「狂っちゃいないぜ」のネタバレあらすじ結末

コメディ映画

狂っちゃいないぜの紹介:1999年製作のアメリカ映画。航空管制官の男たちのスリリングな毎日の人間模様をコミカルに描いたドラマ。コミカル風であり、不倫ものでもあり、友情物でもあり、航空サスペンスでもある、という色々な要素を持っている。当時まだそれほど注目されていなかった、アンジェリーナ・ジョリー、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェットらが出演している。ジョリーとソーントンは本作がきっかけで結婚した(のちに離婚)。

予告動画

狂っちゃいないぜの主な出演者

ニック・ファルゾーン(ジョン・キューザック)、ラッセル・ベル(ビリー・ボブ・ソーントン)、メアリー・ベル(アンジェリーナ・ジョリー)、コニー・ファルゾーン(ケイト・ブランシェット)、バリー・プロトキン(ジェイク・ウェバー)、エド・クラベス(カート・フラー)、ティナ・リアリー(ヴィッキー・ルイス)、クリスタル・プロトキン(モリー・プライス)、パット・フィーニー(マイケル・ウィリス)、ロン・ヒューイット(マット・ロス)、レオ・モートン(ジェリー・グレイソン)、ピート(マイク・オマリー)、トム(ニール・クローン)

狂っちゃいないぜのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①優秀な航空管制官・ニックは向かうところ敵なしの職場のナンバーワンで、むしろ毎日が退屈だと思っていた。そんな時職場に新入りが入って来た。ラッセルという男はニックよりも優秀なだけでなく美しい妻を持ち、しかも少々クレイジーだった。ニックはライバル心を燃やす。 ②ところがニックがラッセルの妻・メアリーと関係を持ったことから、状況は一変。関係を知っても動じないラッセルに対し、ニックは疑心暗鬼に陥って仕事もスランプに。ラッセルは去り、ニックに日常が戻った。

【起】- 狂っちゃいないぜのあらすじ1

アメリカ、ニューヨーク州ニューヨーク。
航空管制官の仕事は、非常に緊張感を強いられるものでした。仮に100万機の飛行機を安全に着陸させたとしても、たった一度でも事故を起こしてしまえば、そのことを一生責められるからです。
ニューヨークの航空管制局・TRACON(トラコン)では、毎日数多くの飛行機が離着陸するのを、複数の航空管制官が管理していました。
1日に7000便もの航空機が行き交い、ケネディ空港、ニューアーク空港、ラガーティア空港の3つの空港を、トラコンで管理しているのです。
その中で軽快におしゃべりをしながら、複数の飛行機の着陸を操る男がいました。ニック・ファルゾーンです。
ニックは腕のよい管制官で、飛行機に次々と指示を与えて「横一つに並べた。ラインダンスだ」と喜ぶ余裕さえありました。言うまでもなく、トラコンで一番優秀な管制官です。
ニックは同僚の男性エド、バリー、ロンたちと仲良く過ごしていました。職場はみな、ニックの優秀さを認めています。
自分は抜きんでている自覚は、ニックに主にプラスの意味で過剰な自信を与えていました。食事休憩に出かけても、わずかの間に女性カレンとビバリーをナンパするゆとりがあります。女性2人にぺらぺらしゃべり、ハイテンションで勤務を続けていました。
家庭には、学生時代からの付き合いの妻・コニーと息子のニック、娘のテレサがいます。家庭仲もよく、特に問題はありませんでした。
ただ…ニックは思うのです。恵まれているのだけれど、ちょっとばかり刺激が足りないと。退屈な生活だなと感じているのです。
ある日、同僚の男がミスをして、あわや航空機正面衝突かという事態を引き起こしました。結果としては大丈夫だったのですが、男はストレスで休職します。
そういう人物がこの職場には多いのです。1回のミスに怯えて、しばらく飛行機に指示が出せなくなる…心理的な負担が大きい仕事でした。
退屈だと嘆いていたニックに、少しばかり強すぎる刺激剤が現れます。
ある日、ニックの職場に新入りの男性が入ってきました。ラッセル・ベルという中年男性です。
出勤時にニックの乗る赤い車がバイクにパッシングされたのですが、そのライダーがラッセルでした。ニックは初対面から「いけすかない奴」と思いますが、同僚の女性・ティナは「私はいけてると思う」と言ったので、職場のナンバーワンだと思っているニックとしては、むかつき倍増です。
職場の仲間がラッセルの情報を仕入れてきました。なんでも前の職場はアリゾナ州のデンバーで、そこでラッセルは超優秀な人物で、一風変わった人物だそうです。
ニックはラッセルという男を意識し始め、休憩中に話しかけますが、ラッセルは無視してテレビゲームを続けました。これもニックを腹立たしく思わせます。
その日、ニックは職場の同僚と賭けをします。マッチを配り、同時に摺って「最初に離した者のおごり」と言います。負けた人物は早々に決まりましたが、ニックはラッセルとどちらが最後まで持っておくかで張り合いました。でもニックが負けます。
翌日、ラッセルは1時間遅刻したうえに、無線のヘッドセットに大きな鳥の羽根をつけて現れました。
上司のパットに文句を言いに行くと、パットはビデオを見てげらげら笑っています。
前の職場デンバーで、ラッセルが滑走路に立ち、着陸する飛行機のすぐ後ろで後方気流でみごとなまでに吹き飛ばされる映像を見て、パットは大爆笑していたのでした。ニックも見ろと映像を見せられます。

【承】- 狂っちゃいないぜのあらすじ2

こうして、今まで自分が主役だと思っていたトラコン管制局内で、新人のラッセルが注目を浴び始めたので、ニックは不愉快に思いました。
職場のバーベキューパーティーが開かれます。同僚はみな、家族を連れて参加します。
ラッセルの妻は超美人のイケてる女性・メアリーでした。ニックはそれも腹立たしく思います。
ところで管制官は変わり者や神経質な者が多いので、離婚&再婚率が高いそうです。奥さん連中の間でも、離婚していないのはニックとコニー夫婦、そしてラッセルとメアリー夫婦でした。
奥さん連中の会話に加わったメアリーは、「ろくに高校も出ていなくても管制官は年間10万ドル(約1020万円)稼ぐ」という女性の話を聞き、不愉快に思います。
ニックはその場でバスケの連続ゴールシュート17回を決めていましたが、ラッセルがチャレンジしてその記録を塗り替えました。ラッセルは18回ゴールを決めると、それ以上記録を伸ばすことに執着せず、妻・メアリーを連れて悠々と立ち去ります。
そう、ニックは「自分が張り合っているのに、相手・ラッセルはまるでニックを歯牙にかけていない(ライバル心がないわけではないのですが、ラッセルのほうは余裕綽々)」ことにも腹立たしいのです。
休憩中にドーナツを食べに行こうと誘うと、ニックの乱暴な運転にもかかわらずラッセルは助手席で寝ますし、発進が遅れるとニックの足を踏んでアクセルを吹かそうとするのです。
ラッセルはどこかスリルを楽しんでいるところさえありました。
こうしてニックがずっと連敗を続けていたのですが、ある時、ニックの付け入る隙ができます。
ある日スーパーに寄ったニックは、ラッセルの美人妻・メアリーを見かけて声をかけました。するとメアリーは「ラッセルが時々バイクで出かけて留守にする」と泣きだします。
ニックはメアリーを慰めるため、食事に誘いました。よく知るエンゾの店に連れていきます。
大恋愛して結婚したものの、夫・ラッセルが考えていることはまるで分からないし、時々ぷいと出ていって留守にするしで、メアリーは寂しさを感じていました。メアリーはソーシャルワーカーの仕事を持っているのですが、ラッセルについて回っていると、仕事に就けません。
メアリーの愚痴を聞いたニックは家に送っていき、そのままメアリーと関係を持ちました。
ライバル視しているラッセルの妻を寝盗ってやった! …という優越感は、あまり長続きしませんでした。というのも、今まで小さな浮気はしてきたニックですが、「同僚の妻に手を出す」のは業界では御法度なのです。お互いの信頼関係に影響してきますから。
メアリーもどうやら夫・ラッセルを裏切りたくなかったようで、関係を持ったものの「今夜きりに」と釘を刺してきました。
帰宅したニックは平静を装いながら「エンゾの店でラッセルの妻・メアリーの愚痴を聞いた」とコニーに話します。エンゾからばれるより、先に自分で言ったほうが「やましくない」と思われるからです。
しかしコニーはニックの態度に怪しみました。後日、ニックが食事に誘った時、エンゾの店に行こうとコニーは言います。
しかも店へ行くと、ラッセルとメアリーがいました(いい店だったのでメアリーがラッセルを連れてきた)。ラッセルはマイクを握って愛の歌をうたい、店でも大人気です。席も隣同士で、内心ニックはひやひやします。
驚くべきことをニックはメアリーから聞きました。メアリーは罪の意識に耐えかねて、ニックと肉体関係を持ったことを夫・ラッセルに話したというのです。ニックはあせりました。

【転】- 狂っちゃいないぜのあらすじ3

メアリーが言うには、ラッセルは全く怒っていないとのことでした。気になるニックは、職場でラッセルに本心を聞いてみます。
「安眠を得たいなら若い女を妻にするなという格言があるが、40歳の俺は19歳の女を妻にした」と言い、本当にラッセルは嫉妬していないようでした。ラッセルは冷静で、ニックは内心舌を巻きます。
でも…ラッセルは言葉を続けます「君の妻は魅力的だな」「俺と同じ目に遭えば、気持ちが分かるよな」。
コニーはラッセルにフランス語を習いたいと言い、カセットテープの貸し借りで盛り上がっていました。
その日からニックは、ラッセルが自分の妻・コニーに手を出すのではないかと、ひやひやします。
ラッセルが急に休みを取り、代理でトミーが出勤してきた日には、もしやコニーと浮気ではとニックははらはらします。家に電話をかけても留守なので、より一層あせります。
悲観したニックは同僚で最も親しい友人・バリーに相談しました。自分が先にラッセルの妻・メアリーに手を出したこと、それが元で今度はラッセルが自分の妻・コニーを狙っているだろうということを。
バリーはそんなわけないじゃないかと笑い飛ばしますが、ニックはどんどん追いつめられ、挙動不審になっていきます。
その日帰宅したニックは、コニーが留守だったのはコニーの父が亡くなったからだと知りました。葬儀に出かけます。
お別れの言葉でコニーがフランス語を話したので、ニックの疑惑が深まりました。
葬儀の帰りの機内で、父を亡くした慰めの言葉を話していたニックですが、途中からラッセルへの皮肉がまじります。コニーが「相手のことを信じられない人は、自分にやましいところがあるのだ」と言われて過剰に反応してしまい、ニックの浮気がばれました。
フランス語は、ラッセルからカセットテープを借りて勉強しただけで、コニーとラッセルに肉体関係はありませんでした。でもコニーはやけくそで「関係、ある、ある!」とでたらめを言います(これはウソだとニックも理解している)。
飛行機のルートが変更になっており、乱気流に巻き込まれてさんざんな目に遭遇したニックは、これもラッセルが意図的に仕組んだことだと考えました。ニックが乗っているから、わざとこの飛行機を揺らしていると思ったのです。
CAのいる部屋に入りこんでニックは騒動を起こし、変人扱いされました。
ヤケクソ気味に帰りの車中、「ヤツは狂ってる」とニックは言います。
翌日の勤務日。
部屋に入ったニックはすぐにラッセルに掴みかかりました。乱気流の中に飛行機を突っ込ませたと思っているからです。
その時、管制室に爆弾を仕掛けたという脅迫電話が入りました。空港内はすぐ客を退避させます。
ニックとラッセルの2人が残って、離陸する予定だった飛行機に指示を出し、別の空港へ手配をしました。途中、さっきの喧嘩が途中で腹立たしいニックは、ラッセルのヘッドセットにつけた羽根をもぎ取ります。羽根の奪い合いでしばらく取っ組み合いが続いた後、ふと我に返った2人は、再び急いで飛行機に指示をし始めました。
あと1機を残してすべて手配済み…というところで爆破時刻の11時が迫ります。しかもその飛行機753便は針路が悪く、無線が通じません。
時間が来たのでニックは外に避難し、無様に雪の中で転倒しました。
その頃ラッセルは別の直通電話で、飛行機内にある電話にかけて指示を出します。11時になりましたが、爆弾は爆発しませんでした。
ラッセルは悠々と出てくると、「なぜ残ったのですか」というマスコミのインタビューに「任務だから」と答えます。

【結】- 狂っちゃいないぜのあらすじ4

ニュースでは「無様に雪の中で転ぶニック」「余裕で出てくるラッセル」の映像が使われて、ニックは悔しがりました。
浮気を知ったコニーが子どもを連れて家を出ると言います。慌てるニックを放置して、コニーは去りました。
さらに職場に行くと、ラッセルまで妻・メアリーと共に姿を消していました。拍子抜けしたのと、コニーを失ったのとでダブルショックを受けたニックは、着陸の指示ができないスランプに陥ります。
たてつづけに2回のミスをしたニックは、同僚たちに休めと言われました。
放心状態で家でテレビを見ているニックを、親友・バリーが心配して様子を見に来ます。バリーは先日のニックの飛行機乱気流巻き込まれの件を調べて、ニックjに話しました。
確かにニックの飛行機の着陸指示を遅らせたのはラッセルでした。でも意地悪ではありません。他の飛行機に心臓発作を起こした老人が乗っており、その機の着陸を優先させた結果でした。
ニックはすべての面でラッセルに完敗したと思い、誤解していたとはいえ喧嘩を売ったことを反省し、謝罪しようと思います。
川で釣りをしているラッセルのところへ、ニックがやってきました。妻・メアリーに居場所を聞いたとのことです。
ラッセルに会ったニックは本心をぶちまけました。ラッセルが来るまで自分がすべてにおいてナンバーワンだったのに、ラッセルが来たことでそうではなくなったことや、またラッセルがいなくなって不調に陥ったことも告白します。
ラッセルは「自分を解き放つんだ。無茶しろ」と言います。「無茶?」と思うニックに「川に飛び込め」とラッセルがアドバイスします。厳寒期に川に飛び込めとは、やっぱり根に持っているか…と思ったニックですが、そうではありませんでした。
管制官の職は緊張感を余儀なくされ、ストレスがたまるので、たまには破天荒なことをして発散しろという意味でした。
ニックは気づきませんでしたが、ラッセルもニックをライバル視していたと、ニックは教えてもらいます。ずっと同じ職場にいると、いつかニックを殺すか飛行機を墜落させるかだと感じたので、ラッセルは職場を変えようと思ったそうです(管制官を辞めるつもりはない。他の航空管制局に移る)。
2人はよくも悪くも似た者同士だったのです。
ラッセルに誘われて滑走路に行ったニックは、着陸する飛行機の真後ろに立って、2人して風圧で空を舞いました。ラッセルとのわだかまりも解け、空を舞ってストレス解消(?)したニックは、職場に戻ります。
しかしこの職は、一旦スランプになった直後が緊張するのです。みんなが見守るなか、ニックは管制室に入り、どきどきしながら指示を出します。
最初はたどたどしかった指示は、徐々に普段どおりに戻りました。無事に復帰できたニックは、職場に認められます。
…飛行機で、新婚旅行のカップルの横に座ったコニーは、機長に呼ばれてコクピット室に入ります。
そこにはニックからの無線で、コニーに「水曜日に食事でもどうか」という誘いがありました。コニーは断ります。
ニックは「じゃ木曜日」と引き下がり、コニーが断ると、「じゃあ金曜、金曜にコーヒーを飲むだけでもどうか」と必死で食い下がります。
さらにニックは管制室から愛の歌まで歌います。学生時代から15年の付き合いなので、ニックの必死さはコニーに伝わりました。
ほだされたコニーも一緒に歌をうたいます。「脈あり」と調子づいたニックは、また必死でべらべらとコニーを口説き始めました…(ニックとコニーは復縁すると思われる。ラッセル夫婦は揉めることもなく他の場所へ去った)。

みんなの感想

ライターの感想

航空管制官の職場がよーく拝めますです。コメディなんだけど、ある意味シリアスに細部まで描いたこの作品。
確かに自分の指示に乗客の命がかかっているのだと思うと、緊張するよなあ。
映画などではよくパイロットが花形職業としてクローズアップされるけど、航空管制官の苦労がこの映画では判る。
自分ではイケてると思っているニックの前に、対抗馬が出現。向こうは自分をあまり意識してない(全く意識してないわけじゃないんだけど)。
むきーっとなるニックの心境も判る。
後方気流でぶわーっと舞うシーンはけっこうびっくりする。こりゃほんとに「無茶」「破天荒」だと思った。
余談だが休職中にニックが見ているテレビ番組が、なんと日本のクイズ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」なのだ。気づいたとき嬉しかった(笑)。

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