「機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシア」のネタバレあらすじ結末

アニメ映画

機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシアの紹介:2015年に劇場公開された日本のアニメ作品。『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインを担当した安彦良和によるコミカライズ作品『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の映像化作品であり、『THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』に続き、人気キャラクター、シャア・アズナブルの成長を描く『シャア・セイラ編』の後編をアニメ化したもの。監督は『GUNDAM EVOLVE』『機動戦士ガンダム MS IGLOO』など、数々のガンダムシリーズに携わってきた今西隆志。安彦良和自身も総監督を務め、キャラクターデザインも担当している。

予告動画

機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシアの主な出演者

キャスバル・レム・ダイクン/エドワウ・マス(池田秀一)、アルテイシア・ソム・ダイクン/セイラ・マス(潘めぐみ)、ジンバ・ラル(茶風林)、ランバ・ラル(喜山茂雄)、クラウレ・ハモン(沢城みゆき)、テアボロ・マス(巻島康一)、ギレン・ザビ(銀河万丈)、ドズル・ザビ(三宅健太)、キシリア・ザビ(渡辺明乃)、アストライア・トア・ダイクン(恒松あゆみ)、シャア・アズナブル(関俊彦)

機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシアのネタバレあらすじ

【起】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシアのあらすじ1

人類が地球の周囲に多数の宇宙都市「スペースコロニー」を建造し、宇宙植民が始まった宇宙世紀。コロニー国家のひとつサイド3・ムンゾ自治共和国では、最高責任者ジオン・ズム・ダイクン議長が、宇宙生活者(スペースノイド)こそが人類を導く存在であるとの思想をもとに、地球連邦政府に独立を図ろうとしていました。しかしその演説中、ダイクンは心臓発作により死亡し、かわってデギン・ザビとのその息子たちがサイド3を支配しました。
ダイクンの二人の遺児、キャスバルとアルテイシアはザビ家の追っ手から逃れ、ダイクンの側近であったジンバ・ラルとともに地球に逃げ延びていたのです。
そして宇宙世紀0071年、アルテイシアとキャスバルは、実業家テアボロ・マスの養子として地球で生活していました。セイラと名前を変えたアルテイシアは、近くの町で難民たちの看護ボランティアをしていました。この時代、地球の各地は環境破壊により、数多くの難民で溢れていたのです。
二人の世話役として同行してきたジンバ・ラルは、いまだに彼らのことをキャスバル、アルテイシアと呼び、彼らの父であるジオン・ズム・ダイクンの思想を教えようとしていました。ジンバは故郷であるムンゾがザビ家によって支配され、ジオンと名前を変えられたことを憤っていましたが、キャスバルもアルテイシアも彼の言葉に関心を示していませんでした。
そんな中、ジンバは地球の巨大企業アナハイムに独自に接触し、ザビ家打倒のための活動を開始していました。しかし、キャスバルとアルテイシアの養父となったテアボロ・マスは、軍事企業で死の商人でもあるアナハイムを嫌っていたため、ジンバを叱責しました。彼は養子となったキャスバルとアルテイシアのことも大切に思っていて、そんな子供たちをザビ家打倒のために利用させまいとしていたのです。
ところがその夜、いきなりマス家の屋敷が何者かの襲撃を受けます。テアボロは負傷してジンバが殺され、キャスバルとアルテイシアは屋敷の中を逃げまわります。屋敷の塔に追いつめられたキャスバルが、追ってきた鎧姿の刺客を返り討ちにした時、ようやく警察が駆けつけてきて二人は九死に一生を得ました。
翌日、負傷したテアボロのもとに、友人でヤシマグループのCEO、シュウ・ヤシマが訪れました。テアボロは自分たちがザビ家の刺客に襲われたと明かします。するとヤシマは、自分が所有するテキサス・コロニーに引っ越すことをテアボロに提案しました。テキサス・コロニーはジオン本国に近いため、ザビ家に対する恭順を示すことになるのです。ザビ家に逆らう気力のないテアボロは二つ返事で頷いたのでした。
シュウ・ヤシマとともに訪れていた娘のミライ・ヤシマは、屋敷を出る時、窓にいたキャスバルとアルテイシアの姿に気づき、思わず二人に同情を感じたのでした。

【承】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシアのあらすじ2

その頃、ジオン本国ではザビ家の長男で内政を取り仕切っているギレンが、妹で諜報機関の長でもあるキシリアに、ジンバ・ラルを抹殺したことを確認していました。しかし同時にギレンは、二人の子供を取り逃がしたこと詰めの甘さも指摘します。
一方、首都ズムシティのナイトクラブ「エデン」では、駐留していた連邦軍兵士が女主人のクラウレ・ハモンに狼藉を働き、彼女の恋人であるランバ・ラルと乱闘になっていました。キャスバルとアルテイシアの逃亡に手を貸したことでラル家は廃絶となり、ランバは荒れていたのです。そこにザビ家の三男でジオン軍の将軍であるドズル・ザビがやってきて、ランバ・ラルを勧誘します。ザビ家に怨みをもつラルは反発しましたが、是非にと言われ、ドズルに同行することになりました。
ハモンとともにラルが連れてこられたのは、秘密の実験場のあるコロニーでした。そこでは、ラルと馴染みの兵士であるガイア、オルテガ、マッシュとともに最新兵器「モビルワーカー」のテストが繰り返されていました。裏ルートから入手された連邦軍の主力兵器ガンタンクを相手にしたその威力に、ラルは驚愕します。
同じ頃、地球では宇宙に向かうための空港に、アルテイシアとキャスバルが養父テアボロとともに訪れていました。アルテイシアは、ハロというペットロボットを持った少年とすれ違いますが、すぐに宇宙へ出発するシャトルに搭乗しました。しかしその姿は、ジオン側のスパイに監視されていました。

【転】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシアのあらすじ3

ジオンでは、アルテイシアとキャスバルの母アストライアのもとにハモンが訪れていました。子供たちと引き離されて監禁されている彼女に、ハモンはアルテイシアとキャスバルが地球を発ったことを報告しました。アストライアは昔、ナイトクラブ「エデン」でハモンとともに働いていた過去があったのです。そしてそこで一介の政治活動家だったダイクンと出会い、恋に落ちたのでした。すっかりやつれてしまったアストライアの姿に、ハモンは涙を禁じ得ませんでした。
一方、実験場のコロニーでは、ランバたちによってモビルワーカーの開発が進められていました。
実戦並の激しい戦闘テストに疲れ果て、ハモンの酒場に訪れたラルは、自分がザビ家に使われていることを愚痴ります。しかしハモンは、ドズルがギレンやキシリアと違うと語り、ドズルのはからいで自分がアストライアと会えたことを報告します。そしてハモンは、キャスバルとアルテイシアがルウムのテキサス・コロニーに引っ越してきたことを明かしました。
新しい住まいにやってきたアルテイシアとキャスバルは、シャア・アズナブルという一人の青年に出会います。アルテイシアは彼がキャスバルにそっくりなことに驚きました。キャスバルも初対面でこそ怪訝そうでしたが、すぐにシャアとうち解けたように見えました。
その夜、アルテイシアが母への手紙を書いていたところに蒼白になったキャスバルが訪れ、母・アストライアの死を告げるハモンからの手紙を渡しました。
翌日、家の裏手に小さな墓が建てられましたが、ザビ家の監視を避けるため、墓碑にアストライアの名前を刻むことは出来ません。家族だけの寂しい葬儀の間、キャスバルはずっと厳しい顔をしていました。

【結】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINII哀しみのアルテイシアのあらすじ4

数日後、街に行ったテアボロは、アルテイシアとキャスバルの通う学校の校長から、キャスバルを上の学校にやることを進言されます。校長はキャスバルの優れすぎた才能を恐れていました。テアボロは憤慨しつつも、キャスバルの進路についてシャアの父でコロニーの管理者のロジェ・アズナブルに相談しました。テアボロは、キャスバルをシャアが通う寄宿学校に入れることを考えたのです。しかしロジェはシャアが勝手に寄宿学校をやめ、ジオン士官学校に願書を出したと告げました。
一方、テアボロとともに街を訪れていたキャスバルは、自分につきまとっていたジオンの監視役に喧嘩を売り、一方的に叩きのめしてしまいました。危うくその男を殺しかけたキャスバルでしたが、アルテイシアに止められます。その様子をテアボロは呆然と見守っていました。
その夜、彼らはアズナブル家の夕食に誘われましたが、シャアがジオンの士官学校に受かったことを報告します。スペースノイドは優れた人間であるというギレンの選民思想に取り憑かれていたシャアは歓喜しながらも、連邦との戦争を望むような発言をします。ジオンに迫害されているテアボロやアルテイシアたちは素直に共感する気になれませんでした。
自分の部屋に戻ったアルテイシアは、ペットの猫が死んだことに気づきます。母の墓の傍に猫を埋めたアルテイシアのもとに、キャスバルが訪れ、自分はルウムの学校に行くと言いました。母も飼い猫も失ったばかりのアルテイシアは、必死に呼び止めようとしましたが、キャスバルは無言で立ち去ったのでした。

みんなの感想

ライターの感想

少年だったキャスバルが成長し、我々のよく知るシャアに近くなってきました。……が、声までオリジナルのシャアと同じ池田秀一というのは、ちょっと微妙かなーと。まだ十代のはずなのに、声がめっちゃおっさんです。さすがにベテランの声優さんだけあって、テレビシリーズの時や老成したシャアとはちゃんと演じ分けてはいますが、でもやっぱ声に張りがないんですよねえ。
このエピソードから始まったモビルスーツ開発計画、ランバ・ラルと「黒い三連星」が旧知の仲だったってのは、ジオン軍の組織っぽさが感じられて面白いんですが、その一方で初代ガンダムの劇中描写との微妙なズレも気になります。仲間の死をめっちゃ悲しんでた三連星が、ランバ・ラルの死にまるっきり言及しなかったりとか。キャスバルとアルテイシアがテキサス・コロニーで暮らしてたってのはナルホドと思いましたが、テレビシリーズの方でテキサス・コロニーに来た時に何の感慨も見せなかったあたりもまた微妙。
まあ、この作品はあくまでもマンガ版の『THE ORIGIN』であって、テレビとは違うということなんでしょうか。

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