「岸辺のふたり」のネタバレあらすじ結末

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岸辺のふたりの紹介:幼い娘を岸辺に残して小舟で去って行った父親。娘は父の帰りを待ち続け、その岸辺を通るたびに父のことを想っていた。台詞は一切なく、抑えた色調のシンプルな絵とアコーディオンとピアノが奏でる「ドナウ河のさざなみ」の哀愁を帯びた美しい調べがこの上なく調和している。2000年英国・オランダ。上映時間8分。監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット、音楽監督:ノルマン・ロジェ、ドゥニ・シャルラン。米アカデミー賞短編アニメーション賞、英アカデミー賞短編アニメーション賞、広島国際アニメーションフェスティバル グランプリ・観客賞受賞。日本では2003年にDVDが発売された後に「スクリーンで観たい」というリクエストが殺到し、2004年に劇場上映された。わずか8分の作品がDVD発売後に劇場で上映されるのはきわめて稀なケースである。

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岸辺のふたりの主な出演者

登場人物の台詞なし

岸辺のふたりのネタバレあらすじ

【起】- 岸辺のふたりのあらすじ1

美しく晴れた空に雲が浮かんでいます。
干潟の中の一本道を、父親と幼い娘が並んで自転車でやって来ました。堤防の土手の坂道を登ると、目の前には穏やかな海が広がっています。土手の並木道をふたりは進みます。
一本の木のそばで、父親は自転車を止めました。父親は娘にキスすると、ひとりで岸辺へと降りて行きました。そこには小さな舟が繋がれています。
父親は舟を見つめ、振り返ると土手を駆け上って娘を抱き上げます。しっかりと娘を抱きしめ、そっとおろすと再び岸辺へ降りて小舟に乗りました。オールを漕いで、まっすぐに沖へと進みます。
やがて、父親の姿は水平線に消えました。
娘はしばらくその場に佇んでいましたが、小さな自転車を起こして走り去りました。
夕日が海へ沈もうとしています。娘は全速力で自転車をこぎ、岸辺へとやって来ました。夕焼けの中、父の姿を捜しますが海には影ひとつ見えませんでした。 この映画を無料で観る

【承】- 岸辺のふたりのあらすじ2

風の強い日、少し大きくなった娘は自転車で岸辺にやって来ます。向かい風に押し戻されそうになりながら、自転車をこぎます。土手の上ではおばあさんが自転車を押しながら歩いています。チリン、チリン。ベルを交わしてあいさつをします。
あの日父が岸辺に降りた場所には、父の自転車が木に立てかけられたまま残されていました。風がさざなみを立てています。娘は自転車に乗ったまま向きを変えて、風に押されて飛ぶように元来た道を戻りました。
雨が降っています。レインコートと帽子をかぶった娘は自転車で土手に立ちます。父の自転車は、もうありません。
時が流れ、爽やかな夏の日。四人の少女が自転車に乗ってやって来ます。にぎやかなベルの音が響きます。その中のひとりの少女が土手で立ちどまり、海をながめます。
他の三人がはやくおいでと手招きします。少女は海の彼方を見つめていましたが、やがて自転車をまっすぐ前に向けて進み出しました。

【転】- 岸辺のふたりのあらすじ3

秋の夕暮れ、二人乗りの自転車が土手を行きます。成長して大人になった娘が、恋人の運転する自転車の荷台に乗っています。二人を乗せた自転車は、ゆっくりと土手の並木道を通り過ぎて行きました。
木枯らしの吹く中、二台の自転車がやって来ます。結婚して母親となった娘の後ろには幼い息子が、夫の自転車の後ろには幼い娘が乗っています。
夫とこどもたちは岸辺に降りて、水に手をつけて遊んでいます。娘はひとり土手の上に立って、静かに海をながめていました。
雪が降り積もった日、娘は自転車に乗ってやって来ました。すっかり落ち着いた中年の婦人になっています。海も陸も、一面真っ白な世界でした。
さらに歳月は流れました。老年にさしかかった娘は、運転する自転車も少しふらついています。土手に立つと、あたりの様子が変わっていました。水がなくなっているのです。岸辺に降りてみると、水際ははるか沖の方まで後退していました。

【結】- 岸辺のふたりのあらすじ4

そして月日は流れて・・・
ひとりのおばあさんが自転車を押してやって来ました。
もう自転車に乗ることはできません。つかまって歩くのがやっとでした。
おばあさんは土手に自転車を止めますが、自転車は倒れてしまいます。
何度スタンドを立てても、自転車は倒れてしまうのです。
あきらめたおばあさんはそのままにして岸辺に降ります。
そこは、葦の草原になっていました。
おばあさんは、胸の高さまである草の中を、沖の方へと歩いて行きます。
草原の中のぽっかりと草の生えてない場所に、半分土の中に埋まった小舟がありました。
おばあさんは小舟の中に身を横たえました。
どれくらい時間が経ったのでしょうか。
ふと、誰かに呼ばれたような気がして、おばあさんは体を起こします。
声のする方へと歩いてゆくおばあさんの姿は、だんだん若くなって、若い娘になり、とうとう駆け出します。
そこには、あの日と同じ姿のお父さんがいました。
腕の中に飛び込んだ娘を、お父さんはしっかりと抱きしめました。

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