「さよなら、人類」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

さよなら、人類の紹介:2014年製作のスウェーデン=ノルウェー=フランス=ドイツ合作映画。サムとヨナタンのセールスコンビが人々の様々な人生に遭遇していく。スウェーデン出身の映画監督、ロイ・アンダーソンが人間をテーマとして取り組んだ作品で、第71回 (2014年) ヴェネチア国際映画祭では金獅子賞を受賞した。

この映画を無料で観る

予告動画

さよなら、人類の主な出演者

サム(ニルス・ウェストブロム)、ヨナタン(ホルガー・アンダーソン)、ロッタ(カルロッタ・ラーソン)、カール12世(ヴィクトル・ギュレンバリ)、フラメンコの女性教師(ロッテ・トルノス)

さよなら、人類のネタバレあらすじ

【起】- さよなら、人類のあらすじ1

物語はとある博物館でのワンシーンから始まります。そこでは生気のない顔をした男がぼんやりと鳥の剥製を鑑賞しています。男が最後に鑑賞したのは、枝の上に止まる鳥の剥製でした。隣にある猛禽類の剥製と比べて勇ましさはありませんが、その堂々とした佇まいに男は目を奪われるのでした。

次に、「3つの死との出会い」と題された場面が映し出されます。夕食のワインの栓抜きをしている最中に突然亡くなる男性、死を間近に控えた女性から金品の入ったカバンを奪い取ろうとする親族、船の食堂で突然倒れ亡くなる男性…人々の死の様々な姿が紹介されます。

そして、物語は現代を生きる人々の姿を描き始めます。フラメンコ教室で美青年にセクハラをする女性講師、船長をリタイアし義理の弟が経営する理容室を手伝う男、「元気そうでよかったわ」と電話口に語り掛ける人々…そして、とあるカフェでは二人の小太り男が合流を果たします。怒りっぽいサムと泣き虫のヨナタンは、面白グッズを売って生計を立てている二人組です。商品ラインナップは吸血鬼の歯や笑い袋、歯抜け老人のフェイスマスク。これらの商品を売り歩くのが、二人の日課でした。 この映画を無料で観る

【承】- さよなら、人類のあらすじ2

サムとヨナタンが去った後、カフェには一人の老人が訪れていました。老人はカフェの常連で、1943年当時の人々の賑わい溢れる様子を思い出していました。その頃のカフェでは、女店主と口づけすれば酒が一杯タダになるという大判振る舞いをしていました。老人は思い出を振り返り終えると、店を後にするのでした。

一方、サムとヨナタンは営業回り中に偶然寄ったバーで、ありえない光景を目撃します。近世のスウェーデン王カール12世がバーに現れたのです。バーの外には多くの兵士が行進していました。これからロシアに遠征するというスウェーデン軍は、士気を高めようと軍歌を一斉に歌い出すのでした。

サムとヨナタンたちは営業回りをするものの、事業活動は難航します。納品先からは支払いが滞り、仕入れ先への支払いに困難を極めていました。そのうえ、サムが交通事故で足を負傷してしまいます。そんな中、サムとヨナタンが暮らす労働者住宅に仕入れ先業者が現れ、請求書をつきつけてきました。気の弱いヨナタンはこの迫力に負け、ひどく落ち込んでしまいます。

【転】- さよなら、人類のあらすじ3

サムとヨナタンはカフェで奇妙な男と出会います。軍人風の装いのその男は、雨が降ったために講演に行くことができなかった話を二人に語り出します。話の区切りごとに「当然のことだが」と語る男の長話を、二人は呆然とした様子で聞くのでした。部屋に戻ったヨナタンは、ある音楽を何度も聴いていました。サムがどんな曲かと聞くと、あの世へ行くことがテーマの音楽だと答えるヨナタン。ヨナタンはすっかり弱気になっていました。

一方、カール12世は再びバーを訪れていました。しかし、ロシアとの戦争に敗北しひどい負傷を負っていました。バーの店主はカウンターに座る女性客に「戦場で夫を失い黒いベールを贈られた」と何度も語り掛けました。その言葉に女性客たちはむせび泣くのでした。

ヨナタンは相変わらず元気がありません。その様子に腹を立てたサムは、商品を投げ捨て姿を消してしまいます。ヨナタンは一人でなんとか売り歩こうとしますが、誰も面白グッズに興味を持ちません。ヨナタンは結局、部屋にひきこもり再びあの音楽を聴くのでした。

【結】- さよなら、人類のあらすじ4

ある夜、サムがヨナタンの部屋を訪れます。「独りは嫌だ」と言って謝罪するサムに対して、ヨナタンは「意地悪だった」と非難しますが、結局二人は仲直りすることに。それから間もなく、ヨナタンはある光景を目撃します。それは夢とも現実もつかない恐ろしい光景でした。管楽器のホーンのようなパーツが数多く取り付けられた巨大なタンクに、次々と軍人が黒人奴隷を収容していきます。収容が終わると、タンクの下に火が放たれ、間もなくタンクから奇妙でどこか神秘的な音が流れ始めました。それを近くで聴くために、上流階級の老人たちが外に出てきます。ヨナタンはその老人たちのために給仕係をしていました。

その様子を思い出し「恐ろしい」とヨナタンは連呼します。サムはそんなヨナタンに愛想をつかしますが、ヨナタンは「人を利用して欲望を満たすのか?」と突然サムに問いかけます。しかし、サムはその質問に答えることはなく、ヨナタンを変人扱いするのでした。

とある自転車屋の前で、人々がバスを待っている様子が映し出されます。自転車屋の店主の「また水曜日だ」という言葉を聞いて、今日は木曜日ではないかとある男が口にします。しかし、周りの人々は水曜日だと言い張り、男を言い負かしてしまいます。その会話が終わると、バスを待つ人々は皆空を見上げるのでした。

関連する映画

ヒューマンドラマ

みんなの感想

ライターの感想

まるで絵画をじっくりと観ているかのような感覚に陥る映像です。人々の群像劇をのぞき見しているような気分になり、冒頭で登場した枝の上にいる鳥は、そんな観客の姿を婉曲に表現しているのかもしれません。明瞭な結末がない作品ですが、人間の愚かさを淡々と映しつつ、隣人愛を感じさせる場面もあり、良くも悪くも人間の山あり谷ありの人生のあり方を示した作品だと思います。

映画の感想を投稿する

映画「さよなら、人類」の商品はこちら