「花とアリス殺人事件」のネタバレあらすじ結末

アニメ映画

花とアリス殺人事件の紹介:2015年2月公開の日本長編アニメーション映画。04年公開の岩井俊二監督の映画『花とアリス』の前日譚。岩井俊二が初めて長編アニメーションを手掛け、徹子(=アリス)と花(=ハナ)の出会いのエピソードがつづられる。

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予告動画

花とアリス殺人事件の主な出演者

有栖川徹子〔アリス〕(蒼井優)、荒井花(鈴木杏)、湯田光太郎(勝地涼)、萩野里美先生(黒木華)、堤ユキ(木村多江)、黒柳健次(平泉成)、有栖川加代(相田翔子)、陸奥睦美(鈴木蘭々)、朝永先生(郭智博)、荒井友美(キムラ緑子)

花とアリス殺人事件のネタバレあらすじ

【起】- 花とアリス殺人事件のあらすじ1

両親の離婚で名前が「黒柳徹子」から「有栖川徹子」に変わったばかりの徹子、通称・アリス(苗字のアリスガワから)は、母・加代と住宅街の一軒家に引っ越しをします。
引っ越しの日、隣の家の2階の窓から覗く人物(後に「花」と判明)がいると知ったアリスは、覗き返そうとして2階から転落しました。偶然、運送屋さんが抱っこしてくれたので、怪我はありません。
アリスの部屋のクローゼット上段に、前の住人の忘れ物がありました。0点ばかりの答案用紙で、そこには「3年2組31番 湯田光太郎」と書かれていました。
アリスは市立石ノ森中学校に転校しますが、急な転校だったため制服はまだ用意できず、アリスはしばらく前の学校のブレザーで登校します。石ノ森中学校の制服はセーラー服でした。
転校したクラス、3年2組の担任は若い女性・荻野里美先生で、去年も3年2組を担当していました。国語担当の先生です。
自己紹介された後、空いている席に座れと指示されたアリスは、2つ並んだ空席の後ろの方に座り、先生に「前の方」と言われました。
その座席の机は埃をかぶっていて、周囲のクラスメイトはアリスに冷たい視線を送ります。視線は冷たいだけではなく、何か恐ろしいものを見る目でもありました。
掃除の時「2つの空席は触っちゃ駄目」と注意されたアリスは、不愉快に感じます。床掃除をしていると、床部分に白い文字で何か描かれていました。魔方陣のようなものです。
クラス全員にいじめられてるのかとアリスは思いますが、それとは少し異なった印象も受けました。
新たに越した家の隣人・荒井家の母・友美が、ごみ出しにダメ出しをします。うるさいなとアリスは感じました。
長谷川バレエ教室で一緒だったフウコが、靴箱で声をかけてきます。アリスはフウコに連れられて、地元のバレエ教室を見学しました。
フウコはアリスを「クロちゃん」と呼びます。旧姓が「黒柳」だったからですが、新たな苗字を聞いて「じゃあ、アリスってアダナにしなくちゃね」と言いました。
アリスの家まで送ってくれたフウコは、アリスの隣家が通称・花屋敷と呼ばれていることを知りました。
その日、触発されたアリスは久しぶりにバレエの衣装を着て、部屋で踊ります。アリスの母・加代は「バレエ教室通えば」と言い、離婚して生活が苦しいだろうと思うアリスに「お金は天下の回り物なのよ」と気楽なことを言いました。 この映画を無料で観る

【承】- 花とアリス殺人事件のあらすじ2

ちなみにアリスの母・加代は「有栖川ありさ」というペンネームの作家で、『なんとなく、殺人事件』などの本を出しています。最新作は『離婚』でした。まんま、暴露本です。
アリスはバレエ教室の生徒から〝石ノ森中殺人事件〟の話を聞きました。1年前に、3年2組の生徒が死んだ事件です。その生徒は他校生なので詳しい事情は知りません。
フウコは「殺されたのはユダで、殺したのは4人のユダ。聖書に出てくるユダね」と説明しますが、アリスには意味が分かりません。
しかし3年2組といえばアリスのいるクラスです。自分が避けられているのは、この事件が関係していないかとアリスは考えました。
アリスの読み通りでした。ある日の放課後、荻野先生が去った教室で、アリスはクラスメイト全員に取り囲まれます。
リーダー格の、長髪で長いスカートの女子生徒・睦美が「ちゃんと説明するから聞いて」と言い、皆もアリスを囲みました。
アリスの席は、去年死んだユダの席でした。その席に睦美がユダの魂を封印し、ずっと空席の筈でしたが、アリスが転校して座ったため結界を破ってしまったというのです。
睦美たちはアリスを座席の上に立たせ、儀式を始めました。『アナフィラキシー アナフィラキシー この憐れな転校生をお救いください』と言うと、アリスの持った紙は十字架の形になります。
救われたといって、クラス全員がほっとしました。全員、おおまじめに儀式をしていました。
その日アリスは母・加代に、学校であったことを話します。アリスの紙が十字架になるのは切り方によるもので、トリックだと見破った母・加代は「あとは自分で考えなさい」と言いました。
翌朝の登校時に同じクラスの男子生徒・千葉に絡まれたアリスは、千葉を逆にボコボコにし、クラスの事情を聞き出します。
千葉はかつてリーダー格の男子生徒で、現在リーダー格の睦美はいじめられっ子で、アリスの席に座っていました。
ある授業中に突然ユダの霊が睦美にとり憑いて、睦美は机に立ち上がるともがき苦しみ、教室を出ていきました。千葉はこの時、恐怖のあまり失禁して権威が失墜しました。
翌日、睦美の髪はひと晩で長髪になり、長いスカートで現れると、ユダの魂を座席に封印します。以来、睦美がいじめられっ子から一転して、クラスのリーダー格になったのでした。

【転】- 花とアリス殺人事件のあらすじ3

体育祭の日、睦美と仲良くなったアリスは、睦美から事情を聞きます。案の定、「ユダにとり憑かれた」というのは芝居で、いじめられる立場から這いあがるための演技でした。
但し「いじめ」もユダの席に座ったことから始まったものでした。
〝石ノ森中殺人事件〟の詳細は、睦美もよく知りませんでした。「荒井花なら知ってるかも」と睦美が洩らします。
アリスの後ろの空席は、去年の3年2組の生徒・荒井花の席で、花は不登校で卒業できなかったことを知りました。荒井花は隣家の子です。
帰宅したアリスは、「ユダ」=「湯田(アリスの家の前の住人)」だと気づきました。この家に住んでいた子が死んだのかと思うと、アリスはショックですが、母・加代は小説のネタにならないかと食いついてきます。
情報を得るために、アリスは隣家の花を訪問しました。玄関が開いているのをいいことに、ずかずか勝手にあがりこみます。
花は、湯田光太郎(クローゼットの答案用紙で名が分かった)が死んだかどうかを知りません。湯田家は引っ越したからです。
花は湯田の父・テルオの勤務先がコバルト商事だと知っていました。直接父に聞くのは失礼だから「受付で息子と名乗って父を呼び出し、会社の1階にある喫茶店・ソランに呼び出す」「その時に現れた父の反応で光太郎の生死を判断する」という知恵を、花はアリスに授けます。携帯の番号を渡した花は「男装しろ」とつけ足すのも忘れませんでした。
アリスはキャップをかぶって意気揚々とコバルト商事に乗り込みますが、実は心配した花がこっそりあとをつけていました。花も知りたいのです。
アリスはコバルト商事の受付で湯田の父を呼び出しますが、間違って本名・有栖川徹子を名乗ってしまいます。しかもその後、素直に喫茶店でオレンジジュースを注文して待ちました。
花は携帯でアドバイスしますが「通話はお控えください」と注意されたアリスは真っ正直に携帯を切ってしまうので、花はあせります。
湯田の父はクライアントとミーティングだったので、病み上がりの上司・渡辺が代わりに喫茶店へ来ました。それと知らないアリスは、渡辺を湯田父と思い込みます。
アリスは渡辺を尾行してタクシーに乗り込み、止めようと電話しようとした花は、携帯が電池切れで手間取りました。コンビニで充電器を購入した時には、アリスは渡辺を追って見知らぬ病院に来ていました。

【結】- 花とアリス殺人事件のあらすじ4

花は同じ頃、会社で会った本物の湯田父を尾行して、住んでいるマンションを突き止めると、最寄り駅・火乃鳥駅までアリスを呼びます。
2人は終電直前まで粘りましたが、光太郎の姿は確認できませんでした。ラーメンを食べたために終電を乗り損ねた2人は、コインパーキングの車の下で暖を取ります。花とアリスはすっかり仲良しになっていました。
花が真相を告白しました。
花と光太郎は幼馴染みで、花は光太郎がずっと好きでした。毎年バレンタインと誕生日には、お互いにプレゼントを交換しました。
光太郎の方からは小4からプレゼントをくれなくなりましたが、花は変わらずバレンタインと誕生プレゼントを渡し続けます。
そして中2のバレンタイン時に、花はチョコとともに1通の封筒を渡しました。中には婚姻届を入れていました。光太郎はノーリアクションでした。
中3の春、初めて花と光太郎は同じクラスになり、席も前後になります。
光太郎は花からもらった婚姻届をどう理解したのか、同じクラスの「恵子」「秀美」「すみか」に渡していました。
テストの時に恵子が苗字を湯田と書き込み、荻野先生が指摘すると「私、結婚したんです、湯田くんと」と発言したことからクラスの秀美とすみかも名乗り出て、発覚します。…ちなみに、花はプロポーズされませんでした。
腹立たしいと思った花は、前の席の光太郎の制服の襟に、蜂が入った花のつぼみを入れます。その直後、光太郎の転校が知らされ、教壇に立った光太郎が蜂に刺されて苦しみ始めたというわけです。
光太郎は転校したのでその後の消息は花すらも知らず、クラスで「アナフィラキシーショックだったら死ぬ」という発言を聞いた花は、人を殺したかと思うと眠れず、気づいたら外へ出られなくなっていました。
花はアリスに告白することで、少し楽になりました。
翌朝、花とアリスは湯田光太郎とすれ違います。光太郎は生きていました。
アリスが光太郎を呼び止め、花と引き合わせます。光太郎は「蜂入れたのお前だろ。許さねえ、一生忘れねえ」と言ったのを、花は「愛の告白だ(あの痛みを一生忘れないって意味だ)」と感動します。
花は1年4か月ぶりに登校することにしました。アリスのセーラー服もやっとできあがります。
家の前で待ち合わせたアリスと花は、互いの制服姿を「似合わねえ~」と笑いつつ、登校しました。

みんなの感想

ライターの感想

実写映画『花とアリス』の前日譚というこのアニメ。
展開がなかなか読めなくて、でも見終わった後、ほんわかした気持ちになります。
アリスは気が強い女の子。同級生の男子もグーで殴ります。いやはや、このおてんばぶりが面白かった。
一方の花は、飄々としてはいるんだけどラストの光太郎の科白を「愛の告白」と勘違いするあたりなんか、
下手したら恐ろしいストーカーになりそうな…(笑)。
2004年の映画『花とアリス』を知っている人なら、じゅうぶん楽しめるワールドじゃないかと思います。
あ、キットカットはラストのバレンタインエピソードのときに、画面いっぱいに大写しになります。

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