「聖☆おにいさん」のネタバレあらすじ結末

アニメ映画

聖☆おにいさんの紹介:2013年公開の日本アニメーション映画。第13回手塚治虫文化賞短編賞に輝いた中村光の同名人気コミックをアニメ映画化。バカンスのために下界に降臨し、東京・立川のアパートで共同生活をするブッダとイエスのおかしな日常を、宗教における逸話などを交えて描くコメディ。イエス役で森山未來、ブッダ役で星野源がそれぞれ声優に初挑戦している。

予告動画

聖☆おにいさんの主な出演者

イエス(森山未來)、ブッダ(星野源)、松田幸代(鈴木れい子)

聖☆おにいさんのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①イエスとブッダは東京・立川市の安アパートの一室で、ただいま下界生活を満喫している。桜の時期から年越しまでをのんびり過ごす。

【起】- 聖☆おにいさんのあらすじ1

目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。
ブッダとイエスは言わずと知れた、仏教とキリスト教の神です。
そんな2人は世紀末を無事に乗り越えて、実は現在世界で、日本の東京都・立川市にある、とあるアパートにて、下界の世界を満喫しているのです…。

松田ハイツの2階の角部屋、6畳一間のアパートの一室で、ブッダが畳に横になっていました。
するとブッダが修行をしていると思った鳥たちが、次々に集まってきます。
「違う、これ涅槃(煩悩のない状態、ブッダの死の状態)とかじゃないから」と追い払ったブッダですが、なかなか鳥は散りません。
そこへ、先ほどファミリーマートへ買い物に行ったイエスが戻ってきました。
機嫌のよいイエスにブッダが理由を聞くと「さっき女子高校生たちに、コンビニで『超ジョニデ(男性俳優のジョニー・デップ)』に似てる」と言われたのだそうです。
気をよくしたイエスは、「21世紀にしてモテ期の予感」と息巻いていました。それを聞いていて(どこから突っ込んだらよいのか分からないので)いたたまれないブッダは「ちょっと線香買ってくる」と言って、部屋の外に出ました。
外はすっかり春の気配で、桜が満開になっています。それをイエスは部屋の中で見ながら、ブッダは道を歩いて眺めながら、それぞれ「いい時代だな」と思います。
イエスが夕ご飯の鍋を下ごしらえをしていると、ブッダが帰宅しました。心なしか、顔色が悪く見えます。
どうしたのとイエスが問うと、ブッダは額の白毫(びゃくごう 額の上にある、ポチッとなっている部分)を示しながら「ここ、超押された」と言いました。イエスが痛いのかと聞くと「うん。初めて知ったんだけど、超痛い。悟りを開いて以来、超痛い」と答えました。

TOKYO USA LANDという遊園地に行った2人は、「成人(せいじん)料金」を「聖人料金」と思い違いしています。それでも一向に支障はありませんが。
頭につけるカチューシャ(イエスはウサギ、ブッダはコアラ)を買った2人は、大人気の『ブラックサンダーマウンテン』の行列に並びました。娯楽に疎いブッダに対し、イエスは現代の電子機器などを駆使し、情報収集しています。
その遊具が「絶叫系」と聞き、ブッダは現世でも修行が流行なのかと思い込みます。
実際はジェットコースターなのですが、乗り物に乗り込んだ時からブッダは般若心経を唱え始め、「どこからか般若心経が聞こえないか」と、むしろ周囲の人の不安を煽っていました。ジェットコースターは高速で滑り、みんなが絶叫していました。たいていは持ち手をもって怖そうな顔をしている乗り物です。1カ所で、記念撮影がなされます。
乗り物に乗った後、その撮影写真を見た人々は、ブッダが印を結ぶ(右手を立てて左手のひらを上に向ける、あのポーズ)のを見て「余裕綽々で、よほど乗り慣れているに違いない」と思い込みました。
実際のブッダは「上る時は怖かったけれども、下る時には、取るに足らないことだと思いましたよ」とイエスに言いますが、イエスは「なんで敬語なの!?」と怖がります(ブッダは少し怒っている?)。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、夜になりました。遊園地内でパレードが始まります。
それを聞いたブッダは「だったらパレードの間に土産屋がすくね」と喜びますが、イエスはあせりました。本当はイエスは土産よりも、パレードを見たいのです。
土産店に入ったものの、イエスの心はパレードの方に向いていました。
イエスの聖痕が開いて額の周辺から血が出ているのを見たブッダは、パレードに行こうと言います。イエスは我慢すると、額の周囲に巻いた茨の冠のところの傷から、血が出るのです。パレードにブッダをつきあわせることになったイエスは、自分のわがままばかり通して申し訳ないと謝りました。そもそも下界へバカンスへ行こうと言い出したのもイエスの方で、ブッダはつきあいで来ているのではないかと、不安になってきたのです。

【承】- 聖☆おにいさんのあらすじ2

ブッダはそれに対して「私だけだとバカンスは修行で終わりそう。イエスのわがままに、私はとても救われているよ」と答えました。
ブッダがいいことを言ったので、後光がさしてしまいます。パレードよりも目立ってしまいます。
イエスはブッダの頭をビニール袋で隠し、何か下世話なことを心に思い描けと言いました。思いつかないブッダに、イエスは「ティンキーベルのスカートの丈、設定に忠実」と囁きます。
…後光は消えましたが、帰りのモノレールの車中で、2人ともずっと無言でした(下世話なことを考えて、互いに気まずい)…。

日本の春を満喫している2人です。ブッダは桜を見てなごみ、イエスは畳の感触を喜びます。
洗濯物をたたむのを手伝ってくれとブッダが言うと、イエスは「うん。たたみ好きなだけにね(「畳(たたみ)」と「畳む」をかけている)」と言い、自分のダジャレに自分で受けて、冠の茨にバラが咲き、ただの水がワインになりました。
こうして日々、ブッダとイエスはのんびりと和やかに過ごしているのですが、世間はそうは見てくれません。
安アパートの2階に大人の男性2人、しかも外国人、ということで、彼らはご近所の主婦さんたちには白い目で見られていました。
主婦たちの噂話を聞いた家主の初老女性・松田さんがイエスとブッダのところへ行き、さりげなく素性を確かめようとします。仕事は何をしているのかと聞き、「休暇中だ」とイエスとブッダは答えますが、怪しまれていました。
2人は散歩がてら外へ出ますが、ブッダの目当ては近所のスーパーのタイムセールです。98円のトイレットペーパーが本命でした。
ところが店へ行くと、もう売り切れていました。ブッダが落ち込むかとイエスは心配しますが、イエスは大根が89円で買えたので大満足しています。
「これも因果応報。すべてはこの大根を買うために導かれたのです」と満ち足りた顔でスーパーを出たブッダですが、向かいの八百屋で78円の大根を見つけ、ブッダが幸せそうな顔だったのはつかの間でした。落ち込みます。
帰り道、桜を見ながら、今度は弁当を作って花見に行こうという話になりました。

うさんくさい外国人…と思われていたイエスとブッダですが、ごみ分けがきっちりしていたり、話せば常識人ということで、次第に周囲の主婦たちの見る目が変わります。
少し風変わりではあるけれども、節度のある人たち…ということで、どうやらイエスとブッダが不審人物だという誤解はとけたようです。
季節は変わり、夏になりました。イエスとブッダはプールに行きますが、イエスは泳ぎが苦手です。ブッダはマダール泳法ですいすい泳いでいました。
泳げないイエスは、顔を水につけるのすら拒否します。それでもブッダが教えようとすると、顔を水につけた瞬間に額の聖痕が開き、血が流れ出ました。
一気にもぐろうとすると、プールの水が割れます。
目立ってしまった2人は、逃げるようにサウナへ移動しました。
熱いのを我慢するのが好きなブッダの横で、イエスは身体についた傷跡から、ヤクザの人に同業者と間違われています。イエスは気づかずに会話をしているのですが、ヤクザの男性と会話が成立してしまうために、周囲の一般人の空気が冷えています。
ヤクザの男性は網走(刑務所)に7年いたと言いますが、イエスはゴルゴダの丘で磔(はりつけ)になり(死んで)「4日で復活しました」と答えたのを、ヤクザの男性は脱走したのだと思い込みます。
どうやってそんな短期間で脱走したのかと「なぜ?」とヤクザの男性が聞くと、イエスは「父が、望まれたので(イエスの父は世界を作った神様)」と答えました。
しかしヤクザの男はそれを、どこぞかの組の「二代目」と勘違いしました。結局誤解は解けないまま、ヤクザの男はイエスをそのように思い込みます。

【転】- 聖☆おにいさんのあらすじ3

シャワーを浴びるイエスは、ブッダの頭の螺髪(らほつ 中央にお団子があるパンチパーマみたいな仏の髪型)が「本物の髪の毛なのか。そもそも髪の毛なのか」と疑問に思っていますが、ブッダに聞けずにいました。
更衣室を出て帰りにコンビニに立ち寄った2人は、店員さんにブッダがまだタオル1枚なのを注意されます。あまりにも自然だったので、イエスもブッダも気づきませんでした。
恥ずかしがったブッダは、家に帰った後、トイレに引きこもります…。

ブッダは3人組の近所の少年・ダイスケたちに、額のポッチを狙われていました。押すと超痛い、あのポッチです。
何をしても叱らない、文字どおり仏のブッダは、少年たちのイタズラのいいターゲットでした。
今日も輪ゴムを当てようと狙う3人組のダイスケたちの攻撃をかわしたものの、水鉄砲の攻撃に遭ったブッダは、仏の顔も厳戒だと思っています。
その日は夜店が開かれる日でした。イエスに誘われて、ブッダは出かけます。
それをダイスケたちも狙っていました。かねてからダイスケたちはブッダを謎の宇宙人的な存在だと感じており、ぷちストーカー化しています。
夜店で額のポッチを狙おうと企んでいたダイスケたちは、そこで世にも恐ろしいものを目撃しました。
露店のかき氷を食べたブッダの唇が赤くなり、それを見て笑ったイエスの顔に、わたあめがくっつきました。わたあめはブッダの頭にもつきます。
ブッダはそれを、人目を避けて神社の片隅で取ろうとしました。
ダイスケたちはそこを襲撃しようと思っていたのですが、神社が突然、真っ暗になったと思うと、真っ暗闇の中にブッダの顔だけが浮かび上がったのです。
怖がった3人は急いで逃げました。
実はブッダの髪の毛は、ほどくとものすごく長くなるため、それで人目を避けてブッダは神社の片隅に移動したのです。しかしそんな事情を全く知らないダイスケたちは、ブッダを恐れました。
ダイスケ以外の2人は帰り、ダイスケだけが「ボタン星人(ダイスケたちがブッダにつけたあだ名)」に対峙します。
輪ゴムを当てようとブッダに向かい合ったダイスケですが、ちょうどその時ブッダが神輿をかついでいたため、ダイスケはブッダに「一緒に神輿をかつぎたいのだ」と勘違いされました。
否定しようとしたダイスケは、神輿かつぎが楽しかったので「まあいっか」と思います。
イエスとブッダは露店を満喫しました。
夜店の後、神社でおみくじを引くと、2人とも「凶」でした。しかも「はしゃぎすぎて我を忘れぬよう」「年相応の落ち着きを」と出て、身につまされます。
ダイスケがブッダに謝りにきました。ブッダはこれでもうイタズラはなくなるのかと喜びますが、ダイスケは「これからは(輪ゴムなどの)武器に頼らず、正々堂々、素手で勝負する」と言うと、指でブッダの額のポッチを押して去りました。ブッダはイエスに「…超痛い…」とぼやきました。

優雅な下界ライフを送るイエスとブッダは、すっかり立川市民になじんでいました。
彼ら2人の姿がしばらく見えないと、みんなは心配します。
たとえばファミリーマートのコンビニ店員。彼はいつもイエスのTシャツの文字をチェックしていて「あのTシャツ、どこで売ってるんだろう」と疑問に思っています(イエス自身も知りませんが、それはブッダが家でこっそりプリントして作っている)。
ダイスケら少年3人組は「NASAに捕まってるんじゃないか」と心配しました。
ほかにも主婦連たちが心配しています。もちろん、家主の松田さんも。

【結】- 聖☆おにいさんのあらすじ4

どうやらイエスとブッダはこの界隈では「ロン毛とパンチ」と呼ばれているようです(注:映画では触れられないが、原作では『ロン毛とパンチ』という名称で商店街の漫才に出て優勝したことがある)。
みんなが心配して焦がれている頃、2人が戻ってきました。2人は懸賞で当てた温泉旅行に出かけており、なじみの顔みんなにお土産を配りました。

クリスマスの時期。世間はお祝いムードです。
キリスト教の布教が盛んでない日本人は「クリスマス」=「イエスの誕生日」と知らない人も多くいます。それでもクリスマスを祝っています。
イエスはクリスマスのことを「サンタがトナカイの飛行に成功した日」と思っていました。それを日本人が祝っていると思っているのです。
今年はサプライズパーティーを開きたいと思っているブッダは、なるべくこの日、イエスを外に出さずにおきたいと考えます。
イエスに夕食は何が食べたいか聞くと「フライドチキン」という答えが返ってきました。ニワトリがマッチを咥えて訪ねてきます(自己犠牲の精神)。ブッダがあせって訂正させようとすると「だって日本で七面鳥ってなかなか手に入らないでしょ」とイエスが言いました。今度は七面鳥がマッチを咥えて、2人の住む部屋のドアをノックします。
「ローストビーフ」と言いかけたイエスに、ブッダは「訂正して!」と語気荒く詰め寄りました。松田ハイツの外の道では乳牛が飼い主にあらがって、部屋に行こうとしています。
ケーキを買いに行こうとしたブッダは、イエスが外に出たがっているのを知り、やむなく連れていきます。
外では賛美歌の『主は来ませり』を歌っているのですが、イエスはそれでもぴんときません。イエスはその曲を「シュワキマセリ」…なにかドイツ語かそのへんの言葉と思っている節があります。
ケーキ屋でバースデーケーキを買いたいブッダは、イエスをお使いに行かせました。サンタ服を買ってきてほしいと頼まれたイエスは、喜んで走っていきます。
その間にブッダは買い物を済ませようとしますが、直前の老女が注文に時間がかかり、イライラします。それでもなんとか買えました。名前の札の確認はできませんでしたが。
誕生プレゼントは、イエスが欲しがっていた海外ドラマ『CSI:科学捜査班』シリーズのDVD-BOXを用意しています。
サプライズパーティーが成功しそうだと思った矢先、自室がまばゆく光っているのを見て、「大天使が来てるばりに光ってるよね」と言ったイエスが、今日自分の誕生日だと気づいてしまいました。大天使たちは、松田さんが追い払ったようです。
外国人がよく自室でパーティーを開くけれども、それはやめてくれと注意した松田さんに対し、イエスは今日が自分の誕生日だと言いました。何歳かと聞かれたイエスは、本当の年齢を言うわけにいかず「…24歳になりました…」と言います。ブッダは内心「それは無理がある」と思いますが、松田さんは「ふーん」と、納得したのかどうかは分かりません。
誕生日ケーキを出したブッダですが、『ヨシュア』と頼んだのに『よしや』表記になっていました。落ち込むブッダですが、「日本人っぽい!」とイエスには好評でした。
外に雪が降り始めます…。

大晦日の夜。
初詣もかねて、2人は出かけていきました。108回の除夜の鐘をつきたかったのですが、列ができています。108回目に間に合いそうと思ったイエスですが、最後の鐘は寺の人がつくため、無理でした。
線香の煙を身体の悪いところに浴びるとよいと聞いたイエスは、「疲れ目に」と目に当てて、沁みます。
年明けまでもうすぐです。カウントダウンが始まり、イエスとブッダも周りの人といっしょに声に出して年越しをしました。

(エンドロール)年明けの挨拶を済ませた2人は、神社でおみくじを引きます。
すると2人とも大吉でしたが「たまに実家に帰ると吉」「おみやげを買うと吉」と書かれており、これは天界からの催促かと落ち込みます。

みんなの感想

ライターの感想

宗教色を薄めたからだろうか(全くないわけではない。海を割るのとか聖痕とかはある)。無難で、原作の持つ面白味がなくなってしまっていた。
原作がもともと「ゆる~い」感じではあるけれども、その「ゆるさ」を極めた作品。
くすっと笑えるエピソードもなく、淡々と2人が四季折々を過ごすだけ、になってしまっている。
大天使メンバーも、ブッダサイドのメンバーも全く出てこない。
原作を知らず、とにかくゆるーくなんにも考えなくていい…という人には、向いてるかも。

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