「探検隊の栄光」のネタバレあらすじ結末

探検隊の栄光の紹介:2015年公開の日本映画。伝説の未確認生物(UMA)を追い求め、秘境へと足を踏み入れていく探検隊の姿を描く、80年代のテレビ番組をモチーフにした、藤原竜也主演のアドベンチャードラマ。新境地を切り開くため、秘境を探検するテレビ番組の隊長に挑戦した落ち目の俳優が、個性豊かなスタッフに翻弄されながらも真剣に番組作りに挑んでいく。

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予告動画

探検隊の栄光の主な出演者

杉崎正雄(藤原竜也)、プロデューサー・井坂(ユースケ・サンタマリア)、ディレクター・瀬川(小澤征悦)、カメラマン・橋本(田中要次)、音声&照明・小宮山(川村陽介)、AD・赤田(佐野ひなこ)、現地通訳ガイド・マゼラン(岡安章介)

探検隊の栄光のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①俳優・杉崎は新境地を切り開きたくて、『探検サバイバル』という骨太バラエティーのオファーを引き受ける。番組は企画書だけで台本はなく、ノリと勢いで撮影するスタッフに杉崎は閉口しつつ、馴染んでいく。 ②彼らの情熱は反政府軍をも動かし、政府軍をも退けた。三つ首のヤーガは存在し、『探検サバイバル』は第2弾製作も決定した。

【起】- 探検隊の栄光のあらすじ1

〝これは20世紀の終わり頃、浪漫を追い求め、探検に命をかけた、熱き男たちの物語である。〟
…俳優・杉崎正雄は悩んでいました。決して落ち目ではないのですが、大ヒット作『情熱探偵』という連続ドラマが一斉を風靡しすぎて、「杉崎正雄」=「情熱」というイメージが抜けないからです。
やってくるオファーも情熱ばかり要求されるものでした。決して嫌というわけではありませんが、杉崎は役者として新境地を開拓したいと切望しています。
ある時、そんな杉崎の元に特別番組『SUNDAY SPECIAL 探検サバイバル』という、中央テレビの本格骨太バラエティーの企画が舞い込みました。
杉崎は二つ返事で引き受けると、早くも「探検隊長役か、どんな役なんだろう。どう演じればいいだろう」と考え始めます。
しかし「バラエティー」という言葉から分かるとおり、これは企画番組なのです、俳優とは違うのです。そこをはきちがえた杉崎は、現場入りして大いに戸惑うことになります…。
『驚愕! 三つ首の巨獣ヤーガは、ベラン共和国 秘境 洞穴に実在した!』
…「人々の祈りと共に現れた、その神々の化身は、清き魂を持つ者を天空の新世界へ導き、悪しき魂を持つ者は灼熱の炎で焼きつくした。これが南海の孤島・ベラン共和国に伝わる、古のヤーガ伝説である」
ベラン共和国へ向かう飛行機の中で企画書を読みながら、杉崎は「悩める隊長を演じるってのもいいかな」と考えます。いずれにせよ、脚本を入れてから演技を決めようと思いました。
・杉崎隊長…まんま、隊長役
・井坂隊員…お気楽ノープランなプロデューサー、ムードメーカーだが擬音語や擬声語が多い
・瀬川隊員…猪突猛進、熱き(ウソ、本当はこだわり無しのテキトー)ディレクター、井坂とはツーカーの仲
・橋本隊員…ベテランカメラマン、寡黙な職人、ひたすらカメラを回す
・小宮山隊員…最強のマニアックメカニック、音声&照明担当、小道具大好き(どこに隠してるか知らないが持ち歩いている)
・赤田隊員…隊の紅一点である新人AD(アシスタントディレクター)、けっこうさめてる
・マゼラン隊員…ベラン共和国の現地通訳ガイド
この総勢7名が「杉崎探検隊」チームです。
現地入りした杉崎は、いきなりスーツケースを奪われますが、それは現地通訳ガイドのマゼランでした。現地語で喋るので杉崎はスリかと思いますが、実はマゼランは日本語ぺらぺらでした。マゼランはロケバスに杉崎のスーツケースを積みこむと、出発しようと言います。
いきなり現地へ移動する一同に、杉崎は「台本は?」と聞きます。飛行機の中からずっと、役作りを考えてきたから、早く台本が欲しくてたまらない杉崎なのです。
杉崎が「悩む隊長がいいのか」と言うと、井坂は一瞬考えた後「それいいですね」と答えて(井坂は何も考えていない)杉崎を車へ押し込むと、現地へ移動を開始しました。車中で早くも衣装が配られます。
「虫、大丈夫ですか?」と井坂が聞きますが、具体的にどんな虫なのかや、行き先すら教えてくれず杉崎は森の中に連れて行かれました。車中、杉崎は「俺はどこに向かっているんだ」と思います。
現場でやっと台本を渡された杉崎ですが、本はうっすい&超アバウトな内容で、要所要所で「流れで」とか「ドーンと」とか書かれています。最後についている地図に至っては、手書きの雑なものでした。
あっという間に撮影開始です。打ち合わせも何もありませんから、杉崎は戸惑います。
「台詞入れてからやりたいんで、時間もらえませんか? とりあえずホテル行きましょう」という杉崎の言葉に、瀬川は「…杉崎さん、いいねえ」と感心すると「よし、行こう」と杉崎の言葉をまるで無視…というかスルーしました。今までの役者人生で経験しなかった対応の連続に、杉崎は唖然とします。

【承】- 探検隊の栄光のあらすじ2

このバラエティー企画は、主に「井坂と瀬川のノリと勢い」で進んでいく撮影方法でした。主役は杉崎隊長なのですが、現場で求められるのは演技力というよりは…フレキシブルな対応…でした。もちろん、ある程度のやらせもアリです。
ヤーガ伝説が残る村を撮影します。「今もなお、原始的な生活を営んでいた」というナレーションが入りますが、「原始的な生活撮影」は仕込みで、実際の住民はラジカセを持っていたりパソコンでネットを閲覧していたりと、近代的な生活をしています。
杉崎はそこで「現地人に聞け」と無茶ブリされました。
取材をしている風を杉崎はおこないますが、杉崎が話しかけている現地の人は「3日もゴミを店の前に放置した犯人を探している」店主でした。
怒った店主に杉崎は追い払われますが、そこにはナレーションで「ヤーガには近づいちゃダメだ。ただのヘビじゃないんだ。いくら叩いたって死にやしないんだ。無茶苦茶乱暴なんだ」という言葉が入れられます。
続いて「突如現れた謎の老婆」という設定で、ガイド・マゼランの祖母・バゼルバが登場します。バゼルバは現地の本物の占い師でした。ここでも杉崎はそれらしいことを聞き、バゼルバは「ヤーガを見つけるには、3つの守り神を見つけるべし。洞穴を聖なる戦が行なわれる時、神々の化身はその姿を現すだろう。天にヤギの生贄を捧げよ。やがて清き魂は光に導かれ、悪しき魂は…」と喋ります。それをマゼランが通訳し、「守り神が3つ、はいオッケー(その設定ナイスという意味)」と井坂は喜びます。
話の展開に全然ついていけない杉崎は、なじめないままです。ちなみに、イメージできているのは井坂と瀬川だけで、あとのスタッフは「流れで」撮影しており、慣れていました。
バゼルバがチップをもらうのを見た杉崎は、井坂に「次はドーンとお願いしますよ」と言われ「ドーンって、なに?」と思わずひとりごちます。
ジャングルへ移動中、井坂がいきなり騒ぎ始めました。恐怖の毒グモ・タランチュラが出現したのです。…という振りです。
「タランチュラなのか~!?な感じで、いつもの感じでテンション上げて」「派手めにバーッと」と言われますが、「いつもの感じ」も何も杉崎は初めてですし、「ドーン」「バーッ」の擬声語に杉崎はついていけません。
焚火をたいてヤモリを食べさせられた(これは本物のヤモリ)杉崎は「いやー、きつい」と洩らしました。ほかに虫(ゴキブリっぽいの)のバーベキューも用意されていますが、断ります。
カメラマン・橋本がテープチェンジしている間に、小宮山が崖から本当に落ちそうになりました。すかさず瀬川と井坂が声を揃えて「今の、もう1回やって」と言います。
「生か死か、隊員滑落」という文字と共に、落ちそうになる小宮山を杉崎隊長が引き揚げる「ファイト一発」的な撮影を、足場ありで撮影しました。
おもちゃの蛇を増やして、ジャングルの中を歩く様子を撮影することもあります。
降りしきる雨の中、浅瀬の河をゆっくりと歩く様子には「探検とは、登らねばならない山があり、渡らねばならない河があるのだ」とナレーションがつきました。
〝第1の守り神 ピラニア!〟を杉崎隊長が見つけた演技を披露しますが、無残にも食い散らかされた人骨は、本当はチキンの骨です。「このくらい隊長だったら気づくんじゃないかな」と杉崎は言いながらも、もう自分の声は井坂と瀬川には聞き入れられないだろうとあきらめ気味です。
〝第2の守り神 ジャイアントアリゲーター〟では、杉崎隊長が巨大ワニのぬいぐるみと格闘(する演技を)しました。
終始ハイテンションでノリノリなのは井坂と瀬川で、杉崎は「上半身脱いで~」「ここで説明入れて~」という井坂の要求どおりに演技します。横で赤田らが、迫力を増すための「しぶき上げ係」をします。
撮影後、井坂は「よかった。ドーンとしてた」と杉崎を褒め、杉崎は「これが、ドーンなのか」と、やっと自分に求められていることが分かり始めます。

【転】- 探検隊の栄光のあらすじ3

小宮山が泥に足を取られて溺れますが「いや、撮れ高あるんで、いいよ」と言いました。本当に溺れていると気づいて杉崎らは助けると、「本当に危ない時の合図を決めよう」という話になります。
マゼランの提案で「truth(トゥルース)=真実」と言うと本当だという話になりましたが、井坂と瀬川は聞いていませんでした。
夜、焚火を囲みつつ赤田が『情熱探偵』について杉崎に聞きます。赤田は全く見たことがないそうです。
杉崎はドラマのせいで熱いイメージがついたとぼやき、今回の新たなジャンルの仕事を喜びますが、「40オーバーのおっさんたちがやってる企画ですよ」「あの人たち、本気で楽しんでるんです」と赤田は冷めていました。
杉崎は赤田を励ましますが、それを周囲から複数の目が見張っていました。
翌朝、もうすぐ洞穴に到着する段になって、第3の守り神を撮っていないことに気づきました。井坂が「第3だから『ダッダーン』という感じの」と探しますが、いいものが見つからず、おいおい考えようということで歩を進めます。
洞窟(ここまで「洞穴」これ以降「洞窟」表現だったので映画重視で記載)に着くと小宮山の姿がなく、遠くから「トゥルース」の声が聞こえたので杉崎らは声の方へ急ぎました。井坂と瀬川はトゥルースの意味が分からないので「??」ながらもついていきます。
小宮山は銃で武装した現地人3名に拘束されていました。仕込みではないとマゼランは言います。マゼランは2歳までベラン共和国に住んでいましたが、3歳からは日本の川崎在住の人物でした。
相手は反政府軍の人間たちで、捕まった一行は何をしていたか聞かれました。杉崎は事情を説明しますが「テープを渡さなければ政府軍のスパイとみなし、抹殺する」と言います。
赤田は「バカ連中が作ったバカな映像」とバカバカ連呼し、杉崎は反政府軍のリーダー・ミゲルに「見てほしい」と訴えました。テープは没収され「確認してくる」と言われた一同は落ち込みます。
井坂は「ロケを日本でしとけばよかった」と言い、瀬川は「さっきのが撮れてたらヤーガの守り神みたいだった」と答えます。井坂が「いねえよ、ヤーガなんか!」と思わず本音を洩らし、一同を沈黙が包みました。
ミゲルらはテープは「全く無意味だった」とコメントして一同を解放しますが、念のためテープは破棄すると言います。憤った杉崎は通訳・マゼランに掴みかかり、メンバー全員に「違う違う、そっち(反政府軍)」と突っ込まれました。
「バカみたいな映像ですけど、そもそも無意味ってなんですか? 本気のリアクションやってんだよ」「俺たちバカに見えるかもしれませんが、カメラの前でドーーン! ダッダーン!で本気でやってるんだよ。俺たちはこれを命がけでやってるんだ!」と力説した杉崎は、「お前たちが今やるべきことは何だ!?」と反政府軍3人に詰め寄りました。あまりの剣幕に、井坂&瀬川&赤田は拍手します。
やはり杉崎は「熱い」俳優で、「杉崎正雄」=「情熱」は正しい見立てでした…。
反政府軍に解放されただけでなく、ミゲルたちは原始猿人の役をしてくれます(「お前たちが今やるべきことは何だ!?」を受けて)。
〝第3の守り神 古より伝説を守る原始猿人!〟ですが、ミゲルは「何時代だ、バカな国のバカな番組だ」と言いながら槍を投げてきました。付き合ってられるかと言いながらも、ミゲルらは協力します。
生贄のヤギを原始猿人に捧げて、瀬川のカットの声がかかりました。
その夜、夕食を7人の探検隊と3人の反政府軍で囲みながら、明日のクライマックスの演出を話し合います。生贄のヤギを焼いたらそれらしい画にならないかと井坂が言い、ミゲルは「蛇のヤーガは肉食なのに、焼いた肉が好きなのか」と冷静に指摘しました。日本人チームは納得し、なんとなく反政府軍との絆が生まれます。
30人以上の政府軍が来たという情報が入り、ミゲルが無線で連絡を取ると、あと24時間で政府軍本隊が攻撃してくるから逃げろと日本人スタッフに言いました。 この映画を無料で観る

【結】- 探検隊の栄光のあらすじ4

井坂は「帰ろう」と即断しますが、杉崎は最後のシーンにこだわります。井坂は富士山あたりで撮ればいいと言いますが、「大事なのは情熱、熱意。最後までやりましょう」と言いました。
「(カメラを)回すぞ」と、それまでただの一言も喋っていなかった橋本が喋り、赤田が「喋った」と吃驚します。赤田も瀬川もやる気になり、井坂だけが反対する中、みんなは円陣を組んで「オー」と気合いを入れました。
井坂は「パッとやってシュッと帰るぞ!」とやけくそ気味です。
皆で団結してクライマックスの準備をします。反政府軍のミゲルら3人も加わっています。
もう少しでできあがりそうな時に「トゥルース!」と通訳・マゼランが戻ってきて「政府軍もうすぐ来るよ、ここまでの道筋教えちゃったよ」と言いました。マゼランは金で買収されており、チップは井坂が取り上げます。
ここまで準備したからには、政府軍が来ようが撮影をしてしまおうと決断し、橋本が「ワンカットでいくぞ」と言います。
何十人もの政府軍が銃を構えて洞窟に入ってきますが、スモークが焚かれているのに驚き、止まりました。
スモークの中から、1つめの首が出てきます。これは裏で杉崎と小宮山が吊りあげていました。政府軍は銃を構えながらも、巨大な蛇に驚きます。
ちなみにこの蛇は、かなりクオリティの低いもので、ハリボテとすぐ分かります。目が赤く光るくらいで、安っぽい代物ですが、政府軍からの距離は遠いので分かりにくいのだと思われます。
攻撃を控えて様子を見守っていると、2つめの首が出てきたので、政府軍はどきーっとしました。通訳のマゼランも「デカい、ヤバい」と煽ります。
3つめの首を出す係の赤田と井坂の段取りが悪く、なかなか出ません。撮影チームは、原始猿人が生贄のヤギを捧げるシーンで繋ぎます。
それでも赤田と井坂の息が合わず、赤田のズボンが脱げてパンツが見え、井坂は「トゥルース!」と叫びました。杉崎はガスボンベで炎を出し「灼熱の炎」を咄嗟に作ります。
政府軍は地中から炎が出てきたので驚いて撤退しかけましたが、杉崎が全部ガスボンベを使い切ってしまいました。撤退中に炎が消えたので政府軍のリーダーは戻り、突入を決意します。
政府軍が突入して杉崎隊長を囲みますが、その時3つめの首がやっと出ました。政府軍は固唾を呑み、次の瞬間「退却!」と言って一目散に逃げました。
撮影成功と満足したチームは、杉崎隊長の後ろに本物の巨大蛇の胴体を見ます。政府軍は本物の蛇を見て逃げたのでした。
悠々と去る蛇の後ろ姿は、三つ首でした。三つ首のヤーガは実在し、それを目撃した一同は言葉も出ません。「カーット!」と瀬川が叫び、撮影は終了しました。
相変わらず言葉は通じないものの原始猿人と別れを告げ、杉崎らは立ち去ります。車が立ち去るのをミゲルらは感慨深げに見送りますが、車はまた戻って来るとカメラマン・橋本とカメラを回収して去りました(去る車と原始猿人の後ろ姿を撮影するため橋本は残っていた)。
…その後、ベラン共和国は「ヤーガの怒りに敗北した」という政府軍のコメントにより、反政府軍と和平協定を結んで内戦は終結します。
『探検サバイバル』は放送され、第2弾も決定しました。同番組のビデオはロケ地のベラン共和国のミゲルらにも送られ、現地の人たちは「タイチョウ」と喜んで見ています。
次の企画は『潜入! 伝説の古代文明を追え 海底都市アトランティスは実在した』です。杉崎隊長のもと、同じメンバーは早速海でロケを開始しています。
人喰いサメとの戦いに納得がいかない杉崎は、カットの声がかかっても「もう1回やってもいいですか」と情熱っぷりを発揮していました。
(エンドロール)撮影の舞台裏。
(エンド後)「探検サバイバル、このあとすぐ!」スタッフたちのCM。

みんなの感想

ライターの感想

これは私の持論なのだが「藤原竜也の出ている作品は、ほぼ間違いなく面白い」。
藤原竜也が好きというわけではない。演技が下手なわけではないが、ワンパターンな演技にいささか食傷ぎみである。
しかしこの作品は文句なしに面白かった。蜷川幸雄も一時藤原竜也の演技の幅のなさを嘆いていたが、最も嘆いているのは他ならぬ本人ではないか。
それを重ね合わせるかのような今作品。仕上がりは上々。
ユースケと小澤のタッグ見てると、「あー、この人たち、なんも考えてないよね」ってその気楽さに素直に笑える。それだけ自然な演技ということか。

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