「クロエ~無垢な娼婦~」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

クロエ~無垢な娼婦~の紹介:家出をした少女クロエは、路頭に迷っていた際に助けてくれた年上の男に魅かれていく。しかし彼の借金の返済のためにクロエは売春することを求められる…。1996年のベルギー・フランスの合作。マリオン・コティヤールが映画デビューしたての頃の作品だが、体当たりの演技を披露している。

クロエ~無垢な娼婦~の主な出演者

カティア(アンナ・カリーナ)、クロエ(マリオン・コティヤール)、エルザ(ノーツァ・クーアドラ)、ジャン=ミシェル(ジャン=クロード・アドラン)

クロエ~無垢な娼婦~のネタバレあらすじ

【起】- クロエ~無垢な娼婦~のあらすじ1

16歳のクロエには想いを寄せる少年がおり、いつも学校帰りに彼や仲間数人と集まっています。ある日彼が、線路に寝そべり電車に轢かれなければ選んだ女の子を好きに出来るというゲームを敢行し見事に成功します。しかし選ばれたのはクロエではなく友人で、彼と友人が体を重ねているのを見たクロエは涙の失恋を経験しました。その日朝帰りしたクロエは、口うるさい母に嫌気が差し家出を決めます。着の身着のまま夜汽車に乗ったクロエは、自由になりたいと車内で母への手紙を綴りました。

着いた先で彷徨ったクロエはベンチで落し物のバッグを見つけ、持ち主に届けます。そこはダンスホールで、閉店後の店内で女主人・カティアが踊る姿にクロエは見とれました。クロエはバッグを渡したついでに仕事が欲しいとカティアに頼みますが、断られてしまいます。お小遣いを貰って帰されたクロエですが行く宛もなく、店のガラスを割って中に入り横になりました。しかし気付いたカティアに冷たく追い出されます。
終電後の駅に佇んでいたクロエは、駅に来て人探しをしている革ジャンを着た気取った男に話しかけられますが無視します。程なくして駅の構内も追い出されると、先程の男が外でクロエを待っていました。ジャンと名乗るその男が泊るところが無ければ家に来ればいいと言ってくれたため、クロエは彼のだだっ広い無機質な部屋に付いていきます。ポーカーで飯を食ってると話す怪しげなジャンですが、その夜クロエには手を出しませんでした。クロエは見返りを求めなかったジャンに魅かれ、家には戻らないと母に電話をします。

【承】- クロエ~無垢な娼婦~のあらすじ2

ガラスの弁償をしようとカティアの店を訪れたクロエは、ジャンの存在を嬉しそうに報告します。妙にクロエのことが気にかかるカティアは、惚れちゃダメよと助言しますが彼女は既にジャンの虜でした。彼の前で踊れると嘘をついてしまったクロエはカティアにダンスを習います。
帰宅したクロエはジャンに連れられ、ナイトクラブへ出掛けます。客と事前に打合せしたジャンはポーカー会場で掛金が無くなると、クロエのストリップで掛けると言い出します。困惑するクロエはジャンに酒を飲まされ、同席していたストリッパーたちに服を脱がされ全裸で踊らされました。現状に耐えられず店を走り出たクロエですが、追いかけて来たジャンに抱かれ女になりました。

ご機嫌のクロエはジャンと寝たことをカティアに知らせます。クロエがストリップポーカーに掛けられたと聞いたカティアは、ジャンが全うな人ではないと忠告しますが、クロエは彼に捨てられたくないと必死です。その晩カティアの家に泊まったクロエは、彼と別れるようカティアに言われると「保護者のつもり?」と激高し家を飛び出しました。
ジャンのもとに戻ったクロエは、遠い町へ行こうと彼に誘われ車に乗ろうとします。そこへやって来た借金取りにジャンは殴り飛ばされ、2日以内に返せと脅されました。
翌日、知人からの借り入れも断られたジャンは、先日のナイトクラブの中年男がクロエを気に入っているので会ってほしいと彼女に懇願します。拒むクロエでしたが「俺にはもう君しかいない」とジャンに縋られ、依頼を引受けるのでした。

【転】- クロエ~無垢な娼婦~のあらすじ3

クロエは古いビルの一室にて先日の中年男に体を触られ逃げ出しますが、待ち構えていたジャンに力づくで他の部屋に運ばれます。ジャンにベルトで叩かれ続けたクロエは、為す術もなく中年男に身を売りました。ジャンはクロエに取り分を渡しますが、娼婦じゃないと彼女は怒って札を投げ飛ばします。私はもうおしまいだとクロエは嘆き、あなたしか頼りがないとジャンに抱きつきますが、「2人で逃げ出すための資金が貯まるまでの我慢だ」とジャンはクロエに売春を続けるよう淡々と告げました。寝耳に水のクロエは衝撃を受けます。

結局クロエはジャンの言葉を信じ、中年男を客にとった部屋で感情もなく機械のように仕事をこなします。しばらくするとクロエは、隣の部屋で働く娼婦・エルザと会話するようになりました。
ある日あの中年男が再び来たため、クロエは避妊するよう強く訴え、終わった後にも彼を罵ります。「売女め!」と侮辱されたクロエはたまらずシャワーのあるエルザの部屋に飛び込み、体を洗い「私は汚れている」と泣き叫びました。気分転換にとエルザに誘われ外に出たクロエは、通りかかったカティアに呼び止められます。売春していると察したカティアは、人生が台無しになると必死で止めますが、恋人のためなのだとクロエは耳を貸しませんでした。
クロエが心配なカティアは翌日も売春宿の近くまで来ると、見せたいものがあるとクロエを連れ出します。カティアは娼婦たちが並ぶ場末の飾り窓をクロエに見せ「こうなりたいのか。順調なのは最初だけ!」と自分が娼婦だったことも明かし、ジャンと別れるよう説得します。それでもクロエはお金を貯めて彼とやり直すのだと怒り、1人で仕事場へ戻りました。ところがひょんなことからクロエは、エルザもジャンに雇われていること、もう1人同じ立場の娼婦がいるということを知ってしまいます。ジャンに詰め寄ったクロエは彼にひどく乱暴されますが、そのあとに優しい言葉を掛けらると、彼を受け入れてしまうのでした。

【結】- クロエ~無垢な娼婦~のあらすじ4

ジャンの姿が見えず探しに行ったクロエは、ナイトクラブへ潜り込みます。そこでジャンと踊るカティアを見たクロエは、彼女とジャンが関係を持っていると誤解し興奮して店を飛び出します。借金のあるカティアは、偶然にも知人であるジャンから金を借りていましたが、男女の関係ではありませんでした。クロエの相手がジャンだと知ったカティアは彼女の居場所を教えろと迫りますが、ジャンは借金返済のためにクロエをオランダの仲介者へ渡すと平然と告げました。

落胆したクロエは汽車に乗って地元の方へ向かうと、かつて想いを寄せていた彼に遭遇します。しかし娼婦であることを既に彼にも知られていて、軽蔑の視線を送られました。
行く所もないクロエは、2日後に仕事場へ戻って来ます。ところがクロエが仮眠している間にエルザがジャンを呼び出し、クロエはジャンの車に乗せられました。車中でジャンは娼婦を愛するなんて無理だとクロエに言い放つと、悪びれることもなく仲介者へ引き渡すと告げます。
人気のない郊外の建設現場へ到着すると、車を降りたクロエは落ちていた棒でジャンを殴りました。それを見ていた仲介者らはさっさと逃げ出します。更にクロエを案じてずっと後をつけて来たカティアが、ジャンを車で撥ねました。力尽きたジャンを見届けたクロエは線路へ向かい走り出します。もう死にたいと線路に横たわったクロエですが、いつかのように汽車は彼女の上を通り過ぎて行きました。無事だったクロエをカティアが抱きしめると、2人は歩き出します。人生はやり直せるのだと。

みんなの感想

ライターの感想

とにかく内容が悲惨すぎて、見ているのが辛かったです。しかし、まだ人生経験も少なく居場所のない少女が男に優しくされ、恋に落ちてしまえば、決してあり得ない話ではないなと感じました。クロエはカティアのもとで人生をやり直せると信じたいです。
現在ほどの迫力はないものの、マリオン・コティヤールの演技は20年前から卓越していると実感しました。うぶな頃と娼婦になった後の表情がまるで違い、見惚れました。この演技があってこそ、作品の悲しさが増したのでしょう。

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