「推手」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

推手の紹介:1995年公開。太極拳の達人の父親が、ニューヨークの息子夫妻と暮らし始め、彼と家族との心の交流を描いた作品。監督は「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー。今作は彼の監督デビュー作にあたり、「父親三部作」の一つ。編集は「グリーン・デスティニー」でアカデミー編集賞にノミネートされたティム・スクワイアズ。主演は父親三部作の「ウェディング・バンケット」や「恋人たちの食卓」で父親役を演じたラン・シャン。

予告動画

推手の主な出演者

朱老人(ラン・シャン)、陳夫人(ワン・ライ)、暁生「アレックス」(ワン・ボーチャオ)、マーサ(デブ・スナイダー)、傑米「ジェレミー」(ハーン・リー)、リンダ(ファニー・デ・ラス)

推手のネタバレあらすじ

【起】- 推手のあらすじ1

太極拳の達人の朱老人は、唯一の家族で息子のアレックスの住むニューヨークにやってきます。アレックスの嫁のマーサは、新作の本を執筆していました。
しかし、朱が来てから執筆活動が進みません。昼の間、言葉の通じない朱と二人きりでストレスが一杯です。
育った環境や文化の違いもあって、マーサは苛つきを抑えれません。孫のジェレミーとアレックスが帰ってくれば、二人はアレックスにお互いの愚痴を言います。
週末はジェレミーを中国語の塾に預けて、アレックスはスポーツをします。朱は、太極拳を生徒達に教えていました。
ある日、隣で料理教室をしていた陳夫人が、急に工事が来たので教室を貸して欲しいと頼んできます。
朱は了承して、教室の中を2つに分けて行うことにします。朱の生徒は、朱の技を見たいとせがんできます。
朱の技は凄まじく、料理教室の食べ物を置いていたテーブルまで相手を吹き飛ばしてしまいます。朱は陳に謝罪をします。
マーサは我慢の限界が来ていて、友人のリンダに広い家を紹介してもらいます。アレックスに相談しますが、彼は受け入れませんでした。

【承】- 推手のあらすじ2

ある朝、新聞を見ているとマーサの書評が記載されていませんでした。ストレスがたまりすぎて、胃が痙攣してしまいます。
朱が見てあげると、マーサの胃から出血していることが分かります。アレックスがマーサを病院に連れていき、彼女は入院することになります。
朱はこの間のお詫びに、筆で一筆書いて陳に贈り物を渡そうとします。しかし、彼女は引っ越していて、料理教室を辞めてしまっていました。
校長から彼女の電話番号を聞いて、アレックスに電話をしてもらいます。留守番電話になって、連絡をくれるよう頼んでおきます。
電話がきて、朱は彼女の住所を知ります。マーサを迎えに行く前に、彼女の家に寄って贈り物を渡します。
退院したマーサは、今日もパソコンの前で仕事をしています。朱は近くを散歩したいと言うと、マーサは機嫌悪く適当に了承します。
アレックスが家に帰ってくると、朱がいないのに気づきます。日が暮れているにも関わらず、朱は帰ってきてませんでした。
迷子になってしまったと思い、アレックスは必死に探します。しかし、朱は見つからずに、激怒して食事や食器を壊して探しに出ていきます。

【転】- 推手のあらすじ3

悲しむマーサが家にいると、警察に連れられて朱が帰ってきます。朱が壊れた食器などの片付けを手伝ってくれて、マーサと二人で掃除をします。
泥酔して帰ってきたアレックスは、壁に頭を打ち付けて吐きます。おかげですっきりしたと、彼は朱に老人ホームに入ってもらうよう頼むことにします。
しかし、夜遅くまで歩いていた事から、朱は風邪を引いてしまいます。病気の父に、アレックスは老人ホームの事は言えませんでした。
朱が陳の事を話しているのを聞いて、アレックスは閃きます。陳の娘さんと話し合いをして、ある計画を実行します。
アレックス達と陳さん達でピクニックに行くことにしたのです。実は陳さんも娘の婿とは上手くいっていませんでした。
仲あいあいとしていましたが、陳が朱にこの計画の事を気づいていたと話します。朱は、息子にこのような事をされたことで、自尊心が傷ついて家出をします。
朱は、ボロボロのアパートで暮らしながら、皿洗いのアルバイトをします。しかし、オーナーに急いでやれと怒られる日々で、クビにすると脅されます。

【結】- 推手のあらすじ4

更に自国の事を批判してきたオーナーに、朱がブチ切れます。一歩でも動かせたら出ていくと約束します。
オーナーが何をやっても動かせません。従業員に命令させてやらせても、ビクともしません。従業員は、オーナーの非道ぶりに愛想尽かして辞めていきます。
今晩は閉店となって、オーナーはチンピラを連れてきます。朱の前ではチンピラなど屁でもありません。チンピラ達は吹っ飛んでいきます。
今度は警官が大勢やってきて、朱を動かそうと必死になります。その様子はテレビで放映されて、アレックスとマーサが気づきます。
逮捕された朱は牢屋に入れられていて、アレックスが迎えに来ます。アレックスは大きな家を買ったから、一緒に住もうと言います。
しかし、朱はチャイナタウンにアパートを借りて欲しいと言います。その方が上手くいくと言い、たまにでいいから遊びに来てくれれば良いと言います。アレックス達が幸せでいるほうが大事だと言います。
それからチャイナタウンで太極拳を教えだした朱の前に陳がやってきます。彼女もこの近くに引っ越してきたのです。
朱は子供が自立したのなら、親も自立しなければなと言ってエンディングです。

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みんなの感想

ライターの感想

この映画の見所は、牢屋の中でのアレックスが朱に一緒に住もうと言う場面です。朱は、チャイナタウンにアパートを借りてくれて別々に暮らした方が、アレックス達が幸せになれると言います。
息子が父を思い、父が息子を思う姿に感動する場面です。また、その後のエンディング間近で、朱が子供が自立したなら、親も自立しなければと陳に言う姿に、彼がとても大きく見えました。
父と子の姿に感動する場面だけでなく、朱が太極拳の達人ということもあって、それが発揮される場面が面白い作品です。
特に中華料理屋のオーナーがクビにすると脅してきた時の場面で、朱がビクともしないのは面白かったです。従業員が数人がかりで押しても動かず、チンピラは吹き飛ばされ、警察が何人押しても無理で、朱のカッコ良さが際立った場面でした。
ちなみに今作に登場しているアレックスの息子のジェレミーは、アン・リー監督の長男です。最後まで見終わって、朱の台詞には心打たれるものが多くあって感動しました。太極拳も習いたくなって、朱の境地に達したいと思いました。

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