「デザートフラワー」のネタバレあらすじ結末

デザート・フラワーの紹介:2009年公開。ソマリア出身の世界的トップモデル、ワリス・ディリーの半生を描いた作品。ワリス・ディリーの自伝「砂漠の女ディリー」が原作。ワリスはモデルとして成功を収めた一方、幼い頃に経験したFGM廃絶運動もしている。ワリスを演じるのはトップモデルのリア・ケベデ。サリー・ホーキンスやディモシー・スポールも出演。

予告動画

デザートフラワーの主な出演者

ワリス・ディリー(リヤ・ケベデ)、マリリン(サリー・ホーキンス)、ニール・フェアラム(クレイグ・パーキンソン)、プシュパ・パテル(ミーラ・サイアル)、ハロルド・ジャクソン(アンソニー・マッキー)、ルシンダ(ジュリエット・スティーヴンソン)、テリー・ドナルドソン(ティモシー・スポール)

デザートフラワーのネタバレあらすじ

【起】- デザートフラワーのあらすじ1

ワリスはソマリアの遊牧民として、生まれ育ちました。幼い彼女は、生まれたばかりのヤギにファトゥマと名前をつけます。
何年か後のロンドン、ワリスは店で服を見ていて、店員のマリリンに警察を呼ぶと言われてしまいます。ワリスがトイレにいると、マリリンが泣きながら入ってきます。
ロンドンに来て6年になりますが、ワリスは英語を喋れませんでした。ソマリアに帰ることはできません。帰るマリリンの後をつけますが、他を当たるようにと突き放されます。
ワリスはゴミ箱から食料を手に入れます。翌日、バスの中でマリリンを見つけて、ワリスは喜んで近づきます。
迷惑がるマリリンでしたが、一泊だけだと泊めてあげることにします。マリリンは有名バレエ学校を不合格になっていました。
目を覚ましたマリリンは、ワリスが部屋を掃除してくれ、飲み物を出してくれて好感を持ちます。そして家事の経験があるのを見て、仕事を紹介してあげます。メモを渡して、凍えるからとダウンジャケットも羽織らせてあげます。
ワリスはバーガーショップで掃除の仕事に就くことができます。しかし、掃除中の札をつけてなくて怒られます。
有名な写真家テリー・ドナルドソンは客として来ていて、ワリスの姿に目を奪われます。彼はモデルを探していると話しかけます。気が向いたら連絡をくれと、ワリスに名刺を渡します。
お金を手に入れて、またマリリンと同室で良いからと、ワリスは泊まることができます。英語の勉強を頑張るワリスに、マリリンはハメを外そうと言います。
マリリンはまたもや不合格の通知がきて、ダンサーになれないと泣き暴れます。ワリスとマリリンはダンスをしにクラブに行きます。
ワリスはハロルドに声をかけられて話しをします。ソマリアでは、名前に意味が込められていました。ハロルドはワリスの名前の意味を聞きます。彼女は砂漠の花だと答えます。
ハロルドはニューヨークに住んでいて、数週間後に帰国する予定でした。二人でダンスを踊っていると、ワリスは突然出ていってしまいます。
部屋に帰ると、マリリンが男性と体を重ね合わせていました。女はちゃんとしなければならないと、ワリスは切った女でいるべきと、マリリンに後から二人きりで話します。
切ったという意味が分からなく、マリリンは見せてと言います。ワリスは結婚初夜に夫が開けるまで閉じておくことであると、下着を降ろして見せます。
3歳の頃、ワリスは性器の部分を切除され、縫合されて閉じられていました。姉妹もみんなそうで、切ってくれる人がいるのです。それは感じることができるの?とマリリンは聞きます。
ワリスはそれが何のことか分かりませんでした。だからトイレが長いのだと、マリリンは気づきます。ワリスは、それは女性として当たり前だと思っています。マリリンは涙を流しながら、自分の性器を見せて、小さい頃はこうじゃなかった?と問いかけます。

【承】- デザートフラワーのあらすじ2

マリリンはハロルドの連絡先のメモをワリスに渡し、脈があることも伝えてあげます。また、テリーが有名な写真家であることも教えてあげます。
ワリスは突然お腹痛くなってしまいます。お金がないからと言いますが、マリリンは病院に連れていきます。ワリスは泣きながら医師に性器を見せます。それを見て医師は、切除部分は治せないと言います。ソマリア人のアルマを呼んで、医師はかなりきつく縫合されているから、手術をしたいと訳してもらいます。しかし、アルマは白人男に見せたのかなど、酷い言葉に変えて通訳します。
ワリスは遊牧民として暮らしていた時、4番目の妻として嫁に行くように父から言われます。嫌がるワリスでしたが、大金を払ってくれたことから、母に断れないと言われます。ワリスは逃げ出し、砂漠を一人歩いて、叔母や祖母のいる町に向かいます。
足はボロボロになり、草を食べて先に進みます。何とかトラックに乗せてもらえることになり、落ち着いていると男が襲ってきます。ワリスは石で殴って危機を脱します。
祖母と会うことができて、食事をもらうことができます。叔母は置いていけないと怒っています。どうして今まで会えなかったのか祖母に聞くと、ワリスの母は父と駆け落ちしていたからだと教えられます。砂漠の遊牧民の男と結婚することに、家族は反対したのです。
そのことを思い出した後、ワリスは病院に行くことにします。そして生活のためにも、お金が必要なのでテリーの元に行きます。ワリスはモデルの仕事を始めて、テリーに写真を撮ってもらいます。
ルシンダは、テリーがワリスの横顔に夢中なことに気づきます。彼は顎にかけての曲線が美の極地としているのです。
それからワリスは次々と写真を撮ってもらうことになります。モデルウォークができないので、マリリンに教えてもらいます。ヒールも初めて履いて、最初は歩くことができませんでした。
ついに世界中を回り、大きなショーに出ることになります。ワリスはルシンダにパスポートを渡しますが、6年前に期限切れとなっていて、このままでは砂漠に強制送還となります。
マリリンのマンションの受付の女性がツテがあると手をうってくれます。そしてワリスは意気揚々と空港に向かいます。しかし、連行されてしまいます。

【転】- デザートフラワーのあらすじ3

拘留されているワリスは、祖母に会えた後のことを思い出します。このまま家に帰ることができないと、ワリスは訴えます。祖母の親族には、駐英ソマリア大使として働いている人がいました。そこでメイドを探していることから、祖母はワリスに行くように伝えます。
直にソマリアでは戦争が起こるので、ヨーロッパなら安全だと、ワリスに国を出るように言います。祖母はパスポートをワリスに渡します。
ソマリア大使館にやってきたワリスは、窓から外を見上げては、掃除をする日々を送ります。テレビを見ようとすれば、図々しいから出ていけと言われます。
成長したワリスはメイドを続けていました。するとソマリア内戦のニュースが流れます。難民は50万人以上となり、市街の70%が破壊されました。
ついに内戦は終結し、大統領は退陣しました。全員に帰国命令が出ますが、ワリスは帰らずに街を歩いて行きます。
現在に戻って、受付の女性が保釈金を払ってくれ、ワリスは自由の身となります。そもそも大使館の閉鎖から、半年間は政治難民として認められていて、申し出ていれば良かったのです。けれども、ワリスはそのことを知りませんでした。
ワリスに期限付きの滞在許可がおりて、週に一度移民局に行くことになります。違反すれば、国外退去となります。 
街にはワリスの大きなポスターが飾られています。ルシンダは弁護士を雇ってくれていて、途方もない金額がかかりました。そのためにも、ワリスで稼がなければなりません。
労働許可が必要となり、ワリスは以前から好意を寄せてきていたニールと結婚します。ニールは恋人がいると言っていました。
形だけの結婚となり、結婚式を挙げます。ニールは裏をかくためにも、同居すべきと主張します。さらに移民局のチェックのためにも、隣で眠ろうと提案します。
ワリスの撮影が始まり、テリーは最高傑作を撮ると意気込みます。ワリスは服を全部脱ぎます。
形だけの結婚でしたが、ニールは浮気は許さないと本気になっていきます。ワリスが彼の恋人にいつ会えるのかなど、色々聞いているとニールはブチ切れます。彼は指図されたり、がみがみ言われるのが嫌いでした。ニールは、皆がワリスを狙っていると本気度はさらにあがっていきます。

【結】- デザートフラワーのあらすじ4

ある朝の5時、内務省が検査にやってきます。ニールがキスを見せることにすると、ワリスはひどく嫌がります。
その後、ニールは愛してるとワリスに迫ります。ワリスは彼女がいることを追求すると、ニールはいないと答えます。ワリスはニールを拒絶します。
翌朝、郵便が来て、無期限滞在許可証がおります。ワリスはニールにお礼を言って指輪を置いて出ていきます。
ワリスはファッションショーに次々と出演していきます。ニューヨークのハロルドに会いに行くと、彼の隣に女性がいて、嘘をついて慌てて帰ります。
ワリスは全て投げ出して、アフリカに帰郷します。BBCのテレビに出演することにしたのです。
その後、彼女は高級誌のインタビューを受けます。ワリスは20年母に会っていませんでした。
トップモデルとなったワリスに、転機となった日をリポーターは聞きます。ワリスは記事にしてもらうことを約束してもらい、転機となった3歳の時の話しをします。
母に体を抑えられて、泣きながら女性器を切除された時の話しです。場所は外の岩の上で、ワリスは抵抗しました。母は12人の子の世話があったことから、ワリスは一人残されます。そして感染症を起こし、高熱が出ます。
ワリスはクリトリスと大陰唇、小陰唇を切り取られて縫合されました。傷跡とマッチ一本ほどの穴だけが残りました。成長して現場に戻ると、切除された部分は無くなっていました。鳥が食べたのです。その話しを聞いて、記者は涙を流します。
ハロルドの隣にいた女性は、ルームメイトでした。ハロルドはワリスの名前も忘れてしまっていました。しかし、ふと雑誌を見ると、冗談抜きでワリスだと気づきます。
ニューヨーク国連本部にワリスはやってきます。今までのことなど、マリリンにお礼を言って、演説に向かいます。ハロルドも会場の外に来ていました。
ワリスは割礼について演説をしていきます。3000年に渡って、割礼を受けてない女性は汚れていると信じられていました。だから切除し、処女と純血の証しとして、封印するのだと説明します。
初夜に夫がナイフで切り裂いて、こじ開けるのです。割礼してない娘は結婚できず、娼婦と同じみじめな扱いを受けることになります。これはコーランに書かれてないことだと、ワリスは主張します。
性器の切除は、女性に深刻な影響を与え、ワリスの姉妹二人は亡くなりました。一人は切除の出血多量で、もう一人は赤ん坊を宿したままです。無意味な風習をやめなければと、ワリスは訴えます。
切除を受ける女性は世界で1億3千万人いました。ワリスの告白で、女性性器切除(FGM)の問題は公の場で広く議論されることになります。ワリスはFGM廃絶特別大使に任命されます。
多くの国々で禁止になりますが、それでも慣習は続いています。1日6000人の少女が切除をされています。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、ホームレス状態からマリリンと出会い、テリーの目利きもあり、モデルになっていくワリスの姿が映し出されていきます。彼女のサクセスストーリーが描かれる中、大切なこともとり上げられている作品になります。
それはFGMの問題です。今作を見るまで知らなかったため、衝撃を受けて固まってしまいました。
ストーリーでは、ロンドンに来るまでのワリスの過去も描かれています。その年齢で砂漠を一人で横断していく姿に、自分が同じ年ならできなかったと思いました。そして、どれほど自分が恵まれて育ったかと、彼女に申し訳ない気持ちになりました。
この作品では、ファッションショーの場面があります。ワリス演じるリア・ケベデのお洒落で格好良い姿に、フッション好きな方には嬉しい映像が展開されます。
また、テリーが写真を撮る場面では、カメラのレンズから映し出された映像に、ワリスの美しさと写真の芸術性を感じ取ることができます。
ストーリー、演出、演技、音楽、どれをとっても完成度の高い素晴らしい映画で、ぜひ多くの方に見て欲しいです。

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