「敦煌」のネタバレあらすじ結末

敦煌の紹介:1988年公開の日本映画。井上靖の小説『敦煌』の映画化で、日本アカデミー賞・最優秀作品賞・監督賞受賞作品を受賞(1989年)した。戦乱の世、11世紀のシルクロードで、敦煌の文化遺産を守ろうとした青年の活躍を描いた作品。

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予告動画

敦煌の主な出演者

朱王礼(西田敏行)、趙行徳(佐藤浩市)、ツルピア(中川安奈)、段茂貞(新藤栄作)、尉遅光(原田大二郎)、西夏の女(三田佳子)、呂志敏(柄本明)、無頼漢(綿引勝彦)、没蔵嗣又(蜷川幸雄)、曹延恵(田村高廣)、李元昊(渡瀬恒彦)、孫史衝(辻萬長)、ナレーター(大滝秀治)

敦煌のネタバレあらすじ

【起】- 敦煌のあらすじ1

11世紀の中国は、宋の時代でした。
趙行徳は科挙(国の官僚になるための試験)の最終試験を受けるために、首都・開封にやってきました。
行徳に出された問題は「西夏対策を述べよ」というものでした。西夏とは、その当時に西域で勢力を拡大しつつある新興国です。
しかし行徳は西夏は単なる辺境の地だと思っていたので、この問いに答えられず、試験は不合格になりました。
次の科挙は3年後になります。失望を隠せない行徳は自暴自棄になりました。
その後、行徳はたまたま西夏の女性を助け、お礼として西夏への通行証をもらいます。西夏の文字に興味を持った行徳は、西夏へ行くことにしました。 この映画を無料で観る

【承】- 敦煌のあらすじ2

西夏へ行くために砂漠を尉遅光の隊商といっしょに歩いていた行徳は、道中で西夏軍の漢人部隊の兵士狩りに遭遇し、無理矢理兵に編入させられます。
西夏軍の隊長・朱王礼は、文字が読める行徳に目をかけ、書記に抜擢しました。
行徳たちは西夏に到着します。
辺境の地だと思っていた西夏は、シルク・ロードの拠点として栄えており、行徳は驚きました。
西夏の漢人部隊がウイグル地区を攻略した時、行徳はウイグルの王女・ツルピアを助け、かくまいます。2人は愛し合うようになりました。
行徳は西夏王・李元昊の命令で、首都・興慶に留学します。行徳はツルピアを朱王礼に託し、都へ行きました。

【転】- 敦煌のあらすじ3

留学期間の延長もあり、行徳が戻ってきたのは2年後でした。
西夏王・李元昊はウイグルの支配のために、ウイグルの王女・ツルピアと政略結婚しようと考えていました。王に逆らえない行徳や朱王礼には、どうすることもできません。
婚礼の日、ツルピアは李を殺そうとして失敗し、身を投げて自殺します。
李元昊の勝手な振る舞いに腹を立てた朱王礼は怒りを爆発させ、謀反を起こしました。敦煌府の太守(長官)・曹延恵を味方につけます。
李元昊と朱王礼の戦いは敦煌の城内で始まり、漢人部隊と西夏軍の本部隊が死闘を繰り広げました。

【結】- 敦煌のあらすじ4

戦いは漢人部隊が優勢ですが、あともう少しのところで李元昊を逃がしてしまい、朱王礼は戦死します。
争いで敦煌城に火の矢が放たれ、あたりは燃え上がりました。行徳は戦うことよりも、文化遺産を炎から守ることに専念し、教典や書籍、美術品などを城から持ち出して敦煌郊外の石窟寺院に運び出しました。
…900年後。
敦煌の郊外にある莫高窟で、書籍や美術品が発掘されます。行徳が運びだしたものでした。
これら文化遺産が発掘されたことによって、敦煌は再び世界から注目されるようになりました。

みんなの感想

ライターの感想

この映画の見どころは、旅の途中で見殺しにした仲間と再開する場面。死に別れたはずの仲間に再開し、喜びを隠せない趙行徳(佐藤浩市)の問いかけに、仲間は行徳につけられた身体の傷と、彼の壊れた心の影響により、問いかけには応じません。人を信じられなくなるから、信仰に走るのか?それとも信仰とは元来、黙して語らないものなのか?とても考えさせる場面です。
映画の難解な部分は、そこかしこに見られるのですが、敦煌太守が、燃え上がる王城の中で精神が錯乱。それまで信仰により精神を安定させ穏やかに過ごしていた太守の態度が一転。経典を守ろうとする僧侶にまで切りかかる場面など、よく考えれば難解で、それは映画を見たそれぞれの受け取り方で大きく変わるものだと思います。この映画のメッセージ「生きることとは?」「信じることとは?」こうした哲学的な問いかけを続けながら映画を見れば、あるいは難解な部分も理解できるのかと思います。
豆知識としては「植村直巳物語」に続き、この「敦煌」でも、長期現地ロケを敢行した西田敏行さんは、当時“極地俳優”の異名をとりました。

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