「岳ガク」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

岳 -ガク-の紹介:2011年製作作品で、石塚真一の人気漫画「岳 みんなの山」を小栗旬、長澤まさみら豪華キャストで映画化したヒューマンドラマ。「ヒートアイランド」で映画監督デビューした片山修がメガホンを取った。

岳ガクの主な出演者

島崎三歩(小栗旬)、椎名久美(長澤まさみ)、野田正人(佐々木蔵之介)、牧英紀(渡部篤郎)

岳ガクのネタバレあらすじ

【起】- 岳ガクのあらすじ1

北アルプスの山岳救助隊に異動となった女性隊員の久美は、配属早々遭難者救助の場面を目撃することに。遭難者を救助したのは、救助隊ではなく山岳救助ボランティアの青年であることに久美は驚きます。青年の名前は三歩。世界中の山を登り歩き現在は北アルプスに住んでいるという三歩は、救助隊からは親しみを込めて「山バカ」と呼ばれていました。

配属になってから間もなく、久美は三歩と山での実地訓練を行いますが、三歩のペースの速さに久美は疲労しきっていました。それに加えて、三歩の陽気すぎる態度にも久美は苦手意識を感じていました。そんな久美に三歩は一つの質問を問いかけます。「山に捨てちゃいけないものは?」。この質問にゴミとしか答えられなかった久美を雪の中に笑顔で突き落とす三歩。結局答えは教えてもらえず、この質問は宿題になってしまいます。

訓練を終え二人が麓の山荘に戻ると、父親とはぐれてしまったナオタという少年が助けを求めてきました。三歩は単身救助へ向かいますが、発見から間もなく少年の父親は息絶えてしまいます。早くに妻を亡くし、息子に握り飯しか作れなかったことを父親は死の直前まで詫びていました。ナオタは父親が作った大きな握り飯を一緒に食べようと山荘で待っていましたが、無言の帰宅を果たした父親の前に泣き崩れてしまいます。

季節が春になり、三歩はナオタの通う小学校を訪れていました。校庭のアスレチックの上に座りながら、三歩はナオタに父親が最後まで生きようとしていたことを伝えました。泣きながら三歩の作った握り飯を頬張るナオタ。そして、三歩はナオタにいつかあの山で握り飯を一緒に食べることを約束するのでした。

【承】- 岳ガクのあらすじ2

ある日、山で訓練をしていた久美は意識のない男性を発見します。久美から連絡を受け、野田は救助隊を出動させますが、久美自身には待機を命じました。この命令に久美は反発、単身で遭難者救助を試みますが、遭難者をいざ背負うとまったく前に進むことができません。三歩が駆けつけたときには、遭難者はすでに死に久美は泣き崩れていました。初めて遭難者の死に直面した久美をなだめ終えると、三歩は救助隊が迅速に回収できるよう男性の遺体をフォールする準備を始めていました。久美は遺体に対する扱いの残酷さに言葉を失ってしまいます。

フォールを終え下山すると、怒り悲しむ男性の遺族が三歩たちを待っていました。何も言い訳せず土下座し謝罪する三歩の姿に、久美は違和感を覚えます。その後、何事もなかったかのように山荘で大盛ナポリタンを食べる三歩に久美は苛立ちを爆発させました。そんな久美に、三歩は初めて山岳救助したときのことを語り始めました。苦難続きの救助の中で考えていたのは、直前にたくさんスパゲティを食べておいてよかったという安堵の感情だったといいます。その答えに久美は納得できず、その苛立ちはその後の勤務態度にも表れ始めました。久美は不注意で遭難した男性に八つ当たりし、なだめようとする三歩にも嫌悪感を覚え、一人別行動を取ってしまいます。しかし、その後久美は遭難。三歩のおかげで助かったものの、救助隊のヘリ操縦者の牧に「アマチュアだ」と言い放たれてしまいます。

この遭難事件のショックで欠勤する久美の元に野田が現れ、三歩の過去を語り始めました。三歩が初めて山岳救助で背負ったのは唯一無二の親友でした。二人で大絶壁に挑戦している最中に親友は落下、三歩は親友の死体を二日かけて麓に運んだといいます。その話を聞いて久美はスパゲティのエピソードを思い出しました。三歩の笑顔の裏に壮絶な過去があったのです。

【転】- 岳ガクのあらすじ3

職場復帰した久美は、三歩と訓練で二人きりになったときに自分が山岳救助を志した理由が父親にあることを語り始めました。久美の父親は三歩と同じ山バカで山岳救助隊員でしたが、18年前に救助中に死亡。父親が久美に残したカセットテープが見つかったのは、去年のことでした。テープの中には日々の山の様子を記録した音声だけでなく、死の直前の音声も含まれていました。「どんなときも立ち止まらずまっすぐ…」。そこでテープは途切れますが、三歩はその言葉を補足するように「まっすぐ上を見て歩き続けろ」と久美に語り掛けました。そして、「山に捨てちゃいけないもの」の答えは命だと続けました。「生きよう」と言う三歩の言葉に涙ぐむ久美に、三歩は落とし物の赤いマフラーを掛けてあげるのでした。

久美にとって二度目の冬が到来しました。ある日三歩はナオタの授業参観に向かっていましたが、その途中で嫌な予感に襲われます。それは的中し、山で三組の登山者が遭難するという事態が発生していました。ナオタは三歩が来ないことを残念に感じつつも、作文発表ではいつか三歩のような強い人になりたいと堂々と読み上げます。最後に「頑張れ山のにいちゃん」とナオタは遠くにそびえる山を指差し直人にエールを送りましたが、三歩ら山岳救助隊は厳しい立場に置かれていました。二組の救助はすでに終わっていましたが、残る一組の一郎と陽子の父娘登山者がいる地点には爆弾低気圧が近づいていました。三歩は偶然その父娘と山荘で会話しており、娘の結婚前最後の登山と言って笑っていた二人の姿を思い出していました。

一郎と陽子の遭難地点に向かったのは久美でしたが、ヘリのピックアップ地点までの誘導は吹雪のため困難を極めていました。なんとか辿り着き陽子をヘリに乗せたものの、爆弾低気圧の接近の影響で久美たちは一郎を置いて撤退せざるをえない状況に追い込まれてしまいます。

【結】- 岳ガクのあらすじ4

父の名を呼ぶ陽子の声を聞き、久美は撤退準備をやめ地上に残された一郎の元に戻ることを決意します。しかし、気づいたときには久美たちはクレバスに閉じ込められ、さらに一郎は雪で足を潰されていました。一郎は生還を諦め、娘の花嫁衣裳を見たかったとつぶやき始めていました。それは、久美の父親が死の直前に言った言葉と同じでした。一郎と父親を重ね合わせた久美は救助を再開、一郎の足を切断しクレバスからの脱出を試みます。

同じ頃、危険を承知で三歩が久美たちの救助に向かっていました。雪崩に遭い一度は気絶しかけるも、視界に久美の赤いマフラーがあることに気づき再び立ち上がる三歩。しかし、クレバスの中には一郎を背負ったまま息絶える久美の姿がありました。三歩は急いで久美に心臓マッサージと人工呼吸を施し、「捨てちゃだめだ」と語り掛けました。三歩の懸命な蘇生により、意識を取り戻す久美。そして、久美たち三人は無事生還を果たしました。久美たち生存の報は山岳救助隊本部と山荘を大いに沸かせました。

その後、入院した久美の元に三歩が訪ねてきました。心臓マッサージのせいで父親のカセットレコーダーを壊してしまったことを謝罪するためでした。そこに、一郎の娘の陽子がお礼に現れました。三歩は本当の命の恩人は久美だと伝え、「山のプロフェッショナルです」と久美を紹介するのでした。

それから間もなく、久美は職場復帰を果たしました。あの困難な救助劇を経験しているにもかかわらず、「登りたいんです何万回でも」と話す久美に同僚たちは「山バカ」と三歩と同じあだ名をつけます。そして、三歩もまた再び山に登り、絶景を前に背伸びをしていました。そして、山の向こうに見える太陽を三歩は笑顔で見つめていました。

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みんなの感想

ライターの感想

中盤である程度ストーリー展開が読めてしまえる内容ですが、主人公たちをめぐる人間ドラマがたくさん散りばめられており、人情が感じられる作品でした。また、主人公たちを襲う自然の恐ろしさはとても見応えがあります。上空からカメラを周回させながら撮影された雄大な山脈は、さながらハリウッドの叙事詩的映画を彷彿とさせました。

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