「永遠(とわ)に美しく…」のネタバレあらすじ結末

永遠(とわ)に美しく…の紹介:1992年公開のアメリカ映画。ロバート・ゼメキス監督。不老不死の秘薬を飲んだ女性たちの騒動を通して、「いつまでも若く美しくありたい」という願望をブラック(ブラックユーモア)に描くファンタジー・コメディ映画。出演はブルース・ウィリス、メリル・ストリープ、ゴールディ・ホーンなど。

予告動画

永遠(とわ)に美しく…の主な出演者

マデリーン・アシュトン(メリル・ストリープ)、ヘレン・シャープ(ゴールディ・ホーン)、アーネスト・メルヴィル(ブルース・ウィリス)、リスル・フォン・ルーマン(イザベラ・ロッセリーニ)、シャガール(イアン・オギルビー)、アンナ(ミシェル・ジョンソン)、医師(シドニー・ポラック)

永遠(とわ)に美しく…のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①マデリーンとヘレンはライバル同士、ヘレンの婚約者・アーネストを奪ってマデリーンは結婚する。ヘレンは復讐を誓い、14年後、若いままの身体でマデリーンとアーネストの前に登場、マデリーンはあせる。 ②整形外科医に紹介してもらったリスルの秘薬を飲んだマデリーンは、死ねない身体になった。実はヘレンも同じ薬を飲んでいた。2人はアーネストも仲間に引き入れようとしたが、アーネストは拒否して有意義な人生を送った。

【起】- 永遠(とわ)に美しく…のあらすじ1

1978年、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス。
36歳のマデリーン・アシュトンはブロードウェイの舞台女優として活躍していますが、人気は絶頂期をすでに過ぎています。一部の人は「まだ生きてたのね」と言う始末です。
ヘレン・シャープは女性コラムニストでした。マデリーンと同じ36歳です。
マデリーンとヘレンは長きにわたり、表面上は「よき親友同士」を装っていますが、水面下では醜い争いを繰り広げています。
ヘレンに恋人ができると、マデリーンはヘレンの恋人に露骨に迫り、奪ってきました。ヘレンはそのたびに悔しい思いをします。
ヘレンに新たな婚約者ができました。アーネスト・メンヴィルという36歳の外科医師の男性で、現在は美容整形医をしています。
ヘレンはアーネストの愛を確認するために、マデリーンと引き合わせることにしました。マデリーンの舞台を見に行きます。
客席でアーネストはマデリーンを見ながら、早くも鼻の下を伸ばしており、ヘレンは嫌な予感がしました。
アーネストを連れて楽屋に挨拶に行き、マデリーンに婚約者と紹介すると、マデリーンもアーネストを誘惑する気まんまんです。
それでもヘレンは一縷の望みをかけました。今度こそは、アーネストがマデリーンに陥落しませんように…と思います。
ところが…やっぱり今回もダメでした。アーネストはマデリーンと結婚します。マデリーンが結婚までしたのは、今回が初めてでした。
恋人を奪われたヘレンは深く悲しみます…。

7年後。みんな43歳になりました。
ヘレンはあれ以降、すっかり仕事への意欲も喪失しました。連日テレビを見てはスナックを食べているので、ぶくぶく太っています。
家賃を滞納し家主から立ち退き要求をされたヘレンは、それでも知らんぷりをしていました。家主は警察も介入させます。
マデリーンはブロードウェイの舞台から、映画女優に転身していました。マデリーンが首を絞められて殺されるシーンを繰り返し視聴して喜ぶヘレンは、精神病院に入れられます。
病院で集団セラピーを受けてもヘレンは痩せず、いつもマデリーンへの恨み辛みばかり話すので、仲間たちからも嫌がられていました。
堪えかねた精神科の女医が「彼女の存在を殺すのよ」とヘレンにアドバイスします。女医は「心の中で」というつもりで言ったのですが、ヘレンはなるほどと思いました。
長年のライバルであるマデリーンに勝ち、さらに殺してしまえば…と考えたヘレンは、マデリーンへの復讐を誓います…。

それからまた7年後。みんな50歳になりました。
そもそもマデリーンはヘレンから男を奪いたかっただけですから、結婚生活がうまくいくわけがありません。
それでもマデリーンとアーネストは離婚せず、ケンカばかりしていました。
マデリーンは女優の仕事もほとんど入ってこず、それでも若さに固執しています。街中の若い男を金で囲い、アンチエイジングに大枚をつぎ込みます。
金遣いの荒い妻を持つアーネストは酒浸りに陥り、アル中になっていました。震える手でメスは持てないので、今は死者の死に化粧をする仕事をしています。アーネストの仕事は丁寧なので、好評でした。
ある日マデリーンの元に、ヘレンから出版パーティの招待状が届きます。新作の本のタイトルは『永遠の若さ』というものでした。12年前に一度ヘレンと会っているマデリーンは、ヘレンがぶくぶくに太っているのを知っているので、タイトルを鼻で笑います。
それでもパーティ好きなマデリーンは、出席するつもりでした。

【承】- 永遠(とわ)に美しく…のあらすじ2

そのためには少しでも若く美しい状態で…と思ったマデリーンは、美容医院に行って若返りに躍起になります。
金をいくら積んでもかまわないとスタッフに言っているのを聞いたオカマ社長が、マデリーンに「リスル・フォン・ルーマン」という女性の名刺を渡しました。うさんくささを感じたマデリーンは、名刺を2つに破ってポーチに入れます。

パーティの日。マデリーンとアーネストは夫婦で参加します。
12年ぶりに会ったヘレンは、痩せていました。しかも若返っています。
ヘレンのスタイルのよさに、アーネストは鼻を伸ばしました。ヘレンはアーネストに近づき、優秀な外科医だったのにマデリーンと結婚したから、今の仕事になっちゃったのねと言います。
ショックを受けたマデリーンは年下の男の元へ行きますが、男は若い女を引き込んでいました。「年相応の男を見つけろ」ということばをぶつけられ、マデリーンは泣きます。
雨の夜、車中で泣いたマデリーンは、メイクが崩れた顔を見て自分でも驚きました。あわてて涙をぬぐおうと、ポーチの中をあさります。
その時、リスルの名刺を見つけました。藁をもすがる思いでマデリーンは、そのまま屋敷を訪問します。

お屋敷は古くて立派なものでした。
2匹のドーベルマンが出迎え、屋敷の中の侍従は上半身裸のマッチョな男性ばかりです。
奥から登場したリスルも上半身裸で、宝石で胸を隠していました。黒髪の、クレオパトラ風の女性です。
リスルは「神秘のドリンク剤」を勧めます。肉体の老化を止め、むしろ若返らせる薬だそうです。
リスルは、自分が71歳だと告げました。20代後半か30代前半にしか見えないので、マデリーンは揺れます。
ドリンク剤のお値段が高い(注:劇中では書いた値段を見せてくれない 笑)ので、マデリーンはやめて帰ろうとしました。
それを引き留めたリスルは、マデリーンの左手を手にとり、人差し指の先にナイフで傷をつけます。
そして神秘のドリンク剤の1滴をその傷に垂らしました。すると、左手が若かりし頃の、しみやしわひとつない美しい頃のものに変化します。右手と見比べると一目瞭然です。
それを見たマデリーンは、購入を決断しました。その場で飲みます。
飲んだ後、リスルは条件を出しました。「これから10年は活躍してもいいけれど、その後は不自然に思われないように、ひっそりと生きること」と言います。
「身体をいたわって」と言い添えて、リスルはマデリーンを帰しました。そして、Sに似たブローチをマデリーンの胸につけます。
リスルの部屋を出て真正面の鏡を見ても、マデリーンはそのままでした。だまされたのかと、がっくりします。
次の瞬間、マデリーンの顔のしわがなくなっていきました。
さらに垂れたお尻がアップします。鏡を見ているときに、持ち上がっていくのが見えて、マデリーンは喜びました。
つづいて胸まで持ち上がったのを見て、マデリーンは大喜びします。

その頃。
マデリーンの留守にアーネストを訪問したヘレンは、アーネストを誘惑します。
そして、ヘレンとアーネストの2人が幸せになるには、マデリーンを事故とみせかけて殺すしかないと言いました。睡眠薬ナルコラルを服用させ、酒びたりにして車に乗せて崖から突き落とす作戦を、アーネストに説明します。
「彼女が死ねば人生をやり直せる」と言われたアーネストは、その気になりました。

【転】- 永遠(とわ)に美しく…のあらすじ3

そこへマデリーンが帰ってきます。入れ替わりにこっそりヘレンは屋敷を後にしました。
マデリーンは部屋に一直線に戻ると、鏡を見てうっとりします。
そこへアーネストがやってきました。マデリーンとアーネストは口論になります。
「誰とでも寝るチープな女」と言われたマデリーンは激高し、アーネストを「酒浸りのロクデナシ男」と罵倒しました。
頭にきたアーネストは階段の最上段で、マデリーンの首を絞めます。絞めていて、はっと気づいてその手を離しました。
階段から落ちそうになったマデリーンがまた毒づいたので、助けるつもりのアーネストは、指でちょんとつついてマデリーンを階段から落とします。
マデリーンはごろごろと階段を転がり落ち、すさまじいポーズで倒れました。首と右手が明らかに変な方向をむいています。
アーネストはヘレンに電話をかけ、マデリーンが階段から落ちて死んだことを告げました。しかも見かけは事故です。
ヘレンは、警察に先に電話しなくちゃと注意し、指南しはじめました。
その時、後ろからマデリーンがアーネストに声をかけ、びっくりしたアーネストは電話を切ります。

マデリーンは生きて動いて、歩いていました。
ところが…首は反対方向を向いているのです。首がうしろを向いたまま歩いているので、マデリーンもすぐに自分の異変に気づきました。「自分で自分の尻を見てる!」と叫びます。
首の関節が外れたのではないかと言い、アーネストが元に戻してみます。
戻りはしましたが、右の首の根元がへんなふうにたるんでいます。
アーネストはマデリーンを連れて、救急病院へ連れていきました。
ビバリーヒルズ病院の医者はまず手首を見て、首を見て悲鳴をあげます。心音を聞こうとして聴診器を当てますが、不思議に思って聴診器を交換します。
医者の見立ては「非常にまれな例で…体温は25度を割り、手首は最低3カ所で骨折し、背骨も2カ所折れていて、心音が無い」…つまりは「自然の法に逆らっている」とのことでした。死んでいるという意味です。
驚いたマデリーンは気絶して、霊安室(モルグ)の死体袋に入れられました。
アーネストはマデリーンを回収し、連れ帰ります。アーネストはマデリーンが選ばれた特別な人間なのだと思い込んだのでした。

電話を切られたまま音信不通のアーネストを不審に思い、ヘレンが家をこっそり見にきました。するとアーネストが車でこそこそ出かけていくので、ヘレンは尾行します。
アーネストは深夜に商売道具の防腐剤を車に詰め込むと、また家に戻っていきました。ヘレンはあやしいと思います。
アーネストは死体に施す死に化粧を、マデリーンにも施していました。全身にスプレーペンキを塗り、自然な肌の仕上がりを試しています。
そこへヘレンが訪問し、マデリーンは死んだのではないかと詰め寄りました。マデリーンは耳をすまします。
ヘレンとアーネストが自分を殺す計画を練っていたことを知ったマデリーンは、ライフルを持ってやってきて、ヘレンの腹にズドンと撃ち込みました。マデリーンは反動で吹き飛んで、家の家に仰向けに倒れます。
マデリーンはアーネストに詰問しますが、その時、どてっ腹に風穴があいたヘレンが起きてきました。その穴は直径20cmはあります。

【結】- 永遠(とわ)に美しく…のあらすじ4

アーネストは驚き、奇跡だと思いますが、マデリーンはぴんときました。ヘレンの胸を見ると、Sに似たブローチがついていました。ヘレンもマデリーンの秘密に気づきます。
リスルのところで飲んだドリンク剤は、死ななくなる薬だったのです。
ヘレンもマデリーンも死なないのは奇跡ではなく、秘薬のせいだと知ったアーネストは落胆しました。
女性2人はシャベルで戦い始めます。アーネストは女性たちを置いて、ひとり2階に飲みにいきました。

不老不死なので戦いに決着がつかない女性2人は、やがてそのことに気付きます。むしろこれから不自然に暮らすためには、アーネストの腕前が必要だと感じたマデリーンとヘレンは和解し、2人でアーネストを引き留めようと結託しました。
アーネストを引き留めるには、アーネストも不老不死の身体にするのがいちばんだと考えた2人は、秘薬を酒に入れてアーネストに勧めます。
2人の女性の間で翻弄されるのが嫌になったアーネストは、荷造りをしていました。絶対に出て行くと主張するアーネストに秘薬入りの酒を渡します。ちなみに薬を入れているのは内緒です。
ところがアーネストは生き方を変えようと考えており、酒を飲みませんでした。女性2人はアーネストを殴って気絶させ、リスルの館へ連れて行きます。

リスルが秘薬の説明をし、アーネストの左手に傷をつけて薬を垂らしました。左手だけ若返った効能を見てアーネストも揺れますが、「永遠の生命を!」という言葉を聞いたアーネストは、飲むのをやめます。周囲の友人たちが死んでもなお生き続けるというのは、アーネストには許しがたいことでした。
逃げ出したアーネストは、リスルの館のパーティにまぎれこみます。そこには表向きは死んだとされているマリリン・モンローやジェームス・ディーン、エルビス・プレスリーらそうそうたるメンバーが集まっていました。
ドーベルマンに追われて屋根から脱出しようとしたアーネストは、屋根から落ちて死にそうになります。
それを追ったマデリーンとヘレンは、ポケットの秘薬を飲めば落ちても死なないと説得しました。しかしそれでもアーネストの気持ちは変わらず、薬を落として自分も落下します。
アーネストが落ちた場所はプールでした。アーネストは助かり、逃げ出します。
マデリーンとヘレンは責任を問われ、リスルの館から追放されました。これからは互いしか頼る者がないのだと、自虐的に笑います。

…37年後。
アーネストが亡くなりました。葬儀がしめやかに執り行われます。
アーネストはその後断酒を成功させて、慈善活動やボランティアに積極的に取り組んでいました。理想の女性と出会って2人の息子と4人の娘の父となり、有意義な生活を送って老衰で亡くなっています。
教会の葬式に参加したマデリーンとヘレンは、アーネストのその後の人生を語る神父の言葉を聞きながら、笑いつつ涙ぐんでいました。自分たちはどうあがいても、もう死ぬことはかなわないのです。
マデリーンとヘレンはいちおう若さを保っていました。しかし動きは油の切れたぜんまいじかけの人形のようで、しかもメイクも汚く、どろどろになっていました。葬儀用の黒いベールで顔を隠しています。
化粧が崩れた2人は教会をあとにしました。スプレーペンキを落としたのではないかと口論しながら歩いていると、足元にそのスプレーペンキがありました。2人はスプレーを踏んでバランスを崩し、階段から落ちた拍子にバラバラになります。
それでもマデリーンとヘレンの生首は生きたままでした。「車を止めた場所、覚えてる?」と会話していました。

みんなの感想

ライターの感想

まさしくブラックコメディ。首の曲がったマデリーンと、腹に穴のあいたヘレンはホラーもの。
教訓めいた内容ではあるものの、決して鼻につく感じではない。むしろブラックコメディ色がふんだんに盛り込まれている。
美しさに執着するあまりに、たいへんな目に遭ってしまう女性2人。
いま見るとちょっとちゃちいかもしれないが、当時はけっこう斬新なCGだったんだよなあ。

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