「ミルカ」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

ミルカの紹介:インド陸上界の英雄、ミルカ・シンの壮絶な人生を描いた大巨編。主人公のミルカを演じたファルハーン・アクタルは体脂肪率を5%まで絞り陸上選手の肉体を再現。その熱演が高い評価を受け、インドアカデミー賞では14部門に輝いた。2013年製作のインド映画。

映画「ミルカ」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「ミルカ」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

ミルカの主な出演者

ミルカ・シン(ファルハーン・アクタル)、ビーロー(ソナム・カプール)、ミルカの父(アート・マリク)、少年ミルカ(ジャプテージ・シン)

ミルカのネタバレあらすじ

【起】- ミルカのあらすじ1

1960年ローマオリンピック。陸上男子400m走において金メダル最有力と言われていたのは、インドの選手でした。その選手の名はミルカ・シンといい、頭頂で髪をお団子に結い上げたシク教徒独特の髪型が特徴の青年です。決勝のレース、圧倒的な走りを序盤に見せながら、ミルカは終盤に失速。コーチの「走れ!」という掛け声で、幼い頃の恐ろしい記憶を思い出し、後ろを振り返ってしまったことが原因でした。この敗北以来、ミルカは表舞台から姿を消してしまいます。

しかし、ミルカには外交上重要な役目をインド政府から与えられていました。それはインド・パキスタンの親善スポーツ大会の団長という大役でした。担当大臣はミルカを支えた二人のコーチ、グルデーヴとランヴィールを引き連れて、ミルカの自宅に向かい説得を試みることに。列車での長旅の間、担当大臣は二人のコーチからミルカの過去を聞かされます。ミルカが陸上選手として頭角を現してきたのは、陸軍時代のことでした。グルデーヴの指導の下、ミルカは実力を伸ばしていましたが、ライバルから執拗な嫌がらせを受けていたといいます。しかし、ミルカは国家代表のブレザーを着るため、懸命な努力を続けました。その結果、国家代表相手のレースにおいても遜色ない堂々とした走りを披露していたのです。

そして、話のテーマはミルカの幼少時代に移りました。ミルカの故郷はインド・パキスタン分離独立の際、係争地となった村でした。当時はインド領だったその村で、ミルカは心優しい両親と姉、幼馴染のサムプリートとともに幸せな日々を過ごしていました。しかし、分離独立の勃発によりパキスタンに攻め入られ、ミルカは家族と離れ離れになり一人避難民となってしまいます。なんとか姉とは再会したものの、姉は暴力的な夫から虐待を受けていました。ミルカは姉を守りたいという思いを持ちながらも、何もできない自分に苛立ちを感じていました。

【承】- ミルカのあらすじ2

ミルカは不良グループに入り石炭泥棒になっていました。仲間との触れ合いで明るさを取り戻したミルカは、すっかり街の人気者に。そして、青年となったミルカはビーローという美しい女性に恋をします。最初は相手にしないビーローでしたが、熱心にアプローチを続けるミルカに根負けし、恋愛関係に発展します。しかし、ビーローはミルカが泥棒であることを気にしていました。そんなビーローのために、ミルカは街を出ることを決心します。立派になって街に戻ってくることを約束し、そのときにこそ結婚しようと伝えたのです。

しかし、その矢先にミルカは失態を演じてしまいます。無賃乗車が見つかってしまい、追ってきた鉄道員をミルカは殴ってしまったのです。このきっかけとなったのも、逃げることを促す友人の「走れ!」という掛け声でした。その言葉に、ミルカは分離独立の凄惨な光景を思い出し、衝動的に暴力を振るってしまったのです。すぐに釈放されたものの、迎えに来た姉がお気に入りの金のピアスをしていなことにミルカは気づきます。保釈金のために売ってしまっていたのです。愛する姉を悲しませてしまったことを心の底から悔いたミルカは、心を入れ替えて軍隊への入隊を決心します。

そして、再び話はミルカの陸軍時代へ。グルデーヴ、そして国家代表コーチのランヴィールの指導の下、ミルカは国家代表にあと一歩のところまで迫っていました。しかし、代表選考会を前にしてミルカはライバル達からリンチを受けてしまいます。それでもミルカは大けがを抱えたまま選考会に強行出場。そこで、ミルカはインド記録を更新するタイムをたたき出します。ミルカは国家代表のブレザーを着て、姉の家を訪れました。立派な弟の姿に感動する姉に、ミルカはブレザーを着させ、ポケットに手を入れるよう姉に伝えました。その中には、あの金のピアスが入っていたのです。

【転】- ミルカのあらすじ3

姉への挨拶を済ませたミルカは、ビーローの元へ向かいました。しかし、ビーローは政略結婚で街を離れてしまっていました。失意の中軍に戻ると、グルデーヴがミルカのコーチから離れることが決定していました。皆離れて行ってしまう…ミルカは絶望を抱えながら、1956年のメルボルンオリンピックに旅立って行きました。

ミルカは現地でオーストラリア人コーチの孫娘と恋に落ちました。孫娘とのデートに没頭し、練習をおろそかにした結果、ミルカはオリンピックで最下位に沈んでしまいます。レース後、ミルカは鏡の前で何度も自分の顔を強く叩きつけていました。そして、帰りの飛行機でランヴィールにある質問を投げかけます。400m走の世界記録を教えて欲しい。ランヴィールは45.9と書いたメモをミルカに静かに渡しました。そこから、二人の世界記録を目指す日々が始まりました。

メルボルンの敗北から2年、荒野で血を吐くほどの過酷なトレーニングを乗り越え、ミルカは東京アジア大会のレースに臨んでいました。そこには、ミルカにとって因縁深いパキスタンの選手もいました。カーリクという名のその選手は、レース前にミルカを侮辱する発言を口にします。その言葉に、足が不自由ながらも村人を鼓舞し、パキスタンとの闘いに挑んだ勇敢な父の姿をミルカは思い出しました。父への思いを胸に全力で走ったミルカは、カーリクに勝利し、見事優勝を手にします。このレースをきっかけに、ミルカの快進撃が始まりました。国際大会で連戦連勝を達成したのです。そして、ミルカはついに世界記録を更新します。

【結】- ミルカのあらすじ4

国の英雄となったミルカは、来るローマオリンピックに向けてネルー大統領から激励を受けていました。そこでミルカはある約束をネルーに取りつけます。それは、優勝したら全国民に祝日を与えるというものでした。ネルーはさらに、オリンピック後に予定されているインド・パキスタンの親善スポーツ大会の団長にミルカを任命します。突然表情が曇るミルカ。そのとき、ミルカは分離独立の記憶を思い出していました。「走れ!」という声を聞いて振り返ると、そこにはパキスタン兵に殺される父親の姿があったのです。

列車旅を終え、ミルカと面会を果たした担当大臣は悲惨な過去を知りつつも、再度ミルカ説得を試みます。ミルカはこのパキスタンでの大会を利用して再び故郷を訪れようと考え、ネルーの願いを聞き入れることにしました。いざ故郷を訪れると、ミルカは虐殺の記憶を思い出しその場に泣き伏してしまいます。そんなミルカの前に、幼馴染のサムプリートが突然現れました。サムプリートはあの惨事を乗り越え、ミルカの活躍を希望に生きてきていたといいます。この再会をきっかけに、ミルカはレース出場を決意するのでした。

対戦相手はあのカーリクで、競技場はカーリクコールが鳴り響いていましたが、インド国内では人々がラジオの前でミルカの走りに期待を寄せていました。いよいよレースが始まり、カーリクがミルカに差をつけて疾走していきます。このままカーリク優勝に終わると思われたそのとき、ミルカは驚異的なスピードで追い上げを開始。空を飛んでいるかのようなミルカの走りに率先して拍手を送ったのは、パキスタン大統領のアユーブ・カーンでした。ミルカはそのまま圧倒的なスピードで優勝、インド国内では人々が歓喜に踊っていました。ネルーはこの勝利を記念して、インド全土に一日の休日を与えることを決めます。

そして、ミルカはゴール後もなお走り続けていました。ふと気づくと、幼い少年が笑顔でミルカの横を走っていました。それは、幼い日の自分でした。ミルカはしばしの間、笑顔を浮かべながら幼い自分との走りを楽しんでいました。

表彰式、ミルカはアユーブ・カーンより「空飛ぶシク」と最大級の賛辞の言葉を送られます。ミルカの走りは、国境を越えて人々を感動させたのです。「勤勉さと強い意志と献身を備えた人は高みに昇れる」。ミルカ自身の言葉が映し出され、映画は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

壁にぶちあたりながらもあきらめないミルカの姿に何度も感動させられます。肉体改造に挑戦したファルハーン・アクタルの演技には鬼気迫るものがあり、特に世界記録を目指す特訓シーンやレースの直前のまなざしに身震いするほどの迫力がありました。また、ミルカの周囲の人物も丁寧に描かれており、それぞれとのエピソードも感動的です。その中でも、印象的なのはインドの敵国ながらミルカの走りを賞賛したパキスタン大統領です。登場時間は短いながらも、彼の一つ一つのセリフ、動きからミルカがいかに偉大な人物であるか感じ取ることができました。

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