「ハロルドが笑う その日まで」のネタバレあらすじ結末

ハロルドが笑う その日までの紹介:閉店に追い込まれた家具店の初老の店主が世界最大の家具店IKEAの創業者を誘拐しようと企てる。
実在のIKEA創業者の名前が登場するという驚きの内容で話題になったノルウェー発ユーモアいっぱいのハートフル・クライムドラマ。ノルウェーのアカデミー賞と言われるアマンダ賞にて最優秀男優賞、最優秀撮影賞を受賞した。グンナル・ヴィケネが監督・脚本した2014年の作品で、日本公開は2016年。

予告動画

ハロルドが笑う その日までの主な出演者

ハロルド(ビョルン・スンクェスト)、エバ(ファンニ・ケッテル)、イングヴァル・カンプラード(ビヨルン・グラナート)

ハロルドが笑う その日までのネタバレあらすじ

【起】- ハロルドが笑う その日までのあらすじ1

ノルウェー・オサネで妻のマルニィと共に40年間家具店を営んできたハロルド。よい品質の家具が評判なルンデ家具店は、地域に愛されてきました。
2011年3月。ルンデ家具店の向かいに、スウェーデンの世界的家具店IKEAがオープンします。北欧最大級の店舗でした。IKEA創業者・カンプラードの開店挨拶はテレビ中継され、見ていたマルニィは「あほんだら」と呟き、ハロルドは「こうしてやる!」と言ってリモコンでブチッとテレビを消しました。

6カ月後。IKEAに客をとられたルンデ家具店は、閉店に追い込まれます。店舗兼住宅も手放すことになり、怒りが収まらないハロルドは「クソやろう!」と何度も叫びました。
家を出なければならなったうえにマルニィの認知症も進行し、ハロルドは泣く泣く妻を施設に入所させます。入所日、マルニィは施設で取り乱し、ハロルドやスタッフに向かって「あほんだら、アバズレ」と言って、心臓発作を起こし帰らぬ人となりました。マルニィが「死んでやる」というので施設には入れないと誓っていたハロルドは、まさかそれが現実になるとは…と嘆き悲しみました。
帰宅したハロルドはオスロにいる息子・ヤンに、これが最後の電話と思って連絡します。しかし閉店したことも妻の死も告げることができませんでした。ハロルドは空っぽになった店に家具用高級ワックスを撒き、自らも被って火を付けます。ところがスプリンクラーが作動し、見事にハロルドの頭上に水が落ち、自殺に失敗しました。その時ハロルドの目に入ったのは、向かいの憎きIKEAでした。
店に炎があがるなか、思い立ったハロルドはある思いを抱いて、古い車を走らせます。

ハロルドはヤンを訪ねると、酒浸りの彼は悪酔いしていました。妻と娘は留守中で、ヤンは地下に密かに作った射撃場を父に見せます。ハロルドはこっそりと銃を懐に隠しました。予想外に家族は早く帰宅しヤンは呆れられます。
食卓を囲んでもハロルドは真実を言い出せないうえに、記者のヤンが失業したことも判明します。マルニィへの想いが溢れたハロルドはつい妻と愛し合った夜の話を口にしてしまい、ヤンの妻に激怒されます。更に家の家具はIKEAだらけで、ハロルドは面白くありませんでした

【承】- ハロルドが笑う その日までのあらすじ2

深夜、ハロルドはカンプラードの誘拐を目論んでいることをヤンに告白すると、真に受けなかった息子は大笑いしました。翌朝、ハロルドやヤンにしびれを切らしたヤンの妻は、2人を家から追い出します。ハロルドは遺品をヤンに渡し、マルニィが死んだと言い残して出発しました。
長い運転中に眠気を催したハロルドは、車中で寝て夜を明かし、雪まみれになった車を見かけた16歳の少女・エバに起こされます。家出をしてきた彼女は、助けたのだから乗せてと勝手に助手席に座りました。スウェーデン・エルムフルトでのことでした。

エバに気を許したのかハロルドは誘拐計画を告白すると、エバも興味を示し、カンプラードの自宅まで案内してくれます。家では大きな番犬が吠えているので、防御が必要だとエバが言いました。
女子供は巻き込まないというハロルドはここでエバと別れ、皮肉にもIKEAに買いに行った梱包用の“プチプチ”を体に巻いて防御し、家に侵入しました。ハロルドが動く度、プチプチが割れる音が響きます。家の中には誰もおらず、居間のソファに腰かけたハロルドはそのまま寝てしまいます。夜になり主が帰宅しますが、カンプラードではありませんでした。エバがハロルドの計画を止めるために嘘をついたのです。プチプチに包まれたハロルドは、施設の入居者と勘違いされ、親切に対応されてしまいます。

ホテルに泊まったハロルドは奇遇にも窓の外で、男に捨てられ飲んで暴れる母をなだめるエバを見かけます。エバはこんな母に呆れて家出したものの、母を捨て切れないのでした。エバに気付かれ、ハロルドは彼女らを自宅に送ることになりました。
その帰り道、車が故障し立ち往生する男性をハロルドは車に乗せます。なんとその人こそカンプラードでした。彼はスイス在住という体になっているが、クリスマスに宣伝動画を配信するため、エルムフルトにいるのだと話しました。すぐに彼に気付いたハロルドをカンプラードは、“ショーベルグ”(IKEAの暴露本執筆者の名を揶揄)と呼び始めます。

【転】- ハロルドが笑う その日までのあらすじ3

ハロルドはカンプラードを銃で脅し、ホテルの部屋に監禁します。ガムテープで手足と口を押えますが、カンプラードがもごもごと何か喋ろうとしているので、口だけは外してやりました。
目的は金かと問われたハロルドは、16,008だと答えます。それはハロルドが働いた日数でした。しかしハロルドはカンプラードがトイレに行きたがれば行かせるし、用便に手まで貸すお人よしぶり…。

カンプラードはハロルドから放たれる高級ワックスの匂いに気付きます。高級タイプと同じ効果につき、IKEAでは中級品を使って低コストに抑える企業努力を語ると、ハロルドに金を払うような無駄はしないと断言しました。例え自分が死んでもIKEAは潰れないのだと。
朝、先に起きたカンプラードは、ハロルドが大切にしているスクラップ帳を見て、彼がオサネの家具屋だったことを知りました。その後エバが部屋に来て、早速カンプラードの息子に電話しようと言い出します。しかし電話では反抗場所がばれるとカンプラードは冷静な発言をします。それからも的確な意見を出すカンプラードの意思に沿って、ハロルドとエバは彼を白昼に外へ連れ出しました。

エバは冬場に使われていないキャンピングカーを監禁場所に選びます。銃を向けられても平静なカンプラードは、IKEA店内にある鉛筆を短くしてコストを半分にする案を出したのは75歳の時で、経験に値段は付けられないと自身の功績を語りました。
暖房などの準備をしながら、ハロルドは趣味も無く仕事をしてきたとエバに言うと会話を聞いていたカンプラードも、仕事は気を高くすると同調してきます。気に入らないハロルドは、カンプラードに、“みなさんにクズを売りすみません”と言わせた動画を配信しようとします。しかしカンプラードは、誘拐を今やめたら罪は軽いと諭してきました。この言葉にキレたハロルドは「お前のせいで全てを失い街の名士から笑いものに成り下がった。うちの家具を汚したお前が量刑の話をするな!」と凄みました。その勢いにエバはハロルドの想いを知るのでした。

【結】- ハロルドが笑う その日までのあらすじ4

食料を調達するため、ハロルドとエバはカンプラードを鎖で縛り、街へ出掛けます。ところが2人が戻るとカンプラードは森へ逃げていました。慌てて追うと、カンプラードは凍った池の穴に落ちて助けを求めています。近づいたハロルドの足元の氷も割れ、老人が双子のようにもがく様子を見て、エバは思わず笑いました。先に助けられたカンプラードが再び逃げたので、捕まえたエバが彼に蹴りを入れると、彼女を止めたのはハロルドでした。
キャンピングカーに戻ると凍えた男たちは抱き合い、互いの体で温め合いました。3人は車内で夜を過ごします。「ママが独りになるからここにいられない」と泣くエバをハロルドはなぐさめました。

エバのことが気がかりで計画がどうでもよくなったハロルドは、翌朝カンプラードを車から追い出します。カンプラードはどこか名残惜しそうでした。
エバを家に送ると彼女の母は男と情事中でした。新体操のチャンピオンだった過去に縋るエバの母に、ハロルドは演技が見たいと言ってやります。彼女は嬉しそうにリボンを振り、拍手をもらって満足げでした。

エバと別れハロルドが車を走らせていると、トランクで寝ていたカンプラードが出てきます。彼を店まで送ると、ハロルドは中に招待されました。
順風満帆に見えるカンプラードですが、経営から退くことを望む息子には相手にされず、店を燃やして記事にしようと酒を撒き始めます。脱税、児童就労、ナチスと疑惑をかけられウンザリだというカンプラードが着火しようとするので、ハロルドが止めると銃が暴発します。ハロルドは真っ先に「大丈夫か?」とカンプラードを案じました。弾は見事にIKEAのまな板が受け止め、頑丈だけどみんなが買える値段にしているのだとカンプラードは呟きました。
高級家具を扱ってきたハロルドに店内の家具でくつろげと勧めたカンプラードは、本当の価値は椅子ではなく、座る者にあると話します。節約のため照明も消したカンプラードは「メリークリスマス、ハロルド」と言って眠りました。本当はハロルドの名前も知っていたのです。
IKEAの駐車場で車がエンストしたハロルドは、キャンピングカーまで歩いて帰りました。夜も明け、趣味を見つけようと思ったハロルドは池で釣りをしてみますがうまくいきません。吹っ切れた彼は大声で笑いました。

ハロルドは再びヤンの家へ向かいます。妻に追い出された息子に優しい言葉をかける練習を玄関前でしてみますが、実際に顔を会わせると言えませんでした。そんな父をぶっきらな棒な息子が招き入れました。

みんなの感想

ライターの感想

実際のカンプラード氏がこの作品をよく許可したなぁ…と鑑賞前は思っていましたが、蓋を開けてみるとIKEAの企業努力や戦略が満載で、思わずお店に行きたくなりました(苦笑)。これって見事にIKEAの術中にはまっちゃったのかな。
敵のはずのカンプラードの想いと、ハロルドの想いが重なっていくようでコメディながらあたたかな人生賛歌でした。
北欧の映画らしく展開が非常にざっくりとしているので、理解ができずに調べる点も多々ありました。もう少し易しい描写の方が違う文化圏の人にも伝わりやすいように思いますが、これが北欧映画の魅力でもあるんですよね。

映画の感想を投稿する

映画「ハロルドが笑う その日まで」の商品はこちら