「映画聲の形」のネタバレあらすじ結末

アニメ映画

映画 聲の形の紹介:2016年公開のアニメーション作品で、制作は京都アニメーション。『けいおん』『たまこラブストーリー』に続く、山田尚子監督・吉田玲子脚本コンビの作品である。
原作は2013年から『週刊少年マガジン』で連載された、大今良時の『聲の形』。聴覚障害者のヒロインと、彼女をいじめたことがきっかけで自分もいじめの被害に遭った主人公の関係を描き、コミックスの累計が200万部を越えるヒット作となった。2015年には『このマンガがすごい!』で1位、『マンガ大賞2015』で3位に選ばれ、第19回手塚治虫文化賞新生賞を受賞している。

予告動画

映画聲の形の主な出演者

石田将也(入野自由)、西宮硝子(早見沙織)、西宮結弦(悠木碧)、永束友宏(小野賢章)、植野直花(金子有希)、佐原みよこ(石川由依)、川井みき(潘めぐみ)、真柴智(豊永利行)、石田美也子(ゆきのさつき)、西宮八重子(平松晶子)

映画聲の形のネタバレあらすじ

【起】- 映画聲の形のあらすじ1

地方都市に住む高校生・石田将也はある日、バイトで貯めた金をすべて下ろすと眠っている母親の枕元に置き、家を出ていきました。
鉄橋の欄干から身を乗り出し、自殺をしかけた将也でしたが、寸前のところで思いとどまります。そして彼は小学生の頃のことを思い出しました。
小学6年生のころの将也は、毎日を仲間たちと気ままにすごすただの悪ガキでした。そんなある日、同じクラスに先天的な聴覚障害の少女、西宮硝子が転校してきます。耳の聞こえない硝子は、筆談用ノートを使ってクラスの子供たちとコミュニケーションをしようとしました。女子のリーダー格である植野直花は、最初は硝子を受け入れようとしますが、すぐに飽きてしまい、やがて硝子はシカトの対象にされてしまいます。
女子生徒の一人、佐原がそんな硝子と積極的に関わろうとしますが、やがて彼女もイジメの対象になり、転校してしまいます。
一方、将也は好奇心から硝子に近づいたものの、何を言っても「ごめんなさい」と書かれたノートを見せる硝子に苛立ち、率先してイジメるようになっていきます。筆談ノートを池に捨てたり、硝子の補聴器を捨てたりと嫌がらせをしていきますが、硝子はただ黙って耐えるだけです。しかしイジメはエスカレートしていき、ついに将也は硝子の耳にケガをさせてしまいました。
問題は学校側の知るところとなってしまい、将也はクラス会でいじめの首謀者として吊し上げられ、他の子供たちは彼にすべての責任を押しつけてしまいます。
このことは将也の母親にも伝えられました。将也の母・美也子は壊された補聴器の費用170万をもって硝子の母・八重子のもとに謝りにいきます。謝罪を終えた美也子は、イヤリングをちぎられて耳から血を流していました。
さらに将也自身もクラスでいじめのターゲットにされてしまいました。硝子と同じような嫌がらせをされ、同じように池に突き落とされてしまいます。そこで将也は、硝子の筆談用ノートを見つけました。
そんなある日、将也は誰もいない教室で硝子が机を拭いていることに気づきます。硝子だけは今までと変わらず、穏やかな笑みを浮かべたままでした。将也はそんな彼女に鬱屈した思いをぶつけてしまいます。すると硝子も激しく感情を爆発させ、二人は取っ組み合いの喧嘩になってしまいます。
その後すぐに硝子は転校していき、残った将也は孤立したまま小学校を卒業しました。しかし中学でも、さらに高校に進学しても将也がイジメをしていたことは知られていて、彼は孤独なままでした。自己嫌悪と人間不信を募らせた将也は、他人の顔に×印が貼りついたように見えるようになってしまいました。 この映画を無料で観る

【承】- 映画聲の形のあらすじ2

高校3年になった将也は、硝子をいじめた後悔から手話を習うようになっていました。そんなある日、手話の教室で偶然にも硝子と再会します。将也はずっと持っていた筆談用ノートを返し、手話で「友達になってくれ」と言ってしまいます。硝子は彼が手話を覚えたことに感動したのか、頷きました。
その後、母親の美也子は将也が自殺を考えていることを見抜き、渡された札束を燃やすと言って脅して自殺を思いとどまらせます。
ある日、将也は不良にからまれていたのを庇ったことがきっかけで、同じクラスの永束と仲良くなります。ノリのいい永束は、将也を積極的に遊びに誘います。最初はおずおずと従っていた将也も、次第に彼を友人と認めるようになりました。
将也は再び硝子に会うために手話の教室に行きますが、小学生らしい男の子が邪魔をして硝子に近づけません。すると永束が割って入り騒ぎになってしまいます。硝子は将也が来ていることに気づくと、自分から彼に近づいて来ました。
二人は手話教室の近くにある水門橋で、向き合って話をしていましたが、硝子は筆談ノートを取り出そうとします。しかし将也は自分たちが書いた酷いイタズラ書きを思い出して止めようとします。そのはずみでノートが川に落ちてしまい、硝子は迷わず探しに飛び込んでいきました。将也も後を追って飛び込み、無事にノートは見つかります。
ところが、川に飛び込むところを例の男の子がネットにアップしていたため、将也は自宅謹慎となってしまいます。にも関わらず、美也子に頼まれて姪であるマリアを迎えに行った将也は、あの男の子と公園で再会します。その子が家出中と知った将也は、自宅に泊めてやることになりました。その子は実は女の子で、硝子の妹の結弦でした。
姉が受けたイジメのことを知っている結弦は、最初は将也を警戒していましたが、彼の硝子への償いの気持ちを知って考えを変えていきます。

しかし、結弦を送っていった途中、硝子の母親・八重子が現れます。八重子は無言で将也にビンタをしました。
硝子にできることがないか考えていた将也は、小学校時代に硝子と仲良くしていた佐原みよこを探すことを思いつきます。しかし、佐原の進学先はわかりません。同じクラスで小学校からの同級生・川井みきに聞くと、硝子とともに佐原の学校に向かいました。すると駅で偶然にも佐原と遭遇します。佐原はかつて硝子を見捨てるように転校したことを後悔していました。そしてこの再会を硝子とともに喜びます。
一方、将也は同じく小学校の頃の同級生・植野直花と偶然に町で再会します。植野は将也が硝子と一緒にいるところにやってきて、イジメていた側とイジメられてた側がつき合うなんてあり得ないと言い、立ち去っていきました。
次第に将也への想いが芽ばえていた硝子は、思い切って髪型を補聴器の見えるポニーテールにし、将也に告白します。しかし硝子は手話を使わず肉声で「好き」と言ってしまいました。聴覚障害で発声が不自由な彼女の言葉を、将也は「月?」と勘違いしてしまいました。
帰宅した硝子は、恥ずかしさのあまりベッドに突っ伏して足をバタバタさせ、結弦に呆れられてしまいます。

【転】- 映画聲の形のあらすじ3

硝子が髪型を変えた理由が気になっていた将也は、たまたま川井が髪型を変えたことに気づき、彼女に話しかけます。それがきっかけで、川井とその友達である同じクラスの真柴智とも親しくなりました。
そして結弦、永束、硝子、佐原も加え、みんなで遊園地に遊びに行くことになります。なぜかそこには植野の姿もありました。
佐原と一緒にジェットコースターに乗った翔也は、彼女が努力して昔と変わろうとしていることを知ります。
遊園地で遊ぶうち、ずっと一人でいることに慣れていた将也も次第に楽しくなってきて「いいのかな……こんな楽しんで」と思ってしまいます。そんな中、植野がたこ焼きが食べたいと言って将也を連れ出します。しかし、たこ焼き屋の店員は、小学校の同級生で、将也をいじめていた島田でした。植野は将也を昔に戻そうと考えていたのです。それは将也にとって余計なお世話でした。「私のこと嫌い?」と聞く植野に将也は「……たぶん」と答えます。
すると植野は、硝子を誘って二人だけで観覧車に乗ろうと言い出しました。結弦が上で撮影してと言って硝子にカメラを渡します。
その日は何ごともなく終わりましたが、数日後に結弦が将也の家にやってきて、カメラに記録された映像と音声を明かしました。そこには、植野が硝子を問いつめる声が記録されていました。植野は関わり合いになりたくなかったのに、硝子の方が近づいてきたのが悪いと言います。それでも硝子はただ謝るばかりで、それがさらに植野を怒らせていたのです。その映像を見せられ、将也は戸惑うばかりでした。
翌日、登校した将也は、真柴から硝子がイジメを受けていた事実について聞かれます。「許せないんだよなぁ、そういうの」と率直に正義感をみせる真柴に対し、将也は答えを濁し、川井に話を振ります。すると川井は自分が言いふらしたものだと思い込んだのか、「石田君が西宮さんをイジメてたのよ!」と言ってしまいます。クラス一同の視線に耐えられず、将也は学校を飛び出し、いつも硝子と会っていた橋のところに向かいます。
するとそこに佐原、結弦、硝子がいて、さらに永束、川井、真柴、植野もやってきました。川井と植野が過去のいじめについて互いを責め、さらに佐原までが責められます。将也はうずくまって顔を伏せたまま、みんなのことを非難しました。さらに自分を案じてくれた真柴や永束にまで「お前になにがわかるんだよ」と酷い言葉をかけてしまいます。みんなは立ち去ってしまいました。
せっかくできた友達を一瞬で失ってしまった将也ですが、せめて硝子のことだけは元気づけてあげたいと思いました。夏休みに入ってから、将也は毎日のように硝子を遊びに誘いました。そんな将也の姿を、硝子はどこか不安そうな面持ちで見つめていました。
一方、西宮家では祖母が結弦のことを案じて声をかけます。結弦が自分のことを後回しにしていて心配だと。しかし結弦は自分は好きでやっているからと強がりを見せました。
しかしある日、その祖母が亡くなってしまいます。結弦が泣いているのを見かけた将也は、葬儀場まで彼女を見送りました。 この映画を無料で観る

【結】- 映画聲の形のあらすじ4

将也は硝子と結弦から家に招かれ、二人の母親・八重子の誕生パーティに出ることになってしまいました。最初は戸惑った八重子でしたが、次第に将也のことを認めるようになり、ついには一家そろっての花火見物に将也を同行させるようになりました。
結弦と八重子が席を外し、将也と硝子は二人きりで花火を見ていましたが、なぜか硝子は家に帰ると言い出します。最後に彼女は「さよなら」ではなく「ありがとう」と手話で言い残して立ち去りました。
戻ってきた結弦は、カメラを自宅に忘れたから取ってきてと将也に頼みます。
西宮家を訪れた将也は、ベランダから硝子が飛び降りようとしているところに出くわしました。必死の思いで彼女を助けた翔也ですが、ベランダに引き上げた反動で、自分が落下してしまいます。
落ちたのは水の中だったため将也は一命を取り留めましたが、病院で昏睡状態となっていました。駆けつけた将也の母・美也子に、八重子と結弦が土下座をして謝ります。
しかし病院を訪れた植野が硝子にくってかかり、八重子と取っ組み合いになってしまいます。見かねた美也子が割ってはいると、硝子は彼女にすがって泣いて謝るのでした。
将也の病室では、植野がつきっきりとなって硝子や永束を部屋に入れませんでした。それでも硝子は毎日のように将也の病室を訪れました。さらに硝子は自分が原因でこわれた将也の友人関係を修復しようと努力します。
ある夜、硝子は将也の死をイメージする夢を見ました。不安になった硝子は深夜にもかかわらず、家を出て行きました。
同じころ、将也も病室で目覚め、点滴を外して入院中の病衣のまま外に飛び出していきます。
二人はいつもの橋で逢いました。将也は、今まで言えなかった謝罪の気持ちを伝えます。そして改めて「君に生きることを手伝って欲しいんだ」と懇願し、硝子はその言葉を受け入れるのでした。
無事に退院した将也のもとに結弦が勉強を教えてくれと言って訪ねてきます。登校拒否だった結弦は学校に行くようになったのでした。硝子の母・八重子も将也の母・美也子が営む美容院に髪を切りに来るようになりました。
そして夏休みが終わり、将也は硝子を自分の学校の文化祭に招待します。しかし、校内に入ってもみんなの視線が怖くて顔を上げて歩けません。将也は硝子に手を引いてもらい、自分の教室まで連れていってもらいますが、戸を開けたとたん、集まってきた視線に怯え、トイレに駆け込んでしまいました。するとそこに永束がやってきます。将也は彼の顔を見ることもできませんでしたが、永束はそんな将也に抱きついて泣いて謝ります。ようやく将也は彼の顔を見ることができました。
廊下に出ると、川井と真柴がやってきました。真柴は将也に言われた言葉を許し、川井は将也のために作った千羽鶴を渡します。さらに佐原と植野も姿を現しました。植野はあいかわらず憎まれ口をたたきましたが、手話をつかって硝子に「バカ」と言います。硝子は笑顔で応じました。
そんな一同に、将也は一緒に文化祭を見てまわってくれと頼みます。仲間たちと一緒に校内を歩く将也は、周囲の人たちの視線が気にならなくなりました。世界が今まで恐れていたよりずっと優しかったことに気づき、将也は感極まって涙を流してしまうのでした。

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みんなの感想

ライターの感想

身体障害者とイジメという重い題材を扱った作品ですが、実はテーマそのものは障害ではなく、イジメの連鎖によってトラウマを受けた主人公・将也の解放というものでした。そのせいで、肝心の障害者である硝子の内面があまり描かれず、人によっては彼女を聖人君子のように感じられてしまうかもしれません。入場特典の原作者自身による短編漫画を読めば、硝子がそういう性格になった理由もわかるのですが。

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