「ヒーローマニア生活」のネタバレあらすじ結末

ヒーローマニア -生活-の紹介:2016年公開の日本映画。街の悪を成敗しようと立ち上がった4人の男女の活躍を描く福満しげゆきのコミックを、東出昌大らの出演で映画化したコメディ。ダメダメなフリーター、身体能力抜群な下着泥棒のニート、定年間近のサラリーマン、情報収集能力に長けた女子高生という個性的な4人が必死に“ヒーロー”になろうと奮闘する姿がつづられる。

予告動画

ヒーローマニア生活の主な出演者

中津秀利(東出昌大)、土志田誠(窪田正孝)、寺沢カオリ(小松菜奈)、日下孝蔵(片岡鶴太郎)、オカッパおばさん(山崎静代)、宇野正(船越英一郎)、佐々木(村上和成)、吉川(黒田大輔)、日下響子(松岡恵望子)

ヒーローマニア生活のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①冴えない弱いコンビニ店員・中津はある日、下着泥棒だけど身体能力の高い土志田を見つけ、一緒に戦おうと誘う。さらに金づちを操る初老の男性・日下、情報収集能力の高い女子高校生・カオリを加えて4人組のチームを結成し、日夜(小さな)悪と戦う。 ②商店街に殺人鬼・レインコートの通り魔が出没。日下はホームレスの宇野を社長に据えて警備会社を設立するが、隊員が増えるに従って質が低下。日下は殺され、中津、土志田、カオリが犯人を倒した。

【起】- ヒーローマニア生活のあらすじ1

東京から新幹線で2時間とちょっとの場所にある、人口30万人の堂堂市。
堂堂市は平和ですが、「なごみ商店街」だけは例外でした。

堂堂市はワースト100に認定されている害獣のヌートリア(カピバラに似た、カピバラよりも小さいネズミ)が増えており、今では1万匹以上のヌートリアがいると目されていました。
平和ではあるのですが、全般的に退廃的なムードが漂う市です。
なごみ商店街では、最近、「若者殴り魔」なるものが出没しているそうです。それは53~62歳の初老の男と言われていました。
30歳のフリーターとしてコンビニ店員をする男性・中津は、コンビニの客にすら文句が言えません。マナーが悪い客には「金属バットを振りかざす」妄想だけをして、ひたすらじっと耐えています。
コンビニの客の中で、一番弱そうな人は雑誌を立ち読みしている若い男性・土志田(としだ)でした。体裁を取り繕うため、中津は土志田に「長時間の立ち読みはご遠慮ください」と注意します。
店でカップヌードルを買った男性客が、コンビニの湯が切れたと怒りまくり、中津から金を奪って立ち去ろうとしました。
その男を追いかけて倒したのは、なんと弱そうな見かけの土志田でした。現場を見て嬉しくなった中津は、こっそりと土志田のあとをついていきます。
そして土志田の秘密を知ってしまいました。土志田は社会性ゼロの、ニートの下着泥棒だったのです。
下着泥棒の現場を見ていた中津は、土志田に声をかけました。「俺と一緒に戦わないか」と誘います。
土志田は恥ずかしそうに、でも「夜だけなら、いいです」と答えました。
こうして、中津自身はそう強くもなんともなく、また正義感が特別強いわけでもないのですが、土志田と組んでなごみ商店街の悪を退治しようとします。
土志田は手首にリールを仕込んでおり、スパイダーマンばりに操ります。赤いニット帽を常にかぶり、身体能力は非常に高いものでした。
中津は青いジャージにマスクをかぶり、参戦します。
最初に悪を退治した時に、なんとなく中津が商店街の軒先に若者たちを吊るしたくなったので吊るしたところ、「吊るし魔」と呼ばれるようになりました。それでも本人たちは満足しています。
ある日、中津と土志田はホームレスの男・宇野をいじめている若者を倒そうとして、両手に金づちを持つ男・日下(くさか)とバッティングしました。日下も手首にある器具をスライドさせると、金づちが取り出せるように細工をし、両手の金づちで悪と戦っています。
日下はニュースで話題になっている「若者殴り魔」でした。自分の娘・響子が妊娠したことがきっかけで、若者たちのマナーの悪さが許せなくなり、それで悪を成敗しているのです。
日下は生態系のピラミッドを描きます。頂点にあるのがタカ・ワシ、その下に位置するのがカラス・ネズミ、さらにその他…これを現代社会に当てはめると、頂点にあるはずの「こわい大人」が最近絶滅寸前で、その下に位置する「若者たち」がのさばっているのです。
そんな、壊れた生態系を立てなおすために、日下は日夜働いているのだと言いました。

【承】- ヒーローマニア生活のあらすじ2

そして同じ志の元に活躍していると知った日下は、中津と土志田に栄養ドリンクを勧めました。尤も、日下が常に持ち歩いている栄養ドリンクは、ぬるくてまずく、飲めたもんじゃありません。
日下と中津、土志田が意気投合し、3人トリオになろうとしている瞬間を、じっと物陰から見ている女がいました。この女性は先日、下着泥棒をしていた土志田と中津が出会った瞬間を、カメラで撮影していた女でもあります。
3人トリオは中津のアパートの部屋を拠点にし、活動を始めました。そこへある日、玄関のドアチャイムを鳴らして制服のめがね三つ編み女子生徒が登場します。
この女子は無言で、3人が若者4人を吊るしている動画を見せました。そして究極の選択を迫ります。
1つ、警察に通報される。2つ、私を仲間に入れる…。
そう、その制服めがね三つ編み女子生徒は、情報収集能力に秀でたカオリという女の子だったのです。
かくして中津、土志田、日下、カオリの4人組は、夜な夜な悪を成敗するために動き始めました。
リーダーは俺だと中津は主張しますが、カオリに鼻で笑われます。
カオリは次のターゲットをすでに物色していました。バイクで暴走する西とぐろ族で、全部で6人いると言いました。そして作戦内容を図解で説明します。
その作戦が決行となるのですが、中津はおとり役でした。貧乏くじを引いたようなものです。
強くない中津は土壇場になって逃げ出そうとしますが、カオリの機転(?)で巻き込まれました。中津を追ってきたバイク部隊を、土志田と日下はロープで倒し、吊るします。
倒した西とぐろ族は、商店街に下半身のみ脱がして下着姿にし、吊るしました。
吊るし魔の活躍は20件を越え、「吊るし魔の正体は何者か」と世間をにぎわせていました。
評論家は好意的ですが、ジャーナリストの男・久保は「連中のやっていることはただのリンチですよ」と否定的です。ともかくも、彼らの活動は注目されます。
「吊るし魔」という名称が恥ずかしいと中津は思いますが、日下は「俺が呼ばれてた『若者殴り魔』よりは、ましだろ」と言います。

チームを組んで活動するうちに、カオリは中津に好意を寄せます。しかし中津は全く気付かず、むしろ女性は苦手なほうでした。もちろん、ゲイというわけではありません。女性とどう接したらいいか分からないという意味です。
いっぽう、そのカオリのことを土志田は好きになっていました。工業高校時代に学校にあった旋盤で作った鉄製ヨーヨーを、カオリに武器としてプレゼントします。
カオリが中津のことを好きだということを、うすうす土志田は感じていました。思いが叶わないと思いつつも、カオリを見つめます。
ある日の中津のアジトでの作戦会議中、中津のクローゼットに背広を見つけた土志田は、どうしたのと聞きます。コンビニ店員には背広は必要ないからです。
中津は自分の過去を話しました。かつてサラリーマンだった中津は、上司が会社の金を使い込んだことが原因で、それを追及すると居場所がなくなり、5年勤務した会社を辞めたのです。

【転】- ヒーローマニア生活のあらすじ3

それを聞いた土志田は、悪いことをした上司を追及した中津を褒めましたが、中津は胸中複雑でした。実は後に分かるのですが、この話は嘘なのです(あとで記す)。

堂堂市にあやしい黄色い雨カッパを着た人間が出没し始めます。
日下の娘の響子も、何もされませんでしたが、雨カッパ姿の人間を目撃しました。
そのうち雨カッパは殺人を開始します。ちゃちな軽犯罪ではなく、本当の意味での犯罪です。
犬を連れての散歩中の男性が襲われて死にました。殺人犯は「レインコートの通り魔」と呼ばれるようになりました。
日下は、そろそろ本格的に活動せねばと思います。

ある日、日下はホームレス男の宇野を連れてきました。現在はホームレスですが、宇野は昔、人材派遣会社を経営していた男でした。
宇野はヒーローの法人化が必要だと主張し、吊るし魔の仕事を会社にしようと言い出します。
そして地域密着型の警備会社「ともしび綜合警備」という会社を作りました。
中津、土志田、日下、カオリもその会社員になります。
中津はコンビニ店員との両立が難しくなってきていたので、仕事面では楽になりました。日下は定年退職していますし、土志田はニートです。カオリは…女子高校生です、たいへんですね。
ともしび綜合警備の社員になると共に、カオリは社長秘書となりました。社長は言い出しっぺの宇野です。日下は事務に回り、中津と土志田は後輩を指導する立場になりました。
表向きは警備会社で、裏チームは中津たち率いる精鋭軍団です。
ともしび綜合警備は受け入れられました。しかしジャーナリストの久保は、ともしび綜合警備こそが吊るし魔と関係があるのではないかと疑います。
ともしび綜合警備が忙しくなるに従い、中津、土志田、日下、カオリの間に距離が生まれました。中津は会社にしてよかったのかと悩みます。
裏チームが吊るし魔を悪しざまにののしるジャーナリストの久保を吊るしました。
これはよくない、本来の活動とは違った方向に進んでいると感じた中津は、後輩たちを止めて久保を放しました。会社を辞めるという宣言を宇野にします。
宇野は中津の過去を調べており、中津が本当は業務上横領がばれて懲戒処分になり、会社を辞めたことを土志田や日下、カオリの前で指摘しました。嘘の理由を土志田に告げていた中津は、いたたまれなくなります。
さらに宇野は「中津は土志田を便利な道具扱いしている」と言いました。土志田は中津が自分を利用していたのかと疑心暗鬼に陥ります。土志田の方では中津に友情を覚えていましたので、ショックで塞ぎこみました。
中津は会社を去り、ともしび綜合警備は隊員が増えるにしたがい、質が低下しました。隊員自体がそこらのゴロツキと大差ない状態になります。
隊員たちにぼこぼこに殴られた中津の元に日下が来ると、自分も嘘をついていたと告白します。
悪を退治する理由として生態系の乱れを訴えていた日下でしたが、本当の目的は、娘・響子の妊娠を知って世の中が怖くなり、「やられる前にやれ」と思ったからでした。

【結】- ヒーローマニア生活のあらすじ4

中津に告白した日下は、土志田と仲直りしろと中津にアドバイスします。
日下がレインコートの通り魔に襲われ、包丁で刺されました。やる気を出して青いジャージ姿に着替えた(4人で活動していた時のユニフォーム)中津が見つけ、日下の元へ駆け寄ります。
その現場に土志田と隊員たちが現れ、隊員は中津の仕業だと思い拉致します。
宇野は、中津が警察に捕まって余計なことを言わないよう、口止めとして「恥ずかしい映像を撮っておこう」と考えました。脱がせてお注射(浣腸)をして、その動画をネタに、ともしび綜合警備の実態を黙らせておこうと考えます。
しかし土志田が寝返って、浣腸を宇野にすると中津を逃がします。
超能力を持つ新人の男・吉川が立ちはだかりました。吉川は気を送って相手にダメージを与えるという技を持っています。
そこへカオリが現れ、超能力は嘘だと指摘しました。気を送る振りをして実際はパチンコ玉を飛ばしているだけの、ただの肺活量がすごいだけの人でした。中津、土志田、カオリの3人で撃退します。
カオリは中津に日下の遺品である金づちを渡しました。3人はともしび綜合警備を辞めます(もう中津は辞めてたけど)。
道々、中津は土志田に謝りました。
そこへ雨カッパ姿の男が現れます。レインコートの通り魔かと3人は警戒しました。ともしび綜合警備の新人・佐々木です。
佐々木は3人と戦い、土志田の胸に包丁を突き立てました。怒った中津は日下の金づちで戦います。
土志田の手助けもあり、佐々木は倒れました。
土志田は死んだかと思いましたが、胸ポケットに入れていた栄養ドリンクに包丁が刺さっており、軽傷です。
佐々木が復活しそうな時、上からさらに雨カッパがおりてきました。
そのレインコートこそが本当の殺人鬼、レインコートの通り魔でした。正体は、商店街でさんざんバカにされてきた、おかっぱのおばさんでした。
(とはいうものの、佐々木も包丁を使って土志田を殺す気まんまんだったので、殺人鬼と言えなくもない)
とにかくおかっぱのおばさんが、本物の殺人鬼でした。土志田が「現代社会の何かが生み出した何かだ」と言います。
中津が金づちで応戦しますが、おばさんはダメージを受けません。しかし土志田から貰った金属製のヨーヨーをカオリが後頭部に当てて、倒しました。一件落着です。
中津は響子に、父親・日下の遺品を渡しました。

あとで分かったことですが、おばちゃんは3か月で13人も殺していました。けっこうおばちゃん、すごいです。
堂堂市にはびこっているヌートリアは、新しいエネルギー源の可能性が秘めていると判明しました。これもすごいです。
中津、土志田は元の生活に戻りました。カオリは九州へ行き、防犯グッズの会社を作って大成功を収めているそうです。
基本的には平和とはいえ、やはりなごみ商店街は時々物騒です。
それでも中津は、相棒の土志田がいる限りは大丈夫だと思いました。

(エンド途中)日本刀男が出没! 出産した響子が子連れで父の遺志を継ぎ、金づちで戦う。

みんなの感想

ライターの感想

コメディです! なので、コメディだと思って見るべき。
えと、細かくみると、非常に大雑把なストーリーなのです。
だけど、それらすべて「ゆるさ」だと思って見ると、そう捨てたもんじゃないという一品。
私は作品全体にただよう、このゆるーい感じが好き。
ただ、緩急のつけかたが下手というか。ときどき「笑えないネタ」「笑えない設定」とかがあるのが微妙。
(特におばちゃんがレインコートの通り魔っていうオチは…若者らにいじめられてただけに、犯人と判っても憎めなかった…)

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