「もらとりあむタマ子」のネタバレあらすじ結末

コメディ映画

もらとりあむタマ子の紹介:2013年公開の日本映画。前田敦子が『苦役列車』の山下敦弘監督と再びタッグを組んだヒューマンコメディ。ボサボサ頭にジャージ姿で家の中で一日中、何もせず、無意味な毎日を過ごすヒロインを演じた前田敦子の新境地ともいえる一作。

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予告動画

もらとりあむタマ子の主な出演者

坂井タマ子(前田敦子)、坂井善次(康すおん)、中学生・仁(伊東清矢)、坂井啓介(鈴木慶一)、坂井よし子(中村久美)、曜子(富田靖子)

もらとりあむタマ子のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①タマ子は大学卒業後も定職に就かず、離婚した父・善次の元に戻って毎日ぐうたら生活している。父に文句を言われても切り返す。ただ内心タマ子も思うところがある。 ②父・善次に再婚話が持ち上がった。最初は反対していたタマ子だが、夏が終わったら家を出て行く決意をする。

【起】- もらとりあむタマ子のあらすじ1

〝モラトリアムとは…
①支払い猶予。支払い延期。
②差し当たり実施を中止すること。棚上げにすること。
③人間が成長して、なお社会的義務の遂行を猶予される期間。また、その猶予にとどまろうとする心理状態。「-人間」〟
坂井タマ子は23歳の独身女性です。東京の大学を卒業したものの、就職するわけでもなく、実家の山梨県甲府市に戻りました。
父・善次が経営する『甲府スポーツ』の住居兼店舗の家に住み着いて、日がないちにち、ごろごろして過ごしています。家のことは全く手伝いません。
〔秋〕
父・善次は朝早くから店を開ける準備をします。看板を出し、入り口の泥除けマットを敷き、札を営業中に変えます。
店が開いてから起き出したタマ子は、のそのそと2階からおりてきて、父が作ってラップをかけているロールキャベツをおかずに、テレビを見ながらご飯を食べます。
面倒くさいのでロールキャベツを電子レンジであたため直すこともせず、ラップも皿から半分だけ剥がした状態で、ほぼ「犬食い(顔を皿に近づけて食べる、行儀の悪い仕草)」します。
その間、父・善次は洗濯ものを干していました。タマ子は洗濯も父に任せきりなので、タマ子のショーツもブラジャーも父がパンパンと広げて干します。
父・善次が洗濯ものを干して戻って来ると、食べ終わった皿は片付けられていません。さすがにいかんと思った父が声をかけると、タマ子はトイレでマンガを読んでいる最中でした。
仕方なく父が黙って皿洗いもします。
昼間は黙々とマンガを読むタマ子が、たまに出かけるのはコンビニです。タマ子は大学卒業後、実家にひっそりと帰省(&寄生)しているので、近所のおばさんですら、タマ子が戻ってきているのを知らなかったりします。
コンビニで買ったプリンを食べながらマンガを読み、うたたねしていると、もう一日の終わりです。
父はその間、店の仕事をし、店じまいもし、ご飯の支度まで終えていました。
ニュースを見ながら父が用意したご飯を食べたタマ子は、ニュースを見ながら「ダメだな、日本は」と言います。完璧に上から目線です。
次の日。前の日にバスケットシューズの注文に来ていた中学生・仁がやってきますが、父・善次は不在でいつ戻るかもタマ子は知りません。
カタログを見ながら仁の注文するバスケットシューズを決めるタマ子は、選んだシューズに仁が「2年の人より高いの買うとちょっと…」「友人が同じの持ってる」と聞き、中学生もなかなか大変だなと思います。
仁が選んで指さしたバスケットシューズを「これいいじゃん! 私も先に言おうと思ってた」とタマ子も言い、注文するシューズが決まりました。タマ子と中学生は意気投合します。
その夜のご飯はカレーとサラダとみそ汁(!?)でした。例によって父が作ったものです。ちなみに前の日はサンマと炊き込みご飯とみそ汁でした。 この映画を無料で観る

【承】- もらとりあむタマ子のあらすじ2

ねじれ国会を報道するニュースを聞きながらタマ子が「ダメだ、日本は」と呟くのを聞き、意を決した父が「お前、どっか身体悪いのか。少しは就職活動してんのか。なんで大学行かせたと思ってるんだ。日本がダメなんじゃなくて、お前がダメなんだろ!」と言います。父・善次はやっと言ってやったといった感じです。
ところが…タマ子は言います。「その時が来たら動くわい私だって!」と。「いつだよ!」と父が聞くと、きっぱりと「少なくとも…(ためる)…今ではない」と答え、どや顔をします。
あまりにも堂々としたタマ子のもの言い&開き直った態度に気迫負けした父・善次は、黙るしかありませんでした。
そして翌朝、またタマ子は朝からごろごろして、格闘系のゲームをして過ごすのでした。
〔冬〕
買い物帰りのタマ子は、中学生・仁がテニス部の女の子といい感じになっているのを見ます。目が合った仁はきまり悪そうにしますが、タマ子はにやっとして去りました。
年末の大掃除に忙しい父・善次は、店内を掃除しつつ、こんぶとかつおで年越しそばのだしを取っています。
タマ子も何か手伝わねばと動き始め、大量の2013年のカレンダーの選出にかかります。丸めてあるカレンダーをひとつひとつ開き、洋物ヌードカレンダーを見て「お」という顔をします。
夜、おばのよし子がおせち料理を持ってきてくれました。年越しそばを食べながら、タマ子はせっせと携帯電話を操作しています。
「食べるか携帯いじるか、どっちかにしなさい」と注意されたタマ子は、「今のうちに新年のメールを打っとくの。年明けると繋がらなくなるから」と言い訳しました。そういうことには頭が回ると父に嫌味を言われますが、知らん顔です。
ストーブの灯油切れのブザーが鳴りました。寒くてコタツから出たくない父・善次とタマ子はじゃんけんして、灯油補給係を決めます。父が負けました。
離婚した母は新年に電話を寄越すらしく、結婚した姉も新年は実家に戻って来る予定ですが、両方とも連絡がありません。
タマ子は母が今度会社の慰安旅行でバリ島に行くらしいと告げ、「旅行行きたいなあ」と言います。父・善次が一緒に行くかと誘うと「いや、絶対、無理」と即答しました。
姉たち家族が実家に戻ってきて、それとほぼ同じ頃、母から電話がありました。
〔春〕
タマ子は髪の毛を切りました。胸の上辺りまであった髪を、思い切ってショートボブにしてみますが、この長さでいいと答えつつも、タマ子はなんだか不機嫌です。帰ってからも鏡でチェックしています。
タマ子が思い描いていたのはゆるふわのカールだったのですが、近所の美容院で切ってもらうとただのおかっぱになってしまいました。イメージと違い、タマ子は軽く舌打ちします。
履歴書を書くタマ子は、自己PRの欄に「趣味:カメラ 特技:人間観察」と記入しました。

【転】- もらとりあむタマ子のあらすじ3

このところ、父はちゃんとした料理を食べますが、タマ子は温野菜をチンしたものと青汁を食べています。食事中に父・善次に「服、買いたいんだけど」と言ったタマ子は、「なんの?」と聞かれて「ちゃんとしたやつ。面接用」と答えました。
別の日、馴染みの坊さんに誘われてゴルフに行った父・善次は、タマ子が3日前に真面目な顔をして寺で拝んでいたと聞き、タマ子が本気で就職活動をする気になったかと、嬉しくなります。
その頃タマ子は中学生・仁の家に上がり込んでいました。仁の家は写真館で、仁の父はこの日、南小学校の入学式で留守にしています。
無料になるので仁に代わりに写真を撮ってもらったタマ子は、「自然な感じ、ナチュラルな、透明感」と注文をつけました。その後、仁に口止めします。
父・善次は上機嫌で帰って来ると、温野菜と青汁の食事をするタマ子に腕時計をプレゼントしました。口に出さないけれども、就職祝いのつもりです。ところがタマ子は返してきてと言います。
後日、タマ子の部屋の掃除をした父・善次は、捨てられた履歴書を見ました。備考欄のところに「今の自分は、私ではありません。生きている以上、誰もが何かを演じている。私は誰かになっている時が、一番自然だと思うのです。そんな私に、新しい名前をつけてください」とありました。
タマ子の机の上を見ると、芸能プロダクションのオーディション雑誌が置かれていました。タマ子はアイドルになろうとしていました。
夜、仁が撮影したことがばれ、仁の父が現像した写真を持ってきます。善次はもう察しがついていて「何かをやろうとしてくれたことが嬉しい」と言うのですが、アイドルになろうとしていたことがバレたタマ子は「全部やめてやる!」とキレて部屋に引っ込みました。
写真館から貰ったタマ子の写真を見て、父・善次は必死でこらえますが、とうとう笑い出してしまいます。
写真館にタマ子の写真が貼り出されました。それはひと昔前の、ぶりっこアイドル風の写真でした。
タマ子が春に温野菜と青汁だけの生活をしていたのも、芸能界入りするためにダイエットを計画したからだと思われます。
オーディションをあきらめたタマ子は、むくれて大量の団子を買い、やけ食いしていました。
〔夏〕
タマ子は一時帰京した同級生の女性・ゆっこと再会し、世間話をして別れますが「今度また電話する」と言った相手の言葉に小さく「携帯(番号)知らないじゃん」と呟きます。
相変わらずタマ子はぐうたらしていました。父・善次ももう文句を言いません。

【結】- もらとりあむタマ子のあらすじ4

法事でおじ夫婦・啓介とよし子に会った時、タマ子は父・善次が「ねるとん(見合い)」をしたと聞かされます。相手の女性・曜子は5年前に夫と別れ、現在は天然石のアクセサリーの教室の先生をしているそうです。
気になったタマ子は中学生・仁を捕まえて、アクセサリー教室の体験教室にスパイとして送りました。戻って来た仁に喫茶店でナポリタンをおごったタマ子は、情報を聞き出します。
その女性、曜子はアクセサリー教室を始めて3年で、独りでマンションに住んでいて、猫を飼っていて、どちらかといえば美人だそうです。
「タマ子の父さん、あの人と結婚するの?」と聞く仁に、「しないよ」とタマ子は答えました。
タマ子は父にさりげなく「やっぱり違うと思うなあ。男のお客さん、多いらしいよ。先生めあてで通ってる男の人、多いだろうなあ。大変だろうな(大ウソ)」「社長みたいな人に、店出してもらってるかも」と言い、父に「憶測でものを言うな」と叱られて「好きなんじゃん」とぼやきます。
自分でも曜子を見に行ったタマ子は、見つかって体験教室に参加しました。曜子は最初、タマ子と知らず接して、居残りをしてアクセサリーを仕上げさせます。
善次の娘・タマ子とバレたタマ子は、ここぞとばかりに父の悪口を言います。「家ではただのおっさん」で始まって愚痴を言い始めたタマ子は「でも今一番嫌なのは、私に家出てけって言えないこと。ちゃんとしろと面と向かって言えない父だ。父失格」と言いました。
曜子は「タマ子ちゃん、面白いから。だから再婚しないんじゃないかな」と言い、あれ、まずいことしたかな、とタマ子はばつの悪い思いをします。
父の再婚話は嫌で阻止しようとしていましたが、自分のせいで話がぽしゃると、それはそれで嫌なのです。
母に電話して煽ろうと思ったタマ子ですが、「まずいよ父さん、恋人できちゃいますよ。再婚ありますよ、大いに」と言ってみても反応は芳しくなく「あれ、そんな感じ?」と思わずタマ子は聞いてしまいます。
タマ子は「どうにもならないことってあんの」と母に諭されました。自転車での帰り道、同級生のゆっこが泣きながらホームに立っているのを見て、手を振り返しながら小さく「またね」と言います。
父・善次は曜子と会い、タマ子が教室に来たのを知りました。夕食の席で話題にした父に「あの人ならいいと思う」とタマ子は言いますが、父は「いまさら他人と暮らすなんて嫌だ」と言います。
父・善次は「タマ子、夏終わったらこの家出てけ。とにかくウチ出ろ」と言われたタマ子は「合格」と答えました。
タマ子は家の手伝いを始めます。とはいっても看板を出すのも雑で、洗濯ものを干すのも雑でした。父・善次はその間、甲子園の野球を見ながら居眠りしています。
中学生・仁と会ったタマ子は、2人でアイスを食べました。タマ子は夏が終わったら家を出て行くと告げ、いつぞやのテニス部の彼女との「その後」について聞きます。
「なんか、自然消滅」と答え、先にアイスを食べ終えて去ろうとする仁に「まあ、そんなもんだな、うん」と返したタマ子は、アイスを食べ終わってから「うっふ、自然消滅って、ひさびさ聞いたわ」とひとりでほくそ笑みました。
(エンド後)撮影途中、こたつで座って上向いて口開けて寝ている前田敦子。

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みんなの感想

ライターの感想

実のところ、ストーリーらしきストーリーはないのだ。小さいネタばかりをよせ集めたような内容。
日本のちょっとだけ田舎の(極端に田舎ではない)、あるスポーツ用品店にこんな子いそう…という、非常に身近な話題。
大きなできごとはもちろん、ない。なにせ父が再婚するかどうかも判らず、タマ子は就職のあてもないのに「夏が終わったらウチ出てく」というのが決まっているくらいだし。
このぐうたら具合がなんともリラックスできて、見てるほうもなんかのびのびした気分になれる。
こぢんまり感がいい。下手に長くして壮大なストーリーにするよりも、このくらいの尺でまとめる潔さ。

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