「幸福(しあわせ)」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

幸福(しあわせ)の紹介:妻子を愛しながらも、若い娘と恋に落ちたフランソワ。彼にとって、家族にとっての幸福とは一体何か…。
監督・脚本はアニエス・ヴァルダ。劇中の音楽はモーツアルトの楽曲を使用。ジャン・ルノワールの『ピクニック』へのオマージュ作品でもある。日本では1966年に初公開され、73年にリバイバル公開された。1965年度のルイ・デリュック賞、ベルリン映画祭銀熊・審査員特別賞受賞作。

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予告動画

幸福(しあわせ)の主な出演者

フランソワ(ジャン・クロード・ドルオー)、テレーズ(クレール・ドルオー)、エミリー(マリー・フランス・ボワイエ)

幸福(しあわせ)のネタバレあらすじ

【起】- 幸福(しあわせ)のあらすじ1

初夏のある日曜日。仲睦まじい家族がひまわり咲き誇る高原へピクニックに出掛けていました。

伯父が営む内装屋で職人として働くフランソワは、優しくて貞淑な妻テレーズとの間に、二人の子供シズーとピエロを設け、裕福ではないながらつつましく幸せに暮らしています。実直なフランソワは真面目に働き、家族をとても大切にしていました。テレーズは自宅で仕立ての仕事を請けて家計を助けており、来週の土曜を期日にウエディングドレスの依頼を受けました。

出張したフランソワは遠距離電話をかけるため町の郵便局へ行き、受付の若い娘エミリーと会話します。奇遇にも彼女はフランソワの住む町に転勤すると話しました。
翌週も出張したフランソワはエミリーと再会し、彼女とお茶をすることにします。互いに好意を持った二人は、土曜の午後に彼女の引越し先の部屋に本棚を取り付ける約束を交わしました。 この映画を無料で観る

【承】- 幸福(しあわせ)のあらすじ2

ドレス製作の依頼者に夫婦で土曜の結婚式に招待されますが、フランソワは仕事だと嘘をついてエミリーの部屋を訪ねました。エミリーはフランソワに家庭があることを知っていますが、今の関係で満足で幸せだと言い、二人は体を重ねました。フランソワも幸せだと答えます。

フランソワはその後もエミリーとの関係を続けますが、変わらずテレーズにも愛情を注いでいました。愛が二つもあって幸せだとフランソワはエミリーに囁きますが、彼女に嫉妬する気持ちが芽生えます。フランソワは、“妻は植物でエミリーは自由な動物”だと例え、二つとも愛すのだと当然の如く話しました。

再び家族で高原へピクニックに行ったフランソワは、最近なんだか楽しそうだとテレーズに指摘されます。元々嘘がつけない性格のフランソワは躊躇いながらも、1ヶ月前から他の女性をも愛していることを告白しました。

【転】- 幸福(しあわせ)のあらすじ3

夫の告白にテレーズは戸惑います。君が悲しむなら浮気相手との関係をやめるというフランソワでしたが、テレーズは「あなたが喜ぶならそれでいい」と、夫の不貞を受け入れました。
いつもは大人しいテレーズが大胆にフランソワを求めてきて、二人は激しく愛を確かめ合います。そして心地よい陽だまりのなか、二人はそのままうたた寝をしました。

フランソワが目を覚ますと、先ほどまで隣にいたテレーズの姿がありませんでした。フランソワは子供たちを連れ、高原の中を探し歩きます。
池のほとりで人々が騒ぐ声が聞こえ、フランソワが駆け寄ると、溺死体となったテレーズの姿がそこにありました。フランソワはテレーズの体を抱きしめ、泣き崩れました。

フランソワが悲しみに暮れるなか、テレーズの葬儀が行われます。二人の子供は、フランソワの兄夫婦に預けることになりました。

【結】- 幸福(しあわせ)のあらすじ4

エミリーの職場を訪ねたフランソワは、彼女からお悔やみの言葉をかけられます。フランソワは妻の死を忘れるかの如く真面目に仕事に取り組みました。

しばらくしてエミリーの部屋に行ったフランソワは、彼女にプロポーズします。亡くなった奥さんの代わりは嫌だと一旦は断ったエミリーですが、「あなたが幸せならばいい」と、フランソワのプロポーズに応えました。
エミリーは早速子供たちに会い、世話をするようになります。子供たちもすぐに馴染みました。そしてフランソワとエミリーは、テレーズも使っていたベッドで愛し合うのでした。

秋も深まり、紅葉が美しい高原へ4人はピクニックへ出掛けました。フランソワとテレーズはお揃いのセーターを着て、4人で手を繋いで高原の中を歩きました。

みんなの感想

ライターの感想

フランソワが幸福な人間に映った人は、数少ないのではないでしょうか。フェミニストであるヴァルダ監督が、今作を通じて痛烈なまでに主張したことが見事に伝わります。名作ですね。
多くの人に浮気願望があるだろうし、その感情は否定しませんが、フランソワが愛していたのは自分自身だったのではないかと思います。

美術や写真を専攻していたヴァルダの色彩感覚や、独特のカットが非常に美しいです。またパステルカラーの部屋を見て、『シェルブールの雨傘』を思い出しました。シェルブール…の監督と言えばヴァルダの夫であるジャック・ドゥミ。やはりお二人は夫婦になるべくしてなったのだと感じました。

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