「ぶどうのなみだ」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

ぶどうのなみだの紹介:2014年公開の日本映画。『しあわせのパン』の監督&主演コンビが、再び北海道を舞台に描くヒューマンドラマ。ワインの醸造に奮闘する兄とそれを見守る弟との静かな生活が、突如現れた女性との出会いによって変化する様子を描く。

予告動画

ぶどうのなみだの主な出演者

アオ(大泉洋)、ロク(染谷将太)、エリカ(安藤裕子)、警官のアサヒさん(田口トモロヲ)、郵便屋の月折さん(前野朋哉)、リリさん(りりィ)、バーバーミウラ(きたろう)、青年時代のアオ(小関裕太)、少年時代のロク(内川蓮生)、アオとロクの父親(大杉漣)、エリカの母親(江波杏子)

ぶどうのなみだのネタバレあらすじ

【起】- ぶどうのなみだのあらすじ1

アオとロクは北海道の空知(そらち)に住む、年齢が一回り違う兄弟です。アオとロクの父はこの土地で小麦畑を栽培していましたが、かつて1本だけぶどうの樹を植えました。それは現在も丘の上にあり、秋にはひと房の実をつけます。
アオは幼い頃に父からハーモニカを教わったことから音楽に興味を見出し、在学中からいろんな賞を獲ります。
音楽家になることを父に反対され、幼いロクが泣いて止めるのを振りはらうように家を出て上京したアオは、指揮者として成功しました。
しかし指揮者として絶頂期の頃に、アオは突発性難聴になります。音楽家として致命的なこの病に絶望したアオは、故郷・空知の丘の上で斧を振りかざして自殺を図ろうとした時、ぶどうの房を見つけ、美しさに魅入られました。5年前のことです。
ロクのところへ戻ったアオは土地の一部をぶどう畑にし、「Pinor Noir(ピノ・ノワール)」という黒ぶどうを植えてワイン作りの勉強を始めます。勉強を始めたばかりで、まだまだです。
アオは空知に戻ったものの、性格は気難しくなっており、一度も笑いません。
アオとロクは、赤い屋根の大きな2階建ての家に住んでいました。家族はほかに、オールド・イングリッシュ・シープドッグという大型犬のバベットです。
年齢の離れた弟・ロクは兄・アオを受け入れながらも、わだかまりを抱えていました。母を亡くし、兄・アオがいなくなり、8年前に父が死んだ時にも兄・アオは帰って来なかったからです。
父が死んだ後は、ロクはずっと独りで広い家に住んでいました。木琴を奏で始めたのも、静かすぎるのが寂しかったからです。
心にそれぞれ屈託や憂鬱を抱えながらも、表面上はアオもロクも静かに暮らしていました。
アオはブドウを育て、ロクは小麦の栽培をしています。
ある日、アオとロクの敷地に、1代のキャンピングカーが入ってきます。白い居住スペース(小さなトレーラー)を繋げた緑色の車が勝手に侵入してくるのを見たアオとロクは、思わず声を揃えて「おいおいおいおい」と言いました。

【承】- ぶどうのなみだのあらすじ2

車から降り立った若い女性・エリカは、L字形の金属を両手に持ってロッド・ダウジング(地下水や地下鉱脈を探す作業)を始め、あげく、いきなり土地の一部をシャベルで掘り始めました。
アオはエリカに「ここあんたの土地じゃないよ」と文句を言いに行きましたが、「あんたの邪魔はしないから」と相手にされません。
アオは警官のアサヒさんに通報しましたが、アサヒさんはエリカに懐柔されてすっかり意気投合し、食事して乾杯しました。
翌日、アオは番犬(?)・バベットを連れて再びエリカに文句を言いに行きますが、バベットまでエリカになついてしまいます。
エリカが掘っている場所は目下のところ何も植えていない土地で、掘られてもさほど被害はありません。
しかし警官のアサヒさん、バベットに続き、郵便屋の月折さんもエリカのところへ通い、弟・ロクもエリカに軍手を渡しに行って仲良くなっているのを見て、兄・アオは面白くありませんでした。
警官のアサヒさんが、アオの作りかけのワインを失敬して持ち寄り、アサヒさん、月折さん、エリカ、ロク(ロクだけ牛乳)で乾杯するのを見たアオは、グラスのワインを捨て「人の作ってるワインを勝手に飲むな」と怒りました。
ある日、アオの作ったぶどうが、野うさぎに食べられました。思わず「ピノが~!」と嘆くアオを見たエリカは爆笑して「よかったね」と言います。
「おいしいから食べられたんだよ、動物は正直だから」と言われたアオは、エリカと会話をするようになりました。
エリカはキャンピングカーで寝泊まりし、昼間はひたすら穴を掘って暮らしています。アンモナイトを探しているエリカはアオに持っているアンモナイトを見せ、「どうして一番欲しいものって、手に入らないんだろう」と言いました。

【転】- ぶどうのなみだのあらすじ3

アオは「アオは空の青、ロクは緑と書いてロク」と名前を説明します。
エリカは幼い頃、母と別れてから会っていません。母は父とエリカを捨ててどこかへ行きました。エリカという名は母がつけたもので、「荒れ地」という意味だとエリカは言います。
アンモナイトは幼い頃、母がエリカにくれたものでした。16歳の時に父が死に、以来エリカはアンモナイトを探して暮らしていました。
アオはエリカにワイン蔵を案内します。ぶどうは一度死んでワインとして生まれ変わると知ったエリカは「ぶどうは荒れ地(エリカ)の方がよく育つのだ」と感激しました。
エリカの客に初老女性・リリさんも加わり、楽しそうに宴会します。収穫祭だと称してロクも招き、バイオリンやタンバリン、太鼓やギターなどの演奏を始めた一同に、アオは「やめてくれ!」と絶叫しました。古傷をえぐられた感じがしたのです。
バーバーミウラに髪を切りに行ったエリカは、アオが指揮者だった過去を初めて知りました。ミウラは「出て行く方(アオ)もつらいけど、残される方(ロク)もつらい」と兄弟のことを話題にします。
その言葉「出て行く方(母)」「残される方(エリカ)」を聞いたエリカは、母のことを思います。母は幼いエリカに花冠を頭に乗せ「いい子にしててね」と言って去りました。
エリカが20歳の時に母からの手紙を受け取っていました。エア・メールの当時の手紙を黙殺します。
大雨が降って、エリカの掘った穴が水につかりそうになります。ビニールシートの周囲に土嚢を積んで助けたアオは、びしょぬれのエリカを家に招き、風呂に入らせます。
「雨って嫌い」「決まって最悪の時に降る」と言ったエリカに対し、アオは〝ぶどうのなみだ〟のことを話します。
ぶどうは冬の間、雪の中でずっと生きていて、春になると雪解け水を吸い上げます。そして幹の先から水を落とす、そのしずくのことを〝ぶどうのなみだ〟と言うのです。
アオは「それ(ぶどうのなみだ)を見ると、ぶどうが目覚めたんだなと思う」と言いました。
一途にぶどうの勉強、ワインの勉強を続けるアオを見たエリカは、アンモナイトを発見した日、唐突に姿を消します。

【結】- ぶどうのなみだのあらすじ4

エリカはバーバーミウラで髪の毛をばっさり切ると、母の元へ行き「お金を貸してください」と言いました。エリカの母は事業で成功し、北海道にも会社を持っていました。
エリカの母はエリカに誤解をときます。エリカという名は「荒れ地」という意味ではなく「荒れ地に咲く花」という意味でした。ピンク色に咲く小さな花で、それは母の会社の庭にもありました。
母に金を借りたエリカは、ミズナラの木で作ったワイン樽をアオのところへ送り「これでワインを作ってほしい」と頼みます。
アオは何度作っても土くさいワインばかりで嫌になっていましたが、エリカの「土くさいワインほど、時が経つといいワインになる」という言葉を思い出しました。
エリカの手紙を読んで穴に降りたアオは、土の深い所までブドウの根が張っているのを見て、やる気を取り戻します。
試行錯誤した結果、収穫時を迎えたぶどうの色はやさしくなり、試飲したアオは「まだまだだ」と言いつつも、まんざらでもなさそうです。
弟・ロクも試飲して「兄さん、ワイン作りに向いてない」「すごく勝手な味、それに固い」「でも抜けるような空の味がする。僕はこのワインが好きだ」と言いました。兄と弟のわだかまりもほぐれます。
ダウジングを続けるエリカの元へ、完成したワインを持ってアオが現れました。
駆け寄って来るエリカを見てアオは抱きしめようと両腕を広げますが、エリカはアオの持つワインを奪って飲みます。アオは肩透かしを食わされて、ぽかんとしました。
そんなアオにしがみついたエリカは、雨が降り始めたのを見て2人で大笑いしました(エリカ、雨を克服した)。
(エンドロール)結婚式…アオとエリカ…のではなく、リリさんとミウラの結婚式!
警官のアサヒさんに子どもができた。ワインは「ぶどうのなみだ」という名で商品化されるようになった

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