「犬どろぼう完全計画」のネタバレあらすじ結末

犬どろぼう完全計画の紹介:2014年製作の韓国映画。アメリカ人作家バーバラ・オコーナーのベストセラー小説を『Mirror 鏡の中』のキム・ソンホ監督が映画化。父親が行方不明となり、家を追い出された少女が夢のマイホームを買うために“犬どろぼう”を計画する。狙われる犬を演じる、ジャックラッセルテリアのかわいらしさにも注目。

予告動画

犬どろぼう完全計画の主な出演者

マダム〔マルセル会長〕(キム・ヘジャ)、ジソ(イ・レ)、デポー(チェ・ミンス)、ジョンヒョン(カン・ヘジョン)、チョン・スヨン(イ・チョニ)、ソクグ(イ・ホンギ)、チェラン(イ・ジゥオン)、ジソク(ホン・ウンテク)

犬どろぼう完全計画のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ピザ屋を経営していた父が失踪し、母・ジョンヒョン、ジソ、弟・ジソクは家を追い出されてピザ屋の車で生活。来月のお誕生会を開くためには家が必要と考えたジソは、親友・チェランの協力を得て犬どろぼう計画を考え実行する。 ②ところが犬を誘拐した相手のマダム側にも問題が発生、マダムと接しているうちにジソは申し訳ない気持ちになる。母が車で暮らす真意を知ったジソは車生活を決意、犬を帰す。

【起】- 犬どろぼう完全計画のあらすじ1

ジソは私立の小学校に通う女の子で、同級生のリボンをつけた少女・チェランと仲良しです。いつもいっしょに行動しています。
ところが、ある日ジソはチェランにも言えない秘密ができてしまいました。父が経営していたピザ屋が失敗して、父が失踪してしまったのです。家を追い出されたジソは弟・ジソクと共に、母が運転するピザ屋のデリバリーの車の中で生活しています。
ジソは私立の学校を辞めて転校してもいいから、家のある生活をしようと言いますが、母・ジョンヒョンが頷きません。「家より学校(学歴)」と母は言います。
車中での生活が1か月を迎えたある日、とうとうこの生活が親友・チェランにばれてしまいました。ジソは友だちであることを辞めても恨まないよと言いますが、チェランはジソが好きなので、絶対に友だちをやめないし、他言しないと約束します。
そしてその日から、チェランはジソのために全面的に協力することにしました。
ジソの目下の悩みは、来月の誕生会をどうするかということです。名門私立なので、誕生会はみな自分ちに友だちを招くのが常で、ジソの前の席のぽっちゃり男子・ミンソプは豪華な誕生会を開きました。
ジソの誕生日は来月に迫っており、それまでに何とか家を手に入れたいとジソは思います。
家が欲しいと思ってジソとチェランが〝ハンセム不動産〟の物件を覗いていると、理想的な赤い屋根の洋風のおうちがありました。その家のお値段はでかでかと「坪あたり500万ウォン(約45万円)」とあります。
500万ウォン(約45万円)は理解したのですが、その前についている「坪あたり」とはなんだろうと、ジソとチェランは考えます。不動産の人に聞いてみても、相手が小学生で客にならないから説明してくれません。
壺屋かな、と勝手に結論づけ、とにかく500万ウォンがあれば家が手に入る…と思ったジソは、その日から500という数字ばかり目に入りました。
母・ジョンヒョンは面接に合格して〝105マルセル〟という高級なレストランのウエイトレスの仕事をしています。ところがここへ毎日のように息子・ジソクがやってきます。ジソクをじっとさせておくため、母はジソクに店のアイスクリームをやりました。
〝105マルセル〟を任されている会長の甥っ子チョン・スヨンは、母子をずうずうしいと思います。
ところで母・ジョンヒョンは料理が下手で、今までろくに子どもたちに料理を作ったことがありませんでした。今までは料理上手の父が作っており、父のピザもおいしかったのです。
車中で生活するようになってからは、ジソらはよそで買った店のピザを食べて生活しています。
ある日ジソはまだクーポン券が8枚しか貯まっていないのですが、ピザと交換してくれないかとピザ屋の店員・ソクグに頼みました。もちろん、断られます。
ところがこの時、ジソはソクグの弱みを見つけました。ソクグは電話注文を受けたピザの伝票を誤魔化して、差額分のお金をポケットに入れていたのです。
たとえば…ファミリーサイズのピザの注文が来ても、伝票にはレギュラーと記入します。ピザを作って配達するのはソクグなので、問題はありません。
そうしてレギュラーサイズの金額だけ店に入れ、ファミリーサイズとの差額分を自分のものにしていました。ジソはそれを知りました。
ピザは手に入れられませんでしたが、ピザ屋の裏でジソは気になるチラシを拾います。その際、3本指の中年男のホームレス・デポーがクーポン券を1枚くれようとしますが、ジソは怖かったのでひったくって逃げました。
見つけたチラシを翌日、ジソはチェランと見ました。それは大統領の番犬を探してくれというもので、謝礼金は500万ウォンでした。
ではこの犬を見つけたら赤い屋根の家が買えると思ったジソは、この犬を探そうと決めます。チェランが「まずは払う気があるか確認しよう」と言って電話をかけました。電話はしっかり者のチェランがかけます。

【承】- 犬どろぼう完全計画のあらすじ2

「本当に払う気があるのか、税金は引かれないのか」と問い合わせたチェランは、驚くべき回答を得ました。なんともう犬は見つかっていました。しかも、自宅の庭にいたらしいです。
「まずはそこ(自宅の庭)から探すだろ、どんだけ広い家なんだ。小学生なめんなよ」と言い、チェランは電話を切りました。ジソはがっくりします。
その頃、停めていた車がレッカー移動され、違反車両収容所に母・ジョンヒョンは取りに行きました。ジソは叔母の家を頼ろうとしますが、やはり母は駄目と言います。
犬の謝礼金をもらえなかったジソは一計を案じ「犬どろぼう完全計画」を考えました。謝礼金目当てに自分で犬を盗むのです。
「1.超金持ちの犬はダメ(すぐ新しいのを買えるから犬が消えても悲しまない)
2.子供の犬もダメ
3.悪い飼い主から盗め
4.運びやすいサイズ
5.吠えたり噛む犬もダメ(大統領の犬や番犬はもってのほか)」と決めました。
ジソとチェランが顔を突き合わせて計画を練っていると、弟・ジソクが「盗んだとして、どこに隠しておくの?」と鋭い指摘をします。ジソクはさらに「盗んだらエサやらなきゃ、エサ代はあるの?」と問いを重ね、「最近は監視カメラがあちこちにあるよ」と言いました。ジソとチェランは内心舌を巻きます。
弟・ジソクを追い払うために、ジソは500ウォン(約45円)の硬貨を渡しました。ジソクはまた母の働く店〝105マルセル〟に顔を出します。
ところでこの店のオーナーは初老女性のマダムと呼ばれるマルセル会長で、金持ちでした。息子は若くして亡くなり、マダム亡き後の遺産を、甥のスヨンは狙っています。遺書をしきりに書かせたがるのですが、露骨に催促することもできず困っていました。
スヨンは任されている店〝105マルセル〟の土地が手に入れば、レストランを潰してそこに高層ビルを建てようと考えています。レストランは高級すぎて開店休業状態で、マルセル会長の道楽でやっているようなものでした。たまに金持ちの客が来るくらいで、客の数よりスタッフの数が多いのです。
マダムは自分の息子ユン・ソオが生前に描いた絵を収集していました。最後の1枚が高値なのですが、どんなに高額でも落札したいと思っています(5億ウォン=約4500万円)。
そして…マダムはウォーリーというジャックラッセルテリアの犬を飼っていました。母・ジョンヒョンはジソの弟・ジソクを厨房で洗っている(銭湯代を浮かせたい)のをマダムに目撃され、クビになります。
ジソはウォーリーに目をつけ、ウォーリーが1日1回連れて行かれる動物病院で誘拐しようと考えます。動物病院といってもエステも兼ねており、診察、運動、マッサージ、毛づくろいのフルコースです。
下見をしたジソとチェランは、どうやって病院から連れ出すか悩みますが、弟・ジソクが「食べ物で釣ったら?」と言い解決しました。「犬を隠す場所は決めた?」…チェランの庭の片隅に段ボールで小屋を作ります。
その頃母・ジョンヒョンが家を見つけたと言いました。友だちの家といってジソとジソクを連れ込んだのは、本当はただの廃屋でボロすぎて怖いくらいです。
母は必死で玄関マットなど買いこんでジソたちを喜ばせようとしますが、ジソもジソクも車中で寝る方を選び、しかも廃屋には「立ち入り禁止」「殺してやる」という文字が書かれていました(空き家だけどオーナーはいる模様)。
母は弁当屋で盛り付けの仕事をし始め「わが子に料理も作ったことがないのに」と思います。
さてウォーリーを盗む計画ですが、ウォーリーが好きなおやつをあらかじめ動物病院から盗み、等間隔に置いてウォーリーをおびきよせました。
作戦は成功しかけましたが、ウォーリーは意外にも俊敏で、ジソとチェランの奮闘むなしく、おやつを食べるとさっさと動物病院に戻ってしまいました。作戦は失敗します。
計画の修正が必要でした。動物病院はダメだと考え、拉致する場所を〝105マルセル〟に変更します。店の間取りはしょっちゅう出入りしていた弟・ジソクが知りつくしていました。ついでに店が手薄になる時間帯も知っています。

【転】- 犬どろぼう完全計画のあらすじ3

問題になったのは店から犬を運ぶ手段です。意外に手ごわかったのを知るジソとチェランは、協力者が必要と判断しました。そこでジソはピザ屋の店員・ソクグを脅し(ファミリーサイズとレギュラーサイズの件で)、ピザ屋のバイクで犬の配達を頼みます。
チェランの庭の隅の小屋が撤去されていました。段ボールを回収する浮浪者・デポーに持ち去られたのです。犬の置き場として、廃墟に近い空き家をジソは思い付きました。
こうしてジソたちは準備を進め、あとは作戦決行のみです。
その頃マダムは遺言書を書き換え、全財産を愛犬ウォーリーに譲るとし、代理人をスヨンにしていました。代理人の権限では土地の売買ができないのでスヨンは困ります。
資産担当者・パクが、マダムの印鑑さえあれば書類を作り替えてやると言い、その代わり犬を追い出せと言いました。
作戦決行の日、ジソとチェランは前回余ったおやつで再びウォーリーを釣り、途中にいる女性店員は喋る犬のおもちゃで気をそらして入口までウォーリーをおびきよせます。ゴール手前でスヨンがウォーリーを捕まえ、車のトランクに入れました。ジソとチェランはトランクからウォーリーを出し、ソクグに渡して空き家まで配達してもらいます。
ウォーリーにはユン・ソオと書かれた札が首輪につけられていましたが、ジソは空き家の庭に捨てました。リード付け替えの時、リードを外すとウォーリーが喜ぶことを知ります。
マダムはウォーリーが姿を消したことに気づきましたが「人間でも犬でも去る者は追わない」派でした。ちょうど体調を崩したマダムは、捜索願は出さないと言います。スヨンは犬がトランクから消えたことで、いつ帰って来るか怯えます。
さてウォーリーは空き家に繋いでジソたちが世話をしますが、ある日ホームレスのデポーが餌をやっているのを見てジソはぎょっとします。自分の犬で、大家さんがダメだというので今はここに置いているが、近いうちに引っ越すのだと言い訳しました。
いつまでもチラシが出ないので〝105マルセル〟に行ったジソは、ウォーリーが去ったと思い込んでいるマダムに「迷子になっている筈だ」と断言します。「なぜなら私のパパも迷子だから」と言ってマダムを説得し、チラシを出して探さないとならないと諭しました。謝礼金も必要で、500万ウォンくらいが妥当だと指示します。マダムはその通りにしてくれと、甥・スヨンに言いました。
迷い犬のチラシが貼り出されましたが、思ったよりも広範囲に貼られてしまいました。犬小屋を作ってくれたホームレス・デポーに「これお前の犬に似ているな」と怪しまれたジソは、チラシ回収に奔走します。
さらにピザ屋の店員・ソクグにもばれました。配達先つまり置き場を知っているソクグは、自分が犬を連れていって謝礼をもらおうと考えます。
その頃〝105マルセル〟は窮地に陥っていました。スヨンは資産担当の男・パクにマダムの印鑑を渡したのですが、パクは有名な詐欺師だったのです。〝105マルセル〟の土地は勝手に売られてしまいました。
警察も詐欺容疑でパクを探しますが、〝105マルセル〟の中の私物には赤いシールが貼られます。
マダムを訪れたジソは赤いシールを見て借金と気づき、マダムから金を取るのを考え直しました。
マダムはジソに絵を見せ、30歳で事故で亡くなった息子の作品で、生前ずっとマダムは息子が画家になるのを反対していたと告白します。絵にはユン・ソオというサインがあり、ウォーリーの首輪についていた札は大事なものだとジソは気づきました。ウォーリーは息子の事故現場にいた、息子の飼い犬だそうです。
車のエンジンがかからなくなりました。父にしか直せない車です。家さえあれば問題ないのに、母はジソの誕生日も覚えてないかもしれません。
ジソは母を責め「消えたのがママならよかったのに」と言って母を怒らせました。ジソはそのままウォーリーのいる空き家に行きます。

【結】- 犬どろぼう完全計画のあらすじ4

ホームレス・デポーと会ったジソは、自分の境遇をすべてぶちまけました。デポーは「モーケンという部族は、一生を船の上で暮らす」と言い、ジソはそんな生活もアリなのかと考えます。デポーは離れて暮らす娘がいることを話し、「俺に直せないものはない」と言いました。
車に戻ると母がいません。母までいなくなったと思ったジソは、母が大事にしている靴の箱の裏に書かれた父からのメッセージを読み、なぜ母が車で暮らし続けるのか知りました。
父は金を工面するまで姿をくらましていますが、いずれ母子たちの元へ戻るつもりです。戻って来た時に父が見つけやすいように、わざと目立つピザ屋のデリバリーの車で生活していたのでした。学校(学歴)のためではなかったのです。
母の真意を知ったジソは、母に泣いて謝りました。母子は和解します。
ジソは車に住み続ける決意をし、パーティーは諦めるとチェランに告げました。そしてウォーリーは自発的に帰ってきたように見せかけて返すと言います。
ところが…空き家に行くとウォーリーがいません。ウォーリーを食べたのではないかとデポーを疑ったジソですが、デポーは犬を探しに出ていました。現場に残された2つの車輪を見つけ、ジソはピザ屋の店員・ソクグだと気づきます(ホームレスのデポーもバイクを持っているが、リヤカーを牽引しているため3輪)。
店に行くと、ソクグがマダムの甥・スヨンに犬を渡しているところでした。スヨンは「金は後日」と言い犬だけ引き取ると、車に乗せて移動します。デポーがリヤカーにジソ、チェラン、ジソクの3人を乗せてスヨンのベンツを追跡し始めました。交通違反を咎めたパトカーが追いかけてきます。ジソは迷い犬のチラシを巻いてパトカーの追跡を交わしました。
ウォーリーは途中逃げて空き家に戻り、スヨンは犬を無理に連れていくため、麻酔注射を打とうとしました。そこへジソらが来て、スヨンは誤って自分の手に注射を打ってしまいます。
追いかけて来た警官にソヨンが犬をさらったとジソは訴え、ソヨンが麻酔で眠くて朦朧としている見て、警官は飲酒運転を疑い連行しました。
ウォーリーの首輪についていたユン・ソオの札は、デポーが拾ってくれていました。去るデポーに「娘さんは会いたがっていると思う」とジソは言います。
ジソはウォーリーを連れてマダムのところへ行き、自分が盗んだと白状しました。なぜ盗んだのかと聞くマダムに、すべてを打ち明けると「ウォーリーはリードを外すと喜ぶ」と言います。
ジソは泣いて謝り、マダムはジソに「明日ウォーリーを散歩に連れて行ってくれる? お礼はアイス」と頼みました。
店から出てきたジソに、弟・ジソクが「万」を書き足した硬貨「500ウォン」を差し出します。
母はジソの誕生日を覚えており、ジソとジソクに職場の手づくり弁当をプレゼントしました。弁当はかわいらしく飾り付けられています。
それを見た弟・ジソクが「ピザの弁当を作ったら面白い」と言いました。母は名案だと思います。
道の脇にヤクルト容器を見つけたジソは、それをホームレス・デポーが飲んでいたのを思い出し、母にエンジンをかけろと言いました。エンジンがかかります(デポーが父というわけではなく、デポーは本当にいろんなものを直せる人物ということか)。
ママはピザ弁当屋を始め、商売は順調です。
マダムの土地を奪った詐欺師・パクは逮捕され、土地は戻ってきました。マダムは最後の息子の絵を手に入れます。それは母(マダム)を描いたもので「最愛の人」というタイトルがつけられていました。
ジソは「迷い父」のチラシを作り、貼り出します。懸賞金は500ウォン(約45円)にしました。
(エンドロール)母に家を貸してくれるという篤志家が現れる。今度の家はすごく綺麗。その初老のご婦人は破格の値段500万ウォンで貸すとのこと。ご婦人とはもちろんマダム。

みんなの感想

ライターの感想

すんごく、すんごくかわいらしい作品!
ジャンルとしてはコメディなんかなと思うけども、それ以上にハートフルウォーミングな作品。
雰囲気としては日本映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』に似ている。
ので、もし〝こっこ〟ワールドが好きなら、この作品はお勧め。逆に、この作品が好きなら〝こっこ〟もお勧め。
ジソが周囲の人を巻き込みながらも、人の心を思いやるようになったり、車で暮らし続けようとする母の本当の理由(これが泣かせる)を知ったりするうえで、ひと回り成長していく。
あほっぽい弟が意外に鋭い指摘をするという設定も笑えた。ほんとに、可愛くてほっこりする作品。

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