「ティエリー・トグルドーの憂鬱」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

ティエリー・トグルドーの憂鬱の紹介:現代のフランスの失業問題を失業者の視点から描いた社会派ドラマ。フランス国内では100万人が観たと言われるほどの大ヒットを記録した。日本公開は2016年。

予告動画

ティエリー・トグルドーの憂鬱の主な出演者

ティエリー・トグルドー(ヴァンサン・ランドン)、ティエリーの妻(カリーヌ・ドゥ・ミルベック)、ティエリーの息子(マチュー・シャレール)

ティエリー・トグルドーの憂鬱のネタバレあらすじ

【起】- ティエリー・トグルドーの憂鬱のあらすじ1

51歳のフランス人ティエリー・トグルドーは、長年エンジニアとして働いてきた会社を集団解雇されます。人件費を削減して生産を追求する会社の経営方針によって工場が閉鎖し、当初は同僚たちを裁判で闘うと息巻いていたティエリーでしたが、やがてあきらめ、職業安定所に通います。
それから1年半、ティエリーは職安に通ってクレーン技師の資格を取得し、就職活動に励みます。しかし、企業側から未経験者は雇えないと断られ、無駄な研修をなぜ受けさせたのかと職員に文句を言います。職員は就職活動のアドバイスと求人紹介をするまでが仕事だと開き直ります。
ティエリーは妻と障害のある息子との3人暮らしです。彼にとって家族は唯一の安らぎの場で、妻とダンスレッスンを受けるなどのライフスタイルは維持していました。

【承】- ティエリー・トグルドーの憂鬱のあらすじ2

ティエリーは金融機関から住んでいるアパートを売却した方が貯金ができて安心だと勧められます。しかし、あと数年でローンが終わる上に、この年齢で借家暮らしは嫌だと言って渋ります。
代わりに所有しているトレーラーハウスを売りに出して、当面の生活費に役立てようとしますが、購入希望者との値引き交渉に苛立ち、断ってしまいます。
就職面接に上手く対応できないティエリーは、スカイプの面接時に担当者から「自己PRが足りない」と言われます。さらに、就活セミナーでは歳の離れた若者たちから「愛想がない」「受け答えがおざなり」などと散々言われます。
そんなティエリーがようやく得た仕事は、店内の見回りや監視カメラをチェックして万引きを摘発するという、スーパーマーケットの監視員でした。

【転】- ティエリー・トグルドーの憂鬱のあらすじ3

ティエリーはスーパーの警備員になることで、社会のバグを発見して駆除する側の人間になります。
ティエリーは携帯の充電器を盗んで「携帯の電源チャージを盗んで来いと脅されてやった」と言い訳をする若者や、金がなくて肉を盗んだ老人などを次々と摘発していきます。厳格そうな雰囲気を纏うティエリーが、証拠があるから警察に通報すると脅すと、万引き犯はおとなしく白状していきます。ティエリーは社会のバグとなる人間の実態を知ることで、やるせない気持ちになっていました。
監視の対象は買い物客の万引きだけはありません。客が受け取らないクーポン券をねこばばしたり、客のポイントを自分のポイントカードに入力するなどの、レジ係の不正処理をするのも仕事の一環でした。このスーパーでは、不正をした従業員は即刻解雇してしまいます。

【結】- ティエリー・トグルドーの憂鬱のあらすじ4

ある日、長年スーパーに勤務して客からの評判もいいレジ係の女性が、カードのサービスポイントを自分に付けている不正処理が発覚します。
その女性は素直に謝罪しますが、店長はティエリーたちが目撃したことを確認すると、指導も警告も行わず彼女を即刻解雇します。その夜、レジ係の女性は店内で自殺します。
彼女の自殺が会社への抗議であることは、職員の誰もが感じていましたが、翌朝会社の人事部長がやってきて「彼女の自殺は解雇した後の行為であり、職員全員に責任はない」と説明します。
数日後、ティエリーは黒人女性のレジ係が不正処理をしているのを見つけます。女性は「あなたも私を告発するの?」とティエリーに尋ね、ティエリーは何かを決断したかのように部屋を出て行きます。彼がそのままスーパーを後にする場面で、物語は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

この映画では、ティエリー・トグルドーを演じるヴァンサン・ランドンの演技がリアルなだけではなく、スーパーのレジ係、監視員、店長、本社の担当者などのほとんどの配役は、実際にその職務に就いている素人の方々が集められています。そのため国や立場が違うのに、まるでカメラを通して自分の生活を観ているような、終始身につまされる感覚になりました。

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