「キセキあの日のソビト」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

キセキ -あの日のソビト-の紹介:2017年1月28日公開の日本映画。メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立を考えて顔を伏せて活動する覆面ボーカルグループ、GReeeeN。その結成秘話と名曲「キセキ」の誕生に迫る青春ストーリー。物語のキーマンとなる兄弟を松坂桃李と菅田将暉が、グループの他のメンバーを横浜流星、成田凌、杉野遥亮が演じ、歌声を披露する。

予告動画

キセキあの日のソビトの主な出演者

JIN〔ジン〕(松坂桃李)、HIDE〔ヒデ〕(菅田将暉)、navi〔ナビ〕(横浜流星)、92〔クニ〕(成田凌)、SOH〔ソウ〕(杉野遥亮)、理香(忽那汐里)、森田誠一(小林薫)、森田珠美(麻生祐未)、結衣(平祐奈)、ふみ(早織)、トシオ(奥野瑛太)、売野(野間口徹)

キセキあの日のソビトのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①メタルバンドで活動する兄・ジンは、メジャーデビューを目指すが挫折。歯科医をめざす弟・ヒデたちの音楽バンドに才能を見いだしたジンは、曲のアレンジをしてディレクターの売野に聞かせる。 ②歯科医をめざすヒデたちは顔出しせずGreeeeNとしてデビュー。『キセキ』でブレイクしたが、歯科医としても活躍を続けている。

【起】- キセキあの日のソビトのあらすじ1

2005年(平成18年)。
ジン、トシオが所属するメタルバンド『ハイスピード』は、観客と乱闘を起こしていました。
その喧嘩が厳格な父親・森田誠一にばれ、ジンは叱られます。
父の誠一は医者をしていました。命を救う仕事として誇りを持っています。
家では誠一が一家を率いていました。
ジンの弟・ヒデは、父親を尊敬し、自分も医者になろうと思っています。
しかしこの年、ヒデは医学部の受験に落ちてしまいました。
合格祝いをしようと駆け付けた既婚者の姉・ふみは、すでにA5ランクの高品質の肉をお祝いのすきやき用に買っていたので、受験に失敗したものの、鍋を囲みます。

2006年(平成19年)。
ヒデは予備校に通い始めました。眼鏡をかけた男性・ナビと親しくなります。
予備校のかたわら、ヒデは音楽ショップの店員女性・木下理香と親しくなりました。
受験のために封印していますが、ヒデも兄のジン同様音楽が好きで、ギターを弾くのです。
ビートルズや海援隊など、昔の音楽を聞いていました。音楽の趣味が共通したことで、ヒデは理香とプライベートでも会い始めます。

兄のジンはその頃、バンド演奏する店のオーナーに、売野というCD製作会社の音楽ディレクターを紹介されました。売野はジンに、CDデビューを勧めます。
帰宅したジンは、父の誠一に「いつまでフラフラしてんだ。音楽なんてくだらないもの」と言われ、反発して音楽で生計を立てると言いました。
父の誠一は怒り、床の間にあった日本刀を抜いて切りかかろうとします。
その時、病院からの呼び出しの電話があり、誠一は病院へ行きました。
残されたジンは家を出る決意をします。
まずはトシオの父・義男の自動車修理工場の2階で寝泊まりさせてもらい、後日、家賃12万円のアパートを見つけて引っ越しました。高い家賃のところを借りたのは、決意のあらわれです。
そうやってジンはプロとしてデビューするつもりでしたが、プロの厳しさを売野から教わりました。
アマチュアとして活動していた時には、自分の好きな表現をすればよかったのですが、売野からするとそれは「自己満足」です。プロになるためには、「売れる音楽」を作らねばなりません。
自分の好きな曲と、売れる曲との板挟みに遭ったジンとトシオは、そのうちに、「なんのために音楽をやっているのか」という根源的な疑問を抱くようになりました。
トシオは「分相応のことをする」と言って、音楽をやめて父親の修理工場を継ぎます。
ジンは、どうすればいいかと自問自答する日々が続きました…。

【承】- キセキあの日のソビトのあらすじ2

同じ頃。
ヒデは模擬試験を受けても、医学部への道は険しいと思われました。本命のところはD判定、E判定ばかりです。
ナビが歯学部を志望すると聞いたヒデは、自分も歯学部に変えようかと考えました。
ためしに母・球美に相談すると、珠美は喜びます。出産のたびに歯を悪くした母は、今では右半分の歯がぼろぼろなのだそうです。息子に治してもらえるのなら嬉しいと、手放しで応援しました。
それを聞いたヒデは、歯学部を目指そうと決めます。
父の誠一にその旨を告げると、誠一も反対しませんでした。

その頃、雑誌に載った記事を見せに、ジンが家にやってきた時がありました。
父は「お前の音楽はしょせん、お遊びだ。命のやりとりもない、お遊びだ」と言い放ちます。
腹を立てたジンは、弟のヒデに「本当に歯医者になりたいのか」と聞きました。
ヒデは少し悩んだのち、歯医者になると答えます。
父の誠一は、結衣という少女の担当になっていました。
結衣は拡張型心筋症で、最悪の場合、手術が必要な状態です。それを結衣の母・洋子に説明した誠一は、できれば早めに手術をしたほうがいいと言いました。

年明けの受験では、今度はヒデは歯学部に合格します。
入学した歯学部で、ヒデとナビは息の合う男友達、クニとソウに会います。
話をすると、ナビは昔ピアノをしていました。クニは以前、DJのバイトをしていたそうです。
ソウは特に音楽をしていませんでしたが、ヒデはギターをしていました。
カラオケで4人で熱唱した後、帰宅したヒデはクローゼットの奥にしまっていたギターを、久しぶりに取り出します。
河川敷で練習をしはじめたヒデたちは、やがて『声』という曲を作りました。ヒデは音楽のプロである兄のジンに、吹きこんだMDを持って行って曲のアレンジを頼みます。

その頃ジンは上記のように、唯一の仲間・トシオが音楽をやめると言い出して、模索していたところでした。
弟が持ってきたMDを聞いて才能を感じたジンは、弟の曲だと言って音楽ディレクターの売野に持っていきます。売野は聞くと、CD化の話を具体化させようとしました。

ジンにアレンジしてもらったヒデたちは、ライブをしようと考えます。
バンド名は「グリーンボーイズ(新人未熟者)」としました。大学のキャンパスでもチラシを配ります。

【転】- キセキあの日のソビトのあらすじ3

2007年10月に行なったライブは、大成功でした(注:映画なので実際と日づけは異なる)。
それを見に来た理香に、ヒデは「趣味で終わらせるつもり?」と聞かれます。
それでもヒデは、歯科医になる夢を捨てていませんでした。

CD化の話を持ち出したジンに対し、他のメンバーは喜びますが、弟のヒデだけは戸惑い、断ります。
しかし他のメンバーが未練を持っていることを知ったヒデは、やっぱりやりたいと兄のジンに頭を下げました。
兄のジンの部屋で、カップリングの曲づくりが始まります。
兄弟はお互い理解しあえるようで、「そこ、空(そら)っぽい感じで」とジンが言うと、弟のヒデには通じました。他のメンバーはびっくりします。
いっぽうで、音楽の方向性をめぐってジンとヒデが掴み合いの喧嘩をすることもあり、ナビたちは急いで止めます。

そこまで話を進めたところで、ふとジンとヒデは、父親の誠一に許可をもらっていないことに気付きました。
父親の誠一は頑固です。なにせジンが音楽をやると言い出した時に、日本刀を持ち出したくらいの人物です。
そこでジンは売野に頭を下げ、顔出しなしでデビューできないかとかけあいました。
将来彼らが歯科医になることも告げ、「そうじゃないと弟が日本刀で斬られるんです」と訴えます。
売野はいぶかしがりながらも、条件を呑みました。
ロゴマークは兄のジンが考えます。歯医者なので歯のマークにし、「e」を4つ並べたのは、メンバーが4人だからです。

そうして、CD『道』が発売されました。ファーストシングルは少しずつ話題になります。
父・誠一の患者の少女・結衣が心不全を起こして容態を悪化させ、緊急入院しました。
当面の手当てはしたものの、やはり根本的に解決するには、手術しか方法がありません。
結衣はまだ10代の少女でした。大きな手術には勇気が必要です。
その頃、GReeeeNの曲を聞いた結衣は、ひそかなファンになります。病室でイヤホンを使い、何度も聞きました。

しかしここで障害が起きます。ヒデが音楽に夢中になるあまり、留年しかけたのです。
「何が大事か、しっかり考えろ」と父の誠一に叱咤されたヒデは、音楽をやめようかと考えました。
解散しようかと理香に相談すると、「何がしたいの!?」と理香に詰め寄られ、喧嘩になりました。
勉強に励みますが、手につきません。

【結】- キセキあの日のソビトのあらすじ4

ヒデは、尊敬する父のように医者となる夢を捨てられず、かといって音楽への情熱を捨てることもできませんでした。
兄のジンが商店街で待ち伏せし、次のCDの発売が5月に決まったと告げます。

自分の悩みを兄のジンに打ち明けると、ジンは怒りました。
「続けたくても、続けられない奴もいるんだぞ。てめえ1人で勝手に決めんなよ」
それは、ジンのことでもありました。ジンは音楽が好きでしたが続けられず、ヒデたちの曲のアレンジを「縁の下の力持ち」として、活路を見いだしていました。
「続けろよ、お前には才能があんだから。俺と組まなくてもいいから、GReeeeNは続けろ」
考えたヒデは、兄のジンの部屋を訪問し、音楽を続けたいと言います。
それを聞いたジンは、父・誠一の診察室に乗り込んで、弟が音楽をやることを認めてくれと訴えました。

父・誠一は「お前らの音楽は、しょせん、医者には勝てない。世の中に必要な存在になってほしかった」と言います。
それに対しジンは、勝ち負けは関係ないと指摘して、「心の医者になります。必要とされます」と啖呵を切りました。
そして『キセキ』という曲が発表されます。
その曲はまたたくまに人気が出ました。オリコンで1位をとります。
結衣はその曲を聞いて、手術を決意しました。主治医の誠一に、曲を聞かせます。
誠一は息子の曲と知り、結衣が「生きたいんです」と勇気をもらっていることを知って、ジンがいうとおり歌が「心の医者」としての役割を担っていると気付きました。

ラジオで流れる、ハンドルネーム「ネズミの心臓」さんの19歳の少女の応援メッセージを聞いたヒデは、音楽もやりたいと思います。
ヒデは父の誠一に、「音楽をやらせてください」と頼みました…。

夏休みに入ります。
音楽合宿も兼ねて、兄のジンのところへヒデがこもることになりました。
父の誠一は「GReeeeNって知ってるか? お前らも、GReeeeNみたいな曲を作れるようになれ」と言って送り出します。
父はヒデがGReeeeNのボーカルだということを知っていて、遠回しに父なりのエールを送ったのでした。

…後日。
無事に国家試験を通り、歯科医になったヒデたちは、それでもまだGReeeeNとして活動を続けています…。
(「ソビト」とは「素人(しろうと)」の音読み。初心のまま自由に新しいことに挑戦していこうという気持ちのあらわれ)

みんなの感想

ライターの感想

今年、デビュー10周年を迎える『GreeeeN』の自伝的な内容。
もちろん、映画化にあたり多少フィクションも入っていることであろう。
しかしファンにとっては嬉しい映画なのではないか。
私はファンではないのだが、タイトルとなった『キセキ』という曲は、ファンじゃない私でも知っていた。
歯科医だということも今回初めて知って、けっこう驚き。(ファンにとっては周知の事実なのだろうが)
この映画がきっかけで、またGreeeeNの認知度が高まること間違いなし。

映画の感想を投稿する

映画「キセキあの日のソビト」の商品はこちら