「ショーシャンクの空に」のネタバレあらすじ結末

ショーシャンクの空にの紹介:ホラーの帝王、スティーブン・キング原作のヒューマンドラマ。過酷な状況の中でも希望を失わず生きていく人間の輝きとたくましさを描くヒューマンドラマ。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞など多数受賞の名作。

この映画を無料で観る

予告動画

ショーシャンクの空にの主な出演者

アンドリュー・"アンディ"・デュフレーン(ティム・ロビンス)、エリス・ボイド・"レッド"・レディング(モーガン・フリーマン)、サミュエル・ノートン刑務所長(ボブ・ガントン)、ヘイウッド(ウィリアム・サドラー)、バイロン・ハドリー主任刑務官(クランシー・ブラウン)、トミー・ウィリアムズ(ギル・ベローズ)、ボグズ・ダイアモンド(マーク・ロルストン)、ブルックス・ヘイトレン(ジェームズ・ホイットモア)、検察官(ジェフリー・デマン)、トラウト(ポール・マクレーン)、マート(ジュード・チコレッラ)

ショーシャンクの空にのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①妻と愛人殺しの罪を問われたアンディは、冤罪にも関わらず終身刑でショーシャンク刑務所に入れられる。優秀な銀行員だったアンディはその知識を利用し、刑務所内で独自の地位を築く。 ②アンディの無実を裏付ける証拠が出てきたが、所長が握りつぶした。アンディは長い年月をかけて掘った穴を使って脱獄した。

【起】- ショーシャンクの空にのあらすじ1

アメリカ、メイン州(アメリカ合衆国の最東端にある州)。
1947年。
若くして銀行の副頭取にのぼりつめているアンディ・デュフレーンは、妻の浮気に苦悩していました。バーをはしごしたアンディは雨の車中でさらに酒をあおり、ひそかに手に入れた銃を持って拳銃自殺を考えます。
思いとどまったアンディは銃をロイアル川に捨て、帰宅して寝ました。
翌朝、クウェンティン宅のメイドが、アンディの妻とプロゴルファーの愛人・クウェンティンの射殺体を発見します。
アンディは妻の浮気を知っていて「離婚するなら自殺する」と発言していたことが「脅し」と取られ、殺人の動機もあったことで、アンディは逮捕され裁判にかけられます。
アンディが捨てた銃は川から見つからず、検察官が状況証拠のみでアンディを一方的に殺人犯であると決めつけたスピーチを展開し、陪審員裁判でアンディは終身刑に処されました。アンディは無実であると主張しましたが、全く聞き入れてもらえませんでした。
アンディは、本当は冤罪でありながら、ショーシャンク刑務所に送られます…。

そのショーシャンク刑務所には、終身刑の者ばかりが集められていました。みんな、一癖も二癖もありそうな人物ばかりです。
レッドという中年の黒人男性は殺人罪で終身刑に処され、服役20年目に突入していました。仮釈放を得たいレッドは、保護観察官との仮面接で模範解答を並べますが、それがかえって反省の意がないと受け取られて不可にされます。
レッド自身も仮釈放を本心から望んでいるかというと、そうでもありませんでした。刑務所生活が長く、レッドは刑務所での調達係を請け負っていますから、生活に不満を持っていません。
入所してきたアンディを見たレッドの第一印象は「弱々しい感じ」でした。新入りの囚人の中でアンディは仕立てのよいスーツを着ており、見るからにインテリで、仲間内でこっそり行う「誰が服役初日に泣くか」という賭けで、レッドはアンディに賭けました。
ショーシャンク刑務所では囚人はみな個室です。アンディも部屋に通されました。ハドレー刑務主任とノートン所長の顔が自己紹介した後、問題を起こさないようにと新入りの囚人たちに諭します。
脱衣、所持品検査、全裸でホースの水を浴びせて洗われ、消毒薬のパウダーを全身に振りかけられた新入りたちは、支給された服を持ったまま裸で独房に行けと命令されます。
消灯後、最初に泣き出したのは太っちょの男でした。他の囚人はみんな囃したて、ハドレー刑務主任たちは泣きやむように太っちょに言いますが、それでも泣くので警棒で殴ります。刑務所内での過度な暴力は、当時は当然のように行なわれていました。
太っちょは診療室に送られましたが、その後、死にました。それも問題にならないくらいの劣悪な環境です。

アンディは入所当時、誰にも心を開きませんでした。ひとりで行動し、ひとりで食事します。
アンディの品の良さに目をつけた囚人・ボグズが、時折アンディに絡みます。刑務所内では同性の囚人同士の性的暴力もあり、ボグズはアンディを気に入ったのです。
アンディは一か月経過した頃に、やっと口を聞きました。初めてアンディが声をかけた相手は、調達係のレッドです。
アンディはレッドにロックハンマーを希望しました。鉱物マニアの趣味を復活させたいアンディは、レッドに頼みます。抜き打ち検査に気をつけることと、ハンマーで人を殺さないことをレッドは約束させますが(もし殺人が行なわれた場合、厳しい取り締まりがあって調達係のレッドの身も危なくなるため)、「現物を見てから言ってよ」とアンディに笑われました。
外部に連絡を取ってロックハンマーを取り寄せたレッドは、そのハンマーの小ささに肩透かしを食らいました。それほど、ちっぽけなものなのです。これだと殺人はおろか、独房の壁を掘って脱獄を図るなんて、600年くらいかかりそうだと思いました。
図書の本を配る老囚人・ブルックスに頼み、図書にまぎれてハンマーをアンディに渡します。
それがきっかけで、アンディはレッドと話をするようになりました。アンディも、レッドには心を許している節がありました。レッドががつがつしていないからでしょう。

ある日漂白剤を取りにいけと命令されたアンディは、倉庫内でボグズの一派に襲われました。抵抗もむなしく、性的行為を強要されます。
それでもアンディは必死の抵抗を何度も試みました。撃退に成功することもありますし、屈服せざるをえない時もあります。
アンディの顔には生傷が絶えない時期がありました。
そんな時期が2年ほど続きますが、アンディは状況を改善する時期を狙っていました。

1949年春に、ショーシャンク刑務所に仕事が舞い込みました。工場の屋根を修理するという、外部での作業です。外での作業は珍しいので、12人の人手に対し100人以上が志願しました。
レッドは刑務官に賄賂を渡し、自分と仲間たちを入れるように手配します。そこにアンディも加えました。
刑務官の監視の目がありつつの作業ですが、久しぶりに日差しを浴びての肉体労働は楽しく、レッドたちは喜びます。
その時、ハドレー刑務主任が他の同僚に愚痴を洩らしているのを、アンディが聞きつけました。
ハドレーの兄が100万ドル(約1億1500万円)の遺産を残して死に、3万5000ドル(約402万円)をハドレーが相続することになったのですが、相続税がかかるので実際に手にする金額は微々たるものだというのです。
それを聞いていたアンディがハドレーに近寄ると、「奥さんを信じていますか? 裏切られる心配は?」と質問します。一介の囚人が話に加わってきたので、ハドレーは気を悪くしますが、アンディは怯まずに「その3万5000ドルを奥さんに贈与すればいい」と言います。さらに「6万ドルまでは非課税で税金を取られない。合法的だ。もし不審に思うなら国税庁に問い合わせればよい」と言い、アンディがすらすら述べるので、ハドレーは耳を傾けます。 この映画を無料で観る

【承】- ショーシャンクの空にのあらすじ2

優秀な銀行員だけあって、アンディは法の抜け道にも通じていました。
アンディは「贈与にあたっては弁護士の書類が必要だ。その書類も用紙があれば自分ができる」と言います。「代わりにもし成功したら、仲間にビールをおごってくれ」と付け足しました。
ハドレーの相続問題は解決します。アンディとの約束が果たされ、作業仲間のレッドたちはビールにありつきました。作業の手を止めて屋上で飲むビールは最高です。
当のアンディはというと「酒はやめた」と言ってビールを飲みません。欲のために動いたわけではないと一同は知り、囚人にも刑務官にも好印象を与えます。
そして結果的にこの出来事により、アンディは税制処理、資産運用、とにかく金に関することならプロだという印象を、刑務官たちに強く植え付けました。
アンディは媚びたわけではありません。なごやかな空間とやすらぎの時間を求めただけだと、レッドは思いました。

アンディとレッドはますます親しくなります。アンディはチェスの駒を作るために石を欲しがりましたが、それは難しい問題でした。
何をして投獄されたのかとアンディに聞いたレッドは「殺人罪だけど、無実だ」と聞きます。しかしこの刑務所では、誰もが「無実だ」と言うのが常で、レッドも信じていませんでした。
映画で女優のリタ・ヘイワースを見たアンディは、レッドに「リタ・ヘイワースを送ってくれ」と言います。
その直後、アンディはいつものようにボグズに絡まれました。映画フィルムで囚人・ルースターの鼻を折って抵抗したアンディは半殺しの目に遭い、1か月の入院生活を余儀なくされます。
ところがアンディが入院している間、思わぬ助けが入ります。遺産の件で世話になったハドレー刑務主任が、懲罰房に入れられたボグズを襲ってリンチをしました。結果、ボグズは半身不随の身となり、それ専用の刑務所に移送されます。
この件があってから、アンディに手を出す囚人はいなくなりました。
またレッドたち囚人仲間も、重傷を負ったアンディのためにと石を集めてやります。普段の肉体労働の時に、綺麗な石を見つけてはこっそり独房に持ち込みました。
1か月後、退院したアンディが独房に戻ると、そこにはリタ・ヘイワースの大判のポスターが「退院祝い」としてレッドに贈られていました。
(アンディが「リタ・ヘイワースを希望」したのは、生身のリタ・ヘイワースの慰問とかいう意味を本来は持っていた。それが無理だということも知っていて、レッドをからかう意味で所望した。ところがレッドが「リタ・ヘイワースのポスター」を入手して送りつけたいわゆるとんち返しを、アンディは「一本取られた」という意味で気に入った)

独房の抜き打ち検査が行われました。アンディの部屋に、ノートン所長がやってきます。
抜き打ち検査というのは名目で、アンディの値踏みが目的でした(所長自らがアンディのためだけにやってくると、おかしな疑問を抱かれる。だから抜き打ち検査という名目にして、アンディに面接がてら会いに来た)。アンディを見たノートン所長は、アンディが利発そうで学識のある人物だと見抜きます。
所長に呼ばれたアンディは、まず図書係に配置換えになりました。図書を配る老囚人のブルックスは、1905年に入所して、1921年からずっと本を配っていました。
しかしその図書係というのは表向きの名目です。
図書の部屋に詰めるアンディのところへは、刑務官・ディーキンズが「子どもの養育費のための信託資金を作りたい」と言って貯蓄計画のアドバイスを乞います。そのように、所長や刑務官たちの税務処理を行うようになったのです。
アンディは所長に、図書を増やす予算要請の手紙を州議会に出してもいいかと聞き、許可をもらって以降、毎週出し続けました。
税申告の時期には手伝いとしてレッドも駆り出され、肉体労働ではなくデスクワークで、楽をさせてもらいます。

老囚人・ブルックスの仮釈放が決まりました。しかしブルックスは喜ぶどころか、祝福する仲間・ヘイウッドに怒りの刃をぶつけます(首にちょっと当てただけ、超軽傷)。
50年以上もずっと刑務所で暮らしてきたブルックスにとっては、外の世界が怖いのです。
刑務所の壁は囚人たちにとって、最初は憎むべきものですが、次第に慣れ、最終的には壁に頼る存在でした。
ヒナから育てていたカラスと別れたブルックスは、仮釈放の手続きを経て外の世界に出ます。
入所の頃には自動車なんて1台見るかどうかでしたが、外に出ると自動車がわんさか走っていました。街を歩く人はみな足早で、時代に取り残されたブルックスは強い疎外感を味わいます。
仮釈放委員会に住む場所と仕事を提供されたブルックスですが、「外の世界はつらいから自殺する」と囚人仲間に手紙を書き送り、そのとおり部屋で首を吊って自殺しました。壁に「ブルックス ここにありき」と書き残して。
ブルックスの手紙を読んだレッドにとっては他人事ではありません。レッドだけでなく他の者もそうです。刑務所に入っていた時期が長ければ長いほど、外に出た時の孤独感が尋常ではないことを悟ります。
その頃アンディに州議会から手紙が届きました。週に1回の手紙に辟易した州議会は、図書室用の予算として200ドル(約2万3000円)の小切手と、中古図書を送ってきました。
州議会としては「これで勘弁しろ」のつもりだったのですが、アンディは「6年間で望みがかなえられた。次からは週に2通手紙を送る」と俄然意欲をかきたてられます。
中古図書に『フィガロの結婚』のレコードが入っているのを見つけたアンディは、放送室にたてこもってレコードの曲を流します。
教養がなく曲名を知らない者たちも、その美しいオペラ曲のメロディにつかの間、自由を味わいました。

【転】- ショーシャンクの空にのあらすじ3

所長は怒ってアンディを2週間の懲罰房に入れます。懲罰房は暗くて孤独との戦いを強いられる、他人との接点が全くない場所ですが、アンディは懲罰房の中で「心の中で音楽を聞いていた」とレッドに言い、希望は捨てたくないと言います。
そんなアンディにレッドは「希望は正気を失わせる」と警告しました。希望を持ち続けたいアンディと、希望を持ちたくないレッド…この点だけ、2人は意見が対立します。

懲役30年が経過したレッドは、また仮釈放不可になりました。アンディはレッドに残念賞と言い、ハーモニカをプレゼントします。
アンディの懲役10周年記念に、レッドはマリリン・モンローの大判ポスターをプレゼントしました。
1959年、州議会はアンディの手紙に根負けし、500ドルの予算に引き上げました。アンディは格安な本や売れ残りの本を買い、図書館を作ります。
ショーシャンク刑務所に図書館ができたというのは、新聞にも取り上げられ、福利厚生や社会復帰を促す活動として、ノートン所長のボランティア精神の現れのように取られました。ノートン所長は、ちゃっかり自分の手柄のようにして振る舞います。
そのノートン所長の財テクをアンディはずっと行ないました。会計係として金の管理、税金を抜かれないよう、アンディは架空の人物ランドール・スティーブンスという人物を作りだし、その口座に金を蓄えます。書類上の人物ですが、念のため所長を通じて身分証や免許証なども偽造させました。
アンディは図書館を作ると共に、囚人に勉強をさせて高卒資格を取らせる活動も始めました。

1965年に、劇的な出来事が起こります。
トミーという若い男性囚人が入所してきました。彼は家宅侵入罪で捕まりました。13歳の頃から何度も何度も捕まっているので、ショーシャンク刑務所に回されたのです。トミーは妻子持ちでした。
アンディはトミーに「盗みの才能がないから捕まるのだ。だから盗みは卒業した方がいい」と言って怒りを買いますが、冷静になったトミーはアンディの言う通りだと思います。
そしてトミーはアンディに頼み、高卒資格のための勉強を始めました。トミーはアルファベットの読み書きすらできない状態でしたが、アンディが熱心に教え、やがてトミー自身が学ぶことの面白さに気づき、鉛筆の持ち方がおかしいものの、めきめき学力をつけていきます。
その頃、アンディは新たに手に入れたラクエル・ウェルチという女優の大判ポスターに貼り替えました。仲間に集めてもらった石は、チェスの駒として綺麗に加工されています。

1966年、トミーは高卒資格試験を受けました。試験の出来に満足いかないトミーは「1年を無駄にした」と言いますが、トミーは合格します。
トミーはアンディ本人に聞くのは気まり悪いので、レッドにアンディの罪状を聞きました。妻と愛人のプロゴルファーを殺した罪だと聞き、トミーは黙ります。
トミーは慎重に、レッドとアンディに話をしました。
トミーが4年前に車泥棒で逮捕されてトマストン刑務所に収容された時のことです。
同じ房に入ってきた新入り・エルモという男は嫌な奴で、自分のした罪を自慢するところがありました。
罪の自慢の1つに「カントリークラブで働きながら、めぼしい相手を見つけて金品を奪う目的で、プロゴルファーの男の家に入った。見つかったからプロフゴルファーと、一緒にいた女を殺した。後日、プロゴルファーと関係していた女性が人妻で、亭主が一流の銀行員だと知った。その亭主が捕まった」というのがあったのです。その話の亭主とは、まさしくアンディのことでした。
レッドは今まで親友として過ごしながらも、アンディが殺人犯だと思っていました。この刑務所では、みんながみんな「無罪」と言うからです。まさかアンディが本当に冤罪だと思わず、驚きました。
アンディ本人は、初めて得た有力かつ具体的な証言を、ノートン所長に話します。その後、再審請求をしたいと言いました。
ノートン所長は拒否し、トミーがアンディを喜ばせるためについた嘘だと決めつけます。所長が今まで長年アンディに自分の不正な汚れ仕事をさせていたのは、飼い殺しにできる(一生刑務所からアンディは出られない)と思っていたからで、出所されると都合が悪いのです。
所長はアンディに1か月の懲罰房行きを命じ、なんとかアンディの気持ちを変えさせようとしました。そしてある夜、トミーを裏手の所内に呼び出してハドレー刑務主任に射殺させ、「脱獄しようとしたから撃った」と言います。明らかに口封じです。
所長はアンディの懲罰房に来てトミーの死を告げ、さらに「図書室もなくすぞ、男色を同室にするぞ」などと脅しました。懲罰房の1か月延長を告げ、立ち去ります。

1か月後。
懲罰房から出たアンディは、休み時間にレッドに唐突に夢の話をします。
「行きたいところはジワタネホ。メキシコの、太平洋に面している町だ」
海岸の近くにホテルを建て、古いボートを修理し、客を乗せて釣りに出かけるのが夢だ…と語ったアンディは、「その時には、ホテルに調達屋が必要になる」と言います(遠まわしに誘っている)。
レッドは、外の世界には調達屋など必要ないだろうと指摘しますが、アンディは意味深長な顔でレッドを見ているだけでした。レッドはこの話が心にひっかかります。
「選択肢は2つ。必死に生きるか、必死に死ぬかだ」
そう言ったアンディは、続けてもしレッドが仮釈放になった時の話もします。
バクストンにある牧草地へ行け、石垣があって、カシの木が1本生えているところだ…。そこでアンディは妻にプロポーズしたとのことです。

【結】- ショーシャンクの空にのあらすじ4

その場所の石垣の根元に、1つだけ見慣れない黒耀石があって、その下に何かが埋まっている…何が埋まっているかは、掘り出せば分かる、そう言いました。
レッドは、急にそんなことを言い出したアンディを心配します。
これは、いよいよ精神的に参ったアンディが自殺を考えているのではないかと思い、レッドは囚人仲間に「アンディに気をかけてくれ」と頼みました。
案の定、アンディにロープをくれと頼まれた仲間がいました。しかももうロープは渡してしまっていました。
みんな自殺を心配します。
その日の消灯後、レッドは今までにないほど長い夜を過ごしました。どうかアンディが自殺しないでくれ…そればかり考えて、まんじりともせずに一晩過ごします。
外は雷鳴がとどろき豪雨が降っていました。

翌朝。点呼の時間になっても、アンディは部屋から出てきません。
最悪の予想をしたレッドですが、部屋を見に行ったハドレー刑務主任は、不思議そうにしています。やがて所長が来て、全員を尋問しろ、まずはレッドからだ、と言います。
…アンディの姿が忽然と消えたのです。
アンディの独房に呼ばれたレッドは所長に尋問されますが、全く知らないのです。
所長はそのうちに疑心暗鬼になり「お前らみんなグルだろう(刑務官も)」と言い出しました。怒り心頭の所長はポスターの女優ラクエル・ウェルチに石を投げつけますが、そうすると穴が空きました。「ん?」とばかりに、みんなで覗きこみます。
ポスターを破ると、そこには人ひとり入れるほどの大きな穴が空いていました。そう、この穴からアンディは脱獄したのです。
アンディは鉱石掘りのために、レッドにロックハンマーを調達してもらいました。
ある時、過去に入っていた囚人たちが壁に自分の名を書いた文字を見て、アンディも自分の名前を掘ろうとハンマーを壁に突き立てます。
思いのほか壁はもろく、壁土はぽろっと取れました。それを見たアンディは、就寝後こつこつと壁を掘り続けていたのです。掘った土は作業の時に少しずつ持ち出し、処分していました。
レッドが600年かかると冗談で言っていた壁掘りを、アンディは19年でなしとげたのでした。1966年のことです。
アンディは脱獄計画をきちんと練っていました。所長がクリーニングに出せと言った背広を調達し、磨けと言った靴を自分が履いていました。
持ち出したい小箱を厳重にロープで結わえ、さらに足首に結んで脱獄したアンディは、途中くさい下水管を460mも匍匐前進して、最寄りの川に辿り着いたのでした。
雷鳴もアンディの味方になりました。下水管を破壊するのに一役買いました。

所長がこのからくりに気づいた時には、すでに遅く、銀行にある男が出現していました。
その男はランドール・スティーブンスと名乗る「書類上でしかいない筈の人物」でした。しかし免許証もパスポートも揃っています。言わずもがな、アンディです。
アンディは銀行の口座を解約すると、所長がこつこつ貯めた裏金を持って立ち去りました。その額、合計で37万ドル(約4250万円)です。19年間の刑務所暮らしの退職金のようなものでした。
さらに後日、デイリー新聞に証拠の品が届き、デイリー紙は〝ショーシャンクで不正と殺人〟という見出しですっぱぬきます。
ハドレー刑務主任は殺人容疑で逮捕され、所長は拳銃自殺しました…。

所長が死んでしばらくしてから、レッドへ絵ハガキが届きます。そこに文面はなく、ただ消印がフォートハンコックでした。地図でレッドが調べると、それはメキシコ国境の町と分かります。
アンディは脱獄して、メキシコへ向けて旅立ったのだと知ったレッドは、そのあまりの鮮やかな手口に、思わず声を出して笑いました。
仲間たちはアンディの脱獄ぶりだけでなく、アンディの獄中生活を好んで話題にしました。そうやってみんなは楽しみを共有します。
レッドはそれを聞きながら、少しの寂しさを感じていました。親友だったアンディがもう刑務所にいないことが、レッドを感傷的にさせたのです。

40年の刑期を迎えたレッドは、保護観察官との仮面接で本音を言います。
「更生? どういう意味?(もちろん意味は分かっている)殺人を後悔しない日などない。もうずっとそうだ。今では、できるならば殺した奴と話をしたい」と言ったレッドは、「更生なんていうのは全く意味のない、国が作った言葉だ」と締めくくります。
保護観察官はレッドの本音を知り、仮釈放を認めました。レッドは40年ぶりに、外の土を踏みます。
しかし喜びよりも、戸惑いと不安の方が大きいものです。かつての老囚人・ブルックスと同じ部屋を斡旋され、同じ仕事を紹介されました。
部屋の壁の上部に「ブルックス ここにありき」の文字を見ながら、レッドも自殺という言葉が脳裏をよぎります。
そんな時、レッドは思い出しました。
休みを利用してバクストンの牧草地に行ったレッドは、石垣の根元に黒耀石を探し、その下を掘りました。出てきた金属の缶には、手紙と当座の金が入っています。
手紙には、アンディの仕事を手伝ってくれという内容のものでした。レッドはアンディが言っていた土地・ジワタネホという言葉を思わず口にします。
今までずっとレッドは「希望を持つまい」と思って生きていましたが、初めて「希望はすばらしい」と思わされます。
アンディが言っていた言葉「必死に生きるか、必死に死ぬか」…必死に生きる道を選んだレッドは、部屋に戻ると壁の上部に「レッドもここにありき」と付け足して、人生で2度目の罪をおかします。仮釈放違反です。
フォートハンコック行きのバスに乗ったレッドは、わくわくした気分で南へ向かいました。
太平洋は青く澄んで、どこまでも広がっています。
その海岸を歩いたレッドの目に、ボートを修理するアンディの姿が入りました。アンディとレッドは笑顔で再会しました。
〝アレン・グリーンを偲んで〟

みんなの感想

ライターの感想

主人公が冤罪でありながらも、希望を捨てずに刑務所内でたくましく生きていく様子がうまく描かれている映画です。また、その主人公に影響され、周りの囚人たちも少しずつ変わっていく様子にもじわじわと感動します。
全体的に感情の起伏の表現が少ない映画ではありますが、その分最後の主人公が脱獄を果たすシーンでは、今までうちに秘めていた感情が爆発するような感じで、ついつい見入ってしまいます。映画を見た後も、何時間も余韻に浸ってしまうような、すばらしい作品です。

ライターの感想

ティム・ロビンス演じる銀行員アンディは無実の罪で投獄されてしまいます。腐敗しきった刑務所でも希望を捨てず生き抜いていき、最後は脱獄し所長の裏金をせしめるという痛快なストーリーです。作品はアカデミー賞7部門にノミネートされるなど評価が高かった作品ですが、興行収支は赤字でした。
同じ時期に「フォレスト・ガンプ/一期一会」や「パルプ・フィクション」、「スピード」などの話題作が公開されたことが原因です。しかし、批評家達からの評判の良さから、ビデオ販売やレンタルで人気に火が付きファンが増加していきました。

ライターの感想

冤罪であるにも関わらず、その疑いを晴らすチャンスも握り潰され、もはや絶望的な状況の中、自由を手に入れるためにコツコツと努力を積み重ねてきた主人公の精神力に脱帽しました。諦めたらそこで終わってしまうことも、諦めずに食い付いていくことで、幸せは掴むことができるのだということを教わりました。
一時は見ていられないほどもどかしい場面も多々ありましたが、爽快なラストだったので、達成感がありました。信頼できる友人との友情も描かれており、心も温まるストーリーに仕上がっていました。

ライターの感想

やはり、主人公がポスターで隠した穴から脱獄をする場面です。圧力と時間をかけ続けた成果がここでついに出て、見ていて大変驚きました。
その脱獄方法が発見される前に、朝礼に出てこないという場面があり、もしかしたら自殺をしたんじゃないかと思わせるあたりも秀逸でした。
感情移入していた主人公がついに穴を通って外に出られた雨のシーンはこちらも自由になれてスカッとした瞬間でした。無実ですし、希望を忘れてはいけないという強いメッセージを感じました。

ライターの感想

おすすめ、超おすすめ。143分が短く感じられるくらい。
冤罪なのに刑務所に入れられる主人公。この設定が上手い。見る人はオープニング時点から、主人公に肩入れしてしまう。
だからこそ、中盤でアンディが徐々に刑務所内で地位を得ていく過程がわくわくする。
そして終盤で脱獄に成功する時、これ以上ないほどの痛快さを味わうだろう。
そんなアンディのそばに寄り添い、ずっと精神的にサポートを続けているレッドことモーガン・フリーマンの演技がすばらしい。
たまたま同時期に『フォレスト・ガンプ』『パルプ・フィクション』『スピード』などがあったために、知名度は低かったが、
内容的にはじゅうぶん、大きな賞をとっていてもおかしくないほどの大作、感動作である。

映画の感想を投稿する

映画「ショーシャンクの空に」の商品はこちら

ショーシャンクの空に [Blu-ray]