「イン&アウト」のネタバレあらすじ結末

イン&アウトの紹介:1997年製作のアメリカ映画。結婚式を目前に控えた高校教師が、オスカー賞授賞式で自分の教え子にゲイだと公表されたことから巻き込まれる騒動を描いた映画。トム・ハンクスが「フィラデルフィア」(93)でアカデミー主演男優賞を受賞した際、スピーチでゲイである恩師に感謝した実話を基に作られた。

予告動画

イン&アウトの主な出演者

ハワード・ブラケット(ケヴィン・クライン)、エミリー・モンゴメリー(ジョーン・キューザック)、ピーター・マロイ(トム・セレック)、キャメロン・ドレイク(マット・ディロン)、バーニース・ブラケット(デビー・レイノルズ)、フランク・ブラケット(ウィルフォード・ブリムリー)、トム・ハリウェル校長(ボブ・ニューハート)、ジャック(ショーン・ハトシー)、マイク(ザック・オース)、メレディス(アレクサンドラ・ホールデン)、ヴィッキー(ローレン・アンブローズ)、生徒(クレア・クレイマー)、ソニア(シャローム・ハーロウ)、ウォルター・ブラケット(グレゴリー・ジェバラ)、エドワード・ケンロー(ルイス・J・スタッドレン)、アヴァ・ブレザー(デボラ・ラッシュ)、カール(ケヴィン・チャンバーリン)、軍の弁護士(ダン・ヘダヤ)、ウーピー・ゴールドバーグ(本人役)、グレン・クローズ(本人役)、ジェイ・レノ(本人役)

イン&アウトのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①結婚式を目前に控えた高校教師・ハワードは、オスカー賞を受賞した教え子・キャメロンに「ハワード先生はゲイだ」と言われる。小さな町は騒然とし、ハワードは否定して回るが、みなハワードを不審な目で見るように。 ②結婚式の席でハワードはゲイであることを告白。キャメロンの言ったことは真実だった。ハワードを慕う生徒たちがハワードを援護し、ハワードは辞職を免れて町に受け入れられた。

【起】- イン&アウトのあらすじ1

アメリカ・インディアナ州グリーンリーフ。
グリーンリーフは小さな町です。町の人たちが互いに知り合いといっても過言でないくらい、狭い町です。
そしてこの町では、ゲイをよくないものとする風潮がありました。

ハワード・ブラケットは高校の英語(国語)教師です。エミリー・モンゴメリーという女性と婚約していました。
ところが婚約して3年間、いつまで経っても結婚しません。でもそれも、今週でおしまいです。
今週末、ハワードはとうとう、エミリーと結婚するのです。
高校の生徒たちは、みんな祝福ムードです。
ところで、エミリーも学校の先生でした。ハワードとは違う職場ですが、現在も勤めています。
結婚にこぎつけるまで3年かかったので、エミリーはその間、ずっとダイエットをしていました。素敵なウェディングドレスを着用したいからです。
思惑は成功し、エミリーは34kgのダイエットに成功しました。エミリーは見た目はすらっとした女性に変貌しています(注:ビフォア&アフターのビフォアの方、太っていた頃の映像はない)。
ハワードの誇りは、自分の教え子の青年キャメロン・ドレイクが俳優として成功し、アカデミー賞の候補になっていることでした。また町のみんなもそれを楽しみにしています。
結婚式の4日前。第68回アカデミー賞の授賞式が開かれました。町中みんながテレビに見入ります。
キャメロンは映画『ホモに生まれて』という映画で、ゲイの兵士役を演じてノミネートされていました。この役の名演技で一躍キャメロンはスターダムにのしあがっています。
みごとキャメロンがオスカー賞を受賞しました。テレビの前でハワード、そしてグリーンリーフの町の人みんなが喜びます。
受賞のスピーチの時、キャメロンは「ゲイの兵士たちに捧げる」と言った後、「それと、恩師のハワード・ブラケット先生。彼はゲイだ」と宣言しました。
テレビの前の町の人たちが、一様に凍りつきます。
こうしてキャメロンにゲイと言われたハワードは、一転して騒動に見舞われ始めました。

放送の直後から騒動は始まります。
エミリーと一緒にテレビを見ていたので、ハワードは聞かれて否定しました。
さらに両親もやってきました。ハワードは必死で否定します。
ハワードの父・フランクと母・バーニーズは、結婚式を楽しみにしていました。特に母・バーニーズは「息子の結婚式で踊ってから死にたい」というのが夢です。
ちなみにエミリーの両親はすでに他界していました。

翌日。結婚式3日前。
学校へ通勤したハワードは、学校の前にマスコミが押しかけているのを見て、驚きます。
取材攻撃をかわして授業を始めますが、今度は生徒がぎこちない対応をします。
ハワードは「3日後に結婚式をするのに!」と訴えますが、みんなの中で一度芽生えた疑惑は、容易には払拭できません。

【承】- イン&アウトのあらすじ2

婚約期間が3年間もあったことが不利に働きました。さらに生徒たちは、ハワードが物事に細かく繊細で、清潔好きでおしゃれなことにまで言及します。
だから誤解されたのかもと言われたハワードは、なるほどと思いました。しかし性分なので直しにくいものです。
取材を止められないトム・ハリウェル校長先生が授業に乱入し、マスコミを説得してくれと言いました。ハワードは、ほとほと困ります。
エミリー側の職場でも、同僚たちがどう対応したらよいのか困っていました。

それまでハワードにお世話になっていた男子生徒たちは、ゲイについてロッカールームで論議します。
「人間には入る穴(口)と出る穴(尻)がある(ここがタイトル『イン&アウト』)。それをごちゃまぜにするのはどうか」
今まで町全体の風潮として、ゲイはけしからんというものが根底にあったので、みんなは否定的でした。
そこへハワードが顔を出します。みんなとっさに身体を隠します。

アカデミー賞授賞式でも司会を務めたピーター・マロイも、町へ取材に来ていました。
ピーターはハワードに対し、1週間密着取材すると宣言します。
それを振り切って参加したバチェラー・パーティ(独身最後の男だけのパーティ)だけは、男友だちみんな、普段どおり接してくれました。
しかし帰宅すると早速、自分の話がテレビのコメディネタに使われていると知ったハワードは、憮然とします。

ピーター・マロイはハワードの周囲で突撃取材を開始しました。
近所の理髪店の店主、郵便配達員、高校生の生徒たち…どこへでも駆け付け、ハワードのことを聞きます。
ハワードはトム校長に呼ばれ、「結婚しなかったらクビ」ということを婉曲的に言われました。教育上よろしくないそうです。
ハワードは、本当に身に覚えがないのだなと念押しされました。
教会に告解しに行っても、神父が興味津々に聞きます。
ハワードとエミリーに肉体関係がないことを知った神父は、誤解をとくには、結婚式の前でも関係を結べとそそのかします。ふつうであれば、結婚式まで処女を守りとおせと言うべきはずの神父が、けしかけるわけです。
言われたハワードは、エミリーのところへ行き、押し倒そうとしました。しかしエミリーは「今まで全く関係がない清いお付き合いだったのに、急にそんなことをされると却って心配になる」と言います。
ハワードは取材に来たピーターに「あんたがはめたんだ」と責め寄りますが、ピーターは自分がゲイであることを告げ「告白したら楽になった。みんな最初はびっくりしたが、受け入れてくれた」と言い、ハワードにキスしました。

【転】- イン&アウトのあらすじ3

ハワードはピーターから逃げて家に入ると、『男を磨く』テープを聞きます。身だしなみをだらしなくして、手を腰に当てない、曲がかかっても踊ってはならない…というテープなのですが、ハワードはやっぱり踊ってしまいました。

結婚式の日。
小さな町ですから、結婚式には町の人みんなが集まっています。
誓いの儀式の時、ハワードは言葉に詰まりました。そして「ゲイなんだ」と告白をします。
そう、実はハワードがゲイというのは、事実だったのです。
よりにもよって結婚式の時に、町の人みんなの前でゲイ宣言をされたので、エミリーは「どうしてほかの時に言わないのよ」とハワードに怒りました。まさしくそのとおりです。
たぶん前日にピーターにキスされて、胸に迫るところがあったのかもしれません。
ハワードはグーで殴られました。エミリーはウェディングドレスのまま車に乗り込み、そのまま教会をあとにします。
喜んだのはピーターで、その一部始終をとらえた映像は、アメリカ中に放送されました。

キャメロンは、自分の発言が故郷の町で騒動を起こしていることを、全く知りませんでした。
ハワードとエミリーの結婚式が台無しになったのを見て、初めてそのことを知ります。
キャメロンはハワードに高校時代お世話になりましたが、エミリーとも接点がありました。エミリーが教育実習の時に、少しだけハワードを教えた経験があるのです。
なんとかせねばと思ったキャメロンは、故郷の町へ移動しました。

さて、ハワードがカミングアウトをした後。
ハワードの母・バーニーズは「なぜ結婚式をしたくないのよ」とハワードを責めます。
ハワードにはウォルターという弟がいました。実はウォルターはすでにゲイであることを告白しており、町ではそれについて触れないようにという空気が流れていました。
教会に残ったバーニーズの女友だちたちは、順番に自分の恥を話し始めました。みんなびっくりするような話をします。
ある友だちが「私の夫には睾丸が3つある」と言い、その発言に友だちたちは笑い始めました。バーニーズは救われます。
父・フランクはハワードの元へ来て「それで、まだゲイか?」と聞くと、手術するのか、オカマバーに勤めるのかと立て続けに質問しました。
いずれにせよ、自分たちはハワードの親で、息子がゲイだと分かっても態度は変わらないと告げます。
そのうえで「お前がいないと教え子たちは淋しがるぞ」と、明日の卒業式のことを言いました。しかし、結婚式を台無しにしてしまったハワードは辞職が決まったも同然で、顔を出せないと思います…。

【結】- イン&アウトのあらすじ4

夜、キャメロンはスーパーモデルの恋人・ソニアを連れて、町まで戻っていました。少し離れた田舎のモーテルに泊まり、キャメロンはひとりで出かけて行きます。
ルームサービスを頼もうと思ったソニアは、ダイヤル式の電話の使い方が分からず、困りました。
エミリーはウェディングドレス姿のまま、居酒屋で飲んだくれていました。もうダイエットの必要もないので、やけ食いしてやろうと思っています。
そこへピーターがやってきました。エミリーは誘惑しようとしますが、ピーターはゲイだと告白します。
エミリーは「ここはトワイライト・ゾーンか!」と言って外に出て、暴れます。
そこへキャメロンの乗った車が現れました。キャメロンはエミリーを見て開口一番、痩せすぎだと言います。
エミリーとキャメロンはいい雰囲気で、路上でダンスを踊りました。

翌日。
ハワードの高校で卒業式が開かれます。
ハワードは迷いましたが、途中から式に参加しました。それでも辞職は決定しています。
その年の最優秀教師賞は、エドワード・ケンロー先生が受賞しました。生徒たちは、ゲイとはいえハワードが「いい先生」であったことに変わりはないと思っているので、残念に思います。
そこへキャメロンが卒業式に乱入しました。OBでスターになったキャメロンの登場に、生徒たちは沸きます。
キャメロンはハワードに会いに来たと言い、「今日の主役は卒業する生徒たちだから」と制するトム校長に、ずけずけと質問しました。ハワードが辞職に追いやられたことを知ります。
「教師という立場による影響力の大きさ」ということを校長が言ったので、キャメロンは「ゲイをうつすという意味か?」と聞き返します。困った校長は言葉に詰まりました。
ハワードに大学進学で世話になった生徒・ジャックが「ボクはゲイだ」と宣言します。「うつったんだ。ボクはゲイだ」と言い出すと、ジャックの隣の女子生徒も「私もゲイだわ。うつったんだわ」と言います。
マイクも「俺もゲイだ」と言い、会場にいた生徒たちが次々にゲイだと告白し始めました。校長は困ります。
父兄の席でも「ゲイだ」と言い始め、校長は憮然としました。
キャメロンは「ブラケット先生にはこれを授ける」と言い、オスカー賞のトロフィーを渡します。
みんなが拍手し、トム校長はハワードを認めざるをえなくなりました。ハワードの復職を認めて仲直りのハグをしますが、ちょっと複雑な顔をします。

後日。
ハワードの両親、フランクとバーニーズが結婚42年目の記念の結婚式を挙げました。

(エンドロール)その結婚式、みんなで踊る。エミリーはキャメロンといいムード。
校長先生も踊り始めるが、輪になって踊る時、ハワードに後ろにつかれて警戒モード。

みんなの感想

ライターの感想

途中までは「いわれなき噂を立てられたのか」と思っていたら、本当にゲイだったという話。面白い。
え、でも、どうしてキャメロンはハワードがゲイだと知ったんだろうか。そこだけが不思議なんだが、それも気にしなくていいかなと思える爽快な終わりかた。
いまでこそ、ゲイとかレズとか理解されるようになったけど、やっぱり小さな田舎町だと偏見で見る人もいるんだろうな。
エミリーが悲劇のヒロインになるのだが、それもキャメロン登場で救われるのもいい。
途中まで「ゲイなの、どうなの?」とどきどきさせられる。

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