「ホテル・ハイビスカス」のネタバレあらすじ結末

ホテル・ハイビスカスの紹介:天真爛漫な少女美恵子の家族や出会った人々との交流や、美恵子のひと夏の冒険を沖縄の風土を背景に描いた痛快コメディ。
原作は1980年代に発刊された仲宗根みいこの同名コミック。『ナビィの恋』で一躍注目された中江裕司監督が4年ぶりにメガホンを取り、主人公を少女に絞って2002年に映画化した。東京国際映画祭審査員特別賞受賞作。

予告動画

ホテル・ハイビスカスの主な出演者

美恵子(蔵下穂波)、父ちゃん(照屋政雄)、ケンジにぃにぃ(ネスミス)、サチコねぇねぇ(亀島奈津樹)、能登島(和田聡宏)、まやー食いおばぁ(大城美佐子)、キジムナータンメー(登川誠仁)、おばぁ(平良とみ)、母ちゃん<チヨコ>(余貴美子)

ホテル・ハイビスカスのネタバレあらすじ

【起】- ホテル・ハイビスカスのあらすじ1

沖縄ののどかな町にある客室は1つだけというオンボロな民宿『ホテルハイビスカス』。ここを営むのは、わんぱくで元気いっぱいな小3の美恵子、バーで働く大黒柱の母ちゃん・チヨコ、ビリヤードと三線が上手い父ちゃん、ボクサー志望で黒人とのハーフのケンジにぃにぃ、白人とのハーフのサチコねぇねぇ、咥えタバコがトレードマークのおばぁとインターナショナルだけど仲よしで陽気な家族です。ある日の学校帰り美恵子は道路で倒れていた旅人の青年・能登島を家へ連れ込み、彼はホテルハイビスカスに長期滞在することになりました。

「フェンス」
美恵子は同級生のミンタマーとガッパイと共に、姿を見たことがない森の精霊キジムナーに夢中で、2人を引き連れキジムナー探しに出掛けました。3人は海岸沿いにある古いフェンスの隙間をくぐって米軍基地の敷地に忍び込むと、まやー(猫)を食べると噂の“まやー食いおばぁ”の姿を見かけます。彼女を追いかけ森の中へ進むと、ボロボロの空き家に辿り着きおばぁは木に何かをぶら下げていました。3人に気付いたおばぁは、猫は土に埋めると成仏出来ないので木に下げて成仏させるのだと教えてくれました。ここは基地の中だから誰も来ないと美恵子が言うと、おばぁは「ここは基地ではなくおばぁの家よ」と語気を強めました。
銃声が響くなか3人は来た道を戻ると、キジムナーがいそうな草むらに隠れていた訓練中の米兵が現れます。3人は軍用車に乗せてもらい、無邪気な美恵子が運転中の米兵に名前を尋ねると“キジムナー”(発音が良いのでそう聞こえる)と答えました。3人は基地の入り口まで乗せてくれたキジムナーと別れました。

【承】- ホテル・ハイビスカスのあらすじ2

翌朝ケンジ宛てに彼の父・ジョージから手紙が届きます。久々に沖縄に戻るので会いたいと書かれていましたが、ケンジは手紙を読み捨てジムに練習へ行きました。テーブルに置かれた手紙を読んだ家族らは、提示された待ち合わせが今日の17時と知り、ジムに電話しますがケンジは出ません。ケンジ抜きで家族がジョージに会いに行くと、彼は美恵子が会ったキジムナーでした。ジョージはチヨコとの再会を喜び、別れ際にお金を持たせます。そこへランニング中のケンジが横を通り過ぎジョージは必死に追いかけますが、ケンジは振り向かず走り去りました。

「太陽(てぃーだ)母ちゃん」
キジムナー探しを続行中の美恵子は、まやー食いおばぁに教えてもらおうとして、ミンタマーとガッパイを置いて1人で再びフェンスをくぐります。しかしおばぁが居ないどころか、この前見た空き家も消えていました。信じてもらえないと思った美恵子は、「おばぁは知らんと言ってた」とごまかしました。

チヨコはサチコもパパに会いたいだろうと、ジョージから貰った金でパパのいるアメリカへ行こうとします。美恵子をどう説得するか悩んだチヨコは、ホテルハイビスカスの31周年3カ月と3日目の創立記念日と銘打ち、出来レースの抽選会を開催しました。美恵子には最新型の全自動洗濯機を、チヨコにはアメリカ・ペア旅行を当選させ、チヨコはサチコと共にアメリカへ行くと宣言します。数日後。お盆には帰ると約束したチヨコは淋しがる美恵子を残し、サチコと共に旅立ちました。

【転】- ホテル・ハイビスカスのあらすじ3

「美恵子の大冒険」
吹っ切れた美恵子は、洗濯や食事の手伝いなど張り切っていました。そんな中、父ちゃんは東村にある具志堅さんのパイン畑の収穫の手伝いに出掛け、おばぁは山羊の散歩、ケンジは練習にと、美恵子は家にひとりぼっちになります。留守番していた美恵子のもとに、朝起きられるようにとチヨコから大きな目覚まし時計が届きました。添えられた手紙の父ちゃん宛てのメッセージを読んだ美恵子は「早く伝えなきゃ!」と意気込みます。美恵子は簡素な置手紙を残し、ランドセルを背負って父ちゃんを探しに出掛けました。

バスを乗り継ぎ着いた先で、美恵子は現地の子供たちと遊びますが、夕方になりみんなが帰ってしまいます。日が暮れ始めたころ彷徨っていた美恵子は、ガラクタを積んだ猫車を引くタンメー(おじいさん)に遭遇します。キジムナータンメーと呼ばれる彼の家にキジムナーが現れるというので、美恵子は迷うことなくタンメーについて行きました。
タンメーの家はガジュマルの木の上にあるツリーハウスです。日が暮れておならさえしなければキジムナーに会えると聞き、美恵子はおならを出しきって準備します。楽しそうにしていると一緒に遊びたくなってキジムナーが来ると言うので、タンメーの三線と歌に合わせて美恵子も大きな声で遊び歌を歌いました。やがて現れたキジムナーは美恵子の服をはためかせ、周囲を光らせました。

美恵子はツリーハウスで夜を明かし、タンメーが描いてくれた地図を辿ってパイン畑へひた進みます。ようやく着いたパイン畑で具志堅さんに会いますが、父ちゃんはたった今帰ったばかりでした。
家に帰った美恵子は、先に戻っていた父ちゃんに「世界で一番愛しています」というチヨコの手紙を代読します。美恵子は母ちゃんが帰って来る前に見せようと、夜遅くまでキジムナーの絵を描きました。

【結】- ホテル・ハイビスカスのあらすじ4

「お盆どぅーい」
お盆になってもチヨコらは帰って来ず、ふてくされた美恵子は豪華な食事が供えられたご先祖に対し、拝んでも死んだ人は帰って来ないとごねます。その頃ケンジはプロボクサーになるために東京へ行くと父ちゃんに告げました。
チヨコが帰って来ないので離婚するのだと同級生にからかわれた美恵子は、ムッとしてその子に石を投げつけました。帰宅した美恵子は父ちゃんに頭ごなしに怒られて家を飛び出し、町を徘徊します。辺りはすっかり暗くなり、美恵子は誰もいない公園のブランコに乗りました。すると古い服を着た自分とそっくりな多恵子と名乗る少女が隣に現れ、自分は美恵子の叔母だと言うのです。2人は近くに咲いていたハイビスカスでつつき合い「花で戦っても戦争になるかな」と美恵子が何気なく呟くと、「ならんよ」と多恵子が答えました。そうしているうちに美恵子を探していた父ちゃんが迎えに来ます。美恵子が振り返っても、多恵子の姿は無くブランコだけが揺れていました。

美恵子は父ちゃんの背中で寝てしまいますが、帰宅してもぐったりとしていて、魂(マブイ)が落ちたと大騒ぎとなります。その間、美恵子の前には再び多恵子が現れていました。おばぁは便所の神様の力を借りて魂を呼び、ケンジと能登島がそれを受け止め美恵子に当てると目を覚まし、元気にごはんを食べました。
送り火をしながら美恵子は多恵子に会ったと話すと、父ちゃんが驚きます。多恵子は戦後に食べ物が無くて亡くなった父ちゃんの妹でした。本当に会いに来てくれたのだと、みんなでご先祖様に手を合わせました。

チヨコが帰って来ると聞いた美恵子は、能登島の手を借りて横断幕を作ります。チヨコとサチコが乗ったバスが家の近くまで来ると、“おかえりんご”と書いた特大の横断幕を掲げて2人を迎えました。

みんなの感想

ライターの感想

基地や戦争について問題提起する面もありますが、とにかく無邪気で活発な美恵子を見ていてハッピーな気持ちになりました。この作品そのものがてぃーだのようです。子供は美恵子くらい元気な方が可愛いですね。
前作『ナビィの恋』同様に、沖縄民謡の名手たちが奏でる三線と歌声がとても贅沢です。更に劇中に登場する童謡の替え歌も耳に残りました。そして前作で夫婦役を演じた西田尚美と村上淳もさりげなく出演しているのが微笑ましかったです。あれからずっと沖縄に住んでいるという設定なのかな。ふふふ。

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