「暗殺の森」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

暗殺の森の紹介:1970年製作のイタリア・フランス・西ドイツ合作映画。脚本・監督はベルナルド・ベルトルッチ。ファシズムに席巻されたヨーロッパの退廃を描く。日本公開は1972年。

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予告動画

暗殺の森の主な出演者

マルチェロ・クレリチ(ジャン=ルイ・トランティニャン)、ジュリア(ステファニア・サンドレッリ)、アンナ・クアドリ(ドミニク・サンダ)、ルカ・クアドリ教授(エンツォ・タラシオ)、マンガニエーロ(ガストーネ・モスキン)、パスクアリーノ(リーノ)セミラマ(ピエール・クレマンティ)

暗殺の森のネタバレあらすじ

【起】- 暗殺の森のあらすじ1

第二次世界大戦前夜のイタリア。哲学講師のマルチェロ・クレリチは、ファシズムに傾倒している全盲の友人イタロの仲介で、ファシスト組織の一員になりました。
マルチェロは、大学時代の恩師であり、反ファシズム運動主義者でもあるルカ・クアドリ教授の身辺調査を任されます。マルチェロはブルジョワ家庭出身のジュリアと結婚する予定で、新婚旅行を装って教授を訪ねたら怪しまれないと考え、パリへと旅立ちます。
マルチェロがファシストを志し、俗物的なジュリアと婚約者として選んだのは、普通になりたいという強い思いがあったからでした。マルチェロは13歳のとき、同性愛者の憲兵リーノに弄ばれ、彼を射殺してしまったというトラウマがありました。さらに父親は精神病院に入院し、母親は若い情夫を囲う薬物中毒者でした。そんな普通ではない自分でも、組織の一員となれば社会に認められるのではないかと考えていました。 この映画を無料で観る

【承】- 暗殺の森のあらすじ2

こうしてマルチェロは新婚旅行に旅立ち、パリの教授宅に迎えられます。マルチェロは教授の美しい若妻であるアンナと出会い、一目で恋に落ちます。アンナはマルチェロが夫の身辺を嗅ぎまわっていることを警戒しながら、マルチェロを誘惑する謎めいた女性でした。
マルチェロは教授に「先生が大学を去ったからファシストになった」と話します。しかし、教授は「君は本物のファシストとは思えない」と答えます。教授はマルチェロが自分の思想を持っていないことを見抜いていました。
その後、組織の幹部であるマンガニエーロという男から、計画が変更になり教授を抹殺することになったと告げられ、銃を渡されます。マンガニエーロは監視役として、マルチェロたちに張り付くようになります。
アンナはマルチェロを拒絶しながらも次第に惹かれていき、マルチェロは全てを捨ててアンナと逃げたいと言います。ところが、マンガニエーロが行動を見張っていました。

【転】- 暗殺の森のあらすじ3

親密な関係となったマルチェロたちは、ナイトクラブへと出かけます。マルチェロはアンナとジュリアが踊るのを眺めながら、マンガニエーロにサヴォイアの森で教授の暗殺を実行するように伝えます。しかし翌朝、マルチェロは教授がアンナを連れて出かけたという報告を受け、慌ててマンガニエーロと教授夫妻の後を追います。
山道の途中に1台の車が止まっており、不審に思った教授が様子を見に車外に出ると、待ち受けていた組織の暗殺者たちが姿を現します。教授はナイフでめった刺しにされ絶命し、それを見ていたアンナは車を飛び出してマルチェロに助けを求めます。しかし、彼は応じませんでした。
アンナは森の中へと逃げ込みますが、銃弾を浴びてやがて息絶えます。マンガニエーロは土壇場でアンナを見捨てたマルチェロをなじります。

【結】- 暗殺の森のあらすじ4

それから数年が経ち、マルチェロ夫妻に子どもができました。しかし、ムッソリーニ政権が崩壊し、ファシストは糾弾される立場になっていました。
そこへ久しぶりにイタロから連絡が入り、マルチェロは彼を連れて街へ出かけます。街路ではムッソリーニ像が引き倒され、市民のファシストを糾弾する声が響いていました。
街娼たちがたむろする界隈で、マルチェロは浮浪者の少年を口説く白髪の男を見かけます。それは少年の頃の自分が殺害したと思っていたリーノでした。自分がファシズムに傾倒する理由となったトラウマが勘違いだったことにショックを受けたマルチェロは、リーノを指差して「こいつはファシストだ」と叫びます。さらに「こいつがクアドリ夫妻を殺害した」と叫び、驚いたリーノはその場を逃げ出します。
イタロは群衆にもまれ、1人になったマルチェロは、浮浪者の少年のそばに座り彼をじっと見つめる場面で、物語は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

政治色の強い作品ですが、めくるめく官能的な映像美を観るだけでも価値があります。問題を抱える主人公が「普通」になるために行ったこと、そしてそれが招いた結果が皮肉で、社会に順応して生きる人間と、背いて生きる人間の両方について考えさせられました。

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