「機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜」のネタバレあらすじ結末

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機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜の紹介:2016年11月に劇場公開された日本のアニメ作品。『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインを担当した安彦良和によるコミカライズ作品『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の映像化で、『THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル』 から始まる「シャア・セイラ編」の最終作であり、初代ガンダムの背景となっている「一年戦争」が始まる前夜を描く物語。監督は『GUNDAM EVOLVE』『機動戦士ガンダム MS IGLOO』など、数々のガンダムシリーズに携わってきた今西隆志。安彦良和自身も総監督を務め、キャラクターデザインも担当している。

予告動画

機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜の主な出演者

キャスバル・レム・ダイクン/シャア・アズナブル(池田秀一)、ララァ・スン(早見沙織)、テム・レイ(坂口候一)、アムロ・レイ(古谷徹)、フラウ・ボゥ(福圓美里)、デギン・ソド・ザビ(浦山迅)、ガルマ・ザビ(柿原徹也)、ギレン・ザビ(銀河万丈)、ドズル・ザビ(三宅健太)、キシリア・ザビ(渡辺明乃)、ランバ・ラル(喜山茂雄)

機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜のネタバレあらすじ

【起】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜のあらすじ1

宇宙世紀0077年。地球連邦軍の横暴に対し、ジオンの支配者ザビ家の御曹司ガルマの率いた士官候補生による反乱が成功し、この「暁の蜂起」と呼ばれる事件でガルマはジオンの英雄となりました。
連邦軍は激しく抗議しましたが、ジオンの君主デギン・ザビは一歩も屈することなく連邦との間に新しい関係を築くと言い切ります。その後、デギンは士官学校の校長としてガルマの監督責任があった三男のドズル・ザビを厳しく叱責しました。デギンは末息子のガルマを溺愛しているのです。
一方、ドズルはこの蜂起がガルマの同級生のシャア・アズナブルが原因だと気づいていて、彼を問いつめました。シャアは責任を取る形で士官学校を退学することなりました。彼はドズルの前を去る際、いずれ軍に復帰する際はモビルスーツのパイロットにして欲しいと言い残しました。シャアが去った後、ドズルは蜂起に参加していた士官候補生の女性ゼナを呼びつけ、プロポーズをします。
ジオンを出て地球に降りたシャアはブラジルのマナウスにいました。そこではマフィア同士の抗争が行われていて、今ひとりのインド人の少女がマフィアの男によって誘拐されていました。
シャアは工事現場でモビルワーカーの運転手として働いていました。彼はジオンの軍需企業ジオニック社で働いていたと身分を偽り、モビルスーツの原型であるモビルワーカーの操作に慣れようとしていたのです。
ある日、シャアは工事現場の上司たちとともに近くの街のカジノを訪れます。そこでシャアはマフィアの男がルーレットで大勝ちをしているのを見ました。そのマフィアの男はあのインド人の少女・ララァを連れていました。男はララァの指示でルーレットの目を当てていたのです。しかし、ディーラーが交代した途端、マフィアの男は目を外し始めました。
翌日、カジノ近くの港でシャアはララァと出会いました。シャアはどうして急にルーレットの目を外しはじめたのかと訊ねましたが、ララァはあのディーラーが下手だったからだと答えます。彼女はインドのムンバイに残してきた家族の写真を大切そうに持っていましたが、その写真はひどく痛んでいました。シャアがその写真を再生してあげようと言った時、あのマフィアの男がやってきてシャアを脅します。その途端、敵対する地元のマフィアが攻撃してきました。シャアはララァとともにその場から逃走しましたが、マフィアの男もついてきてしまいます。
工事現場に逃げ込んだ彼らでしたが、マフィアの手下の殺し屋がやってきました。しかしその殺し屋は敵対組織に寝返っていて、チャクラムを使ってマフィアの男を殺してしまいます。シャアはララァを守って殺し屋と戦いました。チャクラムの攻撃に苦戦しますが、ララァに導かれるように攻撃をかわし、殺し屋を倒してしまいます。その直後、地元のマフィアが集団で押しかけて来ましたが、シャアは工事用のモビルワーカーを持ち出し、マフィアたちを蹴散らしました。そしてシャアはコクピット内でララァに「遠いところに行こう」と誘うのでした。

【承】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜のあらすじ2

地球の連邦軍本部では、参謀本部長のゴップ少将が新兵器RX-78開発計画を推進しているテム・レイに、入手したばかりのジオンの新兵器「モビルスーツ」の映像を見せていました。ゴップはそれがテムの師であるミノフスキー博士の開発によるものだと言います。ゴップはテムにミノフスキー博士がジオンから連邦に亡命しようとしていると告げ、その受け入れのために月に向かうよう指示します。
地球を発ったテムはいったん自宅のあるスペースコロニー・サイド7に戻りました。テムは息子のアムロと二人暮らしでしたが、そのアムロはかなりだらしない性格で、部屋の中も散らかし放題です。テムはアムロを叱責し、「いつになったら大人になるんだ」と呟きました。
宇宙世紀0078年、月面の都市「グラナダ」にミノフスキー博士が到着しました。彼は連邦軍の派遣したスパイたちに護衛され、連邦の勢力下である別の都市「フォン・ブラウン」へと向かうつもりなのです。
しかしその動きは、ジオン諜報部に捉えられていました。ジオンで諜報活動を一手に引きうけているキシリア・ザビは部下の将校とともに夫婦を装ってグラナダに潜入していたのです。
一方、グラナダ郊外ではジオンの将校ランバ・ラル率いるモビルスーツ部隊が待ち伏せの地点に向かって歩いていました。彼らはこの先でシャアの乗るモビルスーツと合流する予定でした。
部下とともにグラナダに潜伏しているキシリアは、部下からミノフスキー博士の動向について報告を受けます。ミノフスキー博士の亡命計画はキシリアがリークしたものだったのです。
その頃、フォン・ブラウンの軍需産業アナハイム社では、重役がやってきたテムを露骨に迷惑がっていました。アナハイムでもすでにモビルスーツ「ガンキャノン」の量産が始まっていて、ミノフスキー博士の亡命は必要ないと思われていたのです。しかしテムは、生産されたガンキャノンの性能がジオンのものに劣ることに気づいていました。彼は立ち並ぶガンキャノンの前で、「ミノフスキー博士が名付けたモビルスーツはこれではないんだ」と叫びました。

【転】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜のあらすじ3

ミノフスキー博士を乗せた車がグラナダを出た途端、同乗していた連邦のスパイたちは運転手を射殺して車を強奪、行き先をフォン・ブラウンへと変更しました。
その動きに応じ、ランバ・ラル率いるモビルスーツ部隊も妨害に向かいましたが、彼らの存在は連邦軍にも捉えられていました。連邦軍もガンキャノン部隊の出動を命じます。テムはその戦闘を近くから見るべく自分も偵察機に同乗して戦場へと向かいました。
ランバ・ラルはミノフスキー博士を乗せた車に追いつくと、亡命を止めさせるべく説得しようとしました。しかし、ミノフスキー博士は耳を貸さず、追跡を振り切ろうとします。そこに連邦軍の救援が到着しました。最初に到着した戦闘機部隊はたちまちシャアの攻撃によって撃墜されていきます。
さらにガンキャノン部隊も到着し、戦闘が開始されました。ガンキャノン部隊の攻撃はまったく通用せず、一方的にジオンのモビルスーツに撃破されていきました。さらにガンキャノン部隊を輸送してきた母艦もシャアの攻撃によって撃破されます。ミノフスキー博士を乗せた車もランバ・ラルの攻撃を受けて頓挫しました。
偵察機に同乗したテムはその様子を呆然と見守っていました。そんな中、テムはミノフスキー博士が宇宙服で脱出してきたのに気づきます。しかし博士は破壊されたガンキャノンの下敷きになって死亡してしまいました。燃えるガンキャノンの残骸の前で、シャアは無言で佇んでいました。
グラナダでは市長がキシリアに対し戦争への協力を拒否していました。しかし市長は連邦軍のモビルスーツ部隊が一方的に壊滅させられたことを聞いて愕然とします。キシリアはこの事実でジオンの実力を示し、地球連邦に対して独立することを伝えます。慌てて市長たちが退出した後、キシリアはグラナダ市長がこちらの動きに気づいたのは部下の情報漏れによるものと判断し、同行してきた部下を射殺しました。一方、行政府に戻ろうとしていたグラナダ市長の車はトラックに正面衝突され、市長は同乗した部下もろとも即死しました。

【結】- 機動戦士ガンダムTHEORIGINIV運命の前夜のあらすじ4

アナハイム社では、ガンキャノン部隊の壊滅が問題となっていました。テムも役員会で責任を問われていましたが、彼は自分が開発している最新型モビルスーツRX-78の映像を役員たちに披露しました。テムはそのコードネームが「ガンダム」であると明かしました。
その頃、サイド7ではアムロが父親の部屋に鍵をかけ忘れているのに気づき、何かに導かれるように入っていきました。そこには多数のコンピュータとともに「ガンダム」の図面がありました。
そして宇宙世紀0078年10月24日、ジオンは地球連邦への独立を宣言しました。ジオンの首相から総帥となったギレン・ザビは議会で「ジーク・ジオン」と叫び、議員たちもそれに唱和します。
連邦軍ではこの報告を受け、ゴップが本部を「ジャブロー」へ移転することを決定します。連邦軍の総司令レビル将軍は、ギレンが何をするかわからない男だと警戒していました。
サイド7ではアムロがいつものように平和な暮らしを送っていました。学校で居眠りをして叱責され、幼馴染みのフラウ・ボウとともに帰宅する途中、クラスメートのカイ・シデンたちにからかわれます。フラウはそんなアムロに、クリスマスにケーキを作ってもっていってあげると約束しました。
そしてクリスマスの夜、アムロはフラウにもらったケーキを食べ、連邦とジオンの交渉が決裂したというニュースを聞きながら、父親の残したガンダムのデータに見入っていました。彼は父親からコロニーの建設に携わっていると聞かされていたのに、兵器の開発をしていたことに不審を抱きます。
0079年1月3日、ついにジオンと連邦の戦闘が始まりました。ドズルの艦隊が連邦の艦隊を破り、キシリアの艦隊は月のグラナダとフォン・ブラウンを制圧します。
そのニュースを自宅で聞きながら、フラウはアムロの家を訪れました。しかしアムロはフラウに気づかず、相変わらずガンダムのデータに見入っていました。フラウは戦争が始まって人が死んでいるのにといってアムロを詰り、泣きじゃくります。アムロは「本当は怖いんだ。僕には何もできないから」と言ってフラウに謝罪したのでした。
一方、モビルスーツに乗って連邦艦隊と戦っているシャアは、その最中、ララァに「いま何をしている?」と通信を送ります。ララァは「星を見ているの。キラキラ輝いてとてもきれい」と答えました。シャアは「宇宙では星は瞬かない」と言い、「いい子で待っていなさい、仕事が終わったらすぐに帰る」とつけ加えました。そして再び戦いに向かうのでした。

みんなの感想

ライターの感想

この辺になってくると、かなりテレビシリーズの『ガンダム』との違いが目立ちます。ガンキャノンはテレビの方だとガンダムと同時に開発されたって設定ですから、粗悪品として登場し、ジオンに一方的にボコられるって展開はテレビシリーズのファンとしてはかなり複雑だったり。そもそも設定上は安物のはずの初期型ガンキャノンなのに、金型を流用してプラモを発売する都合上、オリジナルのガンキャノンとあまり変わらないデザインで下手したら強そうに見えちゃうんですよねえ。だから一方的なボロ負けが不自然極まりなかったり。まぁ相手がシャアにランバ・ラル、黒い三連星っていうドリームチームだから仕方ないとも言えますが。
この辺のメカ的な設定だけじゃなく、キャラクターの描写もテレビシリーズと微妙に違って来てるんで、その辺もかなり違和感が。基本的に安彦版ガンダムキャラって、テレビシリーズより性格が2割り増しぐらいでエキセントリックなんですよねえ。アムロなんかまるっきり自閉症だしテムはめっちゃ情緒不安定に見えるし。
次の『ルウム編』もテレビシリーズで描かれてないエピソードですが、こちらはゲームなんかでちょっとずつ映像化されてますんで、ますます違和感が強くなりそうです。とはいえ、モビルスーツが派手に活躍する戦場以外の時代背景なんかはちゃんと語られなかった部分なので、そういう部分は興味深く観られそうです。
  • 安彦ファンさんの感想

    今回の話はガンキャノンに尽きます。
    従来の定説でのモビルスーツは、ミノフスキー博士が発見したミノフスキー粒子の電波を阻害する特性を利用して戦場をレーダーや誘導兵器が使えない環境にしてしまう事から生み出された兵器です。
    ジオンのザクはミノフスキー粒子散布下で有視界戦闘を行い、数の劣勢を覆す為に開発された訳です。
    なのにそのザクより先に実用化していたガンキャノンは何を目的に作られたのでしょう。
    ガンタンクは、死角を補う為に手を付けた重戦車と理解出来ますが、ガンキャノンはなんですか?モビルスーツ同士の格闘戦が想定されていない時期に、なぜ人型兵器を開発したのか。あの重鈍な動きからAMBACの為とも思えませんし。その辺の説明を付けずに開戦前にガンキャノンを出したのは、やはり安彦氏のご都合主義による失策と感じてしまいます。せめて某警察用土木機械のように、ジオンの独立気運を削ぐ心理的影響を狙った兵器とでもすれば良かったのに。
    それ以外のところは面白く観れました。ララァがディーラーが変わった途端当たりをはずしてしまい、その理由がディーラーが下手だったからというくだり。ニュータイプはエスパーなどではなく、洞察力に優れた人だという事がしっかり語られている点などは、正統なガンダム作品だなぁと思いました。

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