「中学生円山」のネタバレあらすじ結末

中学生円山の紹介:2013年公開の日本映画。奇才・宮藤官九郎の『少年メリケンサック』以来4年ぶりとなる監督第3作は、団地に住む妄想癖のある中学2年生と謎のシングルファーザーとの交流を描く、青春ストーリー。中学生なら誰もが抱くようなエッチな妄想シーンをCGやアクションを駆使して描き出す。

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予告動画

中学生円山の主な出演者

下井辰夫(草彅剛)、円山克也(平岡拓真)、井上のおじい(遠藤賢司)、パク・ヒョンホン(ヤン・イクチュン)、円山あかね(鍋本凪々美)、清水ゆず香(刈谷友衣子)、清水(YOU)、三浦(原史奈)、小暮(家納ジュンコ)、梅田(三宅弘城)、細野(皆川猿時)、村田(宍戸美和公)、黒田(少路勇介)、下井の妻(野波麻帆)、斎藤(田口トモロヲ)、大谷(岩松了)、円山ミズキ(坂井真紀)、円山克之(仲村トオル)

中学生円山のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①中学生の円山克也は妄想癖のある少年。中2の春「自分の股間のイチモツを舐めたい」という目標ができ、日夜自主トレに励んでいた。ある日団地に越してきた男性・下井に「届いた?」と聞かれ、なぜ自分の秘密を知ったのかと克也は激しく動揺する。折しも団地で殺人事件が発生したことから、下井は実はシングルファーザーを装った殺し屋なのではないかと思った克也の妄想は展開していく。 ②しかし下井が自分の妄想を肯定してくれたことにより、克也と下井は急速に親しくなる。克也の妄想は半分ほど当たっていた。下井は元刑事だったが、妻の死で悪を懲らしめる殺人犯になっていた。下井は死に団地に平和は戻ったが、克也は正義の味方となるべく努力を続ける。

【起】- 中学生円山のあらすじ1

「妄想する」…神が人類にのみ与えた、おまけみたいな力。
東京都江戸川区の団地に住む円山克也は、妄想がたくましいということを除けば、ごく平凡な少年でした。
残業せず定時に仕事を終えて帰って来て、食後のフルーツをこよなく愛する父・克之、韓流ドラマに流行り、家事の合間にドラマワールドにどっぷりはまる専業主婦の母・ミズキ、無神経で無遠慮な妹・あかねに囲まれて、克也はそこそこな暮らしをしています。
ところが克也はその平凡さを憎みました。平凡な父、地味な母、意地悪な妹、団地住まい…克也の心の隙間は、妄想で埋めるしかないのです。
かくて克也の脳内では妄想ワールドが全開でした。学校に登校する際にも「もし僕がいない間に、家族が外国語をしゃべっていたら」「僕の家族が宇宙人だったら」「風呂に太った河童がいたら」「空からぷるぷるしたものが落ちてきたら」…妄想はかぎりなく膨らみます。
克也が中2の春、妄想以外に克也に初めて「打ち込むこと」ができました。それは、自分の股間を舐めることです。
疑問はありませんでした。努力さえすれば叶えられる…そう信じた克也は、そのための練習を「自主トレ」と呼称し、日夜練習に励みます。
身体を柔らかくするために毎日お酢を飲み、学校ではレスリング部に所属したのも、すべては「舐めたい」という欲求のためでした。
座った状態で開脚して股間に顔を近づけたり、ベッドに横になって下半身を持ちあげ、空中自転車漕ぎのような体勢で挑んでみたりもします。
自主トレを日々重ねていた克也は、そのうちにある能力が身につきました。舐めようとして身体を折り曲げて脳内に電流がびりびりと走った瞬間に、妄想の世界にトリップするのです。
妄想ワールドにトリップした克也は、ある夜、妄想に任せてブリーフ一丁で公園内を踊りまくりました。克也の中では、天まで届く梯子から露出の高い女性が降りてきて克也を誘い、公園のダンスではブリーフとヌーブラ(ぷるっぷるしたもの)をつけた大勢の女性と踊っているつもりです…。
そんな克也の団地の部屋の真上に、ある日、謎の中年男性が越してきました。赤ん坊の息子を連れた男性は下井辰夫と言い、克也の家にも挨拶にきます。
職業不詳の下井は団地にすぐに溶け込みましたが、ある時唐突に克也に「届いた?」と無邪気に質問しました。その瞬間、克也は愕然とします。
誰にも今まで洩らしてなかった計画…股間に舌を届かせるための作戦を見抜かれたと思った克也は、下井がただものではないと感じました。
連日顔を合わせるたびに「届いた?」と聞かれた克也は下井に怯えます。思春期の克也には、自らの股間を舐めるという行為、その妄想が恥ずかしいという自覚はあり、下井に聞かれるたびに自己嫌悪と罪悪感を抱きます。
克也は「1回届いたらやめよう」と考え、「こっちも(下井の)秘密を握ってやろう」と考えます。手始めに尾行を開始すると、下井は父親としては向いていませんでした。赤ん坊の扱いは下手、迷子になる、猫舌、回転ドアに入れない…など、弱点は山ほどありました。
それにしてもいつ下井は自分の秘密を知ったのだろう…克也は不思議に思います。

【承】- 中学生円山のあらすじ2

時期を同じくして、団地ではいろんなことが起きました。
まず、団地に出入りしていた東亜電器の担当者が、一時的ではありますが変わります。あいさつ回りに訪れた男性を見た母・ミズキは、憧れの韓流ドラマの男優パク・ヒョンホンと同一人物で、心をときめかせます。
妹・あかねは小学5年生ですが、同じ団地に住む親友の井上ひかるが同級生2人の男の子と付き合っているのに、自分はまだ恋もしていないことに焦りました。
ひかるの祖父・井上のおじいは認知症ぎみで、よく団地を徘徊しています。
克也宛に郵便物が届きますが、中身が「アダルト」と書かれたDVDだったために、両親は戸惑います。
克也に渡す前に「検閲」をすべきではないかと思った両親ですが、検閲には幾多の障壁がありました。
日のあるうちは子どもの目があり、もし本当にアダルトの映像だったらよくないということで、検閲は深夜と決めます。
再生しようとすると、あいにくとDVDプレイヤーが故障していました。これは昼間に徘徊老人・井上のおじいを連れた下井の訪問や、電器屋のあいさつ回りなどで何度も停止ボタンを押しているうちに、壊れてしまったのです。
父・克之は「電器屋を呼べ」と言い、昼間に憧れの韓流ドラマのパク・ヒョンホンと会っていた母・ミズキは嬉々として呼びました。急いで韓国語を覚えたので「あなたのファンです」「キスして」くらいしか覚えられませんでしたが、パク・ヒョンホンにそう言います。
日本でブレイクした韓国俳優は、韓国では干されるのだとパクは言いました。スキャンダルを暴かれ、親兄弟も追いかけ回されて、それでパクは日本へ渡り、電器屋をしているのです。もちろん、ドラマの俳優本人でした。
ミズキは以来、冷蔵庫を倒したり洗濯機の調子が悪いと言っては、何度もパクを呼びつけます。
父・克之は妻の変化にはにぶく、全く気づきません。
ひかるの祖父・井上のおじいが徘徊しているのが心配なあかねは、ある日井上のおじいが駅前で歌うストリートミュージシャンのギターを奪い、即興でロックを歌ったのを聞いて感心しました。
ひかるの家に招かれた時におじいと話したあかねは、おじいがかつて井上ニャオというミュージシャンだったと知り「あかねと付き合おう」と言います。
以後、団地ではおじいとあかねが手を繋いで歩く姿が見られました。
「1人だと徘徊だけど、2人だとデートだよね」とあかねは言いますが、周囲の目は冷ややかで、井上のおじいがあかねにわいせつなことをするのでは…と心配されます。本人同士はいたって健全なお付き合いをしているのですが、周囲が許しませんでした。
さらに、ある日団地のゴミ捨て場で韓国人男性の耳が発見されます。他の部分は河川敷で発見され、このニュースは先日から巷を騒がせている連続殺人犯の仕業だろうと報道されました。
それを聞いた思春期・克也の妄想は暴走します。もしもあの男・下井が犯人だったら、もし下井が殺し屋だったら…そう妄想した克也は、自分のノートに『子連れ狼』という下井のイメージを書きつけました。
子連れなのは団地に溶け込むためのカモフラージュで、本当は闇の組織を夜な夜な暗殺して回っている凄腕の殺し屋なのだ、乳母車にはライフル2挺が忍ばせてある…細部にわたり設定した克也は、ある日学校でそれを同級生に言いますが、誰も信じてくれませんでした。

【転】- 中学生円山のあらすじ3

克也は同級生で憧れだった清水ゆず香が、同じ団地の別の棟に住んでいると知り、ゆず香を部屋に呼ぶことに成功します。しかも2人きりで部屋にいる時、ゆず香が「ねえ、チューしたい?」と言い、初チューのチャンスが到来しました。
しかし狙ったように上階から大きな音がしたため、チャンスを逃します。ゆず香は帰っていきました。
ちなみに同じ時、母・ミズキもパクとあぶない関係になろうとしていましたが、2人は我に返ります。
大きな音は今まで下井を嗅ぎまわり、『子連れ狼』などというキャラづくりをしたからだと思った克也は、下井のところへすぐさま行き、ノートを見せて洗いざらい白状し、陳謝します。
音は、下井がペットボトルをレンジであたためたせいで爆発したものと判明しました。
下井は克也の妄想癖や、「柔軟やってたら、いつかベロが届くんじゃないか」という自主トレをバカにせず肯定してくれた、初めての人間でした。感激した克也は一転して下井を慕うようになります。
以後、克也は時間があると下井宅を訪問し、周囲の実在する人たちをモデルにしてキャラクターを作り始めます。韓国人の電器屋は『処刑人プルコギ』という悪の組織の手先で、井上のおじいをモデルとした『認知症のデスペラード』は、徘徊老人を装ってうろつくが、実は裏社会の黒幕…と考えました。
そろそろ正義の味方を作ったほうがいいと言われた克也は熟考しますが、なかなかいい人物がいません。
団地の自治会長・村田を使って『Missセキュリティ』なるキャラを作ったものの、弱そうです。
試しに自分の家で正義の味方を作った克也は、父を『9時5時戦士キャプテンフルーツ』、母を『MAMAンゴー』、妹を『あかねberry』、そして自分は『中学生円山』…個々は弱いかもしれませんが、戦隊ばりに数を増やせばいいかと考えました。
それを応援するかのごとく、後日、下井が克也に円山マスク(試作品)を作ってくれます。白いマスクで、中央に「中(中学生)」の文字が赤く縫いつけられていました。
「アダルト」と書かれたDVDはその後、すっかりアダルト映像だと思い込んだ父・克之が嬉々として視聴しますが、内容はまるで違いました。そこに映っていたのは「深夜に『ウンババ、ウンバ』と連呼しながらブリーフ一丁で踊る克也(トリップして深夜に踊った時のもの)」の映像と「裸踊り×」という文字(ブザー音入り)でした。父・克之は意外な映像にヒキますが、翌朝、克也の肩を叩くと「何があってもお父さん、お前の味方だからな。なんにも心配するな」と言います。
アダルトと書いたDVDの送り主は下井でした。下井は社会のルールに反した団地の家には片っ端からアダルトと書いたDVDを送りつけています。克也に何度も「届いた?」と聞いていたのは、DVDが届いたかという意味でした。
ちなみにほかの家には「ポイ捨て×」「猫にエサ×」「郵便イタズラ×」などでした…。
…円山家は「母は不倫に走りかけ」「兄はシングルファーザー宅に入り浸り」「妹は徘徊老人とあやしい関係になり」「知らぬは父だけ」という、団地の他者からみると「崩壊寸前の一家」に見えます。団地の噂になっているのですが、円山家は一切知りません。 この映画を無料で観る

【結】- 中学生円山のあらすじ4

そして事態は唐突な展開を迎えます。匿名の通報を受けた警察が克也の元を訪問し、『子連れ狼』について聴取しました。実は克也の妄想は、半分くらい当たっていたのです。
下井はかつて北海道警に勤める刑事でしたが、妻が事件で失いました。ヒッチハイクの若者が「友人がケガをして」と嘘をついて下井の妻を山奥におびき寄せ(明言はされないが)レイプして殺したのです。
犯人は捕まえてみるとまだ中学生でした。少年院に入りましたが、未成年ですので5~6年で出所します。
やりきれなさを感じた下井は刑事を辞め、以後は住居を転々としながら各地で悪を退治してきていました。窃盗団のリーダーのヤクザや、埼玉婦女暴行事件の容疑者の韓国人男性を殺したのは、下井です。
真相を聞いているうちに、克也は混乱しました。自分の妄想が現実になる…では妄想が現実を超えた時、真実になるのだと思った克也は、レスリング部の練習中に、部活の先生が制止するのをきかず、下半身を露出すると空中自転車漕ぎで必死に自分の股間のイチモツを舐めようとします。
克也の必死の様子は、男子生徒と部活の先生の心を動かしました。女子連は嫌がりますが、気づけば男子生徒は「足を開けばいいんじゃないか」「景気づけに上半身も脱いでしまえ」とアドバイスし、固唾を呑んで応援します。
そして…克也の舌は、とうとう届きました。光が差し、男子生徒は皆で盛り上がります。
届いたことを早く下井に報告したい…喜びながら帰宅した克也は、警察とヤクザに包囲されました。下井の犯行と知って復讐に押しかけたヤクザと、逮捕しに来た警察がかちあったのです。
806号室(円山家)では韓流ばりにヒロインになりきった母・ミズキが電器屋・パクを呼び留め、上階の906号室(下井家)では銃撃戦が展開されます。
克也はエレベータに乗りながら下井にもらったマスクをつけ、バットを持ったヤクザをひきつけて屋上へ行きます。屋上にはゴルフクラブを持った韓国人組が先回りしていました。
克也は給水塔にいる『認知症のデスペラード』に助けを求め、井上のおじいはギターとハーモニカを鳴らして応援します(?)。
両サイドをヤクザと韓国人に挟まれましたが、レスリングで活かした身体の柔らかさで克也、もとい中学生円山は捕まりません。とはいうものの攻撃する技はなく(そこまでまだ設定していないので)、局所局所で「中学生円山」といって決めポーズをするくらいです。
そこへ、乳母車を2挺のライフルに改造した下井が現れました。銃弾を克也はマトリックスばりにかわし、弾は2人の大人に当たります。
警官隊に囲まれた下井は、何がしたいのだと聞かれ「正しく生きたい、それだけです」と答えました。ところが自分の影響でわが子が銃を持って歩くのを見た下井は、自分の生き方が正しいのか分からなくなります。亡き妻との思い出が下井の頭をよぎりました。
銃声と共に、銃弾が下井の眉間を貫きました(誰が撃ったかは謎だが、たぶんわが子の銃だと思われる、撃てるかどうかは別として)。瀕死の下井に克也は「届いた」と報告し、下井は「おめでとう」と言って息絶えます。
…団地に平和が戻ります。
ミズキの恋はパクの帰国で終わり、妹・あかねは「お互いの家族に迷惑をかけたくない」という理由で井上のおじいと別れました。父は一切知らないままでした。
克也は妄想に浸ることはなくなりましたが、亡き下井の遺志を継いで団地の平和を守るため、自主トレに励みます。
下井の死後、新しいマスクが届きました。それは前よりも数段カッコいい、赤いふちどりのマスクです。
ニューマスクでポーズを決めた克也は「正義の味方とは、なぜ殺しちゃいけないか知る人のことだ」と思いました。
(エンドロール)克也イラストでキャスト紹介。

みんなの感想

ライターの感想

冒頭からぶっとびワールド全開。すみませんー、私、女子だったので、この克也のあこがれ「自分のあれを舐める」という夢は理解できませんでした。
でも、まあ思春期の男子なら一度は夢見るの、…か?
涙ぐましいまでの努力。
途中から話が急展開する。これにもびっくり。でも見終わった後の感情は悪くない。若干「回収し損ねたパーツ」があるけども。

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