「セトウツミ」のネタバレあらすじ結末

セトウツミの紹介:2016年公開の日本映画。2人の男子高校生が河原で交わす関西弁によるユニークな放課後トークを描いた、此元和津也の人気コミックを映画化した青春ストーリー。クールな塾通いの内海を池松壮亮、天然な元サッカー部の瀬戸を菅田将暉が演じるほか、瀬戸が思いを寄せるヒロイン役で中条あやみが出演する。監督は『まほろ駅前狂騒曲』の大森立嗣。

予告動画

セトウツミの主な出演者

内海想(池松壮亮)、瀬戸小吉(菅田将暉)、樫村一期(中条あやみ)、おじさん(鈴木卓爾)、鳴山(成田瑛基)、堤(岡山天音)、オトン(奥村勲)、オカン(笠久美)、おじいちゃん(牧口元美)、バルーンさん(宇野祥平)

セトウツミのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①「74分間ただひたすら瀬戸と内海が川の前の階段で高校の放課後の1時間半ひまつぶしをする」というストーリー。オチ? ない。

【起】- セトウツミのあらすじ1

大阪府。
(「堺市のザビエル公園前」と明記されたわけではないですが、もっぱらこの公園の川べりで主人公2人が会話するので、あえてロケ地を載せておく)。

〔第1話 セトとウツミ〕
高校2年の瀬戸小吉と内海想は、同じ高校に通っています。クラスは別なのですが、いつも放課後に同じ場所で待ち合わせ、内海が塾に行くまでの1時間半を、ただただ暇つぶしする…そんな関係です。
高校の帰り道にある、川のそばにある遊歩道と車道との段差にできた、10段弱の階段に、いつも2人は座って話をしていました。2人の背後は狭い歩道があった後、片道一車線の車道があり、そのさらに向こう側には普通の一軒家が並んでいます。
瀬戸はいつも内海の左側に座り(画面で見ると右側が瀬戸、左側が内海)ます。
自由闊達な瀬戸は髪型も自由でした。
一方の内海は眼鏡をかけて髪の毛も整えている、一見内気風の高校生です。物事をすべてクールに見据えていました。
全く共通点のない2人ですが、妙に会話は気が合います。
そして瀬戸と内海が住んでいるのは大阪ですので、ただの会話をしていても、2人の大阪人が揃えばそれは最早、漫才なのです。

詰襟の制服の前をはだけた2人は、マクドナルドのドリンクを飲んでいました。
ドリンク以外にポテトを買った瀬戸は、ポテトの1本が異様に長いのを見て「ながっ(長い)! このポテト、ながない?」と興奮しますが、内海は「あるやろ別に」とクールな反応です。
5月なのにすでに暑く、詰襟姿の制服はきついです。
高校2年なのにもう塾へ通っている内海に対し、「大変やなあ」と瀬戸は言いますが、内海は瀬戸に「大学に行けへん(行かない)のか、行かれへん(行くことができない)のか」と聞きました。
それがきっかけで、瀬戸は内海に文句をつけます。他人を見下しているように見えると指摘します。
高校3年の先輩・鳴山に「お前の顔がむかつくねん」と言われた内海は、顔のことを言及されてもどうしようもないと言いますが、内海が人を小馬鹿にしている表情だと、瀬戸は言います。
「神妙な面持ち」をしろと言ったものの、内海はおろか言い出しっぺの瀬戸もその顔ができません。そこで瀬戸は「深刻な話するわ。それで神妙な面持ちしてくれや」と言います。
「うちで飼うてる猫のミーニャンが急に具合悪なってな。医者に聞いたら余命あとわずかやから、好きなもん食べさせてあげてください言われてん。オカンが張りきって高いキャットフード取り寄せたり、俺よりええもん食わせてん。親父も難色示してたけど、最後やからしゃあない言うて…。そっから2年以上生きてなあ。それがきっかけで今、うちの親、離婚騒動やねん」
話を聞いていた内海は「結末が意外すぎんねん。猫死んだーいう話や思うやん」と文句をつけました。
ずっと川べりで川を見ているおっさんが気になった瀬戸は、内海に顔を見てきてと頼みます。内海がさりげなく川べりに近寄り、背伸びするのを見て「背伸びて! ありきたりやろ」とひとりごとを言います。
戻ってきた内海に年齢を聞いても30代から50代と幅があり、自分たちがいつかあの年代になるのが想像つかないと話しました。
2人は背比べをしますが、お互いに背を向けて立つので「誰が見んねん」とぼやきます。
瀬戸が「あのおっさん、手、長ない?」と言いますが、内海は無視します。
瀬戸は小学時代が楽しかったと話しました。あの頃は悩みがなく楽しいことばかりだったと言いますが、内海は「小学生は小学生でつらいことあったと思う」と指摘します。
話はまた先輩の鳴山に戻り、意外にもああいう人物こそが偉大な奴になりそうだと意見が一致しました。自信があるからだろうと内海が言います。
自分たちのような中途半端な人間は、一生中途半端なままだと思うと切ない…と瀬戸が呟きました。
瀬戸が親知らずを抜いた話をしますが、バイクの音で聞こえず、聞き直した内海は「二度聞き史上、一番しょうもなかった」と答えます。
同級生の女子生徒・樫村一期(いちご)が通りかかりました。樫村に片思い中の瀬戸のテンションが上がります。
樫村に好かれようと思って仏教の勉強をしていると言った瀬戸に、内海がどんなことを学んだか聞きました。
「煩悩・輪廻」と挙げる瀬戸に対し、内海は「涅槃寂静(ねはんじょうじゃく)・一切皆苦(いっさいかいく)」…明らかに内海の知識量が上回っています。
塾をさぼろうかと言い出した内海は、遊ぶにしても塾の人と遊べと親に言われていると言い、瀬戸が「相乗効果」というと内海がすぐ「シナジー効果」と言い換えました。
腹が減ったという内海はハンバーガーより白いご飯の方が好きで、瀬戸は対抗してライスと言い換えます。
噂の鳴山が来ました。川べりにずっといたおじさんに話しかけます。
かわべりのおじさんは鳴山の父で、両親は離婚しており、鳴山の18歳の誕生日まで毎月養育費を渡していたことが判明しました。父に「今までありがとう」と礼を言う鳴山を見ていた2人は、知らないうちに「神妙な面持ち」になっていました。

〔第2話 アメとムチ〕
バルーンアートをするバルーンさんという中年男性が、川べりで練習をしていました。それを見るともなく見ながら、瀬戸と内海は階段に座っています。
バルーンさんは「練習」なので下手で、時々風船を割ります。そのたびに、2人の視線はバルーンさんのほうにむきます。
なんと瀬戸は憧れの樫村さんのメールアドレスをゲットしたそうです。
内海は樫村さんの良さがちっとも分かりませんが、瀬戸は「持って生まれた小悪魔的要素と、お寺の娘特有の侘び寂び感」と答えました。
瀬戸は内海に、最初に送るメールを見てもらいます。
『映画のチケット手に入れた 行く 行けへん よう考えて』
犯行声明文かと思わず内海は言います。

【承】- セトウツミのあらすじ2

瀬戸のオカンがやってくると、「今日カレーの初日やで」といて去ります。瀬戸は「初日て、続くん前提やん」とぼやきました。それでも内海は「晩飯あるんええやん」と答え、内海宅にはご飯が用意されていない事実が判明します。
食べ物のメールがいいかもと内海が指摘し『樫村さんは、好きな食べ物ある? うち今日カレーやったわ。あさってカレーうどんや』と送信します。
緊張しながら送信した瀬戸を見て、内海は乙女みたいだと言いました。
瀬戸は樫村をメロメロにする方法を聞き、内海は「自己肯定感を高めてやることかな」と答えます。女性はすぐ痩せたいとか整形したいとかいうのを、ありのままで素晴らしいと相手を肯定すればいいと言うのです。肯定と否定、共感と反感をバランスよく取り入れればよいとのことです。
「その上でのアメとムチ」と内海が言うと「ドメスティックバイオレンス的なやつか」と瀬戸が意味不明なことを言いました。
樫村さん役をやってくれと瀬戸が言いますが、内海がギャル調で応じたのでキャラ設定がおかしいと指摘します。
内海はいつも小難しいことを言うのがよくないと指摘した瀬戸は、でもそういうところが好きだと言い、内海は「もうアメとムチ使い分けてるやん!」と突っ込みます。
本当に内海がもてているのかという話になり、内海がバレンタインでもらったチョコが1個と知った瀬戸は、自分が12個だったので喜びました。バカにしながらも「その1個って、まさか樫村さん?」と聞き、内海は否定しません。
メール着信音が鳴り、嬉々として開いた瀬戸でしたが、メールはオカンからでした。しかも『ジャガイモ買いワスレタ カレーにわ必要やろ スーぱーでひゃくえん以内の さがして 買うてこい』という、犯行声明文っぽいメールです。
続けて今度こそ樫村さんからメールが届きましたが、最後に『ところでどちら様?』と書かれていました。しかも内海には樫村さんから、『知らん人からメールが来て怖い』というメールが届いています。

〔第3話 イカクとギタイ〕
瀬戸と内海の制服が夏服になりました。
「ものすっごい面白い遊びを思い付いた」と言い出した瀬戸は「ふしがある選手権」と言い出します。客観的な観察ができるし、ステップアップできるし、円満な人間関係が築けるそうです。
嫌がる内海に対し「お前はそうやって、すぐめんどくさがる『ふしがある』」と、早速瀬戸は言い始めました。
内海は瀬戸のことをアフリカオオコノハズクのようだと言います。フクロウで、自分よりも弱い相手に対しては体の羽を広げて大きく見せ、強い相手には羽をすぼめて体が細くなるのです。そのフクロウのように、鳴山相手の時には体が細くなって「長いものに巻かれる『ふしがある』」と内海がやり返しました。
互いになんでも「ふしがある」と語尾につけたものの、そろそろ苦しくなり、しかも「ふしがある」の用法がおかしくなってきた頃、背後に鳴山が立ちました。
2人はおそるおそる振り返り、アフリカオオコノハズクのように体を細くしました。

〔第0話 内海想の出会い〕
それは高校1年生の時の話。
内海はいつも、学校が終わってから塾が始まるまでの、放課後1時間半の時間を持て余していました。階段のところで音楽を聞きながら本を読んでいると、樫村が声をかけてきます。
その頃の瀬戸はサッカー部に入っていました。背後をサッカー部がジョギングで走っています。
樫村は内海に「部活やったら?」と言いますが、内海はそういうことばを最も嫌悪していました。走りまわって汗かかんとあかんのか、なんかクリエイティブなことせなあかんのか、と思うのです。
しかしある日、劇的な出会いがありました。いつもの暇つぶしの場所へ行くと、サッカー部に所属していた筈の瀬戸がおり、初対面にもかかわらずなれなれしく声をかけてきたのです。
「ちょー、聞いてくれや。うちの部屋にコバエ湧いてん」
瀬戸は虫が嫌いでした。殺虫剤を使えと内海が言うと「うち猫飼うてるから無理」と瀬戸は言い、半分うんざりした内海が「食虫植物置いたら」と冗談半分で発言した言葉を喜び「早速今日買うわ」と瀬戸は言いました。
噂好きの堤によると、瀬戸はサッカー部をやめたそうです。
部活ではフリーキックを蹴るのは2年の先輩・牧田さんと決まっている暗黙の了解を無視し、瀬戸が蹴ってしまったのだそうです。それで退部に追い込まれたそうです。
瀬戸はそれまで内海が暇つぶしに使っていた場所に、出現するようになりました。
次に見かけた時、瀬戸は地面に這いつくばっていました。コバエはいなくなったのですが、今度は食虫植物の餌が気になってしまい、それで餌としてアリを集めているそうです。
虫が餌なわけではなく、水だけでも生きると指摘した内海ですが、瀬戸は大まじめに「お前の主食は米で、米だけで生きられんねんけど、たまにはデミグラスソースかかったハンバーグ食いたいやろ」と言いました。
内海は「変な奴」と内心思いながらも、瀬戸との会話が楽しみになりました。
瀬戸と仲良くなったことを指摘する樫村に「利害関係が一致しただけ」と答えた内海は、もうすっかり放課後、いつもの場所で瀬戸と落ち合うのが当たり前になっていました。

【転】- セトウツミのあらすじ3

〔第4話 先祖と子孫〕
夏休みで学校はないのですが、瀬戸と内海はいつもの公園で集まって花火をしています。
夜です。
パラシュート花火が不発に終わり、なんだか不満な2人はそれでも自分たちの人生はこんなもんだと思います。瀬戸は特に、この夏どこにも出かけなかったので、人生を悲観的に見ていました。
瀬戸の部屋に成人女性のパーくらいの大きさ…直径20cmくらいの蜘蛛が、出てきたそうです。瀬戸は虫全般が苦手なので落ち込んでいました。
猫を飼っているので殺虫剤を散布するわけにいかず、「蜘蛛は木酢液(もくさくえき)が苦手」と聞いた瀬戸は、部屋に木酢液を撒くと、おじいちゃんが家を出て行ってしまったそうです。
おじいちゃんは3日後に、やっと帰って来たそうです。たまにあるそうです。
「なんやねん、その話。(祖父を)探せ」と内海は言いました。
蜘蛛はまだ部屋におり「泣きっ面に蜂や」と泣きごとを言う瀬戸に、内海は「虫増やすなや」と突っ込みます。
ふと考えた内海が「蜘蛛は、おばあちゃんなんやないんか」と指摘すると、瀬戸の祖母は生きており、入院していると話しました。気まずい雰囲気になります。
夏休みなので1か月以上も樫村さんと会ってないと悲しむ瀬戸に対し、内海は黙ります。内海は会っていました。というのも、内海の家は樫村さんのお寺の壇家なので、お盆に会うのだそうです。
日本の伝統文化を重んじるのかと瀬戸が内海を茶化し、お化けが怖いのではないかと言いました。そういうことを言っていると瀬戸の家に「甲冑着て、すっごく長いサーベス持ったお化け出るわ」と内海はやり返します。
内海が怪談めいた話を始めました。「この川で昔殺人事件あったの知っとる? 女の人がな、好きな人に子どもがおったんがショックで、その子をこの川に投げ込んだんや」と言うと、瀬戸は理解できると言います。
なぜかというと「もし蜘蛛にちっさい蜘蛛(子ども)がいたらショック」だからだそうです。
線香花火をするにあたり、先に落ちた方が負けと瀬戸が勝負しようとし、内海が嫌がるので「勝ったら願い事がかなうこと」にします。
内海は「夏休みが終わらなければいいな」、瀬戸は「蜘蛛が早く部屋を出ていきますように」と願います。
勝負は瀬戸が勝ちましたが、その直後、川の近くの樹木がガサガサ揺れました。思わず2人は凝視します。
内海が先ほどの怪談の続き「その殺人事件の後、どっからか子どもの泣き声が」と話しました。
パラシュート花火が時間差で飛び出して瀬戸に当たり、「あつい~、どっか燃えてる~」と言った瀬戸は、樹木のそばにいるシャツにステテコ姿の老人を見て「あ、おじいちゃんや」と言います。

〔第5話 瀬戸小吉の憂鬱(ゆううつ)〕
「メールきて、オカンやったときのガッカリ感について瀬戸は熱く語ります。内海は親とメールしないので、興味深く聞きます。
瀬戸がスマホを見せると、おかんのメールは案外と可愛らしいです。「なぁ/老眼鏡みてへん?(オカン)」「冷蔵庫の上やろ(瀬戸)」「ないわ/あった/パーマあててくるわ(オカン)」「知らんわ!(瀬戸)」いちいち瀬戸が反応してあげているのもほほえましいです。
瀬戸の家の離婚問題も解決していないそうです。
オトンは家で競馬見て、「俺はもうあかん」と連呼しているそうで、徘徊のおじいちゃんはとうとう小旅行並みの徘徊に発展しているそうです。
先日は、全く知らない市外局番から、おじいちゃんを保護したという警察からの電話がかかってきたと瀬戸は言いました。おじいちゃんは、入院しているおばあちゃんをずっと探しているのです。
「ひとりで生きたなってきた」と発言した瀬戸は唐突に「でもあれやな。競馬おもろい。ジョッキー(騎手)かっこええやんかー」と言って前傾姿勢の騎手のポーズを取りますが、瀬戸のお尻にニコちゃんマークがついているのを、内海は見逃しませんでした。瀬戸が座っていた場所の階段に白墨で落書きがなされていて、ズボンにうつっていました。
瀬戸もそれに気づき、その場所に座らないよう内海に近寄ります。瀬戸が近づくと内海が逃げます。
瀬戸は競馬のレースの話を続けますが、馬のことをずっと「匹」で呼び、「匹ってやめてくれへん。カエル思い出すわ。頭って言うてくれへん」と内海が指摘します。
匹と頭の境目を示せと瀬戸が言い、内海は「オオカミあたり」と答えました。「一匹狼って言うもんな」と瀬戸は納得しますが、内海は黙ります。
人って、会話でむかつく流れがあると瀬戸が言い出しました。それを今から再現するから「知らん」「うん」の順番で答えろと内海に言います。
「太宰治って知ってる?」「知らん」「それの『走れメロス』っていうのがあるねん」「うん」これが瀬戸としてはむかつくのだそうです。知っているのの「うん」ではなく「『それで?』のうん」なのだと内海が分析しました。
コミュ力が高くなるのが大人になるのかという話になるのですが、川べりに「俺はもうあかんねや」とひざまずく男と、それをフォローする女がいました。瀬戸の両親です。
「ほんまに離婚するん? ええ夫婦やん」と内海が言い、瀬戸は「(オカンの)パーマ失敗しとる(盛大にぐねぐねしている)」と言いました。

【結】- セトウツミのあらすじ4

〔第6話 出会いと別れ〕
実は今日は瀬戸の誕生日なのです。そこで内海はバルーンさんに頼み、自分とバルーンさんとで瀬戸を祝おうと考えました。
やってきた瀬戸にバルーンさんが頭の飾りを風船で作り、内海がケーキをかたどった眼鏡をかけさせます。
2人で祝って、プレゼントは瀬戸が最近集めているミケ貝シリーズ300円のガチャガチャを渡しましたが、瀬戸はテンションが低いままでした。
瀬戸は口を開きます。
「今日な、うちの猫死んでん。ミーニャン。まあ、もうやばいってのは知ってたからな。覚悟はしてたんやけどな」
急に出て来た重たい話に、内海とバルーンさんもうつむきがちになります。
瀬戸の頭がトゲトゲなので、風船が割れて花が取れます。
「よりによって誕生日に猫死ぬって」と瀬戸は嘆きました。
瀬戸は悔いていることがあるそうです。それは両親が離婚問題に発展して、精神的につらくなった時に、生前のミーニャンに向かって「お前のせいやぞ。早よ死んだらええねん」と言ってしまったことだそうです。ミーニャンは耳だけこっちに向けて聞いていたとのことでした。
内海は「命は限りがあるし、ミーニャンはきっと幸せやで」と必死でフォローしますが、瀬戸はその内海に「このメガネかけて、もっかい言うて」と要求しました。バルーンさんの鼻の赤いのもつけてほしいそうです。
ガチャガチャの中身は、すでに持っているノーマルミケ貝でした。「せめてミケ貝のスマホカバーがよかったわ(1200円)」と瀬戸が言うので内海が明日買って来ると答えると、「1200円あったらガチャ4回できる」と言い、内海は思わず「どっちやねん」と聞きました。どっちもだそうです。バルーンさんも「それはもう、どっちもいっとこ内海」と言います。
瀬戸がさらに「俺のええとこ10個言うて」と要求しました。内海は「ペットが死んだら、こんなに願い叶うん」とうんざりしますが、横からバルーンさんが「誕生日も重なってるから」とフォローします。
内海は「動物思い…」としか言えませんでした。瀬戸が憤慨し、自分だったら内海のいいところを10個言えると「イケメン、クール、頭がいい、親が金持ち、だから樫村さんにもてる、なのに樫村さんと付き合わない、だけどチョコをもらった」と言って、樫村さんのことを好きな瀬戸は落ち込みます。
目の前の公園にミーニャンっぽい猫がやってきたので、内海が「お別れ言いにきたんちゃう」と言いました。瀬戸は抱き上げて「ひどいこと言ってごめんな。ミーニャン、ごめんな。ミーニャン、ミーニャン!!」と絶叫します。
その様子を内海とバルーンさんは、神妙な面持ちで見ていました。

〔エピローグ 樫村一期の想い〕
季節は冬になりました。
樫村さんは17歳の女子高校生です。家は深廣山面然寺です。
由緒あるお寺の長女として生まれ、下の名前は一期(いちご)と読み、1つ下の妹の名は「一会(いちえ)」です。2人で「一期一会」です。
樫村さんには出会いを大切にしたいと思う人がいました。内海想17歳です。
いつも早歩きと競歩の中間のような内海を必死で追いかける樫村さんは、なんとか自分の方に内海を振り向かせたいと思いますが、内海が放課後の1時間半を過ごすのは瀬戸とでした。内海が振り返る時は、いつも瀬戸の話をする時です。
「内海くんて、ゲイなん?」とつい樫村さんは聞いてしまいます。
「女って自分が相手にされへんかったら、すぐそういうこと言うよな。そういうことにしとかんと自尊心保たれへんの」と言われ、「ほかの女と一緒にせえへんといて」と答えたのですが、内海が「ほかの女も同じこと言うてたわ」と言ったので、樫村さんは正面へ回って内海にビンタします。
その頃、瀬戸は待ち合わせの場所で漫画を読みながら、内海を待っていました。瀬戸もなんとかその後、樫村さんとメールをできる仲になっており、川に来いと瀬戸は誘っていますが、樫村さんは「内海くんに嫌われてるから」と消極的な返事です。
「俺は樫村さんの事好きやで」と送信しようとして、送信ボタンを押そうかどうしようか悩んだあげく、スマホを落としました(送信していません、ヘタレでした)。「寒い」と両腕を抱えます。
同じ頃、内海は樫村さんに「どう思ったかくらい言ったら」と言われ「眼鏡飛べへんように配慮した樫村さんの当て感がすごいと思った」と答えます。
瀬戸から樫村にメールが来ます。結局返信は「悪気ないねんあいつネクラやから/ネクラっていうかまぁ…ネクラやから/俺もネクラかな?」…瀬戸は、待っているうちにどんどんネガティブになってきているようです。
内海のところにも先ほどから何度もメールが来ているそうで、こちらの方はもっと必死で「ほんまに寒い死ぬ」とか「殺す気か!!はよ!!」とか、公園はかなり寒そうです。
内海が公園に着いた時、ちらほら雪が舞っていました。瀬戸はミーニャンもどきを抱いて階段に横たわり、頭の先の方にはスケッチブックに拙い絵を描いたものが置かれています。
内海は冷静に瀬戸を観察します。待ちかねた瀬戸が震えながら、薄目で内海を見上げました。
「ルーベンスの絵の前で倒れてるとか分かりにくいねん」と内海は言います。理解できた内海がすごいです、正直、私(あらすじ書き手)は理解できませんでした。
(そういう目で見ると、確かに拙い絵は天使がパトラッシュとネルを迎えに来るところっぽいものでした)
「犬の散歩してるおじさんに2回大丈夫かって言われたわー。お前が遅いから~」と瀬戸は寝転がったまま文句を言います。内海はその横に座り、瀬戸も起きあがります。
それを生温かい目で見守りながら、樫村さんは「彼らもまた、一期一会を大切にしているのでしょう…なんかむかつくけど」と思いました。
内海があったかい缶のドリンクのプルタブを開け、一口飲んだ後、瀬戸に渡します。分け与えたのかと思いきや、内海は自分の分も持っていました。
(本当に最初から最後まで、基本的に瀬戸と内海が同じ場所でひたすら会話しているだけの75分です)

みんなの感想

ライターの感想

好きだわーー、こういうの。もう、ほんとにこれに関しては「見て! そして味わって!」と言いたい。
この、ぬるーい感じ、ゆるーい感じこそは、見ないと理解できんと思う。
個人的に私が好きなのは「神妙な面持ち」「オカンのパーマが失敗」「ミケ貝」かな。
オカンのメールがウザイと言いつつ、ちゃんと応対している瀬戸はいい奴だと思うし、クールで何か暗いバックボーンを抱えていそうな内海が、女子の樫村さんとの付き合いよりも瀬戸を選ぶ気持ちが判る。
原作があるらしいとウィキで初めて知った。漫画で、現在も連載中の模様。
機会があれば原作にも接してみたいが、それ以上に「この2人のキャストで、毎週2話くらいのペースで作ってほしい!」というの強く希望!

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