「アイアムキューブリック」のネタバレあらすじ結末

アイ・アム・キューブリック!の紹介:2005年製作のイギリス&フランス合作映画。1990年代のイギリスで映画監督スタンリー・キューブリックになりすました詐欺師アラン・コンウェイを描いた犯罪コメディ映画。多少脚色はしているが、当事件は本当にあり、うそのような、本当の話。

予告動画

アイアムキューブリックの主な出演者

アラン・コンウェイ(ジョン・マルコヴィッチ)、リー・プラット(ジム・デヴィッドソン)、メルヴィン(ジェームズ・ドレイファス)、ノーマン(テレンス・リグビイ)、ピアース(マーク・アンバース)、シリル(ピーター・ボウルズ)、フランク・リッチ(ウィリアム・フットキンス)、アレックス・ウィッチェル(マリサ・ベレンスン)、ルパート・ロッドナイト(ルーク・マブリー)、ショーン(ブライアン・ディック)、ミセス・ヴィタリ(リンダ・バロン)、ステュークリー医師(アイーシャー・ダルカール)

アイアムキューブリックのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①詐欺師のアラン・コンウェイは映画監督スタンリー・キューブリックだと偽り、会う人ごとに金を巻き上げていた。顔は全く似ていないのに、意外にもばれずに次々と犠牲者が出て行く。 ②やがてバレて逮捕されたアランだが、懲りずに今度は精神病を装い、優遇されて過ごした。

【起】- アイアムキューブリックのあらすじ1

〝実話……っぽい物語〟

1990年代、イギリス。
映画監督スタンリー・キューブリックの名は、この時点では世界中であまねく知られていました。
『スパルタカス』『ロリータ』『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『バリー・リンドン』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』…1~2作品くらいは、見たことがなくても名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。

詐欺師の男性アラン・コンウェイは、どうせなりすますならば、超有名人物の映画監督スタンリー・キューブリックを、と考えます。
全然似ていないのですが、堂々と言ってしまえば大丈夫…そう考えたアランは、スタンリーと言って騙し始めました。これが意外にも、けっこう通用するのです。


キングス・クロスの通りにある高級住宅に、若い男性・スティーヴンと友人が訪問しました。
中から出てきたのは老夫婦のあるじですが、スティーヴンはキューブリックの執事かなにかだと思います。
先週の木曜にスタンリー・キューブリックに貸した金を返してくれと言いますが、老夫婦からしたら青天の霹靂です。
通報し、スティーヴンは逮捕されました。しかしスティーヴンはそこを、キューブリックの自宅と信じたままでした…。

ファッションデザイナーのルパート・ロッドナイトに、しゃなりしゃなりと優雅(?)なしぐさで近づくと、ルパートが描いているスーツのデザインを褒めた男性がいました。
ルパートの名を問うと、男は「スタンリーだ」と答えます。苗字を聞かれると「キューブリック」と答えました。
あの有名な映画監督のスタンリー・キューブリックかと思ったルパートは、その瞬間にもうアランのカモになります。
アランはクレジットカードを盗まれたと言い、ルパートはブランデーをおごりました。

【承】- アイアムキューブリックのあらすじ2

アランはさりげなく映画の衣装デザインの話をし、新作映画のデザイナーになってほしいとルパートに言います。
ルパートを安アパートに招いたアランは、ごまかすために「身分がばれると大騒ぎになるから、わざとスタッフに偽名で借りさせているんだ」と言いました。
そしてルパートに迫ろうとしているとき(注:アラン・コンウェイはゲイなのです)、黒人男性がドアを蹴ってやってきます。
黒人男性はアランに騙されたと主張しますが、警察に連行されました。
けっきょくばれず、ルパートはアランと一夜を共にしたようです。

翌朝、裏口から黒いビニール袋に洗濯物を入れたアランは、コインランドリーで洗濯物を洗い始めました。
ドラム式洗濯機に当てられる曲は、映画『2001年宇宙の旅』で流れる、あの曲です。
(映画通なら分かる。2001年宇宙の旅はドラム式みたいな宇宙船の中でぐるぐる歩いて回るシーンがある。)

ヘビメタバンドの若者2人組・トビーとスペンサーも、みごとに騙されました。
アランは待ち合わせのときに、有名ホテルの前や高級住宅街の番地を指定するのです。
そして実際はそこに泊まっていない、住んでいないのに、時間に合わせていかにも出てきたように振る舞っていました。
ちょっと遅刻したアランは、2人組に「すまない、マーロン・ブランドと会っていた」と嘘をつき、車に乗せてもらいます。
彼らのバンドを新作映画に使うということを匂わせながら、小銭を借りたりおごってもらったりします。

ばれそうになると、すぐさま姿を消すのもポイントです。
乗ったタクシーでもすかさずスカウトし、目的地に着くと「息子から金をもらってくる」と言ってドロンします。
このときには、映画『時計じかけのオレンジ』のウィリアム・テル序曲が流れます。

【転】- アイアムキューブリックのあらすじ3

こうしてアランは会う人ごとに口八丁手八丁で、自分がスタンリー・キューブリックであると騙しました。
唯一騙せなかったのは、バーで出会った映画通の若者だけです。
その若者はいかにもキューブリックのファンだと言った後、一番好きな映画は『ニュールンベルク裁判』だと言いました。
気分をよくするアランに対し、「その作品はスタンリー・クレイマー監督だ」と指摘し、「だますんなら、きちんと調べろよ」とアドバイス(?)します。

微罪とはいえ、あちこちで騙して回るので、やがてアランの仕業はイギリスで知れるようになりました。
それでもアランが成功し続けたのは、なかなか表ざたにならなかったからです。
理由の背景には
・超高額な詐欺被害ではない(おごりやたかりなので)
・被害者が騙されたことを恥ずかしがり、言いたがらない
というのがありました。
特に後者に関しては、アランは被害者の虚栄心をくすぐって騙すものですから、アランに騙されたことを知って警察にかけこんだ被害者でも、いざ立件したときに証人として証言台に立つかと言われると「それは…」とためらい、被害届を出し渋ったのです。

しかしそんなアランも、やがてばれるときがきます。

あるとき、アランはイギリスではそこそこ売れているラウンジ・シンガーの歌手リー・プラットを騙そうとします。
この作戦は上手くいきかけていました。
アランはリーに、アメリカのラスベガスのショービジネスの話を持ちかけます。
コネがあることをにおわせ、一緒に渡米して成功しようと言いました。
リーもこれには乗り気で、『ビバ・ラスベガス』などという曲を歌ったりなんぞします。
ところがその頃、NYタイムズ紙のフランク・リッチが記事にしたために、アラン・コンウェイの詐欺が表沙汰になります。

【結】- アイアムキューブリックのあらすじ4

リー・プラットにたかってホテル住まいをしていたアランは、そのホテル『キャッスル・モナ・ホテル』の支配人・シリルから、アメリカに全く電話をかけていないことを裏で確認されました。
アランはリーのマネージャーのノーマンに、それを告げます。
ノーマンは、リーとリーの大ファンの女性との食事会にアランを招待し、「リーのお祝いの時くらいは勘定を負担しろ」と、アランが金を持っていないのを知っていながら、わざと勘定書きを押しつけました。金を持っていないアランは、困惑します。
さらにベイツ警備部長が、詐欺師のアラン・コンウェイだと裏付けを取りました。
ベイツ米日部長、シリル、ノーマン、リーらに部屋に押し掛けられたアランは、海に放りこまれます。この時にも映画『時計じかけのオレンジ』の曲が流れます。

事があかるみになると、悪いことだけではありません。アランはマスコミの取材も受け、テレビにも出ます。
ショーンという同居の男からは、逮捕されるのではないかと指摘され、長年の男性の恋人(男娼)・ピアースからは、あきれて別れを切り出されました。

もちろんその後、アランは詐欺罪で逮捕されました。しかしアランは転んでもただでは起きません。
今度はアランは、精神病のふりをしました。
主治医になった精神科医のステュークリー女医は、アランの受け答えを聞いて「これは重傷の精神病者だ」と主張します。もともとアランは詐欺師なので、医者を騙すことなどたやすいことです。
こうしてアランは入院して悠々自適の生活を送り、さらには『リミニ・クリニック』という、アルコール中毒患者を治すための施設ですが、セレブご用達の病院へ無料で送られました。
ペディキュア、ジャグジーなどと優雅に過ごします…。

〝アラン・コンウェイは起訴を免れ
自宅へ戻った
1998年12月 心臓発作で死亡
その3カ月後 スタンリー・キューブリックも他界した〟

みんなの感想

ライターの感想

スタンリー・キューブリックの映画を何作か見ている人ならば、楽しめる作品。
ああ、このシーンから取ったのかな、というのが、ちらほら散見される。
ただ…全体的には一本調子で、特に派手なクライマックスがあるわけでもなく、オチもいまいち。
(まあ、映画『時計じかけのオレンジ』をほうふつとさせるっちゃ、させるけど)
なので少々退屈ぎみで、飽きてくる。
キューブリックと、マルコビッチが好きなら見てもいいかも、という感じの映画。

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