「鈍獣」のネタバレあらすじ結末

コメディ映画

鈍獣の紹介:2009年公開の日本映画。宮藤官九郎が手がけた同名の戯曲を、宮藤自身の脚色によって映画化。失踪中のある小説家と、彼を取り巻く超個性的な面々の衝撃の関係を独特の世界観で描く。これまでにない明るさで不死身の主人公を演じるのは、『モンゴル』の浅野忠信。共演者も北村一輝や真木よう子、ユースケ・サンタマリアら人気と実力を備えた役者が集まる。

予告動画

鈍獣の主な出演者

凸やん(浅野忠信)、江田っち(北村一輝)、静(真木よう子)、ノラ(佐津川愛美)、明(ジェロ)、理事長(芝田山康)、編集長(本田博太郎)、順子ママ(南野陽子)、岡本(ユースケ・サンタマリア)

鈍獣のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①明多川賞を受賞した『鈍獣』の作家・凸川隆二が失踪。編集者の静は凸川の故郷・ときわに行く。江田っちと岡本に聞くが要領を得ない。そのうちに2人が凸川を殺害しようと計画していたと知る。 ②凸川は何をされても死なない不死身の身体だった。列車に轢かせてみたが生還、静や江田っち、岡本らの待つホストクラブに戻ってくる。

【起】- 鈍獣のあらすじ1

アニメっぽいキャラクターの獣がレールの上を走ってやってきた…という夢を見て目覚めた若い女性・静(しずか)は、列車の急停止で真正面に座っていた巨漢の男性の腹にぶつかり、ピンクの縁の眼鏡を壊して鼻血を出します。
列車が急停止したのは、線路上に障害物があったからと、車内アナウンスが流れました。列車は鉄橋のところで停止しています。
バンソウコウで眼鏡を修理した静は(だから劇中では静の眼鏡のブリッジ部に絆創膏がずっと貼られている)、すもうの町・ときわ駅に降り立ちます。

ときわはとにかく相撲押しです。
横綱タクシーに乗った静は、ホストクラブ『SUPER HEAVY』に辿り着きました。この店のホスト・江田弥太郎こと、江田っちに用事があるのです。
ビルの4階には順子ママしかいませんでした。静は自分の会社の雑誌『週刊 大亜』を見せて、説明します。
『週刊 大亜』は80万部を誇るメジャー雑誌です。そして静は雑誌に連載されていた作家・凸川隆二(でこがわ りゅうじ)の担当編集者でした。凸川に思いを寄せています。
このたび凸川の連載していた作品『鈍獣(どんじゅう)』が明多川賞にノミネートされ、さらに後日、受賞を果たしました。ところが当人の凸川の部屋に行くと、とうに失踪中で、静は凸川を探すよう命ぜられたのです。
部屋にあった、ホストクラブの名刺(裏面にノラの携帯番号記載)が手がかりでした。また凸川は昭和44年生まれで、江田っちや巡査の岡本と同級生だと、静は突き止めています。
ホストクラブに来れば手がかりがつかめるのではと考えて、静はやってきたのでした。

岡本は店の常連で、巡査の格好のまま勤務中にもかかわらず店におり、イカにマヨネーズを塗りたくっています。
江田っちは外出中でした。コンビニの棚から牛乳パックを取り出すと、飲みかけてからレジに出します。江田っちの額には、肉という文字が刻まれています(この文字が刻まれる経緯は後述)。
江田っちは『週刊 大亜』の最新号の袋綴じに、自分の愛人でかつホストクラブの順子ママが載っているのを見て、開いて確認します。どうやら脱いでいるらしく(見せない)、コンビニのレジで暴れます。
話の通じなさに静はホストクラブで怒り、胸を突き出したからといって、岡本が静の胸を触りました。それがまた静の怒りを買います。

【承】- 鈍獣のあらすじ2

キャバ嬢のノラも出勤してきました。ノラはギャル風の女性です。
凸川の印税は江田っちに入るようになっていました。静は、凸川と江田っちの関係を疑っています。

やっと江田っちが店に到着しました。静は質問します。
すると江田っちは「殺しましたよ、25年前に」と答えました。凸やんは2人いるのです。詳しくは、また説明します。
去年の夏の7月に、凸やんは唐突に姿を現しました。実に25年ぶりの再会です。
カラスに襲われた姿で現れた凸やんは、江田っちや岡本のなつかしい昔の思い出話をすべて「覚えてない」で切り捨て、にがーい時間が流れます。

…25年前。
当時「凸やん」と呼ばれる人物は、2人いました。江田っちと岡本が知る、裏山の池でナマズを一緒に釣ったり、ポルノ雑誌を見てハチに股間を刺されたりした凸やん以外に、もう1人、同級生に相撲の強い男子がいて、その子も凸やんというあだ名でした。
(昔の回想はすべてアニメーションで流れる)
彼らは「東の凸やん(凸川隆三)」「西の凸やん(相撲の強い男の子)」と呼ばれていました。
両者ともに、本名は他愛もない名前です。サトウかササキかそのあたりで、とにかくあだ名は凸やんなのです。そして両者ともに、にぶくてどんくさくて冴えないという点では似ていました。
見分け方は、江田っちたちが親しい凸やんには、第3の乳首があることです(左の胸の下に、もう1つ乳首がある)。

中学1年の夏休み、雌雄を決する時が来ます。
両方の凸やんは勝負をすることになりました。鉄橋を先に走りきった方が勝ちで、その時には「ウルフ」という栄誉あるあだ名をもらえることになります。
ところが岡本が17時を7時と間違えており、勝負を始めた途端に向こう側から電車がやってきました。
江田っちと岡本が親しい凸やんは列車を避けて逃げましたが、相撲の強い凸やんの方は、列車に立ち向かいました。結果、死んでしまいます。
それが25年前の、もう1人の凸やんの死の真相です…。

さて25年ぶりに帰郷した凸やんでしたが、凸川隆三という名で『鈍獣』という連載をしていることを、岡本が気付きます。
読んでみると、内容はある地方都市のエモト(江田っちのこと)とオカダ(岡本のこと)と自分の昔話でした。

【転】- 鈍獣のあらすじ3

連載は続いており、江田っちと岡本は、事故として処理された凸やんの死の真相を書くのではないかと、はらはらします。
凸やんに聞いても「書いてないよ。書けるわけないじゃん」と言うだけで、本当に信用してよいものか分かりません。
岡本はずっと地元で生まれ育ち、就職しました。江田っちは高校卒業後、一時は東京へ上京したものの、歌舞伎町でヤクザに絡まれて帰ってきました。肉という文字が額に刻まれたのは、ヤクザの手によるものです。
江田っちは地元の相撲協会の理事長になりたいと考えていました。
せまい町です。『鈍獣』に書かれたことが本当だと知れたら、不名誉なことだと思います。

地元に戻ってきた凸やんは、ノラといい仲になりました。すぐに半同棲の関係になります。
それを聞いた静は泣きだしました。江田っちたちは、静が凸やんに想いを寄せていたことを知ります。
江田っちたちはノラをけしかけ、執筆の邪魔をさせようとします。
凸やんに小説を書いている節はありませんでした。それでも発売日には『鈍獣』が載り、そこに過去の暴露話が書かれているのです。
最初こそ「ネタを提供してるんだから、印税をよこせ」と言い、江田っちは妨害しようとしました。凸やんは江田っちの実印を持ちだし、印税が江田っちに入るようにします。
困った岡本と江田っちは、順子ママとノラを引き込み、凸やん殺害計画を立てました。

まずは、アメリカのネコイラズを購入し、それを食べ物に盛ります。段ボールで取り寄せています(この段ボールはあとで使われる)。
しかし全然効きませんでした。凸やんはネコイラズの入った江田バーガーを食べても、けろっとしています。
続いてネコイラズ入りの水割りを作って出しても、効き目がありませんでした。飲み過ぎて気持ち悪くなっても、翌日にはけろりと復活しています。
連日飲ませても、全く効きませんでした。気に病んだ江田っちは、円形脱毛症になります。
旅先で手に入れたトリカブトを使い、中華丼パンケーキを作って振る舞った時、やっと凸やんは倒れました。
気絶した凸やんを車に乗せて川から落とそうと思っていましたが、乗せていると凸やんは気分がよくなったと起きます。
毒入りのノラお手製のケーキを食べても、凸やんは無事でした。

【結】- 鈍獣のあらすじ4

そうこうしているうちに、事態は悪化します。
昨年12月19日、『鈍獣』の単行本が発行されたのです。
作家・凸川隆三の出身地ということで、町は盛り上がりました。
そして…年明け。江田っちが憧れていた夢の「弓取り式」(江田は相撲協会の理事長になって、弓取り式を仕切るのが長年の夢だった)は、あっさりと〝地元のスター〟凸やんが手に入れていました。江田っちは理事長就任の話も流れます。
江田っちの愛人の順子ママは、江田っちの苦悩を見かねて東京へ行きました。出版社へ掛け合うつもりだったのですが、いつの間にかヌード写真を撮影する流れになり、撮影後は忘れて帰ってきます。

どんなにしても死なないので、江田っちは黒人男性の明を使って車で凸やんを轢き、スコップで頭を殴らせました。岡本は埋める穴を掘ります。
穴を掘っているのを町の人に見られますが、手伝ってくれました。
凸やんを埋めましたが、それでも凸やんは戻ってきます。
そのうちに、岡本と江田っちは疑いをかけ始めました。
実は凸やんは凸やんではなく、25年前に死んだはずの、列車に轢かれた方の凸やんなのではないか…。
そこで凸やんに手錠をかけてネコイラズの段ボールに入れ、鉄橋の上に置きました。
最後に初歩的な見分け方「第3の乳首」を確認すると、ありました。つまり、相撲の強い凸やんではなく、やはり岡本や江田っちのよく知る凸やんの方でした。
岡本は凸やんの両足を撃ち、鉄橋に置き去りにしました。やがて列車が来ます。

…静は、自分が乗っていた列車が鉄橋で、障害物のために急停止したことを思い出しました。
もう1日早く来ていれば、凸やんに会えたかもしれなかったのです。静は嘆きます。
しかしエレベーターが作動し、4階に止まった扉から出てきたのは、凸やんでした。凸やんは生きていました。
江田っちは栄誉を讃える意味で凸やんを「ウルフ」と呼び、凸やんも親指をあげます。
なんかしらん、男3人の友情が芽生えた瞬間でした。

(エンドロール)鉄橋から川へ落ち、段ボールごと動き始める凸やん。
車道に出て、トラックと相撲を取った後、走り始める。
飛ぶ鳥が「ガンバレ 凸やん」の形を取って飛び、それに手を振る凸やん。

(この話は基本的にナンセンスなギャグ連発のストーリー。オチを求めてはならない…)

みんなの感想

ライターの感想

くだらないっちゃ、くだらない。そしてナンセンス。なのに豪華なキャスト。
浅野忠信が、見た目は坊っちゃんな感じなんだけど、徐々に薄気味悪さが増してくる。
特に、何をしても死なないと判って以降は、気持ち悪い存在。
どうして凸やんが不死身なのか謎。執筆している姿も見かけないのに、連載が続いていた理由も謎(書きためていたのか?)。
いろーんなことが謎なまま終わるけど、まあいいやという気持ちにさせられる。

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