「大洗にも星はふるなり」のネタバレあらすじ結末

コメディ映画

大洗にも星はふるなりの紹介:2009年公開の日本映画。『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『HK変態仮面』の福田雄一による恋愛狂想曲。勘違い男、ミーハー弁護士、サメマニアの大学生など7人の男たちが憧れのマドンナをめぐって、大騒動を展開する。

映画「大洗にも星はふるなり」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「大洗にも星はふるなり」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

大洗にも星はふるなりの主な出演者

杉本〔カンチガイ・ストーカー〕(山田孝之)、松山〔オクテ・サメマニア〕(山本裕典)、猫田〔浮気・命〕(ムロツヨシ)、仁科〔ハイテンション・バカ〕(小柳友)、林〔天然・カラ回り〕(白石隼也)、関口〔バツイチ・ミーハー弁護士〕(安田顕)、マスター〔ちょい悪?オヤジ〕(佐藤二朗)、江里子〔マドンナ〕(戸田恵梨香)

大洗にも星はふるなりのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①クリスマス・イヴの夜、大洗の海の家に夏のバイト仲間、松山、仁科、猫田、杉本、マスターの5人の男性が江里子からの手紙をもらい集まった。海の家を立ち退かせる弁護士・関口も登場し、誰が江里子にふさわしいか江里子本人不在のまま勝手に話し始める。 ②最後に林も登場。手紙は江里子からではなく林の出したもので、脳腫瘍で長くない林が最後に男たちと会いたかっただけだった…が、脳腫瘍は林の勘違い。翌夏、海の家で楽しく働くメンバーがいた。

【起】- 大洗にも星はふるなりのあらすじ1

茨城県大洗町の『海の家 江の島』。
夏の間にアルバイトをしていたスタッフたちは、海の家が8月31日で終わることを名残惜しく思いながら去りました。「暑かったけど、短かったよね、夏」と映画『稲村ジェーン』の名セリフを吐きながら。男性スタッフは6名、女性スタッフは2名です。
…それから約4か月後の、クリスマス・イヴ。
群馬県に住んでいる仁科が、ハイテンションで夜の8時に海の家へやってきました。するとオクテのサメマニア・松山もやってきます。
近所なのでぶらっとやってきたと言う松山に続き、海の家で働いていたバイトのスタッフ、ブスの方の女性・ヨシミと付き合っている猫田がやってきました。
猫田は夏のバイトでヒロインだったバイト女性の江里子ちゃんから手紙をもらったと言い、その手紙を他の2名に見せます。
『まだ、海の家、残ってるみたいですよ。もしよかったら、イヴの日にまたそこで会いたいな。江里子』
…実はサメマニア・松山もハイテンション・仁科も、全く同じ文面の手紙を受け取っていました。3人は不思議がります。
「最終審査だ」と猫田が言い始めました。夏の間は決められず今日が審査結果の日なのだと言いますが、それだったら彼氏に選んだ人だけ送ればいいじゃないかと他の2人が言います。
タキシードを着用してバラの花束を抱えたカンチガイ・ストーカー・杉本がやってきました。つづいてちょい悪オヤジ・海の家のマスターも、ケーキを持って現れます。
杉本とマスターも同じ手紙に呼ばれて来たのでした。ほかの男性が来ているのを見て、愕然とします。
なぜ5人を呼んでいるのか考えた杉本が「白馬の王子に会いたいが、恥ずかしいので同窓会という形を取った」と言います。
さらに見知らぬ男が海の家に入ってきました。男性は『撤去命令書』を見せると、海の家の取り壊しを要求します。その人は弁護士の男・関口でした。
即時撤去しろと拡声器を出して関口は訴えますが、5人は誰が江里子を射止めるかで揉め始めました。関口はもめごとがおさまるまで部屋の隅で待機します。
皆てんでに江里子への愛を訴え始めました。特にハイテンションの仁科は、群馬からわざわざやってきたことを主張します。
いっぽう猫田は彼女が他にいることを匂わせて、他よりも優位に立ちながら、「さほど好きではないが、誘われたから」と明らかに浮気する気まんまんな発言をしました。
その折にヒロイン・江里子と共に働いていたもう1人の女性スタッフ・ヨシミの話が出ます。
「ヨシミはブス」と男たちの意見は一致し、そのヨシミと付き合っている猫田は複雑な気持ちになりました。「西田敏行の女装版」「東京ドーム4個分のブス」「完膚なきまでのブス」など、皆言いたい放題です。
その猫田の携帯に、何度も何度も電話がかかってきました。猫田はかかるたびに電話を切っていたのですが、電話の相手が急用なのかもしれないと指摘されて、しぶしぶ外に電話をかけにいきます。
その直後、マスターにヨシミから電話がかかってきました。そこにいないかと聞かれたマスターは、はぐらかしますが、ヨシミは猫田の携帯のGPS機能をチェックしていて、海の家にいることを知っています。そのことは猫田は知りません。
猫田がヨシミと付き合っていたことがハイテンション・仁科、サメマニア・松山、カンチガイ・杉本、マスターにばれ、皆ヨシミの悪口を言ってしまったことを申し訳なく思います。
とりあえず2人の関係を知らないことにしよう、そう意見が一致しました。

【承】- 大洗にも星はふるなりのあらすじ2

ところが猫田が戻ってきたところで、マスターが口を滑らせて言ってしまいます。仁科、松山、杉本はがっくりしました。マスターは口が軽いのです。
「2人の関係を知っていて、羨ましかったからブスと言った」とフォローしました。本当はブスじゃないと皆でフォローすると、猫田はヨシミのところへ帰る気になります。
猫田は海の家を去りました。ライバルが1人減ったと、残ったメンバーは喜びます。
部屋の隅にいた関口が「私はいつまであなたたちの、江里子ちゃんがどうとかヨシミちゃんとかの話を聞かねばならないのですか」と言い、4人は謝りますがストーカー杉本だけが「すみません」ではなく「すみませぬ」と本気では謝りませんでした。
明日の昼までには撤去を完了しておきたい関口は「誰が江里子をモノにするか決まればいいだけ?」と仕切り始めます。
バツイチで離婚訴訟も扱っていて、女性の心理が分かると説く関口は、皆から江里子との思い出を聞き始めます。
まず聞かれたのは杉本です。杉本は夏の海の家での夜の思い出を語りました。
遊び疲れて寝ていた江里子を杉本が見守っていたこと、江里子の髪からエッセンシャルの香りがしたこと、飲み物を差し出して渡した後、江里子が自分を熱く見つめながら「帰りたくない」と言ったと話しました。
それを聞いていた弁護士・関口は矛盾を指摘します。
寝ている江里子にエッセンシャルの香りがするほど近づいたのは夜這いに該当し、法的に引っ掛かると言いました。杉本は「エッセンシャルなめんなよ」と言いますが、説得力がありません。
江里子に熱っぽい目で見られたのは、差し出した飲み物が酒だったからではないかと関口が言います。実はそのとおりで、コーラに見せかけてエビスの黒ビールでした。
さらに関口は「帰るように勧めたと言うが、それは自分の家に誘ったのではないか(だから「帰りたくない」)」と看破しました。
杉本が江里子のストーカーだったことが判明し、皆はヒキます。
一旦去った筈の猫田が「浮気のスリルを味わいたい!」と言って戻ってきました。これからの人生で浮気のチャンスはもう1000%ありえないからです。
関口の尋問は猫田に移りかけますが、猫田が考え込んだので一旦放置し、松山に移りました。
松山は江里子に誘われて、海、鴨川シーワールドにデートに行ったそうです。帰りに急な土砂降りで濡れた時、車内で「寒いね」と言った江里子は、松山に温めてもらいたかったのでは…と言います。最後に「今度へ江の島へ行こう」と言って江里子は去りました。
それを聞いた関口は「彼女の家を知っているというのは有利ですね」と言い、杉本が「知ってる」と発言したことから杉本ストーカー説がより深まります。
関口は松山のことを「友人と認識したうえで、利用していた節がある」と言いました。j言った場所が鴨川、品川、次は江の島…結果、江里子が好きなのは「魚」で、サメに詳しい松山を利用しただけで、いわば「さかなクン」扱いでした。
車内で寒いと言ったのは、冬なのに半袖の松山が、雨にぬれたのに冷房をぎんぎんに入れていたことへの牽制発言だと見抜きます。
続いてハイテンション・仁科が話を振られ、江里子と箱根の温泉に行って、旅館に泊まったと発言しました。証拠のツーショット写メールも見せます。
しかしその写真を見た関口が「確固たる証拠が仇となった」と言いました。

【転】- 大洗にも星はふるなりのあらすじ3

仁科は江里子と旅先で会っただけで、ツーショットを撮ってもらったのは、仁科の親戚の子どもです。アングルの低さでバレました。
マスターが「あれは台風が来た日の夕方…」と思い出を語り始めましたが、関口は「今年は台風の上陸はありませんでした」と一蹴しました。
全員の言い分を聞いた関口が「私も好きだな、江里子さん」と突然言い出して、一同は固まります。「話を聞いているうちに好きになった。思いを止められない」と言う関口は「むしろ会ったことがないからこそ、この中の誰よりも脈がある」と言い出す始末です。
関口が海に出て「江里子ー」と絶叫し始め、猫田も仁科も杉本もつられました。海の家に残ったのは、マスターと松山です。
松山がマスターに、サメの研究が認められて、アメリカ・カリフォルニアの大学院に行くことが決まったと報告しました。アメリカに行く前にデートして思いを伝えたいと言う松山は、マスターに「他言しないでくださいね」と口止めします。
口止めをしておきながら、関口たちが戻って来ると、松山はマスターをそそのかして口を滑らせようとします。自分の事情を皆に知ってもらい、辞退してもらいたいのが本音ですが、かといってアメリカ行きを自分で言うのは露骨すぎるから、口の軽いマスターを利用しようとしたのでした。
話が進むたびに、最初はびしっとタキシードで決めて髪も綺麗に結っていたストーカー・杉本が、徐々に乱れてきます。髪の毛は落武者のようになり、口の周りにだけ丸いヒゲが生えてドロボウみたいです。
ヨシミが江里子を連れて、最寄り駅までやって来たというメールが入りました。ヨシミは男子だけで同窓会を開いていると思い、水臭いと思って江里子にも声をかけて、海の家にやってこようとしていました。
なぜヨシミが海の家に来ていると知っているのか、猫田は不可解に思います。他の皆は、GPS機能でバレていることを言いませんでした。
猫田は「江里子と2人で北の酒場に駆け落ちしている気分だったのに」と勝手に妄想します。妄想しながらも、自分を巡って三角関係になるかもしれないと、ちょっと嬉しそうです。
マスターが言わないので、松山が自分でアメリカ行きのことを切り出して、皆に譲ってくれと言い出しました。アメリカに行く前にデートしたいと訴えます。
場は納得しかけますが、猫田は「その前に1回だけ浮気させてくれ」と土下座し、マスターに「もうヨシミちゃんが来て聞いてるかもよ」と耳打ちして猫田を遠慮させます。
弁護士の関口も名刺を出し、結婚するときまったわけでもないのに、「離婚の際はぜひ私を」と言いました。
2人きりにしてほしいという松山の要望で、一旦外へ出ようとしたメンバーですが、猫田に見つかって6人めのバイト、カラ回りする林がやってきました。実は林は海の家に誰よりも早く来ていたのですが、入っていけずに外から覗いていたので、皆の会話を全て知っています。
海の家最終日の打ち上げの日、林だけ参加していませんでした。杉本に「調子出していこう」と言われて、それを「銚子ダッシュで会おう」と聞き間違え、千葉県の銚子市の銚子マリーナ海水浴場に行っていたからです。
林は聞き間違えて空回りをすることが多く、パラソルと言われてパンストを持ってくるなど、今まで前科が山ほどありました。

【結】- 大洗にも星はふるなりのあらすじ4

これから江里子とヨシミも来るとメンバーが言い、クリスマスパーティーを開く話になりました。松山の告白の予行演習が行なわれます。
林がそれを聞いて「自分が江里子から相談を受け、台風が来て江里子がボートで遭難し、林が救助する」という妄想を始めます。林も江里子が好きで、ラブレターを渡してくれと、猫田に頼んだことがありました。
江里子を連れてアメリカに行く気になっている松山が、林に「アメリカに遊びに来いよ」と言いますが、林は「そこまで生きていられない」と答えます。
聞くと林は脳腫瘍で、手術をしても8~9割はもう駄目らしいというのです。その事情を聞いて、皆は松山から林を応援する側に変わりました。
事態の深刻さにいたたまれなくなった仁科は「江里子とヨシミを迎えに行く」と言って出ていき、猫田や松山も出ていきます。
弁護士の関口が「皆が貰った手紙は、君が書いたものだね」と言いました。男連中全員と女性2人が来ることを知っていたのは、林だったからです。林は肯定しました。
林はおっちょこちょいで今までのバイトは長続きしませんでしたが、海の家で初めて楽しい思いをします。林が空回りして別のものを持って来ると、いつものバイトなら黙って無視するのに、海の家では皆が真剣に怒ってくれたと言いました。
せっかく楽しい居場所ができたのに海の家のバイトは夏の終わりまでで、落胆したと言います。死ぬ前にもう一度皆と会いたかったから、手紙を出したのでした。
女性2人が来るというのは外で聞いただけで、林は江里子とヨシミに手紙を出していません。ヨシミが江里子を誘って勝手に来ただけだと判明します。
「寂しくなったらいつでも来いよ」と、自分の持ち物でもないのに杉本が声をかけ、「ここは永遠になくさない」とマスターが言います。
弁護士の関口が「可能性があるのなら、手術にチャレンジを」と言って、『撤去命令書』をしまいました。
林、杉本、マスター、関口は外に出て、浜辺へ向かいます。
海の家の最終日の打ち上げに参加していれば、また違ったものだったのかもしれない(この日林は銚子に行っていたから)と発言する林に、あとの3人は「この大洗にだって、湘南と同じ星が降っているんだよ」と言います。
林はそれを聞いて、手術を受ける決意を固めました。江里子とヨシミが到着したようです…(女性2人は映さずにフェイドアウト)。
…次の夏。
夏が来て海の家が開かれ、皆がバイトで集まりました。杉本も仁科もバイトに来ており、猫田はヨシミと結婚していました。林の姿もあります。
クリスマス・イヴの日、意を決して告白した林の言葉は、江里子に「彼氏がいるの」の一言であっさりと交わされました。江里子はその沖縄の彼と結婚して、現在は沖縄に住んでいるそうです。
林はトイレのサンポールを買ってきてくれと言われ、物干しざおのポールを買ってきて杉本に叱られています。
手術もしないまま、林は元気で過ごしていました。
林の脳腫瘍というのは聞き間違いでした。寝違えて首を痛めてやってきた林に対して、医者が「どうしよう」と言ったのを、「脳腫瘍」と言ったと思い込んでいただけでした。「シップでいい?」と医者は言っていたのですが、林は聞いていません。
新しいバイトの女性がやってきましたが、マサヨというメガネの女性を見てテンションダウンします。
続いて入って来たクミコという美女を見て、林、仁科、猫田はテンションが上がっていました。

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みんなの感想

ライターの感想

「脳腫瘍」と「どうしよう」…確かに、聞き間違えちゃうかも! というか、しょーもない!!(笑)
この映画は会話だけでほぼ成り立つワンシチュエーション・コメディ。
タイトルは聞くのだが、今まで見たことがなかった映画…福田雄一・作品だなあと、しみじみ思った。
感覚としては『明烏』にいちばん似てるかな。メンバーも一部かぶってるし。
くだらない…と一蹴する人は低評価だろうし、この限られた空間で103分どう持たせるか楽しむ人は楽しむし。もともと舞台なのでね。
個人的には、話を聞いているうちに好きになっちゃったっていう弁護士・関口のぶっとび発言が、ストーカー・杉本よりも怖くて面白かった。

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