「選挙の勝ち方教えます」のネタバレあらすじ結末

選挙の勝ち方教えますの紹介:2015年製作のアメリカ映画。ジョージ・クルーニー・製作、サンドラ・ブロック主演、『アルゴ』の製作スタッフが、ボリビア大統領選挙の裏側を描いたコメディドラマ。

予告動画

選挙の勝ち方教えますの主な出演者

ジェーン・ボディーン(サンドラ・ブロック)、パット・キャンディ(ビリー・ボブ・ソーントン)、ベン・ソーヤー(アンソニー・マッキー)、ペドロ・カスティーヨ(ジョアキム・デ・アルメイダ)、ネル(アン・ダウド)、リチャード・バックリー(スクート・マクネイリー)、ルブラン(ゾーイ・カザン)

選挙の勝ち方教えますのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①選挙に敗れ半引退の身の女性・ジェーンに、カスティーヨという支持率の低い候補をボリビア大統領選挙で勝たせてくれという依頼が舞い込む。受ける気がなかったジェーンだが第1候補に憎いライバル・パットがついていると知り、仕事を受ける。 ②レベルの低い戦いを繰り広げ、最終的にはカスティーヨが大統領へ。しかし選挙直後からデモが始まる。

【起】- 選挙の勝ち方教えますのあらすじ1

選挙戦略家という職業をする女性ジェーン・ボディーンは、有能な仕事ぶりを発揮していましたが、6年前にある選挙で敗戦して、さらに4連敗してからは「疫病神(カラミティ)ジェーン」と呼ばれるようになりました。
それまでは、たとえ個人的に気に入らない政治家でも、ギャラさえよければ引き受けていたジェーンですが、現在は隠居して山奥に引きこもり、趣味で陶芸をして生活しています。
元々ジェーンは接触恐怖症でもあり、人と接触するのが苦手でした。だから山奥での孤独な生活も苦になりません。むしろ山奥で生活している方が性に合うくらいです。
そんなジェーンのところに、ある日2人の男女がやってきました。黒人男性のベン・ソーヤーと、国務省にコネを持つ初老女性・ネルです。
2人はボリビア大統領選挙の候補者のひとり、ペドロ・カスティーヨの担当スタッフでした。彼らはジェーンに、カスティーヨの大統領選挙の戦略家になって欲しいと頼みます。
ボリビアは南アメリカの、ブラジルとペルーに挟まれた国です。多民族国家で、公用語はスペイン語です。
ジェーンは6年前の件はあるものの実力はあり、泡沫候補(当選する見込みが極めて薄い選挙候補者)を当選させる手腕は充分持っているから、ベンとネルの白羽の矢が立ったのでした。
今度のボリビア大統領選には、数人の候補者が名乗りを上げています。
最有力候補はビクトル・リベラというポトシ選出の下院議員で、日和見主義、大衆主義者と呼ばれている人物でした。
一方のカスティーヨは、ボリビア生まれ米国育ちで、15年前に一度大統領になったことがあります。しかし国営企業の民営化で人気を失ってしまい、「米国かぶれが国民をコケにした」と、今では悪印象を持たれていました。
ジェーンは、はっきり言って受ける気はありません。
しかし…ベンはそれを見越していて、あることをジェーンに告げました。
ボリビア大統領最有力候補のリベラが雇った戦略家は、パット・キャンディという男性だとベンは言います。その名を聞くと、ジェーンはムカーッときます。
そう、ジェーンとパットはライバルなのです。それも、パットは「えげつない手」を使って、いつも毎度毎度ジェーンを潰しにかかっていたのです。
その腹立たしさを思い出したジェーンは、仕事を受けることにしました。

〔投票日まで90日 リベラ36% カスティーヨ8%〕

飛行機に乗ってボリビア国入りしたジェーンは、飛行機から降りる際に派手にタラップを踏み外します。高山病になってしまったのです。
ジェーンが山奥に住んでいたことを知る初老女性・ネルは「だって山奥に住んでたでしょ」と突っ込みますが、そう言われても高山病になってしまったものは仕方ありません。
酸素ボンベを吸いつつ移動し、選挙スタッフの重鎮・バックレーや、カスティーヨのボディガードのヒューゴと対面していても、ジェーンはもうよれよれです。
カスティーヨ当人との面会の際には、もう気分が悪すぎて席を中座しました。中座したものの洗面所に駆け込むゆとりもなく、すぐ隣の部屋で吐きます。ガラス越しにその様子が見えます。
カスティーヨらは「こんな女に任せていいものか」と心配でした。初対面のイメージは最悪です。
滞在用のホテルにチェックインしても、まだジェーンの隊長は最悪でした。
CMを作るプランが立てられます。
カスティーヨ側のスタッフが考えたのは「空から落ちてくる少女を受け止めるカスティーヨ」という内容です。しかしダサいし予算がないので安っぽく、世間には印象がよくありませんでした。
ジェーンはカスティーヨと接して「なんかよそよそしい」と思います。とはいうものの、カスティーヨからしたら「初対面で吐いた相手」なので仕方がありません。
それにジェーンはまだ高山病で本調子ではないために、周囲には「やる気のない女性」に見えていました。

それを覆す出来事が起きます。
街頭を歩いて回るカスティーヨに、赤い鬼のお面をかぶった男性が近づいて、生卵を頭にぶつけたのです。思わずかっとなったカスティーヨは相手をグーで殴り、乱闘になりました。これは当然、好感度も下がります。

【承】- 選挙の勝ち方教えますのあらすじ2

ところが…それを見たジェーンは「リベラ側のパットの仕業」と見抜きました。現に、乱闘の様子を見て大笑いする、にっくきライバルのスキンヘッド男性・パットがいたのです。
孫子の兵法〝敵を怒らせ、かき乱せ〟という作戦だと思ったジェーンは、謝罪文を出すなと指示しました。ジェーンは有名人の名セリフを引用するのが大好きです。
それと共に「売りこみのプラン」を考えつきました。
カスティーヨがこわもてなのを最大限に利用し、「優しさとか笑顔とかはいらない。似合わない。むしろ、高慢さや冷淡さを売りにしよう」と言います。カスティーヨは眉毛が薄いので、なんか顔が怖いおっさんです。
無理に現代風にアレンジするよりも、候補者の特長を最大限に生かして売りにしようと、カスティーヨ本人に言いました。
カスティーヨは当然「そんなの通用するわけないだろう」と思います。
しかしジェーンは「人に好かれず高慢ちきな人物かもしれないが、でも国民の命を救うというイメージを抱かせればよいのだ」と言いました。
騒動の時に、カスティーヨを助けようとした青年エドゥアルド・カマチョには、ステーキソースをプレゼントします。たまたま持ってただけですが、ポール・ニューマンの顔がプリントされている代物です。
かくて、せっかく3年間禁煙できていたジェーンですが、煙草を再び吸い始め、それと共にパットへの闘志も燃やします。

〔投票日まで80日 リベラ39% カスティーヨ10%〕

本当にあるのかどうかも定かではない「危機(クライシス)」を前面にプッシュし、その見えざる敵と戦う断固たる姿勢を見せたカスティーヨのイメージ戦略は当たり、少しばかり支持率が上がりました。カスティーヨも、ジェーンを見直します。
選挙陣営の青年・エドゥアルド…通称・エディは、カスティーヨに心酔する青年でした。なんでもエディの父がカスティーヨが大統領になった15年前に大喜びし、エディにとっても憧れの存在だったのです。
さて「危機」をプッシュすると支持率は上がるものの、一部の層には不評です。特に労働者階級からすると「危機? じゃあ増税?」というイメージがあるからです。
なので「ボリビアは財政的にも大丈夫ですよ~」というアピールのために、動物のラマと一緒にCMを撮影することにしました。ラマは、アルパカとかラクダに似た動物です。
ラマとカスティーヨ候補が一緒に映って「ラマは私たちに肉、毛、乳を与えてくれる。ラマと共に繁栄を」みたいなコメントを残そうぜと、打ち合わせをしていたところ、なんとCM共演者のラマのマルコくんが、自動車に轢かれて死んでしまいました。
選挙陣営は「え、なに? CM出演より自殺を選ぶんだ…」と絶句します。
ジェーンは、これもパットの陰謀だと思います。ええ、もうそりゃ、あちこちにパットは罠を仕掛ける「えげつない」人物なのですよ。ジェーンが過去に4連敗を喫したのも、そのパットの「えげつない」戦法に敗れたようなものです。
そこでジェーンは、若い女性サラ・ルブランクを呼びました。サラは対立候補リサーチ担当のプロです。ある人物の弱みを握ることにかけてはスペシャリストなわけです。
同じ選挙陣営のメンバーは「そこまでしなくても」と思いました。他者を蹴落として自分がのしあがる「ネガティブキャンペーン」というやり方はしたくありません。
弱気のメンバーをジェーンが叱咤します。こっちがしなくても、そのうち相手方(パット、つまりリベラ側)がやってくるんです。先手を打たないと駄目なのです。
カスティーヨの意思を無視してサラにリベラの調査を依頼し、さらに青年・エディにも「リベラを追いかけ回せ~」と告げます。エディは言われたとおり追いかけまわし、素人なのですぐにばれ、リベラ側のボディガードに追い払われました。それも相手を揺さぶる作戦で、計算のうちなのです。

【転】- 選挙の勝ち方教えますのあらすじ3

エディがボディガードにむげに扱われている間にも、サラがリベラの弱みを握ってきました。
リベラの事務所は2年前に公用車を27台購入していました。1台3万5000ドル(約402万円)なのですが、4万ドル(約460万円)で計上しており、納税者のお金13万5000ドル(約1550万円)が誰かの(リベラの)ポケットに入っているのです。業務上横領ってヤツですね。
それを早速ジェーンは話題にしました。でもカスティーヨは引け腰です。
ジェーンはサラに、カスティーヨ自身の弱みも探るよう指示していました。そして、カスティーヨには3年前から愛人がいることを知ります。妻も知っているそうです。
そうこうしているうちに、先にリベラ陣営がカスティーヨにネガティブキャンペーンを仕掛けてきました。愛人騒動をバーンと押し出します。
ほらねとジェーンは言い、カスティーヨも「じゃあネガティブキャンペーン、やってくれ」と頼みました。ジェーンはリベラの公用車疑惑をバーンと押し出します。

腹が立つことに、ジェーンの泊まるホテルの真向かいのホテルに、パットがチェックインしてきました。もちろん、嫌がらせです。
パットはどうも、ジェーンを怒らせたくてたまらないようです。

青年・エディを車で送って行った際、エディがスラム街に住んでいると知ったジェーンは、若者たちの意見を聞いてみました。スラム街の若者たちは、カスティーヨが嫌いです。
なぜかというと、カスティーヨはIMF(国際通貨基金)に加盟したがっているからだそうです。
IMFは経済の安定を促進する組織ではありますが、そんなもの自国で解決すればいいだろう、IMFに入る必要性などなかろう、というのが一部の者の意見です。なるほど。
当然のことなのですが、それぞれ違った意見を持つ者たちがいることを知り、ジェーンはエディの友人の若者たちを招き、いろんな意見を聞きました。というのも、ジェーンはあくまでアメリカ人ですので、ボリビアの情勢や国民の考えを聞くには、現地人との交流が効果的なのです。
したたか酔って盛り上がった一同は、ジェーンのホテルに行って真向かいのパットの部屋に嫌がらせをしました。リベラの小さなフィギュアをドアにぶつけるのです。
パットは警察に通報し(そりゃ当然か)、ジェーンは拘留されました。それでも一矢報いたジェーンはざまあみろと思います。

敵陣営の選挙カー(バスタイプ)を見つけると、どっちが先に着くか追いつけ追い越せとバトルを展開します。相手もむきになります。バス同士で峠道を走ります。
追い抜きざま、ジェーンがお尻を出してペンペンしました。バスのバトルはカスティーヨ陣営が勝利します。
バカなことですが、こんなことして選挙陣営は大盛り上がりです。

さらにリベラ陣営がカスティーヨに、ネガティブキャンペーンを打ちだしてきました。
〝宇宙の太陽教団〟というカルト教団の教祖ブルース・ルーミスとカスティーヨが握手している写真を探してきたのです。写真は流出しました。
そのポスターには『カスティーヨも信徒だ』と書かれていました。本当は信徒ではありません。
マスコミに叩かれることを想定し、ジェーンはカスティーヨに知恵を授けます。この頃になるとカスティーヨも、ジェーンが有能だと分かっているので、そのとおりにします。
〝宇宙の太陽教団〟には、カスティーヨの息子・エディが入っているのです。
「マスコミにばれる前に、自分で告白してしまえ」「そして入団の動機である、息子のドラッグの問題も告白しちゃえ」…その方が正直だというイメージを与えるからです。
そして「もし感極まった場合には、泣け、カメラ目線で泣け」…これで家族思いのいい親父像が定着します。
作戦は成功しました。一気にカスティーヨの支持率が5ポイント上がりました。

〔投票日まであと24日 リベラ30% カスティーヨ19%〕

【結】- 選挙の勝ち方教えますのあらすじ4

リベラに軍隊経験があると知ったジェーンは、大量虐殺者クラウス・バルビーと関係があるかのようにリベラと写真を並べてみたりしました。
無関係です。でも、むきになってリベラが否定すればするほど、マイナスのイメージがつきます。
カスティーヨの移動バスが、田舎町で投石に遭いました。労働者層の集まる村です。
そこで村民たちに「憲法を改正してほしい」「IMFに加盟するかどうかは、国民投票で決めろ」と言われたカスティーヨは、分かったと応じました。約束して立ち去ります。

バーで飲むジェーンのところへ、パットがやってきました。パットはジェーンに耳打ちします。
ジェーンが最初につまずいたのは、ある候補者の娘にコカイン疑惑があったからです。コカイン疑惑が浮上した娘は自殺し、ジェーンは候補者を落選させてしまいました。
一般的には、このことは「パットが仕掛けた罠」と知られていました。パットも否定していません。しかし…本当は、パットはそれを洩らしていないのです。
(たぶんコカイン吸引を許せなかったジェーンが自ら洩らしたのではないか)

支持率が最も高いのはリベラですが、カスティーヨは3位につけていました。2位がベラスコという男です。
ジェーンはネルの国務省のコネを活かし、駐ボリビア大使を動かして反コカイン対策を中止、コカイン輸入を禁止するとしました。
これで、2位のベラスコがダメージを受けます。ベラスコの票を散らしてしまうという作戦です。必ずしもその票が自票になるとは限りませんが、2位のベラスコを落とすことには成功しました。

〔投票日まで8日 リベラ26% カスティーヨ22%〕

リベラ、ベラスコ、カスティーヨのテレビ用の三者会談が開かれます。討論会です。
観客席にいるジェーンのところへ、パットが嫌味を言いに来ました。ジェーンは得意の格言を相手にぶつけます。
リベラはこの日のためにマナースクールに通ったのか、完璧な演説をしました。
しかし…ジェーンは罠を仕掛けていました。
パットにぶつけた格言を、パットはあてつけのようにリベラの演説の中にすぐに取り入れましたが、その格言はゲーテではなく、ゲッペルス(ヒトラーの宣伝省大臣として活躍した人物)のものだったのです。
ジェーンはすぐさまマスコミに情報を広めました。わざとパットに誤った情報を流すことにより、リベラを追いこんだのです。
かねてから軍人(極右)志向かと疑われていたリベラの決定打となりました。

投票が開始され、泡沫候補だった筈のカスティーヨが大統領になりました。選挙に勝ちました。
ジェーンの仕事は終わりです。ベンやネルの仕事も、そしてライバルのパットの仕事も終わりました。
空港へ行こうとしますが、カスティーヨは大統領になるや否や、「国民投票でIMFに加盟するか決める」と言っていた筈なのに、もうIMFの役員と会っていました。ボリビア首都でデモが大々的に行なわれます。
青年・エディはカスティーヨを信じていただけに嘘をついたと傷つき、ジェーンに相談に来ますが、ジェーンの仕事はあくまで選挙戦略家…選挙に勝たせるまでが仕事なので、何もしてあげられません。介入できないと言います。
「あなたは偉人の言葉を引用する。でもあなた自身は何を?」と言ってエディは立ち去りました。ジェーンはその言葉に胸を打たれ、そのとおりだと思います。
デモで街全体が機能停止に陥りました。空港へ行く車も渋滞で通れません。
ジェーン、ベン、ネル、バックレー、パットは同じ車に乗って空港に行こうとしますが、エディやその友人のペペたちがデモ隊に加わっているのを見て、ジェーンも車を降ります。
ベンも心配して車を降りますが、決意の固そうなジェーンの顔を見て、「経過を教えろよ」と言いました。
エディも、デモ隊に加わったジェーンの横顔を見つけました。
…ジェーンは南米連帯ネットワークに所属し、「洗脳、宣伝よ」とカスティーヨ大統領を勝たせるためにあこぎな手を使ったというインタビューに、正直に答えました。
(最終的には自分がカミングアウトすることで、カスティーヨ大統領を追いやったか)

みんなの感想

ライターの感想

げらげらと腹を抱えて笑う系統の話ではない。どちらかというと「選挙事務所の裏側を暴いて揶揄して笑う」系統の話。
劇場公開はされず、いきなりのDVD化だけども、質は悪くない。
まあとにかく皮肉たっぷり、でも実際の選挙のバトルって、こんな感じなんだろうな。
もともとがドキュメンタリー映画の『Our Brand Is Crisis』なので、全くのフィクションではない。
むしろけっこうリアリティありそう。地味だけど面白い話。

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