「嫌な女」のネタバレあらすじ結末

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嫌な女の紹介:2016年公開の日本映画。女優の黒木瞳が初監督に挑戦、桂望実のベストセラーを映画化。境遇も立場も正反対の、同い年の従妹である弁護士と詐欺師の奇妙な絆が描かれる。吉田羊がまじめで人と打ち解けるのが苦手な弁護士の徹子役で映画初主演を務め、木村佳乃が派手好きで男を惑わす天才詐欺師の夏子を演じる。

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予告動画

嫌な女の主な出演者

石田徹子(吉田羊)、小谷夏子(木村佳乃)、磯崎賢(中村蒼)、太田俊輔(古川雄大)、神谷真里菜(佐々木希)、橋本敬介(袴田吉彦)、敬介の妻(田中麗奈)、近藤高明(織本順吉)、橋本敬一郎(寺田農)、萩原道哉(ラサール石井)、大宅みゆき(永島暎子)、吉崎典子(高田敏江)、坂口博之(テット・ワダ)、嶋正義(金子昇)、石田君恵(愛原実花)、西岡章夫(近藤公園)、吉村晶子(岡本麗)、熊田喜昭(宅間孝行)、みゆきの夫(国広富之)、吉崎典子(高田敏江)

嫌な女のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①同い年で従姉妹の徹子と夏子は正反対の性格。大人になり優秀な弁護士になった徹子のところへ、詐欺まがいのことをして訴えられた夏子が助けを求めに現れる。夏子の生き方に嫌悪しか抱かない徹子。 ②次々に夏子の問題を片づけていくうちに、夏子なりのよさがあり、自分にも大きな欠点があることに徹子は気づかされる。互いに嫌な女と思いながらも意気投合した徹子と夏子は太田の結婚をぶち壊し、すがすがしい思いで別れた。

【起】- 嫌な女のあらすじ1

石田徹子と小谷夏子は従姉妹同士です。
幼少期のある夏の日。同い年の徹子と夏子は、おそろいでワンピースを作ってもらいました。ひまわりの柄がスカートにプリントされているものです。
夏子はすぐ試着しますが、内気な徹子は戸惑っていました。それを見た夏子が徹子のワンピースを奪うと、ハサミで切り裂きます。
あぜんとする大人たちを前に、夏子は「だって私のほうが似合うもん」と断言しました。
庭にひまわりが咲く、夏の日のことでした。

以後、徹子はこつこつと勉強し、一流大学に進学、さらに平成6年には司法試験にも合格し、東京都の都心にある萩原法律事務所へ就職します。
そこで出会った男性・坂口博之と結婚しました。徹子の人生は順調に思われました。
仕事も充実し、夫という家族もできましたが、なぜか徹子は心の空白を埋められずにいました。むしろ家族ができたことで、より孤独を感じるようになります。
なぜ自分は孤独だと感じるのか分からないまま、徹子はピンヒールを履いていつも法律事務所に出勤しました。

ある雨の日。災難がやってきます。
それはまだ徹子が坂口と結婚していた頃でした。
徹子の所属する事務所に、従姉妹の夏子がやってきたのです。久しぶりの再会です。
夏子は開口一番「全然変わってない、この感じ。相変わらず地味っていうか」と徹子のことを悪しざまに言い、徹子は夏子のことを「嫌な女だ」と思います。
夏子は「婚約破棄した相手に、慰謝料を請求されて困っている」という問題を抱えて事務所にやってきました。
徹子は嫌がりますが、事務所の所長・萩原道哉が引き受けろと指示します。やむなく、徹子が担当になりました。
婚約破棄の相手・西岡章夫に会いに行くと、西岡は夏子に未練たらたらで、そのために訴訟を引き起こしたようなものです。
後日、夏子も交えて事務所で話をした際に、「西岡名義のマンションを夏子名義に変えさせようとしていて、それを西岡の両親に停められた途端に婚約破棄をした」ことを徹子は知って、あぜんとします。つまり夏子は結婚詐欺師まがいのことをしているのです。
自分には到底まねも納得もできない、夏子に騙される男も理解できないと思う徹子ですが、事務所の年配の女性・大宅みゆきは相手の男性のことを「夏子さんといて、楽しかったんじゃないですか」と言います。
西岡は復縁を希望しましたが夏子がびしっと切り捨て、去りました。
しかも夏子は弁護料も払わず、姿を消します。夏子の弁護代金を肩代わりした徹子は、もう絶対に夏子を相手にしてやるかと思いました。

ところでその頃の徹子は、冷たいと思われていました。離婚協議中の女性の訴えを聞いても反応が薄く、所長の萩原は心配しています。
徹子の仕事は優秀でした。しかし依頼人と一定の距離を保っている徹子に、萩原は「ピンヒール、疲れませんか」と声をかけます。ピンヒールは、いつも気を張っている徹子の象徴でした。 この映画を無料で観る

【承】- 嫌な女のあらすじ2

私生活でも徹子は破綻を迎えかけていました。夫・坂口に「距離を置かないか」と言われます。
徹子はそれまでの人生、腹を立てたり嫉妬したりするよりも、受け入れるようにしていました。そのほうが楽だったのです。
ですから坂口に言われるまま別居し、離婚しました。

季節はめぐり、徹子に後輩の弁護士ができます。若い男性・磯崎賢です。
磯崎も若い弁護士らしく、向いていないのかもと悩む時期がありました。そんな磯崎に、所長の萩原は「訴訟に勝つよりも、満足度の高い方が顧客にとっても弁護士にとっても重要」と説きます。それは徹子にもあてはまることでした。
そんな頃トラックの運転手に乗せてもらい、赤毛のウィッグをつけた派手ななりの夏子が徹子の前に現れます。
徹子は離婚していましたが、夏子も結婚、出産、離婚を経験していました。夏子はお互いバツイチだと言い、無邪気に笑います。
夏子は「購入から1年経過した絵画の返金を嶋正義に迫られている」という案件を持ってきました。徹子が露骨に嫌ったので、萩原は磯崎に引き受けさせ、サポートとして徹子をつけます。
嶋が購入した絵画はゴッホのひまわりの贋作で、どう見ても贋作と分かる代物でした。嶋はその絵に200万円も払ったそうです。どうみても「痴情のもつれ」が原因でした。
夏子の元夫に会った徹子は、夏子が自己破産寸前に陥っていることを聞きます。元夫は夏子の借金の肩代わりを一部負担しており、なぜ別れた妻にそこまでするのかと聞く徹子に対し「別れたとはいえ、心配なのですよ」と答えます。
夏子が嶋に絵画詐欺を働いたのは、上野駅のアメ横でした。その頃から夏子が借金を抱えるようになったそうです。
調べた徹子は、夏子が太田俊輔という若い男に入れ上げて、その男に貢いで借金をしたと突き止めます。
相手の男・太田に会って話を聞いた徹子は、会話を録音する承諾を得ました。太田は夏子に愛情がなく、むしろ迷惑がっていることや、今度結婚するから邪魔になること、結婚相手は金のなる木、ようやく手に入れたチャンスなのだから邪魔するな、などとべらべらしゃべる軽薄な男です。
太田の話を聞いた徹子は、あまりの太田の最低ぶりに、今回ばかりは夏子に肩入れします。

夏子は同じ頃、入院患者の初老男性・橋本敬一郎の看護をしています。内縁の妻を名乗り、毎日病室に詰めて、あれこれお世話をしていました。
徹子は夏子の行動をシビアに分析し「どうせ財産目当てだろう」と思いますが、それにしても夏子の看護ぶりは献身的でした。
敬一郎や、同じ入院患者の、敬一郎の隣のベッドの近藤高明は夏子を高く評価しています。
敬一郎の息子・敬介とその妻が病室へやって来て、夏子に「金目当てで近づくな」と言いました。隣のベッドの近藤は「なっちゃん(夏子)は悪くない」と言います。

【転】- 嫌な女のあらすじ3

実の息子でありながら殆ど見舞いに来ない敬介と、内縁の妻にも関わらず毎日敬一郎の身の回りの世話をし、「人生で楽しかったことベスト10」を質問して敬一郎を楽しませる夏子…どちらが本当に敬一郎のことを思っているかは、一目瞭然でした。
徹子は事務員の女性・みゆきの言ったこと「相手の男性は楽しかったのではないか」を理解していきます。
敬一郎と夏子を見た隣のベッドの近藤は、自分の遺言書を作ってくれと徹子に頼みました。別れた妻宛にビデオメッセージを録画してもらった近藤は、「人生で楽しかったことを考えると、すべて結婚生活の時のことだった。今更ながら反省している。すまなかった」とカメラに向かって告げ、それを録画しながら聞いていた徹子は、初めて共感して涙を流します。
人生で楽しかった頃というのを近藤に振り返らせたのは、ほかならぬ夏子でした。夏子は軽薄で自分とは正反対の人間だと思いながらも、徹子は夏子という人間のよさを発見します。
他人の中に入り込んで常に特別になりたいと思っている夏子、周囲と距離を取り人と関わることを避けることで平穏でいようとする徹子…徹子は自分が傷つかないようにすることに必死なあまり、仕事にも他人にも関わらないようにして生きて来たのでした。夏子の存在により、徹子は思い知らされました。
「夏子がひまわりだとしたら、私は月見草なのかも」と言った徹子は、事務員のみゆきに「ひまわりこそが徹子で、夏子は太陽だ」と言われます。

夏子は別れた夫のところへ、息子・幸一の誕生日プレゼントを持って行きます。しかし小学生の幸一は母・夏子を嫌っており、冷たくあしらわれました。
太田の家に行った夏子は婚約者ができたことを知り、暴れます。太田は頭を打ち(軽傷)、警察へは徹子が迎えに行きました。
イライラした夏子は徹子に「あんたみたいにひからびるのはイヤなの」と言い、徹子は傷つきます。
徹子は別れた夫・坂口宅へ行きますが、坂口には新たな女性ができていました。
どしゃぶりの雨の中、ピンヒールが溝にはまって転げた徹子は、以後、ピンヒールをやめました。

敬一郎が亡くなります。遺言書には夏子に財産を分けるとあり、息子・敬介は怒りますが、徹子も敬介に「毎日世話したのは誰だ」と言い返します。
敬介は腹立ち紛れに「きっとあの女が殺したんだ。人殺しの片棒担いで、それでも弁護士かよ」と言いました。
夏子と関わらなければそんな発言をされなかったのに…と思った徹子は、先日「あんたみたいにひからびるのはイヤなの」と言っておきながら、けろっと事務所にやってきて、嶋の絵画の件、太田から慰謝料と治療費を請求されている件で頼って来る夏子に怒り、取っ組み合いの喧嘩をします。

【結】- 嫌な女のあらすじ4

徹子は夏子のことを「嫌な女」だと思っていましたが、夏子も徹子のことを「嫌な女」だと思っていました(つんとすましてつけいる隙がなく、自分が正義と振りかざしながら生きている様子が、夏子にとっては嫌悪の対象)。お互い様なのです。
40歳過ぎになって取っ組み合いをした徹子と夏子は、吹っ切れました。夏子は太田の結婚式に参加してやると言います。

電話を受けた徹子が病院に駆け付けると、事務員の女性・みゆきが亡くなっていました。そばにはみゆきの夫が付き添っています。
みゆきは闘病生活を送りながら、できるだけ法律事務所に顔を出して、徹子に幾度となく励ましの言葉をかけていました。
徹子は、みゆきが何か病を抱えていることは知っていましたが、それが死に至るものとまでは知らされていませんでした。みゆきが黙っておいてくれと、所長の萩原に言っていたそうです。
その頃から徹子の仕事の姿勢が変化しました。顧客となる相手の話を聞くことを重視し、訴訟の案件の中身よりも、相手の心を思いやるゆとりが出てきます。それは顧客の満足度を高める最大の要素であり、弁護士に必要不可欠な要素でもありました。

敬一郎の隣のベッドの近藤が亡くなり、徹子と後輩の磯崎は、別れた妻が住む千葉県館山市を訪れます。
遺言のビデオメッセージを見た元妻は涙を流し、徹子と磯崎は関わった人たちの満足が大事だと思いました。そこで太田の結婚式場に共に足を運びます。
夏子は結婚式場の入り口で式場の事務男性に足止めされていましたが、裏から侵入した徹子がウェディングケーキを倒し、事務員が気を取られた隙に夏子を招き入れます。
話を聞きにいった時に太田が話した「結婚相手は金のなる木」のビデオを披露宴で流した徹子と夏子と磯崎は、さらに太田の指示で絵画詐欺の手伝いをしたことを海上で告白しました。
太田は結婚相手の真里菜に蹴られて、破談になります。夏子は竹内まりやの『元気を出して』を、自分と真里菜のために歌います。
その日、徹子が帰宅すると、亡きみゆきから手紙が届いていました。病床で書いた最後の手紙です。
「徹子先生は人に冷たいのではなく、人に多くを期待しない人なのです。徹子先生が抱えている不安は、みんなが抱えている不安でもあるので、気にせず生きていってください」
手紙を読んでセンチメンタルに泣く徹子のところへ、夏子が現れて「泣いたらシワ増えるよー」と言いました。どうしていつも元気でいられるのかと徹子が聞くと、夏子は答えずに『元気を出して』を口ずさみます。
夏子はこれから大阪に向けて出発すると告げました。なんでも大阪の友人から野菜の通販をしようと誘われたらしく、いい商売になるそうです。
弁護料にと夏子が大きな袋を渡しました。徹子は「弁護が必要になったら、いつでもどうぞ」と言って見送ります。
部屋に入って袋を開けると、そこには先ほどの結婚式場の花嫁のブーケと、絵画詐欺のゴッホのひまわりの絵が入っていました。抜け目ないやりかたに、徹子は思わず笑いました。

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みんなの感想

ライターの感想

2016年3月から全6回で、先に同じ作品が連続テレビドラマ化されている。
それを、キャストを変更しての映画化。
…そういうこともあってか、特に序盤、中盤はかなり駆け足で話が進み、ダイジェスト版を見せられている感じがした。
悪くはないのだが、特筆すべきいいシーンというのも、ない。
映画にする必要、なかったんじゃないかな…2時間ドラマでじゅうぶん描ける内容だよなあ…。
ドラマ版で主役を張った黒木瞳が監督をつとめた…これしか「売り」がないような気がする。

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