れて、16歳に成長したモアナは、父の言いつけを通り、村長となるべく村の暮らしを守っていました。そんな中でも、海の方に行く祖母タラの姿だけは気になっているモアナでしたが……。
父トゥイはモアナを正式に次の村長として指名し、代々の村長の役目として山の頂上へ連れて行きました。村長はそこで先代と同じように石を積み、村の歴史を重なるというしきたりがあるのです。モアナは海への気持ちは胸にしまい、島での平和な暮らしを守ることを誓うのでした。

【承】- モアナと伝説の海のあらすじ2

そんなある日、島では椰子の身が次々と腐っていく事件が起きます。モアナは腐った椰子の木は切って新しく別の場所に植えようと提案しました。島の人々はさすがは次期村長だと関心しました。しかし今度は、島のまわりで魚が獲れなくなったという報告がありました。モアナは珊瑚礁を越えて外海で魚を獲ることを提案しましたが、トゥイは強く反対します。
気持ちを抑えられないモアナは、こっそりと漁に使う船を持ち出して珊瑚礁の向こうへと漕ぎ出しましたが、外海の荒々しい大波に襲われて船はあっけなく転覆、命からがら島へ帰ったのでした。
トゥイはモアナの無謀さを叱りました。トゥイはかつて海で仲間を死なせたことがあり、頑なになっていたのです。
落ち込んだモアナは、いつものように海に向かって踊っている祖母タラのそばに行きました。タラは村の変わり者と思われている自分だが、死後はエイに転生して海に行くのだと語りました。そしてタラはモアナを閉ざされた洞窟へと案内しました。そこには、いつも漁に使うものより遙かに大きな船が隠されていました。モアナが何かに導かれるように船に設置されている太鼓を叩くと、いきなり周囲にかがり火が起こり、船の帆に描かれている絵物語に過去の幻影が浮かび上がりました。
それは自分たちの先祖が海を渡ってきて、島をひとつひとつ開拓していったという歴史でした。モアナたちは旅人の子孫だったのです。自分が自由に海を渡ってきた勇敢な開拓者の子孫だと知ったモアナは感激しました。タラはそんなモアナに、「お前こそ海に選ばれし者だ」と告げました。
しかしその後、タラは病に倒れてしまいます。死を前にしたタラは、モアナが幼い頃に海中で見た緑色の石を渡しました。それこそがテ・フィティの「心」なのです。タラはこの「心」を持って海に出るようモアナに言いました。伝説の英雄マウイを見つけ出し、船に乗るよう命じて「心」をテ・フィティに返すことに協力させるのです。
モアナはタラの言葉に突き動かされるように村から駆け出し、隠してあった船で海に出ました。さっそく大きな波が襲いかかってきましたが、外洋を旅するための船はなんとか乗り越えます。ペットのお馬鹿なニワトリ・ヘイヘイも何故か船に乗り込んでいて、最初は浮かれていたモアナでしたが、やがて船は嵐に遭遇しました。そうなると、まともな操船術のないモアナには手も足も出ません。たちまち船は転覆し、モアナは小さな無人島へと流れ着きました。
その島にはマウイがいました。彼は「心」を盗んで以来、ずっとこの島に閉じ込められていたのです。マウイは自分の使命に協力して欲しいというモアナの言葉を聞こうともせず、逆に自分に感謝するよう言う始末です。マウイはその昔、人間たちのために多くの島を助けたり火を与えたりして来て、その偉業はタトゥーとして彼の体に刻まれていました。
マウイはモアナを洞窟に閉じ込め、彼女の船で島を出ようとしました。モアナはなんとか洞窟から脱出すると、船を追って海に飛び込みます。すると「海」の力によってあっという間に船に追いつき、波の力で船上に飛び上がりました。驚いたマウイは彼女を船から落とそうとしますが、そのたびにモアナは「海」に助けられて船に戻れます。
やむなくマウイはモアナに協力を約束します。しかしそのためには、マウイが力を発揮するためのアイテム「神の釣り針」をカニの魔物であるタマトアから取り戻さなければなりません。2人はタマトアの棲む島へと向かいました。
その途中、ココナッツ実でできた海賊カカモラの集団が襲撃して来ました。狙いはラ・フィティの「心」です。一度は「心」を飲みこんでしまったヘイヘイごとさらわれてしまいますが、マウイの見事な操船と勇敢なモアナの行動により、無事にヘイヘイを奪還、2人はカカモラたちから逃げ出す事に成功しました。

【転】- モアナと伝説の海のあらすじ3

ようやくタマトアの棲む島へと到着すると、マウイはモアナに待っているように言って山の上に登っていきました。モアナはその指示を無視し、マウイとともに山に登ります。2人は山頂にある巨大な入り口から、無数の魔物が巣くう空間へと辿り着きました。
そこには財宝の山があり、その中心にマウイの釣り針が置かれていました。ところがその財宝の山こそが、巨大なカニの魔物タマトアの背中だったのです。自己顕示欲の強いタマトアは歌いながら自分の飾られた体を見せびらかします。
モアナがタマトアの注意を引きつけている間にマウイが釣り針を奪い返しました。力を取り戻したマウイは調子にのってタマトアに反撃しようとしましたが、あまりにもブランクが長すぎたのか、変身能力を適切に使えず、逆にやられそうになってしまいます。
タマトアが光り物が大好きなことに気づいたモアナは、ラ・フィティの「心」に見せかけた光る苔を囮にしてタマトアを転倒させ、その隙にマウイとともに脱出に成功しました。
無事に釣り針を取り戻したことで、いよいよラ・フィティの「心」を返しに行く番です。再び船を出したモアナとマウイでしたが、マウイは変身能力を使いこなせなくなったことで自信をなくしていました。彼は自分の生い立ちについてモアナに明かします。マウイは生まれてすぐに捨てられた子で、神によって育てられたのだそうです。捨て子だった彼は、人間たちを助けて感謝されることで自分の価値を証明しようとしていたのでした。ラ・フィティの「心」を盗んだのも、人間たちのためだったのです。しかし、変身する力を使えない今、自分に価値はないとマウイは思い込んでいました。
モアナはマウイを励まし、彼が神に選ばれたことには理由があるはずだと言いました。英雄と呼ばれたのも、マウイ自身に勇気があり自己犠牲の心があるからだと励まします。
マウイはようやく自信を取り戻し、モアナに航海術を教えてくれました。
2人は航海を続け、ついにテ・フィティの島に到着します。すると2人の前に、溶岩の悪魔テ・カァが姿を現します。マウイが釣り針で戦いを挑み、モアナはその隙に島を囲む岩壁の隙間をくぐり抜けようとしました。しかしテ・カァの力は凄まじく、とてもモアナは島にたどりつけません。そしてテ・カァの攻撃でマウイの釣り針に大きなヒビが入ってしまいました。

【結】- モアナと伝説の海のあらすじ4

なんとかテ・カァのもとから逃げ出した2人でしたが、マウイは大切な釣り針が壊れそうになったことですっかりやる気を失っていました。モアナをさんざん非難して、鳥に変身して飛び去っていったのでした。
モアナもまた自信を失い、自分を選んだのは何かの間違いだったと言って「心」を海に返しました。モトゥヌイの島へ戻ろうとしたモアナでしたが、そこに大きなエイが現れ、モアナの船の下を泳ぎ始めました。それはまるで、タラの魂がエイに姿を変えてやってきて、モアナを励ましているようでした。するとモアナは再び先祖の人々の幻影を見ます。希望を失わず果てしない大海原を渡って新たな新天地を開拓していった勇気ある人々。モアナは自分がその子孫であり、なにをするべきなのかようやく気づきました。
再び使命感を取り戻したモアナは、海に潜って再び「心」を取り戻すと、ラ・フィティの島へと戻ります。その前に再びテ・カァが立ちはだかりましたが、モアナはマウイから習った操船技術を駆使して、果敢にテ・カァに立ち向かいました。
すると鳥に変身したマウイが戻ってきて、モアナを助けてくれました。マウイは変身能力を駆使してテ・カァと戦い、釣り針が折れるのも構わずに攻撃を受けとめます。その隙にモアナは岩壁を突破し、テ・フィティの島へとたどり着きます。しかし、その島は寝床のような形に抉れた海になっていました。
一方、暴れるテ・カァは胸に何かがえぐられたような跡があります。モアナはテ・カァこそが「心」を失ったテ・フィティの仮の姿だと気づきました。そしてテ・カァに自分を見つめ直すよう優しく語りかけました。するとテ・カァは暴れるのを止め、静かにモアナに近づきます。モアナがその胸に「心」をはめ込むと、テ・カァの姿はみるみるうちに豊かな緑に染まっていきました。女神テ・フィティの姿を取り戻したのです。
モアナはマウイに「心」を盗んだことを謝らせました。するとテ・フィティはマウイに新たな釣り針を与えてくれました。そして、マウイの体を覆うタトゥーには、新しく「海に選ばれし少女を導く男」の図柄が追加されたのでした。
旅を終えたモアナは、自分の島に来るようマウイを誘いましたが、彼は人々を助ける英雄として生き続けることを選びました。別れ惜しみながらもマウイは鳥に変身し、飛び去っていったのでした。
モトゥヌイの島へと戻ったモアナは、父と母に迎えられました。そしてモアナは、先祖がそうだったように海を渡り、新たな土地を切り開いていくことを決意しました。
モアナは先祖のように島の人々を導き、果てしない海原へと旅立っていくのでした。
一方その頃、タマトアはいまだにひっくり返ったまま、起きあがれずにいました。彼の「俺がセバスチャンだったら助けてくれるんだろ?」というボヤきとともに物語は終わります。

みんなの感想

ライターの感想

何が驚いたといってこの作品、主人公が女性である必然性がまったくないところです。フツーこの手のプロットであれば、「意にそわぬ結婚を押しつけられて」みたいな要素が入ってくるもんですが。男の子を主人公にしても問題ありません。もちろん恋愛要素もまったくなし。マウイとの関係性も最後まで友情以上のものに進んでいません。「ディズニープリンセス」映画としては、かなり画期的なのではないでしょうか。
まぁジェンダー論的に言えば、男女の違いについて殊更強調するのはどうかという部分もあり、これはこれで間違ってはいないということでしょうか。ディズニー製作になった『スターウォーズ』も2作続けて女性が主人公で、製作側はそこに深い意味はないと主張してるそうで。
思えば、近年のディズニー映画も恋愛要素こそあるものの、それが必ずしも主軸にはなっていませんでした。本作はその流れをさらに推し進めた結果ということでしょうか。
それはともかく、本作のテーマは「自分探し」です。モアナもマウイも自分を探していて、そしてラスボスも自分を見失った創造神だったという設定。この構成は上手いんですが、シナリオ段階ではもう一つ推敲が足りないような気が。
旅立つ目的は一応「世界に迫っている破滅を防ぐ」というのがあるはずなのに、そこのところが今ひとつ弱いんですよね。モアナが旅立ったのも、危機を見かねてとかじゃなくて、お婆ちゃんに背中を押されてって描写でしたし。そんなわけで、危機感がいまひとつ足りないせいか中盤あたりがけっこうダルくて微妙に睡魔に襲われてしまいました。前の晩あんまり寝てなかったこともあるんですが。
ディズニー作品らしく、映像や歌は素晴らしくて、それだけでも十分に見応えがあるのは間違いないと思います、はい。

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