「どついたるねん」のネタバレあらすじ結末

どついたるねんの紹介:1989年公開の日本映画。1987年に出版された赤井英和の自伝をもとに、赤井本人の主演で映画化した、ボクシングを題材にしたドラマ。俳優として実績のなかった赤井を俳優として起用した異例の作品で、阪本順治・監督、赤井英和両者の名を知らしめた。

どついたるねんの主な出演者

安達英志(赤井英和)、鴨井貴子(相楽晴子)、鴨井大介(麿赤児)、清田さとる(大和武士)、安達太郎(笑福亭松之助)、安達秋子(正司照枝)、宮田(芦屋小雁)、輪島功一(輪島功一)、原田会長(結城哲也)、イーグル友田(大和田正春)、剣持(中沢清八)、石田(藤田佳昭)、児玉(ホープユタカ)、ジョー(升毅)、レポーター(ハイヒールモモコ)、マスター(山本竜二)、歴代チャンピオン(渡辺二郎&六車卓也&串木野純也)、清田のセコンド(杉本光一)、北山次郎(美川憲一)、左島牧雄(原田芳雄)

どついたるねんのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ボクサーの安達英志は試合中のケガで開頭手術をし、リングに立てない体に。ボクシングに未練を持つ英志はジムを開くが、コーチとしては向いていない。 ②ジム経営にも失敗した英志は左島に声をかけ、カムバックを決意。後輩の清田を相手に、互角の戦いを展開した。

【起】- どついたるねんのあらすじ1

幼少期の頃。
幼い安達英志は相楽晴子をかばい、いじめっ子の少年3人に立ち向かっていました。
英志は晴子をかばい通し、晴子は感謝の意を表して、∞の形をしたマーブルチョコ(注:一時この形で売られていたことがある。最近でも復刻版であるかも)を、チャンピオンベルトの代わりに渡します。
幼い英志は天王寺公園をジョギングし、公園内にある動物園(昔は無料で入れた、現在は有料)のカンガルーの看板に向けて、シャドーボクシングをします…。

1988年9月13日。
安達英志は大人になり、プロボクサーとして活躍していました。
ところがこの日、守口市民体育館でイーグル友田にノックアウトされ、英志はリング上で倒れます。
救急搬送された英志は、開頭手術を施されました。
執刀医が再起不能だと会見する場に現れた英志は、医者を殴りつけます。
英志はまだボクサーとして闘うつもりでした。

退院した英志のタクシーの横に、黒塗りの車が並びます。
中から顔を出したのは、オカマバーのオーナー・北山次郎でした。北山は「またなんでも言ってらっしゃい」と言うと去ります。
英志は見舞いに来た人を、片端から殴りつけていました。そのため、英志の周囲の人間は顔に青痣を作っています。
英志は所属するナショナル・ボクシング・ジムに顔を出すと、イーグル友田との対戦を録画したビデオテープを取っていきました。ジムのオーナーも晴子も顔に痣があります。
自宅に戻ると、両親にも痣がありました。部屋にこもり、英志は対戦の様子に見入ります。
その背後にはトロフィーが並んでいました。
英志は世界チャンピオン手前で夢に破れていました。7ラウンド、1分27秒でダウンしています。

それでも英志には、ボクシングしか道がありませんでした。
引退してコーチになると思っていたナショナル・ボクシング・ジムのオーナー・鴨井大介は驚き、反対します。
反対されたので、英志は北山に話を持ちかけました。北山は話を受けますが、ジムを持つには興行ライセンスが必要です。
英志はナショナル・ボクシング・ジムから半ば奪うようにして興行ライセンスを取り上げ、北山をオーナーにして自分のジムを持ちました。練習生を募集します。
そこへ左島牧雄という男がふらりと現れ、コーチの名乗りをあげました。
英志は知らなかったのですが、左島が日本ウェルター級のチャンピオンと知ると、雇おうと思っていた石田たちを追い払います。
左島は右拳を骨折し、タイトルを返上していました。

【承】- どついたるねんのあらすじ2

左島をコーチに迎えてジムは活動を開始します。
当初は英志の名前と「親切丁寧に指導します」というポスターをあてこんで、大勢の練習生が集まりました。
ところが実際に始めると、英志は厳しい指導をします。
「派手なことやって、相手を倒してこそなんぼ。一度どつかれたら、どついてどついて、どつき返してやるんや」
英志の指導はその言葉どおり、イケイケの攻撃主体でした。
左島はチャンスを窺いながら攻撃をする、アウトボクシング派です。
縄跳びも満足にできないのかと英志に罵倒された練習生は早々に辞め、それを見ていた練習生たちも不満を抱きます。

ジムの中で有望株の若者・清田さとるが、デビュー戦を果たしました。勝利します。
清田は鴨井会長のいるナショナル・ボクシング・ジム出身で、英志を頼ってジムに来ていました。
しかし勝っても英志は満足していませんでした。
判定勝ちでは駄目だ、ノックアウトをしろと控室の他者のいる前で叱りつけ、左島がそれをとりなします。
晴子が英志と口論になり、怒鳴っていた英志が倒れました。頭に血がのぼりすぎたようです。
病院で目覚めた英志は、大事なく病院を出ました。外で待っていた晴子に、男の裸の背中の夢を見るのだと言います。
晴子は英志に「昔から自分が強くなることにしか興味がなかったのに、人を育てることができるか」と指摘しました。晴子の言う通りです。

厳しすぎる英志の指導に反対し、清田の母が現れて英志を平手打ちすると、清田を連れて去りました。清田は他ジムに移籍します。
左島は「ボクサーはその人の性格、体格、いろんなボクシングがある」と説得しますが、英志は「攻め」にこだわりました。
英志の姿勢についていけない練習生が、一斉に辞めました。
オーナーの北山にも「ジムを閉める」と言われ、英志は落胆します。
飲み屋で飲んだくれた英志は、自分の拳を見ました。腹も見て、まだ自分がプロボクサーとして通用するか考えます。
ジムの左島の拳と腹を見せてもらいました。

ジムを閉めることになったので、左島は東京へ戻るつもりでした。一度は英志と別れます。
左島は東京行きのトラックを物色し、ヒッチハイクで帰るつもりでした。トラックの運転手の助手席に乗せてもらっています。
英志は全裸で鏡を見ながらシャドーボクシングをし(ここが超有名なシーン)、服を着て下町を全力疾走し(上空から撮影しているのだが、無茶苦茶速い!)、左島の乗るトラックを追いかけます。

【転】- どついたるねんのあらすじ3

プロボクサーとして復帰することを告げた英志は、左島にコーチを頼みました。
ナショナル・ボクシング・ジムに興行ライセンスを戻し、トレーニングを開始します。

主治医を説き伏せる…というか脅す…ようにして診断書に無理矢理にはんこを押させ、1989年、英志はJBCのボクサーライセンスを再発行します。
一度なまった身体を戻すのは大変でした。特に減量に苦労します。これは現役のプロボクサーでも同じでした。
対戦が決まります。相手はかつて弟子であった清田さとるで、4ラウンド(4回戦)しかないものなので、英志は不満たらたらでした。
それでも対戦相手が決まったので、英志は現役への復帰を目指します。
工事作業員の変装をして、清田さとるが現在所属するハラダ・ボクシング・ジムを偵察に行った英志は、清田が必死で練習している姿を見ました。
それでもまだ清田は、先輩格の英志との対戦に遠慮しているらしく、その発言を聞いた英志は思わずジムの外で「本気で来んかったら、どついたるわい!」と怒鳴ります。英志の姿が見えないのに声だけ聞こえたので、清田もコーチも驚きます。

苦労したのはやはり減量でした。黒いゴミ袋を下に着込み、汗をかくように厚着をしてランニングに励み、取材のカメラには、清田への挑発的なメッセージを送ります。
ジム内ではストーブを焚きながら、縄跳びをします。
苦労して減量をしながらも、清田がいるジムの前に行き、同じく減量に苦労している清田に見せつけるように、チキンを食べるところを英志は見せつけました。あとで口に手を突っ込んで吐き出します。
それでもまだ70kgで、140ポンド(63.5kg)~147ポンド(66. 7kg)のウェルター級からオーバーしています。このままでは計量段階で失格になりかねません。
対戦の2日前でもまだ2kgオーバーでした。ガムを噛んで唾液を出し(飲みこむとガムの糖分カロリーを摂取してしまう。唾液を出すことで体内の水分を減らす)、ひたすらランニングに励みました。喉の渇きを我慢して、やつあたりで自販機にぶつかります。

左島は英志に、3分の勘を取り戻すために、本気の稽古をつけてくれと頼まれました。英志の本気を感じた左島は真剣に応じ、英志の頭を殴ります。
開頭手術をして、人の半分のダメージで頭が割れる英志に対し、「君が死ぬのは、こんな寂しい所じゃない」と言い、左島はジムを出ていきました。もう自分のコーチは必要ないと感じたからです。

【結】- どついたるねんのあらすじ4

利尿降圧剤を使い(ここはグレーゾーン、使っていないかもしれない)、計量はクリアしました。
会場へ向かう途中のタクシーで、晴子は英志に昔渡した、∞の形のマーブルチョコを渡します。途中寄り道して晴子と共に通天閣にのぼった英志は、リングに上がって頭を殴られれば死ぬかもしれないという恐怖と戦い、プレッシャーで吐きました。
晴子は左島を探し、英志を止めてくれと訴えますが、左島は応じません。「きよとだって、死ぬかもしれません」と答えます。

対戦会場に入った英志を、入り口でイーグル友田が待っていました。イーグル友田は英志を倒した相手です。
イーグル友田は、網膜剥離でボクシングから引退することを告げました。「皮肉やな」と英志は答え、リングへ上がります。
カムバックには無理があるとコメントする輪島功一を睨んだ英志は、1ラウンドから押していきます。
赤コーナーが英志で、清田は青コーナーでした。
ボディばかり狙う清田に腹を立てた英志は、ちゃんと来いと怒ります。
それを受け、清田も2ラウンドからは英志の頭を狙い始めました。(本気の相手に対して遠慮をするのは失礼だから)
顔にパンチを受けた英志はリングに倒れました。すぐ立ち上がりますが、この時に「夢に出てくる男の裸の背中」の疑問が解消します。
その男の背中は、幼少期に天王寺公園で見た、トレーニング中のボクサーの背中でした。それを見て英志はボクサーに憧れ、この道を目指したのです。

第3ラウンドは、もう清田は最初から顔を狙ってきます。
互角の戦いで、熾烈を極めました。ブランクがあるのと年齢が上の分、英志がおされます。
晴子と鴨井オーナーは、英志にタオルを持ち込むなと言われていました。自分から降参することは考えていないからです。
しかし晴子はこっそり腹に、黄色いタオルを巻いてきていました。
見かねた晴子はタオルをリングに投げ込みました。レフェリーが両手を振った瞬間に、英志は渾身の一撃を清田の顎に食らわせていました。英志の背中が映ります。
(どっちが勝ったかは分からない終わり方。清田がKO負けしそうな感じではあるが、タオルを見てレフェリーが試合中止の合図をした後のことなので、カウントしてくれるかどうか。
どっちにも取れるラストである。
また英志にとっては勝敗は関係なく、ボクシングをもう一度やれたことのほうが、はるかに大きな意味を持っているだろう)

みんなの感想

ライターの感想

いまではバラエティや俳優として有名な赤井英和だが、かつてはボクサーとして超有名だったんです。
…すみません、現役時代のことを、私は知りません。俳優になってからの赤井しか知りません…。
でもこの映画を見ると、ほんとにすごいボクサーだったんだろうなと思う。
まずもって、やっぱり身体がちがう! 全裸シーン(もちろん股間は見えない、絶妙な角度)のところで「あっぱれ」と思う。
低予算と言われてはいるが、とてもそんなふうに思えない。また、大ヒットした作品でもある。

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