「アメリカンビューティー」のネタバレあらすじ結末

アメリカン・ビューティーの紹介:1999年製作のアメリカ映画。平凡な核家族が崩壊するさまを描き、現代アメリカ社会の抱える闇をコミカルに描写した。娘の同級生に恋する中年男性をケヴィン・スペイシーが演じている。第72回アカデミー賞で作品賞を受賞。

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予告動画

アメリカンビューティーの主な出演者

レスター・バーナム(ケヴィン・スペイシー)、キャロライン・バーナム〔キャロリン〕(アネット・ベニング)、ジェーン・バーナム(ソーラ・バーチ)、リッキー・フィッツ(ウェス・ベントリー)、アンジェラ・ヘイズ(ミーナ・スヴァーリ)、フランク・フィッツ大佐(クリス・クーパー)、バディ・ケーン(ピーター・ギャラガー)、バーバラ・フィッツ(アリソン・ジャニー)、ブラッド・デュプリー(バリー・デル・シャーマン)、ジム・オールメイヤー(スコット・バクラ)

アメリカンビューティーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①バーナム家は広告業界に勤務する夫・レスター、不動産売却を営む妻・キャロリン、高校生の娘・ジェーンの3人家族。平凡な家庭の筈だったが、互いに関心を持たなかった。レスターがジェーンの親友・アンジェラにひとめぼれした頃から家庭が崩れていく。 ②レスターはマリワナを吸って全能感に陥って会社を辞め、暴走し、妻・キャロリンは同業者と浮気、娘・ジェーンは隣家の息子・リッキーと恋に落ちる。 ③浮気がばれたキャロリンは思いつめ銃を持って帰宅するが車中で迷う。リッキーとジェーンは駆け落ちを考える。アンジェラはレスターを誘うが、処女だと知ったレスターは目が覚める。息子がゲイと勘違いした父・フランクによってレスターは殺される。

【起】- アメリカンビューティーのあらすじ1

ホームビデオで彼女・ジェーンを彼・リッキーが撮影するところから、物語は始まります。
「あんなパパ、死んだ方がマシ。殺してくれる?」とジェーンはファインダー越しのリッキーに言いました…。
…アメリカ、シカゴ郊外にある赤い扉の家に、ごく一般的な家庭がありました。
夫はレスター・バーナムという42歳の広告代理店に勤務する男性です。妻はキャロリンという女性で、不動産業を営んでいます。
ふたりの間には、典型的なティーンエイジャーの女子高校生・ジェーンがいました。ジェーンは豊胸手術に興味があり、お金を貯めています。
一見平凡な家庭ですが、レスターとキャロリンはずっとセックスレスで、娘・ジェーンは父・レスターとしばらく会話を交わしていません。個人主義の極致といったところです。
3人でひとつの車に乗って出勤&登校し、夜は同じ時間に食卓を囲みますが、全くもって互いに関心を払うことがありません。そしてそれが日常化していました。
ある日レスターが出勤すると、年下の上司ブラッド・レプリーに呼び出されて、解雇をほのめかされます。
局長のゴシップ(会社の経費で愛人を囲っていたこと)で煙に巻いたものの、全社員の評価を査定するために、近日レポートを書いて提出せねばならなくなりました。レポート提出に気が乗らないレスターは渋りますが、妻・キャロリンはレスターを叱咤します。
レスター家の隣には、麻酔専門医ジム・オルマイヤーと税理士ジム・バークレーという同じ名前のゲイのカップルが住んでいます。反対側のお隣は無人でしたが、そこへ新たな家族が引っ越してきたようです。
その日の夕食時に、珍しくレスターが娘・ジェーンに話しかけました。「学校はどうだ」といった他愛ない話題です。「まあまあ」と言った後「最高よ」と言い直したジェーンは「何カ月も私に話しかけなかったくせに」と言って席を立ち、レスターは妻・キャロリンに当たります。
そしてジェーンの部屋まで行くと今まであまり話さなかったことを詫びました。それを新たに越してきた住人・リッキーがカメラで撮影します。
妻・キャロリンの方も仕事がうまくいっていません。「私は今日この家を売る」と自分に言い聞かせて家を磨き、内覧に来た客には愛想よく対応しますが、複数の客の反応は芳しくありませんでした。キャロリンは客の去った家の中で泣きます。
娘・ジェーンはアンジェラという親友がいます。金髪の少女・アンジェラは、男の子ならだれでも振り返る美貌を持つ子でした。本人も自覚しており、他の女の子に嫌われようがお構いなしです。
ジェーンは男性にもてもてのアンジェラに、羨望と劣等感を持っていました。
ある日ジェーンとアンジェラが所属するチアリーディング部の踊りを、レスターとキャロリンが見学に来ました。バスケの試合の合間に踊るダンスです。 この映画を無料で観る

【承】- アメリカンビューティーのあらすじ2

そこでレスターは運命的な出会いをしました。ジェーンの親友のアンジェラに一目ぼれをしたのです。娘のジェーンにもバレバレなほど、レスターはアンジェラのとりこになりました。
レスターは自分が「ある意味で僕はもう死んでいる」と思っていましたが、アンジェラと出会った瞬間に、人生がバラ色に見え始めました。
アンジェラに心を奪われたレスターは、ダンスを踊るアンジェラが胸部分のシャツを開くと赤いバラが飛び散る妄想を抱きます。
その夜、キャロリンと一緒のベッドで寝ながらも、レスターは赤いバラの花びらが自分に降ってくるように感じました。20年間意識を失っていて目覚めた、不思議な気分です。
そこから徐々にバーナム家の歯車が軋み始めたのですが、誰も気づきません。
バーナム家の隣に新たに引っ越してきた住人は、海兵隊の大佐であることを誇りに思うフランク・フィッツの家庭です。フランク大佐は家で絶対的権力を誇っており、母は死んだように生活しています。
フランク大佐にはリッキーという息子がいますが、父であるフランク大佐に抑圧された生活を強いられていました。
フィッツ家にジム&ジムコンビのゲイカップルが花を持って挨拶に来ますが、フランク大佐はゲイが大嫌いです。恥知らずだと思っています。
学校に転校したリッキーが、ジェーンに接近しました。リッキーはアンジェラと同じ中学でしたが、リッキーは一度もアンジェラを見ないでジェーンに積極的に自己紹介をします。
アンジェラはリッキーのことを「精神科に入院してたらしい」と言いますが、アンジェラではなく自分に注意を向け、家でも撮影してくるリッキーに、ジェーンは惹かれていきました。
妻・キャロリンが参加するパーティーに同行したレスターは、パーティー自体にはうんざりですが、そこでウエイターのバイトをする隣人の息子・リッキーと会います。
リッキーはウエイターのバイトをしつつ、麻薬の売人もやっていました。極上の麻薬を分けてもらったレスターは、会場の裏口でリッキーと2人で吸いながら、映画の話で意気投合します。
キャロリンはパーティー会場で、同じ不動産業界で成功している男性バディ・ケーンと会いました。セールスのコツを聞かせてほしいと言って、バディに近づきます。
パーティーから帰宅した2人は、ジェーンのところに遊びに来ているアンジェラと会いました。
自分にメロメロだと気づいているアンジェラはレスターの腕から肩へさりげなく触れ、レスターはそれだけで妄想の世界に入ります。アンジェラは今夜、ジェーンの部屋に泊まるそうです。
娘・ジェーンとアンジェラの会話を盗み聞きしたレスターは、「少し筋肉がついたら(レスターと)寝るわ」という言葉を聞いて、早速すぐさま筋トレを始めました。

【転】- アメリカンビューティーのあらすじ3

リッキーは隣家の「Jane」という火文字で注意をひきつけ、ジェーンの姿を撮影します。その際、車庫で全裸で筋トレに励むジェーンの父・レスターの姿を見つけたリッキーは「とんだ珍品ホームビデオだ」とつぶやきながら、それも撮影しました。
夜レスターは、同じ屋根の下にアンジェラがいると思うと興奮して眠れません。
赤いバラでいっぱいの浴槽に身を沈めたアンジェラが、レスターに「身体を洗って」と指示する妄想をしながら自慰に耽り、キャロリンにばれました。キャロリンはあきれますが、開き直ったレスターは、今までの不満をぶつけて満足します。
なぜ今まで自分は我慢していたんだろう。全能感に満たされたレスターは、翌日からゲイカップルと共に朝のジョギングを開始しました。ゲイカップルと一緒にいるところをフランク大佐に見られますが、レスターは気にも留めません。
会社でもレスターはクビになっても開き直り、局長のゴシップをネタに1年間の給料と健康保険を要求します。次第にこの頃から、レスターは「失うものはない」と思い始めました。
キャロリンは不動産業界のバディと肉体関係になります。バディは妻との離婚をほのめかしますが、その実離婚する気は全くなく、キャロリンも情事だけで満足です。
バディの趣味が銃を撃つで、キャロリンも射撃場で銃を一緒に撃つ練習をしました。
レスターは会社を辞めてもマリワナを吸っていい気分で、責任の少ない仕事を探してバーガー店のアルバイトに応募しました。
安い時給で働いても、失うものは何もないと思っているレスターは平気です。赤いスポーツカーを買うなど、行動がエスカレートしていきます。
ジェーンはリッキーと少しずつ親しくなります。アンジェラのアドバイスをきかず、ジェーンはリッキーと恋に落ち、初体験を済ませました。その頃にはもう、ジェーンは胸も大きくなり、豊胸手術の必要もなくなっていました。
リッキーは悩みをジェーンに打ち明けます。リッキーの父・フランク大佐はとにかく家では暴君でした。息子のリッキーにも正しい生活を要求します。
リッキーは15歳の時マリワナを吸ったのが父・フランク大佐にばれ、陸軍学校に強制的に入れられますが、そこもすぐに追い出されます。
一般の学校に戻ったリッキーは、陸軍学校に入るために刈った髪型がもとでいじめられるようになり、再び麻薬の道に落ちました。
2年間精神科に通わされたリッキーは、現在も定期的に尿検査を受けさせられています。リッキーは完全に麻薬をやめたわけではなく、売人として稼ぎながら、尿検査の時には客の看護師に子どもの尿を都合してもらっていました。
麻薬の売人で現在4万ドルを貯めたリッキーは、家を出てNYへ行くのが夢です。それを聞いたジェーンは、一緒に行きたいと言いました。

【結】- アメリカンビューティーのあらすじ4

ジェーンも自分の家庭の事情を話します。父・レスターが自分の同級生のアンジェラに色目を使っていて恥ずかしいと。
「殺してくれる?(映画のオープニング)」と聞いたジェーンは、豊胸手術のために3000ドル貯めたことを告げましたが、でも「今のは冗談よ」と付け足しました。
レスターは朝のジョギングと筋トレを続けていました。時々、リッキーから麻薬を買います。
フランク大佐は息子のリッキーと隣人・レスターが、妙に親しげなのが気になりました。売人と客の間柄なのですが、リッキーは口が裂けても言えません。
私物をチェックしたフランク大佐は、レスターが全裸で筋トレする様子を息子・リッキーが隠し撮りした映像を見つけて「ゲイなのか」と息子を疑います。
さて、運命の日。
キャロリンとバディが情事の最中にバーガー店のドライブインに入り、声を聞いたレスターが出てきてキャロリンの浮気がばれました。
レスターはいまさらキャロリンが浮気していようと気にならず、2人に「何も言わないから、そっちも何も言うな」と言ってすっきりしますが、動揺したのはキャロリンとバディです。
モーテルに戻ったバディは「しばらく会わずにいよう」とキャロリンに別れ話を持ちかけ、思いつめたキャロリンは銃を手に帰宅します。
リッキーはレスターに呼び出されて、レスター宅の車庫に行きました。気になるフランク大佐は、そこで上半身裸のレスターと、うつむいた息子の後ろ姿を見て大いなる勘違いをします。
本当はリッキーはマリワナの巻き方(葉巻)をレスターに教えていたのですが、リッキーとレスターの間に柱があったのも手伝い、ちょうど「レスターにリッキーがフェラチオしているように」見えたのです。
戻ってきたリッキーにフランク大佐は「男のチンポコ(映画のまま引用)を吸ってたな」と詰問し、麻薬のことを言うよりはゲイ疑惑の方がましだと思ったリッキーは「1回2000ドルでカマを掘らせてる」と嘘をつきました。
そして母に「家を出ていく」と言い、リッキーはジェーンと駆け落ちしようと誘います。
その日はジェーン宅にアンジェラが泊まりに来る日でもありました。レスターが筋肉をつけたのを知ったアンジェラは、ジェーンがやめてくれと懇願しても「彼と寝る」と言い出します。
レスターに迫ったアンジェラは「私、初めてなの」と告白しました。アンジェラは今まで平凡を嫌ってわざとはすっぱな女の子を気取っていましたが、実は臆病で未体験だったのです。
それを知ったレスターは急に現実に戻り、娘ほどの歳の子の処女を奪ってはならないと気を取り直して、やめました。
アンジェラからジェーンが恋をしていると教えてもらったレスターは、幸福だった頃の家族の写真を眺めながら、今一度人生を見つめ直そうと考えます。
しかし時既に遅しでした。ゲイを毛嫌いするリッキーの父・フランク大佐が勘違いしたまま、レスターを銃で撃ちます。
レスターが「美しいものが、大事なものが世界にたくさんある」と気づいた時には、もうレスター自身は虫の息でした。

みんなの感想

ライターの感想

「ゆがみ」と「平凡」って紙一重なのだなと痛切する映画。
登場人物どの人をとっても、平凡なのだ。平凡なのだが、ある条件が揃った時に、こうもかみ合わなくなるのかと思わされる。
レスターも好きでダメ男になったわけじゃない。ダメだという自覚を持ちながらもどうすればよいのか判らず、娘の親友に恋をしたことからどんどん転落していく。マリワナに染まり、開き直り…。
キャロリンも「表向きの幸福」にとらわれすぎ、見栄を張りすぎた結果、あきらかに「うさんくさそうな」バディと肉体関係を持つ。
娘・ジェーンとリッキー…ここだけが唯一救いかな、と思われるのだが…いや、ここも怖いぞ。
「麻薬がばれるくらいならゲイ疑惑を抱かせた方がまし」と思ってのリッキーの嘘。しかしここに「計算」があったのではないかと私は見ている。
もしかしたら父・フランク大佐が暴走してくれないかなという、淡い期待。もしそうだったら…この作品怖い!

    ぽこさんの感想

    『ゲイを毛嫌いするリッキーの父・フランク大佐が勘違いしたまま』・・・ではなく、フランク大佐はゲイを毛嫌いしている自分が本当はゲイであることをレスターに知られた為に殺したのです。

    黄昏さんの感想

    アメリカ社会のドラッグ、ゲイ、セックス、ガン、離婚、様々

    な問題を提起した映画だと思う。リッキーの父・フランク大佐

    が息子に”ルールを守らないやつは…”の部分はアメリカその

    ものを表している。日本もアメリカナイズされぬことを祈るの

    みです。

    まるさんの感想

    アンジェラが処女だと告白しますが、私はそれは彼女の嘘だと思って観ていました。
    誰かと寝る前に必ず「初めてなの」と言うのが、彼女流の男の喜ばせ方というか、夢中にさせるための手練手管で、レスターが抱いていたエロティックな魔性の美少女の姿が幻想だった事に気がつき、我にかえってしまったのかと。
    前半で、レストランに入れば、その場の男達が私と寝たがってるのが分かる。とかジェーンに自慢気に語るシーンがありましたが、レスターがアンジェラに一目惚れをする反面、淫らな妄想しか彼女に抱かなかった事を鑑みると、そんな環境はアンジェラにとっては負担だったのでは?と言う印象でした。(説明されてるわけではありませんが)
    セックスの消耗品としての役割を押し付けられ、本当ならジェーンの様に、外見や性的興味を越えた存在感を認められて「唯一の特別な存在」として認められることを羨ましく思っていたのではないでしょうか。それを与えられない惨めさを、地味なジェーンを引き立て役にして、自分が素晴らしいかのように言い張る事でプライドを保っていたかなのように見えました。
    アンジェラは驚くほど美少女ですが、ティーン雑誌のモデルとして雑誌に載ったものの、世間が騒ぐ程にはなりませんでした。類い稀な美貌だと自分でも信じていたのに、いざ、美貌で勝負する世界に飛び込んだら、何一つ輝いていないことに気が付いたのではないでしょうか。見た目ばかりが美しくて退屈な女。と言うのが彼女のコンプレックスだったように思えました。

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