「スノーデン」のネタバレあらすじ結末

スノーデンの紹介:2016年製作のアメリカ&ドイツ&フランス合作映画。アメリカの情報収集プログラムの存在を告発したNSA(米国国家安全保障局)の職員、エドワード・スノーデンに迫る、オリヴァー・ストーン監督による人間ドラマ。国を愛する平凡な若者だったスノーデンが、恐るべき現実に理想を打ち砕かれ、危機感を募らせたあげく、世界最強の情報機関に反旗を翻す決意を固めていく。

予告動画

スノーデンの主な出演者

エドワード・スノーデン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)、リンゼイ・ミルズ(シャイリーン・ウッドリー)、ローラ・ポイトラス(メリッサ・レオ)、グレン・グリーンウォルド(ザカリー・クイント)、イーウェン・マカスキル(トム・ウィルキンソン)、トレバー・ジェイムズ(スコット・イーストウッド)、ドローンの男性パイロット(ローガン・マーシャル=グリーン)、CIA捜査官ジェネヴァ(ティモシー・オリファント)、ガブリエル・ソル(ベン・シュネッツァー)、パトリック・ヘインズ(レイキース・リー・スタンフィールド)、コービン・オブライアン(リス・エヴァンス)、ハンク・フォレスター(ニコラス・ケイジ)

スノーデンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①2013年6月3日、香港でNSAやCIAに勤務した若者・スノーデンがイギリスのガーディアン紙の記者・グレンとドキュメンタリー映像作家の女性・ローラと接触し、アメリカの機密情報を暴露。アメリカが全世界のネットを傍受しているというものだった。 ②スノーデンはカメラの前で一部始終を語り、証拠のデータを提示する。全世界で衝撃が走りマスコミは大きく報道、スノーデンはロシアに亡命した。

【起】- スノーデンのあらすじ1

〝本作は2004~2013年の実話に基づく〟

〔2013年6月3日月曜日 香港〕
ドキュメンタリー映画作家の初老女性ローラ・ポイトラスは、イギリスの大手新聞社ガーディアン紙のコラムニストの男性グレン・グリーンウォルドと共に、ザ・ミラ・ホテルのワニの巨大なオブジェの前で待ち合わせをしていました。
待ち合わせの相手の男の顔は知らず、2人は若い男を見ると「あの人だろうか」とこそこそ話し合います。
待つ2人をまっすぐに見据えながら、ルービックキューブを持つ眼鏡の若い男が歩いてきました。合言葉に応じたので、3人でホテルのエレベーターに乗り個室に入ります。
カーテンを閉めた男性は2人に携帯電話を預かると言い、受け取ると電子レンジに入れました。電子レンジに入れると電波が遮断されるそうです。
ローラがテレビカメラを出しました。
男性は、エドワード・J・スノーデンと名乗り、29歳で、NSA(国家安全保障局)の契約スタッフだと、カメラの前で自己紹介します。
以前はCIA(中央情報局)にも所属しており、この9年間はさまざまな情報関連の仕事に就いていたと言いました。

(以後、この2013年6月3日と過去が交互に繰り返されるスタイル。テレビカメラの前でスノーデンが過去の回想をするシーンが映像化される。
現在と過去が行き来するシーンが多いので、現在部分を多少省略させていただく)

〔2004年 アメリカ・ジョージア州フォートベニング〕
スノーデンは両親の離婚がきっかけで、高校を中退して働きました。その後、アメリカ合衆国軍に志願入隊します。
ところがフォートベニングでの訓練は連日厳しく、細身のスノーデンにはつらいものでした。ジョギング、丸太越え、上官の叱咤の怒号が飛び交います。
ある朝、起床したスノーデンは2段ベッドの上部から飛び降りた拍子に、両足を骨折して動けなくなりました。
医師に診察してもらうと、訓練の時にすでに疲労骨折していたそうです。
「今度高いところから落ちると立てなくなるぞ」と言われ、スノーデンは除隊を余儀なくされました。
病室のベッドでインターネットをするスノーデンは、好きな日本のアニメ『降格機動隊』の話題で、ある女性とSNSで親しくなります。この女性は、後に出てきます。

軍隊を断念したスノーデンは、CIAの試験を受けました。
コービン・オブライアンという男性の面接を受けます。
両親の離婚で働くために高校を中退したことや、祖父がFBI(連邦捜査局)で父が沿岸警備隊であることも、スノーデンは聞かれます。北京語と日本語がスノーデンはできました。
ポリグラフ(嘘発見器)にかけられながら、アメリカへの忠誠心を聞かれます。ポリグラフは以後、定期的に受けることになります。

「平時ならば不合格である」とコービンは前置きしながらも、「しかし今は平時ではない」と告げました。2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件以来、アメリカは未曽有の危機にさらされています。
コービンはスノーデンに、CIA合格を言い渡しました。

〔2006年 アメリカ・バージニア州CIA訓練センター 通称〝ザ・ヒル〟〕
コービンに言われて〝ザ・ヒル〟にスノーデンは顔を出します。講義を受けるためです。
講義前にスノーデンが覗きこんだ部屋には、暗号の機械がずらっと並んでいました。エニグマという、ナチスの暗号機もあります。
スノーデンはパソコンや情報関連に秀でており、その手のことが大好きでした。見ていると、奥からハンク・フォレスター教官が出てきます。
エニグマは既に破られたので、今はシガバ機を研究していると、ハンク教官は言いました。

最初に与えられた講義の課題は、破壊したデータをすべて復活させるというものでした。
教室には若い男女20名ほどがいます。5時間が目標とされました。
スノーデンは教壇に座るコービンのところへ行くと、終わったと報告します。スノーデンはわずか38分で全部の工程を終えていました。
コービンがチェックしてもミスはなく、スノーデンは順序を問われていなかったので、自動バックアップ処理で完了していました。
残りの時間は好きに過ごせ、とコービンは答えます。

【承】- スノーデンのあらすじ2

その頃、ワシントンD.C.でスノーデンは、SNSで知り合って親しくなった女性リンゼイ・ミルズと会います。リンゼイはカメラが好きな女性で、現行政府に疑問を持つ女性でした。
当時、〝ブッシュが令状なき通話傍受を〟と新聞記事でも話題になっており、リンゼイは署名を行ないますが、スノーデンは拒否します。
スノーデンの態度をリベラルと評しながらも、スノーデンとリンゼイは交際を始めました。

ハンク教官はネット内でテロリストを捜索するのが任務でしたが、そこで見落としがあったために降格処分になっていました。
「この世界(ネットの世界)でトップになると、つらいこともある(見たくないものもある)」と言いながら、ハンク教官はスノーデンにルービックキューブをプレゼントします。
コービンはスノーデンのネットの才能を買いました。20年後にはイラクは世界から見捨てられ、中国、ロシア、イランが脅威として残るだろうと告げます。

〔2013年6月4日火曜日 香港〕
再び現在です。
スノーデンの話を聞いたガーディアン紙のグレンは、取材2日目、上司であるイーウェン・マカスキルを呼びました。スノーデンに紹介し、慣れた手つきでイーウェンの携帯も電子レンジに入れると、彼も話に同行させます。
スノーデンはグレンとイーウェンに、いつごろ記事にするかと質問しました。早いところ公表しないと、スノーデンの身が危ないのです。スパイ活動法違反でCIAの非合法の拷問に遭うと訴えます。
現にこの香港にも、〝ザ・ミラ・ホテル〟の近くにCIAの支部がありました。
スノーデンはイーウェンに、GCHQ(英政府通信本部)に関して持っているすべての情報を証明として渡す、暗号キーも告げると言います。
(公表してしまうと、スノーデンは暗殺されにくくなる。公表前だと一市民のスノーデンが殺されたところで大した記事にはならない。
スノーデンは自分の身の安全を図るため、ガーディアン紙に打診している)

事態の重大さを鑑みたイーウェンは、ただちにニューヨーク・オフィスのスチュアートと連絡を取りました。
その連絡を待つ間、またスノーデンは過去の話を続けます…。

〔2007年 スイス・ジュネーブ〕
米国国連代表部にスノーデンは配属され、2年近くを過ごしました。人事部のサイトで監視をします。
活躍をあげても、上司に評価を落とされるだけでした。どうやらそれも作戦のひとつのようです。
この頃、スノーデンはNSAの若い男性ガブリエル・ソルから、エックス・キースコアというコンピュータ・システムを見せてもらいました。そのシステムを使うと、たとえば大統領に敵対発言をしている者のデータが全部閲覧できるのです。チャットもメールも全部です。「攻撃」「殺し」「ブッシュ」この単語を検索ワードに入れるだけで、ずらっと出てきました。画面を見て、スノーデンはあぜんとします。

スノーデンは恋人のリンゼイと、同棲する仲になっていました。スイスにもリンゼイはついてきています。
スノーデンに任務が課されました。それはアラブ系の銀行家を見つけろというものです。
パーティーに同行したリンゼイが、モンフォート社のマルワンという人物を見つけてきました。スノーデンが株で大損したという嘘をつき、スノーデンを紹介します。スノーデンも話を合わせ、実は彼女が知る以上の損をしているとマルワンに告げました。
マルワン自身はクリーンな人物でした。マルワンを捜査する過程で、スノーデンはパソコンに搭載しているカメラでいつでも見られる(電源が入っていない状態でも)と、ガブリエルから教わります。
この時に見ていたのは、マルワンの義理の妹の、ヒジャブ(顔を隠す布)を脱いだ動画でした。布の下だけでなく、見ようと思えば下着姿も見られると、ガブリエルは言います。
以来スノーデンは、パソコンのカメラが怖くなりました。

マルワンの娘・サルマの交際相手が二股をかけている不法滞在者と、発覚します。
スノーデンはマルワンと上司が飲んでいる場所に呼ばれ、マルワンに感謝されました。なんでも娘・サルマの交際相手が強制送還されたので、サルマは睡眠薬を服用したのですが、一命を取り留めていました。

【転】- スノーデンのあらすじ3

マルワンの銀行の取引先は、サウジアラビアとロシアが主でした。上司にも手がらだとスノーデンは言われます。
スノーデンは部屋に戻って仮眠を取りながらも、パソコンのカメラが気になり始めました。
この頃から、スノーデンはカメラを向けられるのが怖くなります。
リンゼイには「ロシアが遠隔でカメラ操作できるらしい」と嘘をつき、カメラ部分にシールを貼りました。

リンゼイとぎくしゃくし始めたスノーデンは、大統領がオバマに変わる頃、CIAを辞めました。民間会社の契約スタッフになりますが、NSAから声がかかります。
その初仕事が日本でした。スノーデンは日本で暮らしてみたかったので、受けます。

〔2009年 日本・東京 横田空軍基地〕
リンゼイも日本へ同行しますが、不満でした。
リンゼイは就労ビザがないので働けず、スノーデンが留守の間、時間をもてあましていました。

日本の横田基地では、エピックシェルターの構築をしていました。ドローンからのライブ映像を見せて、日本人を感心させます。
いっぽうで、日本の監視もしていました。
スノーデンは「テロの監視」は口実で、全世界の経済と社会を制服することがアメリカの目的なのではないかと感じ始めます。
この時期に、スノーデンは後の2013年香港で連絡を取ることになった、ドキュメンタリー映像作家のローラの存在を知ります。
テロを監視する仕事とは言いながらも、している仕事は全通話を傍受し、ドローンから監視するものです。
たとえば1人を監視するとして、その1人の知人の3人先まで捜査すると、実に250万人もの人物の情報を得ることになりました。そんな仕事にスノーデンはうんざりします。

帰宅するとリンゼイは、自分のポールダンスの写真をツイッターに載せようとしていました。載せる載せないで、リンゼイとスノーデンは揉めます。
翌日、本来ならばリンゼイとスノーデンは富士山にのぼる予定でしたが、口論がきっかけでしばらくしてリンゼイはアメリカへ帰国しました。
しばらくしてスノーデンもアメリカへ帰国することになります。

〔2011年 アメリカ・メリーランド州コロンビア〕
帰国したスノーデンはリンゼイに会いに行き、復縁しました。自分が変わるとスノーデンは言い、また2人で暮らし始めます。
しばらくは幸せな時間が流れます。

CIAのコービンの趣味の狩りへ同行したスノーデンは、そこでジム・ローウェルという男性を紹介されました。
コービンは「第3次世界大戦が起きていないのは、監視が行き届いているからだ」と言います。
中国のサイバー・チームに参加しないかとスノーデンは声をかけられました。赴任先はハワイです。
その話をリンゼイにしている時、スノーデンはゆであがったパスタの湯切りをしていて痙攣しました。てんかんの発作です。
スノーデンの母もてんかん持ちでした(遺伝によるもの)。ストレスをためないのがいちばんなので、リンゼイはハワイ行きを賛成します。

〔2012年 ハワイ・オアフ島 NSA工作センター 通称〝トンネル〟〕
ハワイでスノーデンは、NSAのガブリエルと再会します。
中国の監視への反撃が任務と聞かされていましたが、実際のところは悪党の携帯のSIMを追跡し、ドローンで空軍が攻撃する仲介をするというものでした。
「悪党」といっても、それはアメリカが決めたものさしです。
容赦なく人を殺していく様子を見たスノーデンは、眉をひそめました。この作戦はハートビートと呼ばれ、対中国に何十億ドルもの費用を開発にかけているので、スノーデンがいくら反対したところで聞き入れてもらえません。
この時代にはメールに加え、スカイプの通話でもデータ収集できました。
バーベキューパーティに参加したスノーデンは、たまたま落ちて来た民間のドローンを見て反応し、てんかん発作で倒れます。

【結】- スノーデンのあらすじ4

介抱したリンゼイは、スノーデンが薬を服用していなかったと聞いて怒りました。薬を飲むと、ぼうっとして頭が働きにくくなるのです。
リンゼイは命と仕事とどちらが大切なのかと、スノーデンに詰め寄りました。正論ですが、スノーデンは薬を服用して、判断がにぶることを恐れます。
ポリグラフでアメリカへの忠誠心を問われた時、スノーデンは動揺しました。それを受け、コービンからプレッシャーをかけられます。
スノーデンはもう限界でした。そこで、一計を案じます。

音楽をかけてリンゼイに黙るよう告げ、携帯やパソコンをそのままにして家の外に連れ出すと、スノーデンは「メールや通話がCIAの高官に監視されている」と告げました。
リンゼイは驚きますが、スノーデンは知らない振りを通せと言います。
スノーデンはドキュメンタリー映像作家のローラに、連絡を取りました。
素人ハッカーがCIAにサイバー攻撃をした際に(もしかしたら、この素人ハッカーもスノーデンの仕業かも?)同僚たちの目を盗み、スノーデンは〝ハートビート〟のデータをマイクロSDカードにコピーします。思った以上にCIAが騒然としたので、FISA改正法だけでなく、全データをコピーして盗み出しました。
同僚が戻ってきた時、スノーデンは謝ってマイクロSDカードをじゅうたんの床に落としてしまいます。それに気付いたパトリック・ヘインズが足で踏んでごまかしてくれました。
スノーデンはパトリックが知る手話で、「もう会えないかもしれない」とお礼を告げます。
マイクロSDカードは、いつもスノーデンが持っているルービックキューブの面の中に入れ、持ち出しました…。

〔2013年6月5日水曜日 香港〕
スノーデンが語る最中も、ローラ、グレン、イーウェンたちが裏で手を回し、このスノーデンの情報を載せられるか奔走していました。
6月5日、インターネット上にジャナインが〝暴露:NSAが米国民の通話記録を収集〟という見出しで最初のニュースを流します。
このニュースに大手メディアも食い付きました。あとに続き、報道します。

翌6日、ワシントン・ポスト紙も紙面で報道します。
マスコミの取材が入り、マイクロソフト、ヤフー、スカイプ、フェイスブック、グーグル、AOL、You Tube、アップルなどの音声、動画、写真、メール、文書、接続ログを米国が把握収集していたことがすっぱ抜かれました。
7日、オバマ大統領がコメントを出します。
9日、スノーデンの顔出しの映像がテレビに流れました。どの局も一斉に報道します。
アメリカでは、スノーデンの指導官だったコービンがショックを受け、リンゼイは喜んでいました。
スノーデンに協力してくれたグレンやローラたちと、握手で別れます。
10日、スノーデンの潜伏先が突き止められました。グレンが応対し、その間にスノーデンはティボと裏から出ていきます。
米国はスノーデンを告発しました。しかしスノーデンの逮捕には香港の許可が必要なので、時間がかかります。

スノーデンは国連の難民申請施設で少年少女と共に過ごし、その後、ロシアのモスクワ、エクアドルへ移動しました。
アメリカ国務省にパスポートを無効にされたスノーデンは、1年をロシアで過ごし、3年の滞在許可をもらいます。
ロシアの講演会で顔を出したスノーデンは「僕は恋人と家族を失ったが、明日を心配する自由を取り戻した」と言いました。そう言いきるスノーデンの表情は明るいものでした。

〝現在、スノーデンはモスクワに居住
彼と人生を共にすべく、リンゼイもモスクワに越した〟

(エンドロール)その後の動きを簡単に見出しで報じていきます。
〝オバマがNSAによる大量データ収集を停止〟
〝2015年5月7日、NSAによる通話データ収集に違法判決〟
〝2015年5月13日、議会もNSAに反対〟
〝ガーディアン紙 2015年6月3日、NSAによる監視を修正〟
〝2015年6月2日、オバマが米国自由法に署名〟
スノーデンはモスクワに永住するつもりで、アメリカに帰るつもりはないと言います。
(帰国すると下手をすれば暗殺されるかもしれないから。パスポートも無効にされている)

〝議会は通話記録の収集方法変更を検討
秘密裁判所の透明性確保を指示した〟
さらにオバマ大統領が監視を拡大し、欧州はスノーデンを擁護しているという見出しが流れます。

みんなの感想

ライターの感想

インターネットのことが詳しくなくても理解できるよう、映像で上手に工夫されている。
本物のスノーデンに、ジョセフ・ゴードンが似せてる! ほんとそっくり。
日本人としてショックだったのは、やはり横手基地のこと。
ある程度の傍受はいたしかたないのかな(あくまで私見)…と思うかたわらで、やはり気持ちのいいものではない。
不愉快に思う人たちも多いだろう。
まだ現在進行形の話と思ったほうがいい。ほとぼりが冷めた頃、スノーデンが暗殺されやしないかと心配。

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