「愛の小さな歴史」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

愛の小さな歴史の紹介:東京の片隅で、捨てた家族と再会を果たした二組の家族の愛憎を描く。そこから始まった物語とは…。
2015年製作のインディーズの新鋭中川龍太郎監督作。前作に続き2年連続で東京国際映画祭に入選し、今作ではチケットが即日完売した。キャッチコピーは「ここから、家族になろう」。

予告動画

愛の小さな歴史の主な出演者

夏希(中村映里子)、夏生(沖渡崇史)、明日香〈妹〉(高橋愛実)、青年(池松壮亮)、大悟〈父〉(光石研)

愛の小さな歴史のネタバレあらすじ

【起】- 愛の小さな歴史のあらすじ1

突然親友を亡くした夏実は悲しみの淵に沈み、ビルから飛降りようとしたところ、昨日彼女が行った喫茶店の店員に助けられます。命拾いした夏実は、母から届いた手紙と映像を手にしました。

食品配達の仕事をしている夏希は、幼い頃父から暴力を受けていました。母は彼女が10歳の時に亡くなり、父は他の女と家を出て行ったきり音信不通です。
ある日夏希の職場に見知らぬ青年が現れます。彼は以前父と同じ職場にいて、貸した3万円を返して欲しいと言うのです。夏希はあんなのは父親じゃないと豪語しながらも、手切れ金だと青年に金を渡しました。青年は夏希に、憎むより許す方が気が楽になると話し、父の住所を渡しました。
急に父が気になった夏希が父の住む団地を訪れると、そこにはくたびれた父がいました。部屋は荒れ、無職の父は月2万円の賃料も払えずにいました。夏希は父に絶対に許さないと言い放ち、父と暮らすことに決めました。一緒にいることが一番の復讐だと…。
同居してから夏希は、積年の恨みを込め父に罵詈雑言を浴びせる毎日ですが、父はやり返してきませんでした。

【承】- 愛の小さな歴史のあらすじ2

夏希は休日に父と動物園を訪れますが、会社でトラブルが起き職場へ駆けつけました。夏希が家に戻ると人の稼ぎで酒を飲んでいた父に憤慨し、暴力を振るいます。夏希は縋ってきた父を残し再び部屋を出ました。夏希が帰宅すると父は、母が好きだったラフマニノフの曲をじっと聴いていました。
夏希は顧客のピアノコンサートに出掛けます。彼はラフマニノフを得意としていました。終演後彼は夏希に「大切なものを撮って」とお下がりのビデオカメラをくれました。夏希は彼に好意を抱きます。しかし後日夏希は彼の家に配達に出掛けると、既婚者だったことを知りました。
落胆した夏希は当たり散らし、父を蹴り続けました。そこへ父の様子を見に来た先日の青年が来て、夏希を止めました。青年は親父さんに乱暴しないでと頭を下げます。彼にとっては父親のような存在だと言うのです。青年は夏希が幼いころに描いた父の似顔絵をずっと預かっていて、彼女に渡しました。夏希は父を憎んでいないからキツイのだと青年に呟きました。

【転】- 愛の小さな歴史のあらすじ3

夏生は借金の取立て屋です。彼は高校生の頃家を出ました。残された妹・明日香は父が亡くなるまで一人で面倒を看て、兄を恨みました。
夏生は祖母と孫娘で営む豆腐屋に取立てに行きますが、二人が懸命に生きている姿を目の当たりにします。
豆腐屋の娘を見て妹を思い出した夏生は、突然明日香の住む団地に乗込み、薬物中毒に陥っている彼女を救おうと同居することにしました。夏生は明日香に手を出してしまうものの、彼女の体を案じ食事支度や家事をこなしました。
夜の商売をしている明日香は、薬物をやめられずにいます。ある夜クラブに出掛けた明日香を追った夏生は、彼女の仲間に殴られても抵抗せずに、妹を連れ戻しました。
豆腐屋の二人がカメラを欲しがっていると知った夏生は、こっそり店にカメラを置きますが、孫娘に見つかります。店を売り払って借金を返済するので二度と来るなと、夏生は孫にカメラごと突き返されました。

【結】- 愛の小さな歴史のあらすじ4

苛立って帰宅した夏生は明日香と言い争い、彼女は手首を切ります。夏生は裸足で明日香を背負い、病院へ向かいました。大事に至らなかった明日香は、兄の血だらけになった足を見て「ありがとう」と言いました。
夏生は返されたカメラで明日香を撮影してみます。しばらくして彼女は薬物の過剰摂取で亡くなります。夏生は明日香の仲間から彼女が夜の世界に入ったのは、家を買い家族を持つ夢を持っていたからだと聞いて号泣しました。
夏希は父のネクタイを買いに行くと、その間に父が自殺したと連絡を受け、店で泣き喚きました。
父の幻影を見た夏希が団地の広場に掛けだすと、向かい側の棟から同じように妹の幻影を追ってきた夏生と出会いました。

夏実は母が送った映像を見ました。そこには父・夏生と母・夏希が若かりし頃、互いを撮影した映像でした。母の手紙には、大切な誰かを失っても新しい出会いで喜びを得ることもあると励ましの言葉が綴られていました。
夏実は川原で喫茶店の店員に再会します。夏実は川を渡って彼に歩み寄りました。

関連する映画

ヒューマンドラマ

みんなの感想

ライターの感想

失望の連続のなかに、ささやかな希望を感じさせてくれるストーリーがとてもよかったです。ぜひ商業映画デビューしてほしい監督さんです。

中村さんや池松さんの演技もよかったのですが、精気のない父親役だった光石さんの演技が抜きん出ていました。

映画の感想を投稿する

映画「愛の小さな歴史」の商品はこちら